2006年11月
(JFK)
10ヶ月振りに北米路線が付きました。
出発時間は18時20分、リポーティング時間は16時40分。
空港へはいつものように電車で。
珍しくガラガラだったので、電車の中の写真を撮ってみました。
奥に入ればちゃんとした座席(=新幹線のように、通路を挟んで2席ずつ並んでいます)もあるのですが、スーツケースがあるので、私はいつもドアの近くに座ります。
空港駅に付いてまず目に入ったのは、クリスマス・デコレーション♪
一時期、(日本もそうでしたが)10月半ばからクリスマスの飾り付けがされた時期があって
「・・・早過ぎるのでは~」
と閉口したものでしたが、このところ、(日本もそうですが)10月末はハロウィーン(・・・日本同様、オランダにも本来ハロウィーンを祝う習慣はありません・・・)の飾り付けをするようになり、クリスマスの飾り付けはその後の11月に入ってから、に戻り(?)ました。
クルーセンターで、スーツケースを預けに行くと係官が
「ソウル便?」
「いいえ・・・」
「じゃあ、上海便だ!」
「いいえ・・・私は日本人ですが、ニューヨーク便です・・・」
どうやら同じ時間帯に、ソウル便と上海便があるらしい。
機種はボーイング777。 ニューヨークまでの飛行時間は、(いつもより長めの)7時間45分。
今回は、久し振りのエヴァルエーション・フライト。 パーサーに乗務中チェックされ、5段階評価のレポート(=いわゆる”通信簿”)をいただきます。
パーサーは、9年前札幌就航便でご一緒した、ベテラン・パーサーのThijs(タイス)。
お陰さまで 今回も、頭が妙に冴え渡り、自分の担当エリア(エコノミークラス)、同僚のフォロー、ビジネスクラスのお手伝い、とテキパキ&スムーズに仕事ができました。
エヴァルエーション・フライトで張り切っていたこともありますが、それよりも、このフライトの前に2連続で東京便に乗務できたことが影響している気がしました。
昔の勘が戻ったと言いますか・・・東京ベースで東京便だけを乗務していた頃は、東京便のスペシャリストとして自信を持ってサービスしていましたから、仕事もサービス全体が見えていて、もっと余裕があり、満足のいく仕事ができていたと思うので・・・。
(毎回機種も行き先もサービス内容も違う今は、なかなかそうはいかないのです・・・もっと頑張らないと!)
サービスの合間に、同じギャレーのYvonne(イヴォンヌ)が、余った機内食のトレイにのっていたチーズを集めて、チーズ・フォンデューを作ってくれました。
美味しかったデス!
ランディングの時には、久し振りにコックピットに座らせていただきました。
ライトが点った滑走路がどんどん近づいてきて・・・
私はどちらかというと、着陸より離陸の方が好きなのですが、夜はライト・アップが綺麗・・・

ニューヨークに到着後、入国審査のCREW専用のレーンに並んで待っていると、同僚たちが、二人いる入国審査係官のうちの右側の一人が「機嫌が悪そうで嫌な感じ」だと話しています。 見てみると、角刈りのアジア系のおじさま・・・確かに不機嫌そうにを睨みをきかせながら入国審査を行っていらっしゃる。
「笑わぬなら、笑わせてみせよう係官(字余り)」
・・・と、あえて、その怖そうなおじさまの所へ。
私の日本のパスポートを見て
「misaeさん・・・」
とおっしゃるので
「まぁ!日本語をお話になるのですか? なぜ?」
と聞くと、少しニヤリとして
「勉強した・・・」
ふと、IDカードの写真を見ると、と~ってもニコやかに笑っていらっしゃる。
「素敵な写真ですネ」
これにはノーコメントxxx
でも、最後に
「バイバイ・・・」
と手を振って下さいました・・・私にだけ♡(・・・なんだか嬉しい♪)
クルーホテルに着くと、なんと皆「疲れた~」と言って、クルー・ドリンク参加者0人・・・初めてです・・・楽しみにしていたのに残念・・・

一人で飲むのも寂しいので、諦めてお部屋へ。
せ、狭い・・・恐らく世界中のクルーホテルの中で一番狭い・・・
ベッドも小さくて、(私には丁度ピッタリでしたが)オランダ人男性が寝たら、足が出てしまいそう・・・
『Don’t Disturb Card』をドアにかけようと思って、ふと見ると、日本語訳が・・・
『邪魔をしないでください』って・・・

早々にベッドに入ったのですが、夜中に、突然
「うおぉ~~~~~~っっっ!」
という雄叫びが聞こえ
「・・・喧嘩??」
と思ったら
「ウェイク ア~~~~~ッッップ!!」
すぐさま連れの人に
「シィ~~~~~~~~ッッッ!!!」
と黙らせられてましたが、これに起こされた人は私だけではあるまい・・・
翌朝は8時にロビーに集合し、Times Square にあるカフェで朝食。
その後は、各自、目的のお店を目指して買い物へ~♪
私は、もちろん楽譜屋さんへ~

