フライト日記 (Peking)

2008年8月
(PEK)
 
北京便リポーティング(=出社時間)は16時55分だったのですが、前日に会社から
リポーティングが15分早まりました」
との電話が・・・
オリンピックも閉会したのに、一体どうしたのかしら・・・
と不思議に思いながら、少し早めに空港に向かいました。
 
16時にはクルーセンターに到着。
ブリーフィングまで時間があったので、日本人CAスケジューラー(=スケジュールを作成する人)のオフィスへ。
どうしてかと言いますと・・・
7月に東京便に乗務した際、帰りの便に(通常3人乗務しているはずの)日本人CAが2人しか乗務しておらず、夏休み中に一時帰国した際には
日本人CAの人数が足りず、日本人が一人も乗務しない便もある」
と聞いてビックリ。
北京便の前日にあった、会社の客室乗務員の意見交流会で
「機内サービスを改良する為には、まず、"普通のことをきちんとこなす"ことが大切だ」
と話す上司に
東京路線で、日本人CAが足りない為に、日本人が一人も乗務しない便があると聞きました。 日本路線日本人CAが乗務して、日本語でアナウンスを入れたり、英語をお話にならない日本人のお客様とオランダ人の同僚との橋渡しの役目をしたりするのは、日本路線では"普通のこと"のはず。 それができていないのは問題なのでは? 東京ベースの日本人CAが足りないのなら、どうしてオランダベースの日本人CAを登用しないのですか?」
と質問したところ
「全くだ。 是非、日本人CAスケジューラーに、その旨伝えてみて欲しい。」
・・・と言われたからです。
 
日本人CAスケジューラー
日本人CAが足りない便があったら、リーブ(=フライトの後のお休み)中でも構わないので、フライトを付けて下さい。」
と頼んだ後、パーサーに挨拶に。
リポーティングが早まった理由を聞いてみると・・・この日、パラリンピックの選手団がお乗りになる為、車椅子の数が多く、搭乗に時間がかかりそうだったから
とのこと。
 
ブリーフィングでは、パーサーが、過去に起こった航空機事故の新聞の切り抜きを見せながらフライト・セイフティーについて話し合いました。
何十年もの間、新聞の切り抜きをファイルしているパーサーにも感心しましたが、過去からつい最近の事故まで、写真を見ただけで事故が起こった場所と航空会社名を次々当てていたオランダ人同僚が一人いて、彼女にもいたく感心しました。
 
機種は、ボーイング747-400
担当は、ビジネスクラスの2階席。
相棒は、中国人CAのクリスティーナ。
 
エコノミークラスは、ヨーロッパ各地からのパラリンピックの選手団とそのコーチ陣で混んでいましたが、
ビジネスクラスは、特に2階席は車椅子では上がれないこともあり、乗客数は24席中11席とさほど混んでいませんでしたので、
クリスティーナと相談し、一人がドリンク・サービスをしている間に、もう一人がお食事のチョイスを伺ってオーブンとミール・トローリーの準備をすることに。
ミール・サービスの主菜をお出ししたところまでは、大変スムーズにいっていたのですが・・・
何を思ったかクリスティーナが急に
「到着前のサービスのミール・トローリーを上に上げておくね!」
と言って1階に降りて行ってしまった・・・( ̄□ ̄|||)
1階もまだミール・サービスの途中だというのに、こんな時にトローリーの入れ替え作業などしたら、他の同僚達の迷惑になるばかり・・・
(↑次のサービス用のミール・トローリーは1階ビジネスクラスのギャレーにあり、トローリー用のエレベーターは2階ビジネスクラスへの階段の下にあるギャレーにあって、エコノミークラスのサービスが終わっていない時にトローリーを移動させたりエレベーターを使用するのは、1階で乗務している同僚達にとって非常に迷惑なことなのデス)
それに、ビジネスクラスだってまだミール・サービスの途中ですxxx
お客様がお食事を終えられたら、トレイをお下げしないとならないし、それまでにデザート・トローリーの準備もしなければならないし。
早く帰ってきて~~~(^_^;)
と思っていると、クリスティーナが内線で
エレベーターが壊れていてトローリーを上げられないから、トレイだけ持って上がるね!」
「そんなことより先に、まずは主菜をお出ししたところで中断しているミール・サービスを終わらせちゃいましょうよ・・・」
と言う前に電話を切られてしまい、間もなく、次のサービスのトレイを数枚持ったクリスティーナに続いて、パーサーもトレイを持って登場。
ギャレーのワーク・トップの上に無造作にトレイを置いてあっという間にまた下に降りて行ってしまったクリスティーナ。
パーサーに
「実は、私達、まだミール・サービスの途中なの・・・(^^ゞ
これからまだ、主菜をお下げして、デザートをお出ししないといけないのに、デザート・トローリーの用意もできてないxxx
お願いだから、戻って来て、まずはミール・サービスを最後まで終わらせて、それから、私も手伝うので、一緒に次のミールトレイ運びをするように、
クリスティーナに伝えてくれる?」
と頼みました。
クリスティーナにしてみたら、満席ではないから手が空いた時にできることをやってしまおう!と思ったのだと思いますが、タイミング悪すぎ・・・(^^ゞ
お客様を随分お待たせしてしまいました。
 
