・・・その昔、入社してまだ1ヶ月も経っていない頃、
当時ヨーロッパ路線はアンカレッジ経由で、日本人乗務員とオランダ人乗務員がアンカレッジで一緒にステイする機会があったのですが、
そのアンカレッジ滞在中に、一度だけ、
パーサー(男性)の部屋に呼ばれたことがありました。
まだ人事評価期間中で、私の乗務レポートを書いていただくことになっていたパーサー。
出先から戻るとホテルの部屋のドアの下にパーサーからの手紙が差し込まれていて、
電話をするように書かれていたので電話をしたら、部屋に来るように言われ、行ってみたら・・・
・・・
下着姿のパーサーが立っていて、マッサージして欲しいと言われました

(下着姿を見た時にはビックリして半歩下がりましたが)
「肩を揉むだけでしたら構いません。」
とお断りした上で、10分程肩を揉んで差し上げたら、
「You are brave girl
」

と感心され、そのまま帰してもらえたのですが、
日本人の同僚達にその話をしたら
「misaeちゃーん・・・
あなた、それは、とっても危ないよ~
無事でよかったねぇ~
」



と言われ、
( ̄□ ̄|||)がーーん!・・・そうか、あれは、そういう目的で呼ばれていたのか・・・

とようやく気付き・・・(^^ゞ
同僚達はそのパーサーに腹を立てていましたが、私は
何もせずに帰してくれたパーサーに感謝していました。
(正直、今でも感謝しています。)
・・・な~んてこともあったなぁ~と思い出しながら、機長の部屋の前に到着。
ノックすると、ドアを開けたのは、普通に服を着た機長のレオ。
「すごいんだよ、この部屋。 2階建てなんだよ。」
入ってみると、確かにゴージャス。
入ってすぐにゲスト用トイレ。 正面は応接室。 下に降りる階段があって、下に大きなバスルーム(ジャグジー付き)と寝室(ベッドもデラックス)。
写真を撮らせてもらいました(笑)
「ありがとう! じゃ、そろそろクルー・ドリンク行きませんか?」
と言うと
「美味しいワインがあるんだけど、二人で飲まない?」
え・・・これって、どうなんだろう? 危ないのだろうか?
考え過ぎ?
こんな風に悩んでいる時、必ず頭に流れるのが
♪ 信じ~られぬと~嘆く~よりも~
人を~信じて~傷つく~方がいい~ ♪
(海援隊『贈る言葉』より)
というメロディー。
同僚を信用できないなんて、悲しいではありませんか!
「じゃあ、一杯だけ頂きます。」
本当に美味しい南アフリカ産のソーヴィニョンブラン(Sauvignon Blanc)を頂きながら、
真面目に仕事の話(日本人乗務員とオランダ人乗務員の仕事に対する考え方の違い等)を15分程して、クルー・ドリンクへ。
やっぱり考え過ぎだったに違いない・・・

夕食は、(私は以前にも行ったことのある)ナイル川沿いのカフェ・レストラン・バーSequoiaへ。
ホテルでタクシーを頼んだところ(←総勢11人なので3台)、1台は今あるけれど、もう2台は呼んでから来るのに45分(!)かかるとのこと。
予約時間に間に合わなくなりそうだったので、とりあえず、4人が1台のタクシーで先にレストランに向かうことに。
残りは(私も含めて)7人。
大型タクシー(=小型バス)ならすぐあるというが6人乗り。 7人乗せてもらえないか聞いたけれどダメ 

ホテルの前(と言っても敷地が広いのでかなり歩く・・・)の大通りに出てタクシーを拾おう、ということになり、皆でホテルの敷地外へ。
ホテルのゲートのところでスタッフに聞いてみたところ、
「流しのタクシーを拾うのは無理ですよ・・・」
とあっさり言われ、途方に暮れているところに通りかかったのが、ホテルの従業員用送迎バス。
なんとカイロ中央駅まで乗せて行ってくれるとのこと。 そこからならタクシーもすぐ拾えるという。
ありがたい・・・なんと親切なのでしょう

バスの中で地図を広げ、カイロ中央駅の場所を確認。 レストランからもそれ程遠くなさそう。
時々、バスが走ってる状態のままドアが開いて、ホテルの従業員が飛び降りるように下車していくのに驚きながら、
間もなくカイロ中央駅に到着。
お礼に皆1ドルずつ支払おうとしたのですが、御代は結構とのこと・・・親切に感謝

そこから、車に轢かれそうになりながら(←エジプトでは、車がガンガン走っている3~4車線の通りを、人々が普通に渡って行きます・・・
)