日本とオランダではお値段が高くて購入に踏み切れずにいた
モーツアルトの交響曲の連弾アレンジ譜 (17ドル)(交響曲第40番を弾きたかったのデス)
ベートーベンの交響曲の連弾アレンジ譜 (18ドル)(交響曲第1番~第5番まで入っています)
・・・をついにゲット♪
それから
ハイドン・フランク・シューマン・ドヴォルザークの交響曲をピアノソロにアレンジした楽譜(20ドル)も購入♪
娘のお気に入りのドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第4楽章
この曲のピアノ譜は、幻の連弾譜(絶版の為、日本で取り寄せると15000円、オランダで取り寄せると約8000円・・・
)を偶然にも古本屋で見つけて15ユーロで買ったばかりでしたが、早く弾いて聞かせてあげたい!・・・と思って。

大満足で楽譜をかかえながら、しばらく散歩してみました。
Thanks Giving Dayが終わるまではまだクリスマスの飾り付けはしないのだとばかり思っていたのですが、
街は既にクリスマス一色でした。
Rockefeller Center を通りかかった時、
「ニューヨークのクリスマスツリーをいつか見てみたい!」
と言っていた妹のことを思い出し、ツリーが飾ってあるか見に行ってみたら・・・残念ながら準備中・・・
・・・それより星条旗の多さに圧倒されました。
Radio City Music Hall には、(「くるみ割り人形」の公演があるのでしょうか)くるみ割り人形の兵隊たちがズラリと並んでいました。
時間があったので、MOMA(The Museun of Modern Art)(ニューヨーク近代美術館)も見学。
一番印象に残ったのは、3階に展示されていた"建築・デザイン"の会場にあったこの作品↓
Herbert Leupin作
Tribune de Lausanne
新聞紙の角度とかも、きっと工夫して切ってあるのでしょうね・・・
シンプルでかわいい♪♬♫
ホテルに戻ると丁度買い物から戻った同僚たちとバッタリ。 皆5~6袋抱えて・・・随分と沢山お買い物したご様子。
午後7時のCallingまで1時間ほど仮眠を取り、シャワーを浴びて乗務の準備をします。
ロビーに下りてチェックアウトし、バスが到着するまでロビーで待機していると、観光客らしい人々が通りすがりに
「どこの航空会社? 青い制服、カッコイイね~ COOL!」
と褒められ、同僚達が一緒になって
「COOL! YEAH!」
・・・と、親指を立ててOKサイン(・・・写真撮りそこないましたxxx)
帰りの便の機種は、ボーイング747。 飛行時間は5時間54分。
アメリカの空港では、スーツケースを一つ一つ開いてチェックされたり、ゲート前でパスポートを特別な機械に読み込ませて出国手続きをしたり、と面倒だったはずなのですが・・・今回は何もなし♪
でも、機内のセキュリティー・チェック(=機内に不審な物が置かれていないか、担当エリアとギャレーをチェックする)は念入りに行います。
担当は、1階最前方のエコノミークラス。 ギャレーは1階のビジネスクラスの担当者とシェアします。
自分の担当エリアのサービスをこなしつつ、且つ(ベジタリアン・ミールなどの)スペシャルミールトローリーのセットアップもし、ビジネスクラスの手伝いもする、という遣り甲斐のあるポジションです。
この日も頭がすっきり冴え、自分のエリアのお客様/他のエリアのお客様/同僚達の動き、全てにアンテナをはって、タイミングよくスムーズに仕事ができました。
パーサーからのレポートもバッチリ 

ニューヨークを夜出発する便だったので、ほとんどのお客様が離陸後すぐにお休みになられ、ミールが沢山余ったので、ビジネスクラスのミールを味見♪
前菜は「鴨の燻製のマンゴーチャツネ添え」
おいし~!
主菜は「チキン・カレー」または「スモーク・サーモンのコリアンダー・バター風味」
これまた、どちらも、おいし~!!
(主菜は、ボネール発の便と全く同じ?!・・・ボネール便がニューヨークに発注しているのか、それともニューヨーク便がボネールに発注しているのか・・・?)
次のフライトはカイロ便です。
お~~~~~!
いきなり、フライトアテンダントになりたくなりました(笑)
まるでどこでもドアをもってるようなお仕事じゃないですか!
ビジネスクラスのご飯、おいちそ~~。←しかも、タダ!!よだれ、じゅるるるる。
NYでなんかお洒落ちっくなお散歩に美術館見学!
ついでに、飛行機のコックピット体験!
飛行機が怖くないなら、今すぐでもとらば~ゆしたい。。。。。
そうだ。忘れてました。
今、日本ではのだめカンタービレっていうドラマをやってて、超おもしろいんですよ。
みさえさんに、おすすめ~~~。音楽もりだくさん(^^)
>しほりさん
コメントありがとうございます♡
>ビジネスクラスのご飯、おいちそ~~。←しかも、タダ!!よだれ、じゅるるるる。
(もちろん私は機内での仕事が好きでCAになったのですが)毎フライト、ビジネスクラスで余ったミールの味見を楽しみにしていることも否めませんxxx
(毎回余る訳ではありませんしネ)
本当にと~っても美味しいので、お客様にも自信を持ってお出しすることができます。 (・・・お客様にお出ししているお食事の味を知る・・・という意味では、味見も仕事のうち?! ・・・でも、ワインの味見は乗務中はしませんヨ!)
>今、日本ではのだめカンタービレっていうドラマをやってて、超おもしろいんですよ。
実は、1週間遅れでオランダで見てます♪
本当に"音楽もりだくさん"で嬉しいです♬♫
しほりさんも見てるんだ~! (ドラマの製作者でもないのに)なぜか嬉しい・・・?!