フライト日記 (Tokyo)

2010年11月
(NRT)

3連続で東京便を頂き、夏休み以来毎月帰っている日本。
以前はこんなことはなかったので、本当に嬉しい限りです(*^-^*)

今まで11日間だった東京便のトリップサイクル(=乗務に出ている日数+フライトリーブの日数)が、いつの間にか10日間になり(=2泊4日の東京便はフライトリーブが7日から6日に短くなった)、
50%で乗務している私のフライトリーブは18日から16日になっていました。
(↑ 50%で乗務すると、フライトリーブだけが2倍になるのではなく、トリップサイクル全体が2倍になるので、トリップサイクルが11日なら22日、10日なら20日となり、東京便は4日乗務+18日リーブだったのが、4日乗務+16日リーブになりました)

16日もあったら十分というか、本当は10日くらい休んだらもう次の乗務に出たいくらいなのですが、今回に限っては、トリップサイクルが今までどおりだったら伺えるはずだった教会のチャリティーバザーのお手伝い(着物でお手伝いすることになっていたのです)に伺えず、本当に残念でした。

リポーティングは午後4時5分。
「メールボックスに入らない大きな荷物が届いているので平日の8:30~15:30の間に取り来るように」
という手紙を先月受け取ったものの、東京便は16時過ぎ出社/18時過ぎ退社の為、ずっと取りに行けずにいたので、
今回は早めに、15:30前に空港に到着するように行こう!
と、14:00頃家を出て、ユトレヒト中央駅で14:28発の電車に乗ろうと思ったら、
会社から電話が・・・
「ディレイです。 新しいリポーティング時間は18:20。」

メールボックスの荷物も早く受け取りたいし、でも、2時間以上空港で待機するのも・・・万が一ディレイが長引いてキャンセルにでもなったら・・・

暫く悩みましたが、結局一旦帰宅してピアノの練習をすることに。
「学校から帰ってくる頃には、ママはもう空港へ行っちゃってるからね。」
と、朝見送った子供達にも会えました(*^-^*)

そして2時間後の16時、再びユトレヒト中央駅へ。
駅に近づくと、路面電車が運航停止になっていて、上空にはヘリコプター、駅前にはパトカーが止まり、警察官が大勢出動しているのが見え、少々不安に・・・

駅構内は人でごった返していました。
人をかき分けかき分け電光掲示板前まで来ると
「火災消火作業により、運航前面停止中」

どうする・・・?
運行再開の見込みはなさそうだし・・・
ユトレヒトからスキポールへのバスもないし・・・バスでアムステルダムに出てそこから空港へ向かうか・・・乗務前にそんなストレスを感じそうなことはしない方がいいか・・・じゃあタクシー? 一体いくらかかるだろう(←オランダはタクシー高いのデス)・・・

とりあえず、テレビでニュースを確認してもらおうと元夫に電話。
ユトレヒト駅の管制室で火災が発生したらしい。
ユトレヒトはオランダ鉄道網の中心なので、鉄道網は完全にマヒしてしまっている様子。
(こういう時、日本のように他にも沢山路線があるといいのですが・・・)

タクシーを使うのはもったいないからと、急遽、元夫が子供達も一緒に空港まで送ってくれることに(感謝!)
お陰で、リポーティングタイムの10分前に到着・・・ε-(^。^*)ホッ

しかし今回は駅を無駄に2往復もしてしまった(苦笑)

機種はボーイング747-400。
ディレイの理由を聞くと、故障した訳ではなくて、飛行機が足りなかったからとのこと。
今月から週末は一日2便、東京へ飛ぶようになり、飛行機を上手くまわせていないらしい・・・(^^ゞ

担当はビジネスクラス。
UD(=アッパーデッキ=2階のビジネスクラス)に日本人の大先輩Fさんと入りました。

前々回の東京便でもご一緒させて頂いたFさん。
ご縁のある人には本当に何度もお会いできるんだなぁ・・・と感心&感動。

一日2便になって間もないせいか、たまたまなのか、珍しくガラガラで、UDにはお客様がたったの6名。
通常は、ビジネスクラスは忙しいので、エコノミークラス担当の日本人乗務員が日本語のアナウンスを入れるのですが、今回は空いているからと、Fさんが担当して下さいました。
今は先輩よりも新人の方が人数が多い為、先輩のアナウンスを聞く機会もあまりないであろう新人の方々にとって、大先輩のアナウンスを耳にすることができるというのは滅多にないチャンス。
私も久し振りに大先輩の”これぞKLMのアナウンス”というアナウンス(←やはりアナウンスも会社によってカラーがありますから・・・私は先輩方の、とてもアットホームでありながら美しい日本語アナウンスが本当に好きです)を聞くことができて感激でした。

Fさんといえば、以前やはりUDでご一緒させて頂いた時、同僚が置き去りにしたバナナから湧いたショウジョウバエで大変な思いをした苦い思い出がありますが、
そういえばあれ以来、荷物入れの奥に腐ったバナナがないか確かめるようになりました(笑)