反対車線に停まっていたタクシー2台に乗り込み、レストランへ。
最初、いきなり全然違うレストランに連れて行かれ焦りましたが(タクシーの運転手さんは、もちろん英語は話しません)、なんとか目的地に到着。
なんと、先にタクシーで向かったはずの4人がまだ到着していませんでした。 ホテルのバス、かなり飛ばしてましたからねー(笑)
お食事の前に、初めて水タバコを吸ってみました。
昨年、イランで間違って、桃味の水タバコ用煙草を買ってしまって(←ポテトチップスとかチョコレートが沢山並んでいる中に置いてあって、桃のイラストが描かれていたので、てっきり桃のお菓子かと
)、

(いつか機会があったら吸わねば!)
と、毎フライト持ち歩いていたのです。
本当に桃の味で、甘くて美味しかったです。
オランダ人同僚達も、リンゴ味などの水タバコを試していました。
お食事は、前菜にメゼ、主菜にシーシュ・カバーブ 、デザートにティラミスを頂き、大満足でホテルに戻りました。
行きのバスとタクシーも、そういえばレストランも、帰りのタクシーでも私の隣りに座っていた機長のレオが再び
「部屋でワイン飲まない?」
と聞いてきたので、
え・・・これって、どうなんだろう? 危ないのだろうか?
考え過ぎ?
と再び悩んでいると、副操縦士のレムコが
「バーで飲み直さない?」
と提案。
しかし、レオとレムコと私以外は皆、疲れたから寝る、と部屋に戻ってしまった為、結局3人でレオの部屋でワインを飲むことに。
今年で乗務歴30年になるという機長のレオ。 いろいろな体験談を聞かせてもらい、楽しかったです。
そして、ワインのボトルが空になって、レムコが部屋に戻る時に私も一緒に失礼して部屋に戻りました。
・・・うん、やっぱり考え過ぎだったに違いない・・・

翌朝は、ホテルのレストランで朝食ビュッフェを頂きました。
大好物のfoul medammes 発見♪ 今度はちゃんと正しい付け合せと一緒に美味しく頂きました。
なんとお寿司もあったのですが、乾燥しきっていてイマイチでした。
やっぱり和食は日本で食べるのが一番です (*^-^*)
食後、ピラミッド・ツアーに出かける同僚達を見送りに。
ピラミッドは何度見に行っても感動するので、私も本当は行きたかったのですが、
来月引越しを控え(←実は先月末、ユトレヒトでマンションを購入しました・・・1LDKの小さいマンションですが)、フライト先でのアローワンスも少しでもセーブできたらその方がいいかと思って、
今回はホテルに残ることにしたのです。
ダイエットもしないといけないし、またフィットネス・センターにでも行こうかと思っていました。
同僚達を見送る為に外に出ると、前回ピラミッドを案内してくれたツアー・ガイドのアフメッドがいたので、
「今回は私は行かないのだけど、次回またお願いしますネ」
と挨拶しました。
隣りにいたレオが
「君が優秀なガイドだって、misaeから聞いてるよ。」
と言うと
「どうして今回は一緒に行かないのかい? 料金のことだったら気にしないでいいよ。 今回は無料でサービスするから、ツアーに参加しなよ!」
とアフメッド。
え? 無料? ホントに? ん・・・どうしよう・・・
「折角無料だって言ってくれてるんだから、一緒に行こう!」
と皆も言ってくれたので、大急ぎで荷物(=上着、水のボトル、カメラetc.)を部屋に取りに行って、急遽ツアーに参加することにしました。
ツアー内容は前回とほぼ同じでしたが、前回は行かなかったルスタン・カイトベイ・モスク(←1エジプト・ポンド紙幣の表面に印刷されているモスク)、吹きガラス工房にも行きました。
不思議だったのは、モスクの中で撮った写真だけに、突然、数え切れない程のオーブが写り込んでいたこと。
フラッシュをたいた場合は埃や水滴に反射して、そんな風に映ることもあるらしいのですが、撮影時、フラッシュはたいていないのです。
(写真、ご覧になってみて下さい→ http://cid-945b0bc82ee67d38.skydrive.live.com/self.aspx/%e3%83%95%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%88%20%7C5CAI%7C6%20%20Foto%7C4s%20van%20de%20reis%20No.20/DSC04100.JPG )
モスクからピラミッドに向かう途中、相変わらず凄まじい交通状況に、(今日もまた私の隣りにお座りの)機長のレオが、
「エジプトの交通ルールというのはどうなってるのかい?」
と聞くと
「エジプトには交通ルールはありません」
平然と答えてました(笑)
3車線の道路に車が7台並んで走っていたり、好き勝手に車線変更したり、お父さんが2歳くらいの男の子を抱っこしたまま運転していたり(←当然シートベルトはしていない)(←助手席には5歳くらいの男の子、お母さんは後部座席に一人ポツリと座っていました・・・男性は前、女性は後ろと決まっているのかも???)(→証拠写真:http://cid-945b0bc82ee67d38.skydrive.live.com/self.aspx/%e3%83%95%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%88%20%7C5CAI%7C6%20%20Foto%7C4s%20van%20de%20reis%20No.20/DSC04130.JPG )(←この写真でも、恐らく2車線の道を3台で競り合うように走っています)・・・本当に恐ろしいです 

