2006年1月
(SFO)
1月21~25日、サンフランシスコへ行って参りました。
機種はMD-11。 担当はビジネスクラスです。
相棒は、ひっきりなしに冗談を言い続けるゲイのスチュワード、ピーター。 コメディアンとしても十分やっていけそうです。 (芸風は「しゃべるMr.ビーン」という感じ?)
でも、冗談を言うのはギャレーの中だけで、キャビンに出ると超真面目にサービスしてました(・・・そのギャップも可笑しかった)。
最初のミールサービスが終わると私達もお食事を頂きます。
クルートローリーに搭載されているクルー用のサラダやホットミール(オランダ料理もあって楽しい
)の他に、今日はビジネスクラスのミールが余っていたので、私はビジネスクラスのお魚料理をいただきました。

そして・・・食事の後は、楽しみにしていたケーキ!
今、アムステルダム発の長距離路線のビジネスクラスでお出ししているケーキが、本当に本当~にとっても美味しいのです!!
Pear and Ginger Cake with Whipped Cream
洋梨とショウガのケーキです。
2月いっぱい搭載されていると思いますので、ビジネスクラスでご旅行の際には、是非ご笑味下さい!
さて、サンフランシスコは4回目のステイ。
3泊もあったので、コックピット・クルーはレンタカーで3日間スキーへ出かけました。 私も誘われたのですが、先天性股関節脱臼(・・・私、2歳になるまで歩けなかったのです)の後遺症が数年前から出るようになり(スキーは負担が大きいので)お断りしました。 日本のスキー場だったら温泉やプールがあるので、スキーをしなくても楽しめるんですけれどねぇ・・・残念。
(ホテルの部屋)
市内観光はもうしてしまったので、ピアノの練習ができたらいいなぁ・・・と思って、ホテル到着後すぐコンシェルジュに尋ねると、コンピューターでテキパキと検索、電話で問い合わせをし、ホテルから徒歩数分で行ける楽器店のピアノ練習室の予約(翌日の午後1時)を取って下さいました。
(時差ボケで午前4時に目が覚めてしまい
部屋の窓から夜が明けていくのを
眺めていました)
(数分おきに飛行機が・・・
この写真の上の方にも
小~さく飛行機が写っているのですが
・・・見えないかナ)
翌朝、朝食を取りながら皆でその日の予定を話していると、観光組(自転車を借りてゴールデンゲートブリッジへ)と買い物組(最終セールへ)の他に、映画鑑賞組が・・・。 何の映画を見に行くのが聞いてみると「Memoirs of a Geisha」(=「さゆり」)を見に行くと言うので、(日本でも見たばっかりでしたが)もう一回見に行くことにしました。 時間がピアノ練習室の予約とダブってしまっているので、コンシェルジュに予約時間の変更を頼むと、またテキパキと手続きしてくださった上、私の名前をちゃ~んと覚えていらして、とても
感心しました。
アメリカで映画館へ行くのは初めてでしたが、行ってみると日本の映画館と変わりありませんでした。 でも、映画のパンフレットは販売していませんでした。 (オランダでも売ってないので、あれって日本だけなのでしょうか・・・)
映画を楽しみ、「綺麗だった!」「よかった!」というオランダ人同僚達の感想にも満足しながら、その足で楽器店へ。 練習室を2時間借りて練習しました。
(San Francisco Music Centreのピアノ)
翌日は、午前中は買い物組に同行し、お昼過ぎに1時間ピアノを練習した後、Japan Townへ。
Japan Town行きのバスの番号を聞くためにホテルのフロントへ行き(その日はコンシェルジュに誰もいなかったので)、"主任"のバッジを付けた女性に尋ねると、「I don’t know. I never use the bus.」と言って立ち去られてしまいました。 (えっ? それだけ?? 調べて下さらないの??)
