BEETHOVEN Symphony No.9

今、ピアノのレッスンから戻ったところなのですが・・・
落ち込んでますxxx ボロボロでした。 夫がいる時は(夫がテレビを見る為)ピアノを弾いてはいけないので、練習不足が一番のネックなのですが、そんな言い訳はできませんから・・・ 早速練習したいところなのですが、夫がいて弾けませんので、一昨日のコンサートのご報告を。

アムステルダム・ミュージアム広場を挟んで
国立博物館と対角線上に、
1888年に建てられた由緒ある白亜の建物・・・

 

コンセルトヘボー(Concertgebouw)
(=オランダ語で”コンサートホール”という意味)
 
世界3大オーケストラ
(=ドイツのベルリン・フィル、
オーストリアのウィーン・フィル、
そして
オランダのコンセルトヘボウ)
の一つである
ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラ
の本拠地コンセルトヘボウは、

 

世界3大ホール
(=ウィーンのムジークフェラインザール、
ボストンのシンフォニーホール、
そして
アムステルダムのコンセルトヘボウ)
の一つで、
「ここの音響効果は世界3指に入る」
と言われています。
ヨーロッパにおいて、
かのウィーン学友協会ホール・黄金の間
と双璧を成す
世界最高峰のコンサートホール。 
内装はすべて木造で、
ロビーや絨緞には真紅の絨緞が敷き詰められ、
天井や壁、柱などに彫り込まれたレリーフに、
歴史の長さを感じさせます。

 

・・・この
コンセルトヘボウ
大ホール(GroteZaal
一昨日、「第九」を歌ってきました! 

(コンサートのちらし)

(コンサートのプログラム)
(合唱団のメンバーとして
ちゃんと私の名前も!)
本当に夢のようです!!
音響が本当に素晴らしくて・・・
演奏終了直後の拍手の嵐と「ブラボー!」の声
・・・感激でした!! 

(GroteZaal)

 
正直なところ、上手くいくのか心配でした・・・ 
リハーサルの出来があまりに悪かったようなので
前日と当日、1時間くらいずつ、
オケ合わせ(オーケストラと合同で練習すること)
があったのですが、
合唱の部分になると
ソリスト(ソロの部分をお歌いになる
ソプラノ、アルと、テノール、バスの4名)
の方々が、それは心配そぉ~にこちらを振り向かれる
ので
(あぁ~きっと
「まったく下手っぴーだなぁ・・・」と
呆れていらっしゃるんだろうな・・・)
思って・・・
だから本番が成功して
本当によかった!
(本番になると何か
特別なエネルギー
でも湧くのかしら・・・?)
 
オケ合わせの前には、小ホール(KleineZaal)
(今日ここで内田光子さんのコンサートがあります)
で合唱だけの練習もありました。

(KleineZaal)

 
この時、オランダ人ピアニストの
が伴奏をして下さって、
私は通訳と譜めくりのお手伝いをさせていただきました。 
(一見”少年”っぽかったので、
てっきり音大生かと思い、
有名な方だとは全く知らずにお話していましたが、
海外でリサイタルも開くスゴイ方だった
ことを後で知りました・・・
サインをいただいておけばよかった・・・
譜めくりをちゃんとしたのは実は初めてで、
(自分がしてもらうとしたら
あまり早くめくられてしまうと困るから)
と思ってそういうテンポでめくるつもりでいたら、
「もっと早くめくっていいヨ」とおっしゃるので、
では一小節前くらいで?)と思ったら
「もっと早くていいヨ」と
次のページに移る2小節前くらいで
フワリと顔を動かして合図して下さる
・・・その度に、
少し長めのウェーブがかかった柔らかい髪が
フワリと揺れて・・・
大変素敵でございました!
 