サービスが全て終わり、クリスティーナは1時間の休憩へ。
待っている間に、到着前のサービス=朝食のサービスの準備、デルフト焼きのミニチュア・ハウスの準備をしておきました。
 
クリスティーナが休憩から戻り、私の番だったのですが、なんだかお腹が空いてしまって・・・休憩には行かずに、ビジネスクラスで余ったミールを頂きました。
中国路線では、洋食のチョイスが2つと中華のチョイスが1つあります。 
中華は「スパイシー・ポーク」。 食べてみると超~激辛( ̄□ ̄;)!!
クリスティーナは、一口ごとにパンで口直ししながら必死に(?)食べていました。 私は辛いお料理大好きなので、パンがなくても大丈夫でしたが、普通のお客様にとっては、
「ここまで辛かったら味もわからないのでは・・・?」
というくらいの辛さデス。
こんな激辛ミールをお出しして大丈夫なのかしら・・・と疑問に思いながら、試しに洋食のチョイスの一つの「鶏肉料理」も頂いてみると・・・こちらは超~しょっぱい。 
もしかしたら・・・と思って、クリスティーナに、中国人は味の濃い料理が好きなのか尋ねてみると、
「中国の北の方は、濃い味が好き。 香港は薄味。」
とのこと。 
そう言われてみれば、香港便の帰りのフライト(=香港発)のミールが、期待に反して、全く美味しくなかった(=全然味がしなかった)ことを思い出しました。
 
北京にはほぼ定刻に到着。
機長とパーサーから、パラリンピックの選手団への激励のアナウンスが入りました。
 
空港からクルーバスで約1時間でクルーホテル到着。
前回(=3年くらい前?)に来た時とはうってかわって、街がきれい(=清潔)になった印象を受けました。
オリンピックの効果でしょうか?
 
仮眠を取った後、同僚達とPearl Marketへ。 
「○○いかがですかー?」
と英語で声を掛けられまくっているオランダ人の同僚達の後ろを歩く私には、青いカラーコンタクトの効果で、誰も声をかけてきません・・・以前は、中国語で話しかけまくられては「ごめんなさい、中国語は話せません。」と謝りまくらなくてはならなかったので、よかったです・・・ε-(^。^*)
 
夕食は、機長お勧めの場所、Houhaiへ。 漢字では後海と書くようですが、海ではなく湖。
でも、日本語のガイドブック(←Mさん、ありがとうございました!)を見てみたら、お食事したのは、Shi Cha Hai 什刹海 という地区に当たる場所にあるレストランでした。
途中、急に土砂降りの雨に降られ、たまたま前を歩いていたレストランに入った私達。
テーブルに案内されたまま30分以上放っておかれ、最初は「きっと忙しいんだね」なんて言っていた私達も、「すみません!」と声を掛けても何度も無視され、だんだん不安に・・・
ようやくウェイトレスの一人が私達のテーブルに来てくれたと思ったら、私達よりも後にレストランに入って奥のテーブルに座った中国人の男性が中国語で何やら言うと、私達のテーブルにいたウェイトレス、なんとプイッとそのままその中国人男性のところへ行ってしまった・・・(-_-|||)
中国では遠慮せず、もっと強引にいかないとダメ???
ものすごく時間がかかりましたが、なんとか注文もできて、お料理も美味しくて、まぁ満足してレストランを出ました。
折角なので湖畔を散歩しよう、ということになり、歩いていくと、レストランの他にカフェやクラブが沢山あって、呼び込みのスタッフがオランダ人の同僚達に英語で声を掛けてきます。 今度は私にも中国語で・・・カラーコンタクトは暗い場所では威力を発揮しないのでしたxxx
 
ホテルに戻ると、ロビーで、ホテルの専属ピアニストがピアノを弾いていました。
機長が、ピアノを弾かせてもらえるか聞いてくれ、専属ピアニストの演奏が終わったら、弾いても良いことに!
15分ほど待って、弾かせていただきました♪
ヤマハのグランドピアノでした。
 
翌朝は午前8時5分Calling(=ウェイクアップ・コール)。
Callingの1時間前に起きて支度をし、Callingの後、チェックアウトして、朝食を頂きました。
朝食はビュッフェ・スタイル。
折角なので、中国のお粥のお朝食を頂きました。 美味しかったので、2杯。
その後、折角なので、チャーハンと焼きそばも頂きました。
朝・昼は軽くしか食べないオランダ人と違って、私は朝は(も)しっかり食べるので、驚かれましたxxx
 
帰りの便は、故障箇所があった為、出発が遅れましたが、無事にアムステルダム到着。
満席ではありませんでしたが、ビジネスクラスの客室内を大きな声を出しながら歩き回る2歳の赤ちゃんがいて・・・とっても人懐こくってかわいい女の子なのですが・・・
北京のオランダ大使館にご夫婦でお勤めだというご両親は、赤ちゃんにはほとんど構わず・・・でも注文は多くて・・・忙しいフライトでした。
 
