フライト日記 (Delhi)

2008年2月
(DEL)
 
今回で3回目のデリー便
 
この路線はよく使用機種が変わります。
前々回はMD-11、前回はボーイング777、そして今回はボーイング747-400の、それもALL PAX (オール・パッセンジャー)(旅客機用B747には、機体の全てが客室となっているALL PAX と、機体の後部が貨物室となっているCOMBI の2種類あって、総乗客数は ALL PAX が428名、COMBI が280名)。
 
B747ALL PAX に乗務するのは本当に久し振りでした。 
以前は東京便も曜日によっては ALL PAX だったのですが、今は、スケジュール上は全て COMBI となっています。
 
担当はBゾーンと呼ばれる、エコノミークラス最前部。
フリークエント・フライヤー優先エリアです。
ブリーフィングの後、ドア12(=前から2つ目、左側のドア)から飛行機に乗り込んで機体の後ろに目をやると、最後部は遥か彼方・・・エコノミークラスだけで386席あるのです。
 
満席・・・こ~んな大きな飛行機が(こんな中途半端なシーズンに)満席になるなんて・・・!
 
インド人のお客様方は、アフリカ路線同様に、ゆ~っくりの~んびりご搭乗。 
やっと皆様お揃いになったかと思いきや、エンジンに不調箇所が見付かり整備点検。
 
機長からディレイをお詫びするアナウンスが入ります。 
日本路線だとこれを日本語に訳してアナウンスしないといけませんが、それをしなくて済むのはやっぱり楽デスね(笑)
 
「どうして遅れているんだ? いつになったら出発するんだ?」
というインド人のお客様方からの質問に、ブリーフィング時に見せられた『インド路線・参考ビデオ』での
インド人に対しては、相手の目をしっかり見て、じっくり時間をかけて説明する
というアドバイスを思い浮かべながら、
「私達も早くデリーに行って美味しいカレーを頂きたい!のですが、安全飛行が第一ですから・・・故障箇所の修理が完了するまで、今しばらくお待ち下さいね(✿ฺ^-^✿ฺ)」
と説明。
 
2時間遅れで無事出発~飛行機 
 
非常に忙しいフライトでした・・・皆様お飲み物を一度に2つも3つも頼まれ、トローリーに乗せていないものをご注文され・・・記憶力の良い訓練になりました(笑)
 
デリーに到着したのは午前0時過ぎ。
お客様が皆様お降りになった後、私達もデリーの地上職員の男性に従って入国審査場へ向かいます。
通路の先に、幅2mくらいの階段と、そのすぐ隣にエスカレーターが見えてきました。 どうもその下が入国審査場らしいのですが、近づくにつれ見えてきたのは・・・
入国審査場から階段の上まで続く、全く列を成さない人人人・・・エスカレーターも動いておらず、そこも人でいっぱい・・・
何百人という人がぐちゃぐちゃに立ち並び、ウンともスンとも動かない・・・まさにカオス状態・・・( ̄_ ̄|||)
 
通常、乗務を終えて疲れたクルーがスムーズに入国できるよう、専用通路があったりするものなのですが、そういうのも見当たらず・・・(;-_-)
 
私はマイナスなイメージは早々に削除してしまうタチなのですっかり忘れていたのですが、前に来た時もきっとこうだったんです・・・少し記憶が蘇りました。
ほとんどの国々が(少なくとも欧米の航空会社が乗り入れる国際空港があるような国では)年々発展して、どんどん便利になってきているというのに、この国は・・・変わらないのですね。
 
私達を引率していた地上職員の男性が何の行動も起こさないので、思い余った同僚達が
「すみません、通して頂いていいですか?」
と階段を降り始め、どうにかこうにか下の階へ。 
ホッとして改めて階上を見上げると、後から到着したフィンエアのクルーが何ということもなく人々の中を掻き分けて降りて来て、さっさと先に行ってしまった・・・(^_^;)
 
クルーホテルまではクルーバスで約1時間。 ひたすらデコボコ道でした。 
途中、硫黄のようなニオイがしたので、温泉?!(な訳ないのですが)と外を見ると、ゴミ捨て場・・・かと思うくらい酷い住居地。
こんな所で生活している人々がいる・・・ショッキングな光景でした。
 
クルーホテルは前回とは違うホテルに。 
既に午前3時近かったので、翌朝の集合時間を決めてすぐに休みました。
 
翌日は、午前10時起床。 オランダ時間で5時半(=時差が4時間半なので)・・・ちょっと起きるのが辛かったデス。
ロビーで軽く朝食を取った後、デリーに詳しい同僚達にくっついて買い物に。
同僚達は、パシュミナやらシルクのカーテン、テーブルクロス、クッションカバー、ベッドカバーなどなど、なんだかゴージャスなものをいろいろ買っていました。
私はマリアのお友達のお誕生日プレゼント探し♪ ネパール製のフェルトのバッグと鈴が沢山付いたブレスレットを買いました。 マリアとその仲良し、4人お揃いです。
あとは、妹と義理の妹(=弟の奥さん)用にもブレスレットを買いました。  気に入ってもらえるといいなぁ・・・♡
 
ホテルに戻って皆で早めの夕食。
私は大好物のドーサを注文しました。 美味しかったです!!
 
