フライト日記 (Tokyo)

 
1ヶ月経ってしまいましたが、病欠をとる前の最後の乗務のフライト日記、やっと書き終えました。
右手&右腕の痺れと痛みは相変わらずですが、
悪化する一方だった数週間前に比べ、症状が安定した様子なので、
これ以上は痛くならないと思うと、ちょっとホッとしています。
「いつか良くなる」という希望は捨てたくありませんが、
同時に
「一生このままである可能性もある」と仮定した上で何ができるかを考えて、
今週から少しずつ、右手もできるだけ使うようにし始めました。
オランダでの治療は、フィジオセラピーと霊気。
もう少し痛みがなくなってくれたら、乗務に復帰できるのですが・・・がんばります(*^-^*)
 
2010年8月
(NRT)
 
約5ヶ月振りに東京便のリクエストが通りました♪
 
機種はボーイング747-400。
担当はUD(=アッパーデッキ=2階のビジネスクラス)。
 
相棒は大先輩のFさん。
Fさんは、21年前、日本人アドバイザーとして、訓練中ずっと一緒に付いていて下さった特別な先輩。
優しくて、面白くて、本当に素敵な先輩です。
 
飛行機に乗り込んで、UDのギャレーに入って、すぐに何かおかしいことに気付きました。
臭い・・・
 
一時帰国中に遭遇した怪奇現象が気になって、オランダに戻ってすぐに読んだスピリチュアル関係の本に、
「良くない霊がいる時は異臭がする」
とあり、
そういえば、怪奇現象が起こっていた時、実家で確かにいつもと違う異臭(獣臭?)がしたな・・・
と思い出して、
まさかこのギャレーにも霊が~( ̄□ ̄|||)
 
なんて焦っている暇は(ボーディング前の忙しい時間には)ないので、
まずはボーディング開始までに済ませなければならないこと
=preflight check、security check、ギャレーの準備、ウェルカムドリンク等ビジネスクラスのサービスの準備などなど
を済ませ、
そうこうしているうちにボーディングが始まり・・・
 
お客様の搭乗が完了し、ドアも閉まり、前方のテレビスクリーンでフライトセイフティーのビデオ上映が始まって、
ギャレーでようやく一息。
 
・・・やっぱり臭い。
 
これはどう考えてもおかしい。
変な物があったら困るので(→例えば何かの死骸とか)
臭いの元を詮索すると、
どうもコーヒーマシーン下のクルー用の戸棚が怪しい。
自分達の荷物を取り出し、奥の方(←結構奥行きがある)を覗いてみると・・・
 
棚の奥~~~の方に、何やら黒い物体が・・・
トイレ掃除用の手袋をして、トレイで手前に引き寄せてみると・・・
 
それは、真っ黒に腐りきって蛆がわいたバナナでした・・・( ̄_ ̄|||)
恐る恐る取り出すと、ショウジョウバエが一斉にバナナから飛び立ち・・・( ̄□ ̄|||)
 
バナナをビニール袋に入れ、しっかり口を締め、ゴミ箱へ。
フライトセイフティービデオの上映が終わるまで、Fさんと二人で、ギャレーを飛び交うショウジョウバエ退治をしていましたxxx
 
北京から戻ってきたばかりの飛行機だったとのこと。
北京~アムステルダムでこのギャレーに入った同僚達(→オランダ人と中国人一人ずつ)がこのバナナに気付いて、
アムステルダムの清掃の方々にしっかりお掃除してもらっていたら・・・
こんなに臭くてハエもブンブン飛んでるのに、まさか気付かなかったのか・・・(^_^;)
 
離陸してサービスが始まってからも、何十匹といるショウジョウバエとの戦いです。
空のペットボトルにコーラやジュースを入れたものや、ハチミツの小瓶の蓋をはずしたものなどで、罠(←ギリシャでこうして蜂をとっていたので)をしかけたのですが、全くかからずxxx
(意外と賢いのか、ハエ・・・)
 
いつもはお出しするまえにギャレーで予め外しておく前菜などのプラスチックのカバーは、お出しする直前にキャビンで外すようにし、
ミールトローリーの扉も、サービス開始ギリギリまで開けないようにしました。
 
こんなことは初めて(←大ベテランのFさんも初めてだとおっしゃっていました)でしたが、
Fさんと二人で、臨機応変に、サービス方法を工夫して乗り切りました。
こういう時、相棒がオランダ人だったら大変だっただろうなぁ・・・ハエとか全然気にしなそう・・・(^^ゞ
 
