午前4時からのクルー・ドリンク(=乗務の後などに同僚達と飲むこと)も、空が白み始めた午前6時にお開きとなり、部屋に戻って寝る支度をし、ベッドに入ったのは午前7時。
たまにはゆっくり休もうと、目覚ましをかけずに眠ったのですが、すっきり目が覚めて時計を見ると午前11時・・・4時間しか寝てないxxx
再度目を閉じて眠ろうと努力してみましたがダメでした・・・
時差ボケです(→オランダはもう午後4時でしたから)

最近、フライト先で時差ボケることが増えてきました。 老化現象だろうか・・・(不安)
仕方なくシャワーを浴び、音楽(=クラシック)を聴きながらのんびりスポーツ・ウェアに着替え、午後1時にホテル内のフィットネス・ルームへ。
今回のボネールステイのテーマ
① 日焼けしない(=ビーチは午後3時以降)(昨年は日焼けでヒドイ目に遭いましたので・・・)
② ダイエットに励む(=毎日10分間ある"秘密のダイエット"をする)(一時帰国中に増えた3.5kgを何とかしないと・・・!)
滞在中は、(初日は朝食をミスってしまいましたが)毎日午前8時~朝食終了時間の午前11時まで海に面した屋外朝食ホールで同僚達とおしゃべりを楽しみながら朝食、午後0~1時フィットネス・ルーム、午後3~4時ホテルのビーチでMP3を聴きながらピアノの譜読み、午後5~8時クルー・ドリンク、午後8時~島の中心街で夕食・・・というスケジュールでした。
(朝食ホールからの景色)
今まで、フライト先ではオランダ人の同僚達に合わせて行動していた私でしたが、今回は珍しく、食事とクルー・ドリンク以外は一人で過ごしていました。
特に、フィットネス・ルームへは、他の国ではなかなか一人で行こうと思わないのですが(←大勢人がいるのに、誰ともしゃべらずに黙々と運動する・・・というのがど~も苦手でxxx)、ここのフィットネス・ルームは昼間行くと私以外誰もいないのです。
(ボネール島はカリブ海の島ですから、昼間は皆、当然ビーチへ行きます♪)
(フィットネス・ルーム)
誰もいないフィットネス・ルームで、MP3(→ここでは、Yumingや安室奈美恵、MAX、浜崎あゆみなど)に合わせて大声で歌いながら、自転車こいだり走ったりしていました・・・(^^ゞ
到着2日目の水曜日の午後は、リマへの往復乗務がありました。
アムステルダムからの直行便就航直前であることもあってか、とても空いていたので、サービス終了後、同僚達がトマトスープやトースティー(=オランダ風ホットサンド)を作ってくれました。
トマトスープ
(ホットカップにトマトジュース1パック、お湯1カップ、トマトスープの素1袋、野菜スープの素1袋、赤ワイン少々、お砂糖2~3袋を入れてよく混ぜ、しばらく煮る)
トースティー
(食パンにバターをぬり、チーズをのせ、チキンブイヨンスープの素をふりかけ、ハムをのせて、もう1枚のバターをぬった食パンではさみ、オープンで8分焼く)
ビジネスクラス担当の同僚も、手作りカプチーノを持ってきてくれました。
みんな同僚思いで感激・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
今月末からリマへの直行便が就航すると、ボネールからのリマ往復乗務はなくなります。
そう思うと、貴重な乗務でした。
(今回、オランダ海軍が寄港していて、海軍兵達もホテルのバーに飲みに来ていたので、クルー・ドリンクの時は圧倒されました)
木曜日も夕食までは前述のスケジュールで。
夕食は、同僚3人と、(同じオランダの航空会社)Transavia航空のパイロットとパーサーも一緒に、BAMBUというレストランへ。
(皆で記念撮影)
以前マイアミに乗務した際も、(同じオランダの航空会社)Martinair航空のクルーと一緒に飲んだりしたのですが、
同じ国の別会社の同僚達と一緒に食事をしたり飲みに行ったり・・・というのは、日本でもあるのかしら・・・?
会社は違っても、同国の航空会社の同僚同士として、仲良く一緒に行動するのって、とても素敵だなぁと思いました・・・

(レストランの前で)
(ここの"海老とロブスターのリゾット"は超美味でした!!)
BAMBU
Kaya C.E.B. Hellmund #17, Kralendijk Bonaire N.A.
Tel: +599 7174166
夕食後、今夜ライブがあるというバーLittle Havanaへ。
丁度演奏が始まったところでした。
(メンバーは、ギターとキーボードとボーカルの3人)
素敵だなぁと思ってよくよく見ると、ギターを弾いている人に見覚えが・・・!
