先日、子供達と一緒に、同じユトレヒトのSailさん宅へ遊びに行った時のこと。
その日は、整体師のKさんが出張サービスにいらしていました。
Sailさん宅に集まっていた友人達が順に整体施術を受けているのを見て、
マッサージが得意なマリアが(←本当に上手なんですヨ!)
「マッサージして欲しい人!」
と声をかけ、
整体の順番を待っていたHさんに全身マッサージをし始めました。
「自分で考えた」という頭マッサージ、ハンド・マッサージ、背中や足のマッサージをするマリアに、
Hさんが、
「すごく気持ちいい! C(=彼女の旦那様)が来たらやってあげて!
5ユーロもらったらいいわ!」
と言うのを聞いて、マッサージを続けながら嬉しそうに笑うマリア。
他の友人達も、
「そうそう! 5ユーロもらったらいい!」
私も(内心「マリア、本気にしちゃうのでは・・・」と不安を感じながら)
「そうね、女王の日(=4月30日→自由にお店を出してよい日で、この日は街中が蚤の市になります)に、お金をもらってやってもいいかもネ~♪」
と、笑いながら口を合わせていました。
皆への施術を終えたKさんが、
「子供には特別なエネルギーがあるから、お母さんの体のどこが具合悪いかわかるのよ。」
とおっしゃって、マリアとミハーリに
「お母さんにやってあげてね。」
と、特別なマッサージを教えて下さいました。
二人とも筋がいいそうです・・・(✿ฺ^-^✿ฺ)
右腕の痺れも治るかな・・・
二人が早速
「ママやってあげる!」
と言ってくれたのですが、
「ママはお家でやってもらうから。 今は他の人にやってあげてみて。」
「背中に当てた手がものすごく熱く感じられた」
という感想・・・私が霊気を試みた時の相手の感想と同じ・・・?
二人は霊気治療ができるのかも・・・
しばらくして、仕事を終えた友人達の旦那様方も集まり、皆でお夕食をいただいた後、
「マリアちゃん、5ユーロで、Cにマッサージしてあげて!
きっと泣いて喜ぶから!」
と、再びHさんに言われ、Cさんにマッサージを始めたマリア。
マッサージしながらマリアが小声で
「泣いてないよ?」
Hさんが言った”きっと泣いて喜ぶ“というのを、
本当に”泣いて“喜ぶのだと思っていたマリア。
大人の私達はそれを聞いて大ウケでした・・・ヾ(@^∇^@)ノ
時間も遅くなり、子供達も寝る時間になったので、失礼しようとすると、マリアが
「まだ5ユーロもらってないよ?」
と言うので、慌てて
「あれは冗談ヨ~。 お友達にはお金もらわなくても優しくしてあげないとネ!」
と説明したのですが、
「でも5ユーロもらえるって言ってた」
と泣き出してしまった・・・
Hさんがお金を用意しようとして下さったり、
「代わりにトトロの飾りをあげようか?」
とミツフィさんも気を遣って下さったりしたのですが、
頂くわけにはいきませんので、そのまま失礼しました。
Sailさんのお宅を出てから、またマリアが泣き出したので、再度
「お金がもらえるっていうのは冗談ヨ~。 お友達同士は、お金をもらわなくっても優しくしないとね。」
と言うと、
「お友達にはGratis(=無料)でやった・・・お金もらわなくてもマッサージした・・・
でも、5ユーロくれるって、本当だと思った。
冗談だって思わなかったから・・・」
“お金がもらえなかったこと“ではなくて、
“信じていたことが冗談だったこと“が悲しかったみたい・・・
子供ってやっぱり純粋なんだなぁと心打たれました。
大人はついつい「お金がもらえなくて泣いている」と思ってしまうものね。 私もそう思ったし・・・(恥)
子供の頃、私もこんなことがあったような気がしました。
大人の言うことを、こちらは真剣に受け取めたのに、後で冗談だと笑われる・・・
大人にとっては可笑しなことかもしれないけれど、子供にとっては訳がわからず、バカにされたようで悲しい・・・
ここで「いつまでも我侭言って泣いてるんじゃないの!」なんて怒ったりしたら、
信じることができない人間になってしまうかもしれない・・・
フォローしないと・・・と思って、
「他の人を信じられるって、すごいことだよ。 他の人を疑ってばっかりの人が多いからね。 だからマリアちゃん、えらいよ。」
と褒めました。
ふと頭に、
“信じ~られぬと~嘆く~よりも~ 人を~信じて~傷つく~方がいい~“
という海援隊の『贈る言葉』の歌詞が流れました・・・

(↑この歌詞、人を信じられなくなりそうになった時、よく思い出します・・・)