Fさんとのおしゃべりを楽しみながらのフライト、とても勉強にもなりました。
大先輩の心の行き届いたサービスを目の当たりにすると、自分はまだまだだなとつくづく思います。

ただ・・・前菜と主菜に分けて出すことになっていて、ずっと腑に落ちない和食のサービス。
Fさんは、これは『茶懐石』だから、ご飯を後から出すのは構わないのだとおっしゃっていました。

う~ん・・・そうなのかな・・・
『懐石料理』なら、ご飯と汁碗は最後ではなく最初に出るのではなかったかしら・・・
『会席料理』では、確かに最初のお料理はお酒のつまみで、ご飯と汁碗は最後に出されるけれど・・・
それに、洋食同様に前菜と主菜に分けて、ご飯を後から出すのであれば、和食のホットミールの容器も洋食同様、(丸いアンダープレートにぴったり合う)丸い形でよかったはず・・・
それをあえて楕円形にしているのは、
やはり『略懐石』あるいは『松花堂弁当』のような形で、全て同時に出すべくデザインされたのではないかと、
折角ホテルホークラの総料理長が考案されたお料理と、その為にデザインされた和食器・・・総料理長がお考えになった通りに(=前菜と主菜には分けずに一度にお出しする)サービスすべきなのではないかと、
私は思ってしまいます。

( ↓ 乗客として乗った時に撮影)
( ↓ 小鉢が前菜として先に出されます)

( ↓ 小鉢が下げられた後に、ご飯とお味噌汁が主菜として別に出されます)
( ↓ 楕円形の食器と円形のアンダープレートはサイズが合っていない為、
ちょっとグラついています)
( ↓ オランダ人がサービスすると、ご飯が右側になったり
お味噌汁が左側にくることもxxx)

( ↓ こちらは、乗務の時にギャレーで撮影)
( ↓ 前菜・主菜に分けずに全て同時に出すと・・・
ご飯の楕円形の食器が綺麗に納まります)

楕円形の和食器を、(円形の為、乗せると楕円形の端が浮いてしまう)洋食用のアンダープレートに乗せてお出しすることに、
他の日本人の同僚達は疑問を感じていないのかしら・・・???

「どうしてご飯が最初から出てこないのか」
というお客様の声も多いし、何とかしたいと思うのですが、私は一乗務員でしかなく、しかも今は日本人乗務員としては乗務していない(=毎回日本路線ではない)ので、自分が乗務した時に工夫するくらいしかできないのが、本当にもどかしいです。

成田に到着したのは午後4時頃。
クルーホテルに到着後、着替えて実家へ向かいました。
定刻どおり着いていたら寄って行くつもりだったピアノの練習会も間に合わず・・・
午後8時過ぎに実家到着。

お夕食を頂き、時々睡魔に気を失いながら、両親の年賀状の宛名の住所変更・追加・削除の作業をし、来月購入予定のテレビ用棚のデザインをし、午前3時過ぎ就寝。

翌日は午前9時に起きて、オランダ人の同僚達と待ち合わせをした東京駅へ。
日曜日はやはり混んでいますね(O.O;)
浅草寺も明治神宮も、ものすごい人でした。
丁度七五三のお祝いで着物姿の子供達がいて、また、明治神宮では結婚式も何組か見ることができ、同僚達はとても喜んでいました。 よかった!
竹下通りの100円ショップと薬局で、オランダ在住の友人達からの頼まれ物の買出しをし、後は表参道のオリエンタル・バザールに寄って、ツアー終了!
・・・の予定だったのですが、明治通りに出たところでちょっとした揉め事が。
今回は6人連れていたのですが、1人はForever 21へ行きたい、1人はスターバックスでコーヒーを飲みたい、1人はホテルに戻りたいと言い出して・・・
私としてもあまり遅くはなりたくないので、アメリカで行った方が安いに違いないForever 21には乗務でアメリカ行った時に行って欲しかったし、スターバックスに入ったら時間のロスが大きくなるし、さっさとオリエンタル・バザール経由で東京駅に戻りたかったのですが、
Forever 21にどうしても行きたいイェニーが
「じゃあ40分後にここで!」
と言い残してお店に入っていってしまい・・・
スターバックスへ行きたかった人も然り。
残った4人と私は近くでクレープを買って待つことに。
(すっかり暗くなって、クリスマスイルミネーションが綺麗だったのは不幸中の幸い?)