過去何度かお宅にお邪魔してピアノの練習をさせていただいたヨルンでした。
同僚のボーイフレンドで、普段は学校の体操の先生とカイト・サーフィンのインストラクターをしている、と話していたはず。
ピアノの練習をさせていただいていた時に、一度、
「ギター合わせるから何か弾いてみて」
と言われ、クラシックじゃなんだからと中村由利子の曲を何曲か弾いたら、それにアコースティック・ギターを合わせてくれて・・・
それが素晴らしく美しく、感動したことを今でもよく覚えています・・・♡
その彼が、ライブ演奏していたのでした。
同僚達に「あのギターリスト、知ってる人なのヨ!!」と話していると、ヨルンも私に気付き、演奏しながら(こっちへ来い)と合図してきます。
(そんなとんでもない)と渋っていたのですが、いつまでも呼んでいるので、そろりそろりと前へ進み出ると、演奏途中なのに舞台から降りてきて
「会えて嬉しいよ!」とハグされてしまいました・・・(*^ ^*)
「後で是非何か弾いて!」
と言われたのですが、
「今日はかなり飲んじゃってるから無理・・・ごめんなさい」
と丁重に断りました。
クルー・ドリンクで既に、ピニャ・コラーダ3杯、ワイン2杯、夕食時にワイン3杯、バーに来てからジン・トニックも飲んでましたので・・・(^_^;)
ところが、演奏の休憩に入ってからも再度頼まれ、バーのオーナーにも頼まれてしまい、同僚達からも是非と言われて、結局弾くことに(汗)
・・・こんなことなら飲まなきゃよかった(T_T)
でもやるしかないと、フォーレの「シシリエンヌ」(=このブログのBGMの曲です)を。
ライブ用の設定になってますから、何しろボリュームが大きくてxxx 自分の音が煩くて集中できず後半の暗譜がすっとんで途中でストップしてしまったのですが、どうやら誰も気付かない様子・・・気を取り直してショパンの「ノクターン」・・・20年以上暗譜で弾いている曲なのに、アルコールが入るとダメですね・・・これまた最後のページの暗譜がすっとんでしまい、それでも何とか誤魔化して最後まで弾き終えましたが、ボロボロでした・・・( ̄_ ̄|||)
しかし、アルコールが入っていたのが私だけではなかった(=お客様も皆大酔っ払いだった?)ことが幸いし、盛大な拍手をいただいてしまいましたε=(-_-;)ホッ
その上、オーナーが「練習したいのなら、いつでも弾きに来なさい」とおっしゃって下さり、翌日午後2時から練習できることに・・・嬉しい!
しかも、「島内に1台だけコンサート・グランドピアノがあるから、今度またボネールに来る時には連絡して。 弾けるように手配しておいてあげるから。」とまで・・・(>_<。。。感激!!
ヨルンからは「今度は「ウィンター・ロマンス」(←中村由利子の曲です)を弾いて!」とリクエスト。
今度またボネール便が付いたら、「ウィンター・ロマンス」暗譜して、お酒は飲まずに伺います・・・(✿ฺ^-^✿ฺ)
Little Havana
Kaya Bonaire #4, Kralendijk Bonaire N.A.
Tel: +599 7860717
翌日朝食に降りると、昨晩一緒でなかった同僚達から
「ピアノ素敵だったんだってねー!! 私も聴きたかったなぁ~」
と口々に言われ、ちゃんと弾けていたならまだしも大失敗だったので、かえって非常に恥ずかしかったデス。
その日は一日中、会う同僚、会う同僚、他の便の同僚達にまで、同じことを言われました。
噂は早い・・・悪い噂でないのが不幸中の幸い/幸い中の不幸(?)