7月からの日本3往復+ペルー1往復の後だったこともあり、北京も(東京大阪同様)現地で1泊しかしないでの帰りの乗務で、その疲れもあったのか
アムステルダム・スキポール空港からユトレヒトに帰る際、電車を間違えてしまいました・・・( ̄_ ̄|||)
ユトレヒト行きの電車だと思って安心して熟睡・・・目を覚ましてみたら、Lelystadという(ユトレヒトとは全然別方向にある)知らない街にいてビックリ(恥)
スキポール空港駅を16時55分に出て(intercityに乗っていれば32分で到着するはずだった)ユトレヒトに辿り着いたのは19時30分。 
・・・でも、(北京でも機内でもたっぷり食べてたせいか)案外元気でした(笑)
 
次のフライトは、約2週間後にカイロ便に乗務の予定だったのですが、
会社から電話が入って、日本人CAが足りない為、急遽、今日の大阪便に乗務することになりました。
多分、北京へ行く前に日本人CAスケジューラーにお願いしたからだとは思うのですが・・・でも・・・
日本人CAが足りないのは、大阪便ではなく東京便のはずでは・・・???
ちょっと謎ですが、行ってきます!
 
~~~ 飛行機 ~~~
 
大阪便の次は、恐らくブロック・リザーブ(=5日間連続の自宅待機)が付くことになりそうです。
 

フライト日記 (Peking)」への6件のフィードバック

  1. 北京便乗務、お疲れさまでした。考えが違い自分勝手に行動するタイプの同僚と組むと振り回されてしまうから大変ですね?中国でヤマハのグランドピアノでは何の曲を弾かれたのかしら?

  2. >アヌークさん
     
    国民性の違いを肌で感じられるのは、本当に面白いです。
    何を『普通のこと』とするか、その基準が違うといいますか・・・お国柄なんでしょうネ。
    時に ( ̄□ ̄;)!!・・・とショックを受けながらも、彼らにとってはこれが『普通のこと』なんだと思うと、結構楽しめます。
     
    ピアノは、(大抵いつもそうなのですが)最初にフォーレの『シシリエンヌ』を弾いて(鍵盤の重さなどをチェックして)、その後、(この日は夜も遅く、翌日も早かったので、いつもは最後の方に弾く)ショパンの『ノクターン Op.9-2』、それから、オランダ人に好評の中村由利子の『Whispering Eyes』、の3曲を弾きました。 鍵盤は軽いのに深く押さないと音が出ない、ちょっと弾きにくいピアノでしたが、弾かせていただけて嬉しかったです。

  3. お久しぶりです。
      中国へ行ってきましたね。
      うーん、中国料理ね。。
      私が住んでいる町ではね、いっぱい食べられます。
      濃い味もあれば、薄味のもありますよ。
      オリンピックのため、8月にね 中国へ行く人は多かったのではありませんか。
      
     
      それでは
     
     
                    あさのせん

  4. お久しぶりです。
    何時もながら、面白い!?想像もつかない、内輪の話はを満喫させていただきました(笑)
    ともあれ、無事のご帰還お疲れ様でした。みさえさんの仕事に対する思い入れ、心遣いをまた感じさせていただきました。
     
    ところで、彼とよくみさえさんの話をするんですよ。彼はすっかりみさえさんの魅力の虜になったようです(笑)
    昨日も、みさえさんと最近話した?って言ってきましたよー。それから、私達は、みさえさんのお宅を訪ねた日の思い出に浸りました。
    これからも、良いお付き合いが出来ますように。
     
    Hisako

  5. お誕生日だったんですね。
    写真を見せていただこうと、再度訪ねて気が付きました。
    おめでとうございます。おとめ座ですか!?
    みさえさんらしい星座の気がする。っと思っているのは私だけでしょうか?(笑)
     

  6. >あさのせんさん
     
    コメントありがとうございます。 お変わりありませんか?
    カナダにも中華料理屋さん、沢山ありますものネ。
    オランダにも、そして日本にも、沢山ありますが、現地のお料理とはやっぱりちょっと味が違う気がします。
    私は日本人だからか、日本の中華料理が好きです。 日本の中華料理屋さんには、中国にはないお料理(=ラーメンや中華丼)があって、それが好きなのデス♪
    そうですね、オリンピック開催中は、きっとものすごく混んでいたと思います。
    久しぶりにカナダにもフライトしたいです。
     
     
    >Hisakoさん
     
    えぇ、実は大阪便に呼ばれたお陰で、今年は日本で誕生日を迎えることができました。
    おとめ座です。 半分だけ当たっています。 おとめ座は完璧主義で整理整頓好きとのことですが、私も完璧主義を目指しています(が必ずどこか抜けていますxxx)し、整理整頓を試みています(が結局いつも散らかっていますxxx)。
    Hisakoさんはオランダには今度はいついらっしゃいますか?
    彼の来日予定は??
    またお会いできるといいですネ!
     
     
     

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