最初のサービスが終わり、オーブンの並びにあるクルー用の戸棚にいろいろと片付けながら、
さっきから気になっていた戸棚の隅の小さな塊をよくよく見てみると・・・
ガム・・・?
しかも歯型付き・・・(-_-|||)
 
噛み終えたガムは、戸棚の隅にくっつけておいたりしないで、ちゃんと捨てて下さい・・・(-_-#)
 
腐りきったバナナにも驚きましたが、このガムにもビックリしました。
どちらも、ギャレー内のクルー用の戸棚の中にあったので、
犯人は100%同僚。
ガムの方は恐らく北京便の同僚。
信じられん・・・
初体験続きのフライトでしたxxx
 
成田到着後は、お客様がお降りになられた後、Aゾーン(=1階のビジネスクラス)に集合し、
その日ラストフライトを終えた後輩のYさんに花束とプレゼント(=皆のメッセージを書き込んだB747-400の模型)を贈呈。
(他の後輩達同様)辞めたくなくとも退社しなければならないYさんのお別れのメッセージ、胸が痛みました・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
5年ごとに素晴らしい人材を手放し続ける会社・・・これだけは本当に本当に残念です。
 
クルーホテル到着後は仮眠を取って、実家へ。
翌日の晩は、夕食後に、トレーニングフライトで乗っていらした訓練生のお二人も一緒に、クルーホテル近くのカラオケへ。
トレーニングフライト、私が訓練生の頃は、なぜかアメリカ・カナダ路線をやらされたのですが、
今はちゃんと日本路線に乗せてもらえるようでよかった(*^-^*)
 
帰りの便は、これがラストフライトとなるY君と組ませて頂きました。
 
UDギャレーで最初にチェックしたのは、もちろん、コーヒーマシーン下のクルー用の戸棚(笑)
臭くなくて一安心・・・ε-(^。^;)ホッ
 
最後になるからと日本語アナウンスを担当することになったY君。
ボーディングの最中にパーサーのアナウンスが入り、UDのギャレーから日本語アナウンスを入れようとしたら入らなかったので、
メインデッキに降りてアナウンスを入れました。
 
電話機の調子が悪くてアナウンスが入らないことは時々あるので、その時は
「アナウンスの度に下へ降りないといけないかもしれないけれど、サービスの方は私がフォローするから、気にせず、下に降りてアナウンス入れて下さいネ♪」
なんて言って、気にしてなかったのですが、
ウェルカムドリンクやアメニティーキットなどをお配りしている時に、ギャレーでインターフォンの呼び出し音が・・・
通常、インターフォンのコールがあった時は、呼び出し音と、それから呼び出しのあった場所のピンクのコールランプが点滅するのですが、
ランプは点いてない・・・
しばらくして再び(ランプの点滅なしの)呼び出し音が・・・
出てみたけれど、何も聞こえない・・・
「コックピットからの呼び出しだったかも?」
と、コックピットにかけようとしたけれど、
受話器を取っても、発信音がしていない・・・故障?
コックピットはもちろん、どこにもかけられない・・・
 
Σ( ̄□ ̄;)!
ギャレーだけならまだいいけれど、非常ドア横のジャンプシートのインターフォンも壊れていたら、緊急事態発生時に連絡が取れないことになってしまう・・・
=NO GO ITEM
=出発できない・・・
 
急いでUDジャンプシートのインターフォンをチェック。
受話器を取ったけれど、やっぱり発信音がない・・・
 
腐ったバナナや歯型付きガムも初めてでしたが、NO GO ITEMも初めて。
直ちにパーサーに知らせました。
パーサーはコックピットへ。
間もなく機長から
インターフォンの故障修理の為、出発が遅れる旨、アナウンスが入りました。
 
修理が必要な箇所は、部品の交換が必要とのことで、その部品が成田で入手できるかわからない・・・と聞いた時は、
Σ( ̄□ ̄;)!
もしかして、出発できなくなったら、日本にもう1日いられるかも・・・???
と、つい期待してしまいましたが(恥)
部品も手に入り、約2時間遅れで出発。
 
最北のルートで飛んだのか1時間挽回して、オランダ到着は約1時間遅れでした。
 
本当にKLMが大好きだったY君・・・
最後に一緒のギャレーで働けて、嬉しかったです!
ユトレヒトにも是非また遊びにいらして下さい。
新しい人生も充実したものとなりますように・・・!! 
 
 

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