2006年3月 つづき
(GRU)
サンパウロの空港からホテルへ向かうクルーバスの中で、クルー・インフォ(クルーホテルの名前・住所・朝食の時間帯や電圧などの情報、水道水を飲んでも大丈夫か否か・街の安全性などの情報、出発日のコーリングとピックアップの時間etc.が書かれています)を受け取ってビックリ・・・滞在ホテルが今までと違う?! どうやら、より都心に近いホテルに変わったらしい・・・同僚達は「買い物に出やすい!」と喜んでいましたが、私はというと「今度のホテルにもピアノ、あるかしら・・・」ということで頭が一杯でした。
ホテルにピアノがなかったらなかったで、別に他に過ごしようはいくらでもあるのですが、日本路線に乗務する機会が少なくなってしまった今、機内での仕事の遣り甲斐は、他の路線はどうしたって日本路線に劣ります(他の路線でももちろん楽しく乗務していますが、日本路線では"日本人である""日本語が話せる"という当たり前のことが既にお役に立って、基本のサービス以外のエクストラのサービスができますから・・・)ので、何か他にも楽しみを見つけようと思うと、私の場合「現地の食べ物が美味しいこと」と「クルーホテルでピアノが弾けること」がポイントに・・・!
そういえば、オランダベースになってからというもの、オランダ人の同僚達に「日本路線ばっかりじゃなく、いろいろな路線を飛べるようになって嬉しいでしょ~?」とよく聞かれますが、私がこの仕事を選んだのは"いろいろな国に行きたかった"からではない(旅は好きですヨ)ので、「"日本と外国の橋渡し役"をしたくて外資系航空会社を選んだから、本当は今でも日本路線だけを専門に飛びたい。 ただ単に"いろいろな国に行きたかった"のなら日本の航空会社を選んでいた。」と答えると「なるほど~」とみんな納得します。
現地時間午後9時頃、クルーホテル(ラディソン・ホテル)到着。
(オランダ時間:翌日の午前1時頃=日本時間:翌日の午前9時頃・・・ブラジルと日本の時差は12時間=腕時計がいつも日本時間のままの私は、午前と午後を逆にするだけでよかったので楽でした♪)
チェック・インをしていると、機長が「misae! このホテルにもピアノがあるよ!」と指差す方を見ると、ロビーの斜め向かいにある、ホテルのバー・レストランにグランドピアノが♪
早速コンシェルジェに尋ねてみましたら、すぐにホテルのマネージャーに問い合わせて下さり、「明日ピアノを弾きたい時間に、レストランのマネジャーMr.Wilsonに声をかければ、いつ弾いても構わない」とのこと。 ありがたいことです。
前のクルーホテルはとてもクラシカルで重厚な感じでしたが、ここはモダン&シンプルな感じのお部屋です。
クーラーが富士通製でした。
(NHKを見ることができました)
(やっぱり嬉しい!)
(正面の棚の奥には流し台も付いています)
翌朝、レストランで朝食をとった(小さな和食コーナーもありました。 なんと納豆も置いてありました! ふりかけの"たまご味"が同僚達から大好評でした。)後に、ホテルのスタッフに「ウィルソンさんとお話したいのですが・・・?」と聞くと、どうやら英語はお話にならないご様子で、レストランの入り口で接客している別のスタッフのところに連れて行かれました。
「昨日コンシェルジェで、ここのピアノを弾いても良いか尋ねましたら、レストラン・マネージャーのウィルソンさんとお話するように言われたのですが・・・」
「あぁ~
(コンシェルジェから)伺っていますヨ! ウィルソンさんはこの人です。」・・・最初に話しかけた英語をお話にならないご様子の方が、Mr.Wilsonでした。

「いつ弾いても構いませんよ。 今から弾きますか?」と言っていただけたので、早速弾かせていただきました。 1時間ほど弾いたところで、同僚達が「一緒に買い物にいきましょう!」と誘いに来てくれたので、「また後で、あるいは明日、また弾かせて下さい。」と言って失礼しました。
買い物に行った先は、サンパウロ最大のビーズ店通り。 同僚の一人が副業でビーズ・アクセサリーを製作販売していて、ビーズの買出しに行くという彼女に皆で賛同したのです。 日本で言えば(まだ行ったことはありませんが)浅草橋のような場所でしょうか・・・? お値段は日本と同じかちょっと高いくらいだったので、私は結局何も買わなかったのですが、同僚達はた~くさん購入していました(オランダはビーズがとても高いのです)。
戦利品を持って、皆でカフェで昼食をとっている時、大変なことが起きました・・・置き引きです。
(つづく・・・)
素敵なホテルですね。ホテルのグランドピアノで練習って、豪華ですねぇ。お客さんもみさえさんの弾いてるのみたら、『練習』では無く『本当の演奏』って思われたんじゃないですか!?