オリエンタル・バザールでは、「興味ない」と言っていた人達も結局いろいろ買って、私もクルーホテルの友人で1月にオランダに引っ越してくるマリーさんへの結婚祝いを買って、東京駅へ。
バスの出発時間まで時間があったので、夕食を済ませてしまうことにしたのはいいのですが、ここでまた一悶着。
お寿司が食べたいという4人とお寿司は食べられないという2人。
では、お寿司も食べられるし、他のものも食べられるお店へ行こう!
と散々歩いて見つけた日本料理屋に入り、7人で座れるテーブルも用意してもらい、英語のメニューも持って来てもらったにもかかわらず、
お寿司が食べられないと言っていた2人が、
「やっぱり中華料理にする」
と言って出て行ってしまい・・・
「だったらお寿司屋さんがよかった」
という4人。
中華料理屋へ行ってしまった2人が心配で見に行くと、やっぱり言葉が通じていない様子。 オーダーだけ手伝って、私は日本料理屋へ。

高速バスでホテルに戻ると、別れ際に
「食事の時、あんなことになってしまって、本当に恥ずかしかったわ」
と囁いたのはForever21に行きたくて皆を40分も待たせたイェニー。
「気にしてないから」と苦笑い・・・(^_^;)

皆が眠ってしまったので、私一人でクルーホテルのバーに。
もうすぐ渡蘭予定のマリーさんに早速お祝いの品を渡し、モスコミュールをビアジョッキで3杯頂き、閉店までカラオケ♪
クルーホテルでマリーさんに会うのは今回が最後だったので、バー閉店後、一緒にドンキホーテ(←初めて入りました)に買い物に行き、松屋(←初めて入りました)で食事。 夜中の2時過ぎにビビン丼食べてしまった・・・(ちょっと反省)

マリーさん、今度はオランダで会いましょう(*^-^*)

翌日はディレイもなく(→行きの便がディレイすると日本滞在が短くなってしまうので悲しいですが、帰りの便がディレイする分には、日本滞在が長くなるので嬉しい・・・お客様には申し訳ないのですが・・・でも滅多にディレイしませんxxx)、いつものようにほぼ満席で、オランダに戻って来ました。

この日も休憩中はOCR(=Overhead Crew Rest)には行かず、サービスリマークを書いていました。 いわゆる会社への苦情報告です。
日本語のメニューの日本語訳は相変わらず間違いが多いし、
今回はデルフト焼きのミニチュアハウスに落書きが見付かったり(ケータリングの悪戯?)、
また、スキポール空港のセキュリティーチェックでの非情な仕打ちに対するお客様からの苦情。 これは酷かったです。
アムステルダムに住むお嬢様を訪ねてオランダにいらした女性客が、スキポール空港のゲートでのセキュリティーチェック時に、前日買ったばかりのお土産のスカーフも外すように言われ、X線の機械を通したところ、それがロールに絡まって機械が止まってしまった際、セキュリティーの係員がそのスカーフをハサミで切り刻んでしまったとのこと。 元はといえば係員がスカーフをプラスチックケースに入れずにそのまま通してしまったせいで絡まってしまったのに、係員はスカーフを綺麗に取り出そうという努力はせず、無残に切り刻み、薄ら笑いを浮かべていたというのです。 お客様はどんなにショックを受けられたことでしょう・・・オランダの印象も、オランダ人の印象も、KLMの印象も、全てまとめて悪くなったに違いありません。
会社経由で空港に苦情が行くといいのですが・・・

アムステルダム到着前に、今回東京観光案内した6人が揃ってUDに上がって来たと思ったら、
「案内してくれて本当にありがとう。とても楽しい一日だった。今回の東京便はこれからずっと忘れないわ!」
とプレゼントをくれました。 オランダのカードゲーム。
私のツアーガイドは趣味というか病気?(=「日本は初めてなの」とか聞くと放っておけなくなってしまう病気?)なので、お礼の品なんていらないのですが・・・でも、喜んでもらえて嬉しかったです。

次のフライトは約2年ぶりのケープタウン。
3泊5日のスケジュールなので、オランダ在住の女友達を一人連れて行く予定です♪

追伸:
帰宅後メールをチェックしたら、スペイン在住のオランダ人の同僚から、もうすぐフランスに引っ越すので、その前に是非遊びに来て欲しいというメールが・・・
「あなたに北海道を案内してもらった札幌便は今でも私の乗務人生の中の一番の思い出ヨ」
日本ベースで乗務していた頃からだから、かれこれもう20年以上続けているオランダ人同僚へのツアーガイド。 日本路線に良い思い出を持った同僚が増えることは、私もとても嬉しいです(*^-^*)

フライト日記 (Tokyo)」への2件のフィードバック

  1. こんばんわ
    この前、台北-バンコクでKLMに乗りました♪
    オランダ人のクルーはとても陽気で台湾人のカメラにポーズを取っていたりとても楽しいフライトでした。
    医療職は結構暗い人が多いので、ちょっとうらやましかったです。
    体に気をつけてお仕事がんばってください!

    • 柏木さん、コメントありがとうございます。
      KLMにお乗りになったのですか! お目にかかれず残念です。
      オランダ人のクルーは楽しいですヨ。
      彼らは程よく固くて程よく柔らかい人達で、一緒に仕事がしやすいです。
      でも、意外と鬱に悩んでいる同僚も多いんですヨ。
      柏木さんも、お体大切に、お仕事がんばって下さいネ。

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