午後7時から仮眠を取りました。
いつもはCalling Time (=ホテルを出発する1時間前のウェイクアップ・コール)の30分くらい前に目覚ましをかけるのですが、前日のディレイもあって疲れていたので、(Calling がきたら大急ぎで支度しないと・・・!と思いつつ)初めて目覚ましをかけずに休んでみました。
 
電話が鳴りました電話
Calling だ!と飛び起きて電話に出ると何も聞こえません。
そういうCalling の時は大抵5分後くらいにもう一度電話がなるので、気にせずバスルームへ。
「あんなCalling じゃ、普通なら起きられないんじゃないかしら・・・私は寝起きが良いタイプでよかったわ・・・ε-(^。^*)ホッ」
などと思いながらシャワーを浴び、支度を終えてロビーに降りました。
 
Callingの50分後=出発10分前のはずなのに、同僚達が誰一人見当たりません。
おかしいなぁ~と思いながら、ルームキーを返却しにフロントへ行くと
「あの・・・ちょっと早過ぎではありませんか・・・?」
とホテルのスタッフ。
時計を見たらなんとまだ午後9時10分・・・( ̄_ ̄|||)
Calling Time は午後10時20分・・・(;-_-)
ではあの電話は単なる間違い電話・・・(恥)
ホテルのスタッフに
「1時間ほど前に電話があったので、てっきり Calling かと・・・(^^ゞ」
そそくさと部屋に戻りましたが、もちろんもう眠れませんでしたxxx
 
新しい教訓  
Calling があったら時間を確認すること!』
 
帰りの便も満席。
空港の出発ロビーも満員。 
再び、ぐちゃぐちゃに立ち並ぶ人人人人人・・・の中をかき分けかき分け、やっと手荷物検査場に辿り着いた時には、既に出発予定時間の15分前でした(汗)
こんなんでは定刻出発なんて絶対無理ですxxx
ようやくゲートに着いて、機内へ乗り込む私達を見て、ゲート前のお客様が一斉に立ち上がったのにもビックリ・・・早く出発なさりたいお気持ちは察しますが、お客様はすぐにはご搭乗いただけません・・・(^-^;
 
行きの便でもそうだったのですが、帰りの便でも、飛行中にご気分が悪くなられるオランダ人の男性客が相次ぎました。
デリー便の前日に、AED(Automated External Defibrillator自動体外式除細動器)の訓練を受けたばかりだったこともあり、落ち着いて対応できましたが、体格の良さそうな男性客が次々具合が悪くなられるというのは珍しいなぁと思いました。
考えられる原因は、客室の温度が高かったこと。
多くのインド人のお客様からの要望で、客室の温度を通常よりも3度ほど高く設定してあったのです。
ちなみにこれは日本路線も同様。 日本路線では、最初から客室の温度を2~3度高く設定することになっています。
日本人の体温が欧米人よりも低い為(→日本人の平熱が35~36度であるのに対し、欧米人の平熱は37度くらいだそう)、寒さに弱いらしいのです。
インド人も体温が低いのかしら・・・?
 
次のフライトは東京便です♪
 

フライト日記 (Delhi)」への8件のフィードバック

  1. おはようございます。(^-^)
    読んでいるだけで、本当に大変なお仕事だなぁ・・・とつくづく
    思います。
    でも、私たちが知らない内部事情(謎)がしれるところが
    興味深かったりします。(^-^)
    これからのフライト、スムーズに仕事がはかどりますように!
    お疲れ様です!

  2. misaeさん、こんにちは。
    アフリカやインドなど、世界中の色々な国に行かれているのですね!
    本当にステキな職業だと思います。
    ブログを拝見すると、misaeさんのプロフェッショナルさが伝わってきて、ただただ感心するばかり☆
    お体には気をつけて、これからも頑張ってください。
    ブログも楽しみにしていますね☆

  3. フライトスケジュールを確認しにきました。
    今月は東京ですか。
    そしてまた、忙しい東京のスティなのでしょうね。
    マニュアルに人種別の対応も載せてあるとは知りませんでした。
    確かに必要です。
    ちょっとしたことで大きなトラブルになりかねませんから。
     

  4. >ショコラ果歩さん
     
    そうですねぇ(笑) 好きじゃなかったら長くはできない仕事だと思います。 
    どんな仕事でも同じだと思いますが・・・(^-^)
     
    >私たちが知らない内部事情
     
    もともと、日本にいる家族や友人に、私がどんな仕事をしているかを知らせたくて(日本に住んでいたら会って話せますが、オランダに住んでいるとそうもいきませんので)始めたブログでしたので、差し支えない限り、正直に、詳しく、伝えたいと思って書いていマス♪
    ですから、何か知りたいことなんかがありましたら質問してみて下さいネ!
     
     
    >Jさん
     
    >アフリカやインドなど、世界中の色々な国に行かれているのですね!
     