午後2時からは、約束どおりLittle Havanaで練習させていただきました。
噂を聴いた同僚達が数人聴きに訪れました。
手持ちの楽譜はモーツアルトの「ピアノ協奏曲」だけだったので、暗部で弾ける曲(主にショパンやドビュッシー)を小1時間弾いた後、聴きに来てくれた同僚達と一緒にランチをしてから、買い物に。
長男ミハーリへの誕生日プレゼントを探しました。
15日はミハーリの12歳の誕生日だったのです♡
買ったのは、Vagabond Bannerfishという熱帯魚のモビール。
ホテルに戻ると、ロビーにいたホテルのマネージャーが
「私の家にカワイのグランドピアノがあるから、今度来た時は弾きにいらっしゃい」
と名刺を下さいました。
ピアノはないものと諦めていたボネール島でしたが、次回からは弾くことができそうです♪
夕食の後は、午後7時から仮眠を取りました。
アムステルダムへ戻る便の乗務です。 Calling(=ウェイクアップ・コール)は午前1時。
中間部担当だったナタリーが、その日のボネールからのキト・グアヤキル往復便のクルーに病欠が出たとのことで、急遽そのクルーに代わってキト・グアヤキル便に乗務することになり、ナタリーの代わりにマリンカが加わりました。 マリンカは、Dead Head Crew(=乗務しないクルー)として前日に到着したとのこと。
マリンカはオランダで茶道を習っているほど日本贔屓で、身のこなしも柔らかく穏やかで気配りがきき、満席でしたがスムーズに仕事ができました♪
順調にアムステルダムへ向かっていたのですが、到着前の朝食のサービスの後、ミールを配り終えてギャレーに戻ると、ジュニアパーサーのマリアンから
「到着が45分早まって、あと25分で着陸らしいから、急いで!」
との指示・・・コックピット・クルーが、スケジュールの変更を私達に連絡し忘れていたんですって・・・(;-_-)
通常なら到着の30分前にはミールのコレクトを終え、ギャレーの片付けやキャビン(=客室)の整理にあたるところ、ミールをたった今配り終えたばかりだというのにあと25分で着陸!?
(幸い経験したことはありませんが)飛行機事故が起こりやすいのは離着陸時。
ミールトレイが出ている、つまりテーブルが出ているということ=万が一の時に脱出の妨げになります。
「まずは急いでミール・コレクト!」
というパーサーの指示で、ミール・トローリーの上にのせていたドリンク類を片付け、いざキャビンへ!
・・・と思ったら、反対側の通路の前部を担当しているアネット(=出発前に「アローワンスがおろせない!」とパニクってた同僚)が、
「私、オーバーウィング・トローリー片付けてくる♪」
と言う・・・
MD-11はエコノミークラスのギャレーが最後部に1箇所しかない為、前方にお掛けになっていらっしゃるお客様の為に、離陸後、ジュースやソフトドリンク、おつまみなどが入ったトローリーをオーバーウィング(=主翼の上)の左右2箇所にある非常ドア前のジャンプ・シート(=乗務員が離着陸時に座るシート)に固定し、到着前のミール・サービスが終わった後、着陸準備中に片付けることになっているのです。
慌てて
「前部担当の私達がまずコレクトに出ないと、後の同僚達がコレクトに出られず、サービスが遅れてしまうから、それは後にしようよ」
と言ったのですが、さっさと片付けに行ってしまったアネット・・・(;-_-)
オーバーウィング・トローリーは2台あるので手伝うべきか否か一瞬迷ったのですが、私までそちらへ出向いてしまったら、ミールのコレクトが遅れてしまう・・・
全体を考えたら、やはりミールのコレクトが先!と判断し、
「アネットはオーバーウィング・トローリーの片付けに行ってしまったけれど、こちら側の通路はミールのコレクトに出発しますヨ!」
と皆に声をかけ、キャビンへ。
お客様に、にこやかに(到着が早まったという)事情を話し、コーヒーのおかわりなどのサービスができないことをお詫びしながら、てきぱきとトレイをトローリーに収納し、ギャレーに戻ると、案の定、反対側の通路がまだ終わっていないようだったのでヘルプに向かい、残りの同僚達はギャレーでトローリー他の片付けを。
間もなくイヤホンのコレクトのアナウンスが入り、続いてコックピットからも着陸準備要請のアナウンスが。
時間との戦いで、長い徹夜フライトの疲れも吹き飛びました(笑)
乗務員着席のアナウンスが入り、自分のジャンプ・シートに座ったところで、隣に座っているアネットに
「さっきはオーバーウィング・トローリーの片付け、手伝えなくてごめんネ」
と謝りました。
ミールトレイのピックアップを優先させた方がいいと判断したことは間違っていなかったと思っていますが、同僚として謝っておくべきではないかと思って。
次は待ちに待った日本路線
大阪便です!

桜が見られるかしら・・・(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)
ちょうど桜が満開ではないでしょうか。
misaeさんの帰国フライトにあわせて、大阪の桜は歓迎の宴かも…。
>忘れ水さん
本当ですか??
日本で桜を見るのは何年ぶりでしょう・・・
子供達の学校のお休み("チューリップ休み")は4月末からなので、いつも桜は終わってしまっていて・・・
もしかしたら、2000年の有珠山噴火で札幌便のステイ先が名古屋に急遽変わって2000年4月に名古屋へ行ったとき以来かもしれません。
あぁ楽しみ♪ 嬉しいです♡