・・・そういえば、前回このホテルに宿泊した際も、フロントでラジオの番組について質問したら、やっぱり「知らない。」としか答えてもらえなかったことを思い出しました・・・
Japan Townでは(バスの番号は通行人に聞きました)、紀伊国屋やサンリオショップで子供達へのお土産を買い、ホテルへ戻りました。
午後6時、パーサーのお部屋に集まって皆でワインを飲み、夕食へ。
ホテルから適当に歩きまわって、とても落ち着いた雰囲気のレストランを見つけました。
メニューにはイタリアンが多かったのですが、和風のお料理も!・・・前菜に「天麩羅のケイジャン・ソース」、主菜に「まぐろステーキのポン酢ソース添え」を頂きました。
(まぐろステーキのポン酢ソース添え)
もうお腹いっぱいだったのですが、デザートメニューに「苺のショートケーキ」を発見。
日本以外で「苺のショートケーキ」はお目にかかったことがなかったので、オーダーしてみると・・・
(サンフランシスコ風・苺ショートケーキ)
日本の「苺ショートケーキ」とはかなり違いましたが、とっても美味しかったです。

が、食べすぎでお腹が膨れ(妊娠5ヶ月くらい?)、ホテルへの帰り道、歩くのが辛かった・・・(その上、翌日、制服のスカートのボタンが留まらなかった・・・)
帰りの便には、機長の奥様が乗っていらっしゃいました。 機長より20歳くらい若そうな、ブルック・シールズ似の綺麗な奥様です。
一緒に乗務していた同僚の一人がやっぱり機長(もちろん別の機長)と結婚しているのですが、彼女もまたキャサリン・ゼータ・ジョーンズ似の超美人!で、やっぱり20歳くらい若い。
(この機長さん達、機長になる前は別の女性と結婚していらしたそうです・・・)
ビジネスクラスの最後列に、サービスに伺う度に嬉しそ~な顔をされるお客様(東欧系のお名前の初老の男性)がいらして、
(以前のドバイ便の時を思い出して)「日本人を見るの、初めてなのかな・・・?」と思っていたら、お座席の脇に「Memoirs of a Geisha」の本が・・・本とイメージを重ねていらしたようです。 イメージを壊さないように、私も映画を思い出しながらサービスしました。
そして、今回は、ランディング中に大変なことが・・・!
いつものように、ジャンプシート(離着陸時に乗務員が座る席)に座っていたら、(ピシッ!)という音がしたような気がして・・・急に右手の親指の付け根が痛くなり、見ると、指の付け根が青く盛り上がっています・・・
脳内出血ならぬ指内出血です。
着陸後、向かいの非常ドア前に座っていたピーターに
「指の血管が破裂したみたい」と言うと、氷を持ってきてくれました。
乗務が終わってから、空港内のメディカル・センターへ。
やはり血管が破裂しているとのこと。
「何処にもぶつけてないし、本当に何もしてないのに急に内出血したんです」とお医者様に申し上げると、「指の血管が破裂することはよくある」とのこと。
腫れを防ぐ為に、包帯で右手をぐるぐる巻きにされて帰りました。
そんな訳で、なかなかフライト日記を書けないでおりましたが、今は腫れもひき、(まだうっすら青黒い内出血後は残っていますが)大丈夫そうです。
(破裂したのが指の血管でよかった・・・)
いろいろとあったフライトだったようですが、指の怪我、大丈夫でしょうか。とても心配です。みさえさんはサラッと書かれますが小さい頃の身体のこと、今回のホテルでの不親切なこと、受けとめる心が爽やかです。それに初老の方、〝SAYURI〟を見ていたのどうか真偽は?ですが、そのイメージを怖さまいとする心配り…、大好きな甘いもの、もっと召し上がれ。貴女には美味しいものをいただく権利がありますね♪〝配る〟のは、気配り、心配り、手配りがあるそうです。みんな、どこの国の、どんな人も、みんなが少しだけ、そう、少しだけ、そんな思いがあれば、世界は爽やかに春を迎えているのでしょうにね。旧暦の正月は明日です。中国では春節として賑やかに盛大に新年を祝います。日本では節分が来ます。厄年などはこの日を境にするのですが、いずれにせよ、北半球に住む我々にとっては、いよいよ〝春〟です。
おはようございます。
指の調子は、その後いかがでしょうか?
フライトでも、レストランでも、美味しそうなケーキを召し上がられたみたいで・・・楽しい乗務だったのではないでしょうか?!
ホテルからの朝焼けの写真を見て、去年オランダでの駐在が終わったイエメンの友のオランダ最後の朝に見たスフェへニンゲンの朝日を思い出しました。
がんぶぅさんの言う↑『心配り、気配り、手配り』をいつも心に残し、生活したいって思います♪
フライト日記はどうかは知りませんが、サンフラン滞在記は見事にさまざまな出来事を仔細に描写していて、面白かったです。20歳若い妻の話、小生も28歳下のワイフが・・。
でも、機長はきっともてもてで。
コンセルトヘボー、て楽団ですよね。通訳も。
そして又フライトへ。お元気で。サムライ、ゲイシャ、サユリなどある意味では海外に人気で。