ピラミッドでは、前回同様ラクダに乗りました。
前回私が乗ったラクダは本当に大人しくて、安心して乗っていられたのですが、今回のラクダは非常に臆病モノで、近くを別のラクダやウマや車が通る度に身震いして、何度か落ちそうに・・・ラクダの手綱を引く少年の携帯電話が鳴った時なんて、大暴れして、大分焦りました

ピラミッド、今回、久し振り(恐らく21年ぶり)に、中にも入りました。
狭い通路を、腰を曲げて背を低くして、まず下へ下へと降りるのですが、見学を終えて反対側から登って来た見知らぬ観光客(男性)に、私は内腿を、私の後ろを歩いていたオランダ人同僚のサスキアはお尻を、おもいきり触られてビックリ。
こんな所で痴漢に遭ってしまいました・・・これまた久し振り(笑)
ピラミッドで撮った写真にもいくつかオーブが写っていたのですが、一枚、ひし形のオーブ(丸いものだけではないのですネ)が写っていました(→ http://cid-945b0bc82ee67d38.skydrive.live.com/self.aspx/%e3%83%95%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%88%20%7C5CAI%7C6%20%20Foto%7C4s%20van%20de%20reis%20No.20/DSC04171.JPG )
今回、本当に全て無料でツアーに参加させてくれたアフメッド・・・次回は(いつになるかわかりませんが)ちゃんと参加させていただきますネ、何か日本からのお土産
も持って!

帰りの便は、夜中にカイロを出るNight Flightだったので、お客様も皆様お休みになり、静かなフライト。
サービスの合間に時間ができたので、同僚達に指圧マッサージを・・・首と肩を中心に、昨夏日本から遠隔でアチューメントしていただいた霊気を試みながら。
目に見えないので、自分では本当に効いているのかどうかわからないのですが、同僚達は私の手のひらからものすごい熱を感じると言います。
今回、偶然にもオランダ人の同僚の一人が、実は霊気マスター(師範)だと言うので、どんなもんか聞いてみましたら、非常に強いエネルギーが出ているとのこと 

私の手のひらを見て、
「チャクラは開いているけど、まだ小さいわね。」
と言っていました。
なんでも、チャクラが開いていると、手のひらにハート
の形が見えるのだとか。

もっと練習して、(6月に手術を控えている)叔母の足の痛みを和らげてあげられるようになったらいいなぁ・・・
それから、義理妹の心の乱れも穏やかにしてあげられたらいいなぁ・・・
次のフライトは、ようやくリクエストが通って、今年初めての日本路線・東京便乗務 ♪
これから行って来ます 

失礼ながら久し振りにこちらに伺いました。misaeさんの近況、拝見させて頂き、写真も見させて頂きますと、あらっ? ひょっとしてヘアースタイルが変わりましたか。いえ、女性ですからいろいろとバリエーションはあると思うのですが、基本が変化した様な・・・。思いすごしならごめんなさい。そうそう、なにより、MSNのBGMが懐かしく、琴線に触れました♪
>がんぶぅさんお名前、戻されたんですネ!>ひょっとしてヘアースタイルが変わりましたか。髪型、昨年中に2回変えました。 まずは離婚後の新生活に向け、腰の下まであった髪をバッサリ切り、慣れないショートヘアにあまりにも苦戦したので、パーマをかけてみました。 それでもやっぱり苦戦していますが・・・(^^ゞ 毎日自動的に違うヘアースタイルになってしまいますxxxスタイリングが大変なので+長男ミハーリから不評なので、またロングヘアーに戻すつもりです。>MSNのBGMが懐かしく、琴線に触れました♪ドビュッシーの『月の光』・・・今、多分、一番気持ち良く弾ける=感情移入できる曲です♪