レストランの朝食に和食!!しかも納豆にふりかけもあるなんて最高♪ですね。ふりかけのワサビとかあったらうれしいかもぉ~~。妄想で欲張ってます、私。(^^)
ビーズ店通りなんてあるんですねぇ。ビーズアクセサリーの製作販売の副業ってどうやってされてるんでしょうか!?とっても気になる所です。でも、日本と同じくらいか高いって・・・ビックリです。でもぉ、オランダでは、ビーズの種類も少ないし、高いですよね。私のトルコの友達がいつも「そんなにビーズアクセ作ってるなら、買出しにおいでよ」って言ってくれます。安くて、種類も豊富みたいです。行って見たいなぁと夢が膨らんでます。
航空会社への転職活動をしていた時、履歴書につけるカバーレターにこう書いていました。
My dream is to act as a communication bridge between Japan and the rest of the world.
日本と外国の橋渡し役・・・それはその当時私が良く使っていた台詞です。
同じ言葉が、そっくりそのままお姉さまのブログに登場したので、ビックリしました!
今となっては、その手段とする仕事は違いますが、これからも橋渡し役を楽しみましょうね!恭子
>Mayaさん
我が家にあるのはアップライトピアノなので、フライト先でグランドピアノを弾けるのはとても嬉しいです。 (調律されていないことも多いけどネ)
ホテル内でも、使われていないパーティー会場なんかに置いてあった場合は、ガンガン練習できるのですが、今回のように、レストランに置いてあったり、フロントのあるロビーに置いてあった場合は、さすがに練習はできないので、今までに弾いたことがあって暗譜で弾ける曲(若い頃は20曲以上暗譜で弾けていたのだけれど、今はせいぜい10曲くらい)を中心に練習じゃなくってちゃんと真面目に弾きます。 集中力を鍛えるのにとても良い訓練になります。
ワサビふりかけ!私も大好きです! でも残念ながら置いてなかった・・・さけ・たらこ・かつお・のり・小魚・たまごの6種類だったと思います。
それから、ビーズでアクセサリーを作って売ってる同僚ですが、彼女は、作品を自ら身に着けて宣伝、興味を持った人に名刺を渡したり、その場で売ったりしているそうです。 フライト先でも、毎回、乗務の後、クルーバスの中で販売しているそうです。
今までに、香港・デリー・サンパウロそしてユトレヒト・東京でビーズ店に入りましたが、一番安いのは案外東京のような気が・・・そして、品質も東京が一番いいと思う・・・デリーは安かったけれど、品質がいまいち・・・トルコはどうでしょうねぇ・・・私はやっぱり日本で買うのが一番安心かなぁ・・・
>恭子さん
やっぱり「似たもの同士」なのでしょうね、私達!
そうそう、今回フライト先で、私も自作のビーズ・アクセサリーを着けていた(売る為ではなくって、金とか銀のアクセサリーはひったくられるからはずしておくようにとクルーインフォに書いてあったからです)のですが、全体的に結んでいた紐がゆるくなってきてほどけやすくなっているようでした。恭子さん用にお作りしたものは、大丈夫でしょうか? ほどけてしまったりしてませんか? 修理が必要でしたら、おっしゃって下さいネ。 (まだ保障期間中です?!)
ピアノ弾けたら、グランドピアノで弾くの、とっても快感に思いそぉ。
ワサビふりかけ好き一緒ですね♪(^^)
私も、時々、自分の作品をつけたり、友達に上げたりするのですが・・・ビーズファンが回りに少ないので・・・なかなか上手くいきません↓日本のビーズはいろいろ種類があって、可愛いですが・・・ちょっと高いかな。私が買ったのがデパートだったからか、調子に乗って買っていたら・・・余裕で5000円弱になりました(汗)それで、作ったら・・・たいそう高価なものになりそぉだなって思いました。