休憩の時に、
コンセルトヘボウの社員食堂で
コーヒーをいただきながら、
いろいろとお話を伺っていましたら
「実は、今日11時(練習は14時から)に
電話で伴奏を頼まれて、
練習会場で初めて楽譜を渡されたんだ。」
とおっしゃっる・・・
もうビックリです。 
まるで昔から弾いていた曲のように
スラスラと弾いていらしたのに、
全くの初見だったなんて・・・ 
彼が神童に見えました。 
(楽譜屋さんにお立ち寄りの際に
「第九の合唱・ピアノ伴奏譜
をちょっと立ち読み(?)してみて下さい。
これを初見でスラスラ弾くのです。)
しかも、何度か私がうっかり間違って
ページをめくるのが早過ぎたり遅過ぎたりしても
(まるで透視でもしているかのように)
全くミスなさらない。
凄過ぎる・・・ 
これが、ちゃんと音大で勉強したかしていないか
の違いなんだろうなぁと思って、
今日、ピアノレッスンの前に連弾のパートナー
(この方はちゃんと音大を出ていらっしゃいます)
にお話ししましたら、
「音大は関係ない。 初見はできて当たり前。 
練習してできるようになるというより、
生まれつきの才能。」
とのことでした・・・
(練習すれば私にもできるかも?
と思っていたので、ちょっとガッカリxxx)
前述の通り、そんなスゴイ方
(さっきGoogleで調べたら、出てくる出てくる!
オランダのサイトに1973年生まれとありました。 
“少年”のようでしたが、もう30代だったのですね。 
同じ音楽家の奥様がいらっしゃいます。
好きな作曲家はショパンだそうです。)
だとは知らずに
「今度オランダや日本でコンサートする時とか、
日本語の通訳が必要な時には連絡してネ!」
と図々しくも連絡先をお渡ししてしまいました。
 「OK! 通訳は確かに便利かも!」
な~んておっしゃって下さっていましたが、
どうでしょう・・・本当にご連絡下さったら光栄です。 
 
本番前に、その社員食堂で皆でお弁当をいただいた
(飛び入り参加でしたのに、
私の分も用意して下さっていて、しかも
日本のお弁当+お茶付きで、嬉しかったです。)
のですが、
リハーサルを終えられた内田光子さんもそこで
お食事されていました。
 (「それで今度はちゃんとサインもらったのか? 
写真は?」
と夫に聞かれましたが、お食事中でしたので、
やっぱり・・・)
 
コンサート終了後には、
コンセルトヘボウの鏡の間(SpiegelZaal)で
指揮者とオーケストラ、ソリストも交えての
打ち上げパーティーがありました。 
4人のソリストのうち、男声ソリスト(テノール・バス)は
オランダ人で、とっても気さくな方達でした。 
サインをいただいたのですが、
オランダ語で沢山メッセージも添えて下さいました。 
テノールの
ユリアン=ハルトマン(Julian Hartman)さんは
ユトレヒトご出身(ユトレヒト音大卒)だそうで
「街でバッタリ会えるかもしれないね!」
なんておっしゃって下さり感激です。 
 
コンセルトヘボウで演奏者側に立つ
なんていう”夢”の様な体験ができ、
才能ある音楽家の人々と接する機会を得られ、
「生きていれば良いことがあるものだ。 
あぁ生きてて良かった!」
と改めて感じた一日でした。
(恭子さんのお陰です・・・ありがとう!)

(夜のコンセルトヘボウ)

BEETHOVEN Symphony No.9」への3件のフィードバック

  1. 心優しきみさえさんなので、ご主人に気遣いして練習できない、内田さんと折角お会いできた機会があったのに、サインもいただけず、残念でしたね。時には〝わがまま〟してみてもいいのではないでしょうか?

  2. >がんぶぅさん
     
    心優しいコメントを(いつも)ありがとうございます。 
    二日間もアムステルダムに出かけさせてもらえた上、終了予定時間22時15分のコンサートに出させてもらえただけでも(普段は門限22時ですので)、十分"わがまま"させてもらったと思っています。
    内田光子さんのサインも・・・確かに残念でしたが、指揮者の荒谷俊治さんやソリストの皆様方のサインをいただけましたので、十分満足してます! 
    私は満足し易い質なのです(?!) ほとんど毎日「生きてて良かった!」って思ってますもの。

  3. 寝て一畳、座って半畳、と言う言葉があるのです。
    そんなことを感じました。
    実は人間の懐の大きさを表すのだと、感じています。

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