    そうですネ。 日本の航空会社が乗り入れていない国々にも乗務で行けるので、ちょっと得した気分デス。
     
    プロ意識・・・すごく必要だと思っています。 お客様の為にも、同僚の為にも、自分の為にも。 
    失敗することももちろんありますが、それをどうカバーするかも腕の見せ所!と思って、これからも頑張りたいです!
     
     
    >忘れ水さん
     
    はい、成田では、いつもどおり、仮眠の後、100円ショップへ買出しに行き、オランダ人同僚達と夕食+カラオケの予定です(笑)
    乗務の後、クロッカス休み中(2月23日~3月2日)にまた子供達と一緒に一時帰国することにしました。
    もし東京へのご出張などございましたらお知らせ下さい!
     
    >マニュアルに人種別の対応
     
    路線によって、特別にビデオがある路線があるのです。 以前は日本路線しかなかった(と思う)のですが、新しくインド路線用にも作ったようです。
    中国・韓国路線用のビデオも製作中とのこと。 
    インド路線では、他に、「ミールサービスの後は早々にトレイを下げること」というのもありました。 確かに、皆様、お食事が終わられるとご自分でどんどんギャレーにトレイを持って来てしまうので、早く下げにいかないとギャレーにトレイの山が・・・(笑)
     

  5. お久しぶりです。ですが、いつもに増してみさえさんの内なるエネジーを感じずにはいられないフライト日記でしたー。
    本当にあのほっそりした体のどこからすごいパワーが出て来るのでしょうか(笑)
    勿論魔法使いは色々のパワーを使う事ができるけれど、それは日頃の鍛錬(肉体的、精神的)から成り立つ訳でして、みさえさんもその様な事ではないかと思います。本当に脱帽です。ばから、みさえさんを慕う者が耐えないのですね(えっ、褒めすぎ?)Hah-ha 
    私は何時も本当に感心しています。(その様に生きられないから)
    個人を主張しなければ生き難いオランダでステキに生活出来るのも、そんなみさえさんだからではないでしょうか!
    By the way, 飛行機の機内温度についてですが、2~3℃上げているって本当ですか?それでも私は何時も寒々、レッグソックス履いたり、ホッカイロを背中、腰などに貼ってコートを羽織っています。なので4月の機上の際はもう一枚モーフを使わしていただこうと思っています。
    Take care of yourself. Enjoy in Japan.
    Hisako
     

  6. >Hisakoさん
     

    エナジーを感じましたか??? 文章からエナジーを感じる・・・w(゜o゜)w おお-!・・・なんだかその方がすごくないですか?
    でも、乗務の時は、実際、ものすごくエナジーを発していると思います。 自分でも時々感じることがあります。 どう表現したらよいのかわかりませんがxxx
    恐らく人間(だけでなく全ての生き物)は、自分が好きなことをしている時には誰でも、強力なポジティブ・エナジーを発しているような気がします。
     
    >4月の機上の際はもう一枚モーフを使わしていただこうと思っています。
     
    日本路線は、行きも帰りもDay Flight(=飛行時間が出発地の昼間の時間帯にあたる)なので、毛布の予備を搭載していないのですxxx
    お客様から頼まれた時は、空席にある未使用の毛布を探してくるので、満席の時は差し上げられないこともあります。 その場合は、パーサーに客室の温度をもう1~2度上げていただくのですが、オランダ人の同僚達からは嫌がられます(笑)
    4月だとオランダの現地の気温はまだまだ20度に達しないと思いますから、客室の方が実はず~っと暖かいんですヨ~♪

  7. 機内の温度って、いつも調整してるんですね。
    いつもいつも寒いので、何枚も服を重ね着して、毛布も二枚頼んでました。
    時々、寒くないときがあって、そういうときは、「低空飛行?」とか勝手に思ってました。^^;。私、あほやなあ~。ゲラゲラ。

  8. >しほりさん
     
    日本路線の客室の温度を予め高く設定するようになったのって、多分、ボーイング747-400型機が就航してからだったと思います。
    この機種になって初めて、客室内(パーサー・ワーク・ステーション)で室温調整できるようになったのです。
    その前の機種までは、コックピットでしか温度調整できなかったので、お客様から「寒い」と苦情が来ると、まず毛布の予備をお渡しし、それでも「寒い」とおっしゃる場合はコックピットに連絡して室温を上げてもらっていました。 
    その頃は十分に積んでいた毛布の予備も、最近は経費節約で夜間のフライトにしか搭載しなくなってしまった(=日本路線はフライト時間が出発地の昼間の時間帯にあたる為、毛布の予備は搭載していません)ので、日本路線ではブリーフィング時に予めパーサーにお願いして客室の温度を他の路線よりも高く設定してもらっているのです。 ちなみに他の路線では、確か、客室の温度は21~22度だったかと思います。 
    外資系の航空会社の機内が涼しいのはその為です。
     
    >時々、寒くないときがあって
     
    日本の航空会社のとき? あるいは、日本路線で日本人に合わせて設定を高くしてあるとき?
     
    >「低空飛行?」
     
    なるほど~! 面白いわ、しほりさん!
     

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