フライト日記(Bonaire) つづき

2006年6月 つづき
(BON)
 
ボネール便の機種はMD-11
客室は、シニア・パーサー(旧パーサー)1人+パーサー(旧アシスタント・パーサー)(アシスタント・バーサーとして残っている人も150名?程います)1人+ビジネスクラスCA(キャビン・アテンダント)2人+エコノミークラスCA6人、の合計10名で乗務します。
 
ブリーフィング・ルームに入ると、制服に4本の白線の入った人(=シニア・パーサー並びにパーサー)(シニア・パーサーとパーサーは制服上は違いがありません)(ビジネスクラスCAは白線2本、エコノミークラスCAは白線1本です)が3人?!
今回は、シニア・パーサーは1人ですが、パーサーが二人いて、うち一人が、ビジネスクラスCAとして私と一緒にビジネスクラスを担当するとのこと。
ちょっと嫌な予感・・・というのは、以前、アシスタント・パーサーと組んで働いたことがあって、(当然ながら)ビジネスクラスのサービスをかなり忘れてしまっていらして働き辛かった・・・ということがあったので・・・
 
案の定、トローリーを自分の分しか用意しなかったり(通常は、先にギャレーに戻ったら、相方の状況を見て、二人分のトローリーを用意する)、ワインも自分が必要な分しか開けていなかったり(ワイン・オープナーが一つしか搭載されていないことが多いので、一人がワインを開け、もう一人は別のことをする、という流れになる=ワインは二人が必要な分=各ワイン2本ずつ開ける)、何の断りも無く先に一人でサービスを始めていたり(客室の前の方から、二人並んでサービスをするので、普通は「じゃ、行こうか!」と二人同時にサービスを始める)、驚きの連続でした。
 
こういう場合、手は二つあると思うのですが・・・一つは、自分も同じようにやって相手に同じ思いをさせてわからせる。 もう一つは、あえて相手の為にいろいろしてあげて「なるほど、こうしたらお互い気持ち良く仕事ができるんだ・・・」とわからせる。 
私は常に後者。 後者の方が効果が高いのは実証済みです。
今回もそうやって、相棒のパーサー・ヴィヴィアンもボネールに到着する頃にはすっかり要領を取り戻し(昇格前は彼女だってビジネスクラスCAだったわけですから)、チームワークばっちりで楽しく仕事を終えました。
 
唯一どうにもできなかったのは、ヴィヴィアンが、サービスが終わる度にさっさとシニア・パーサーのアントワネットところへ行ってしまって(彼女がパーサーとして搭乗していたら、それは普通のことなのですが)、ビジネスクラスのケアを忘れてしまうこと。 満席ではなかったので私一人でも平気でしたが、ギャレーに一人取り残され、ちょっと淋しかった・・・  
それと、ちょっと気になったのが、シニア・パーサーが私の相棒のヴィヴィアンとばかり話をしていて、休憩時間などを決める際にも、パーサーのユィックとでなく、(今回はビジネスクラスCAとして働いているはずの)ヴィヴィアンと相談して決めてしまっていた(しかも、決めたのは「Day Flightだから休憩はいらない」と言ったビビアンだった・・・)こと。 「・・・いいのかなぁ・・・? ユィックの立場は・・・? 彼女は、こんなことになってるってわかってるのかなぁ・・・?」と密かに心配していました。 
シニア・パーサーがいるパーサー・ワーク・ステーションというのが、MD-11では、ビジネスクラス・ギャレーのすぐ隣にあったことが大きな要因だったとも思います。 (他の機種では、エコノミークラス・ギャレーの近くにあって、エコノミークラスを仕切っているパーサーも立ち寄り易いのです)
 
それでもボネールまでは、特に問題なく行ったのですが・・・
 
ボネール滞在3日目の、ボネール~リマ~ボネール往復乗務で、問題が・・・!
 
(つづく・・・)
 

(クルーホテルのビーチから)

(着陸する飛行機)

(海の青、空の青、に美しくマッチした

ブルーの飛行機!)

フライト日記(Bonaire) つづき」への6件のフィードバック

  1. みさ枝さん、早く続きを書いてくださいね!
    何が起きたのやら、どきどきどき・・・・。

  2. >恭子さん
    が、がんばります・・・明日マックスが帰ってきちゃうので、なるべく今日中に・・・!

  3.  久々にこっちに登場。
    飛行機って究極の「格差社会」だよね。
    航空会社によって名称の違いはあるけれど、「ファースト」「ビジネス」「エコノミー」ってしっかり別れてるし、乗務員の態度とか、食べ物、飲み物、食器、トイレなどの設備、アメニティ、全部違ってる。やっぱり一度ビジネスに乗ると、もうエコノミーなんてごめんって感じになるし、ウマく出来てるよね、あれ。
    国内線でもきちんとクラス分けされてるのね、あんまり乗らないけれど、日本の国内線だと全部エコノミーだった気がする。でもUAは国内線でも4時間くらい乗る飛行機はクラスがあった。
    「身分」ってやつでしょうか。

  4. >SABUさん
    こっちにも登場ありがとう!
     
    お客様が航空券に支払っている金額を思うと(この頃はブリーフィング中にその路線の航空券の金額をお知らせするパーサーが多いのヨ)、エコノミークラスだって丁重にサービスしないといけないと思うし、ましてビジネスクラスとなると本当に凄い額なので、ちゃんとご満足いただけるサービスをしないといけない!と思っています。 
     
    エコノミークラスで「ビジネスクラスより下のサービスをしている」とお客様に思われてしまったとしたら、それは乗務員のサービスのレベルが低いということだと思う・・・ハードの部分(=食器とかトイレの設備とか)は何もしようがないけれど、ソフトの部分(=っ乗務員の態度)は工夫ができるはず・・・
     
    最近は、ビジネスマンでもエコノミークラスご利用のお客様も多いし、ビジネスクラスが満席でエコノミークラスご利用のお客様もいらっしゃったりするので、「エコノミークラスにはエコノミークラスの良さがあるんだな~エコノミークラスも悪くない」と思っていただけるようなサービスができたらいいナ・・・と、エコノミークラス担当の時はいつも思ってます。 (もちろんビジネスクラス担当の時は「やっぱりビジネスクラスは違うな~、次もビジネスクラスを利用しよう」と思っていただけるように頑張ってますが!)
     
    SABUさんも、是非オランダに遊びに来てネ! (私は飲まないけど)美味しいビールがいっぱいありますヨ!!

  5. なんでしょう なんでしょう 続きが気になります・・・
     
     チームでの仕事、難しいですよね
    私も、相棒の先生に迷惑かけてないか
    もう一度かくにんしなくっちゃ!!
     
     みさえさんはきっと伝え方もお上手なんでしょうね 一緒に仕事できる人は幸せですね♪

  6. >Reikaさん
     
    「相手に迷惑をかけていないか気にする」・・・というのって、日本人の良い習慣の一つですよね。 こちらの人々は、「相手に迷惑かけられてないかどうか」はよ~く気にかけています(良くも悪くも)(これは逆に日本人に欠けている危機管理能力の一つなのかもしれませんね)が・・・。
    両方気を付けるのがベストなのでしょうネ。
     
    「伝え方」すごく注意してます。 "何を(What)"(も、もちろん大事ですが)よりも"どの様に(How)"が大事なんですよね。 
    これは、子供達を叱らないといけない時に、一番よく考えます。
    (Reikaさんもきっとそうじゃありませんか?)
     
    続き、書いてるのですが(もう何日もかけてxxx)もうしばらくお待ち下さい。
    明日には更新できると思います!
     
     

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