フライト日記 (Bonaire)

(引き続き、昨年末から長らくゆっくりと書く時間を持てずにいたフライト日記を少しずつ思い出しながら書きたいと思います(*^-^*))
(もたもたしていると1年経ってしまいそうで、なんだかちょっと1周遅れで走っているマラソン選手になったような気分です・・・)

2012年3月
(BON)

エネルギーいっぱいの島ボネール・・・多分、心の充電が必要になるとボネール便に呼ばれるのでしょうね・・・(*^-^*)

機種はMD11。
担当はエコノミークラス前方エリア(=MD11のエコノミークラスはギャレーが最後尾1ケ所にしかないので、エコノミークラスの前方エリア担当になると、サービスの度に相当な距離を歩くことになる=ダイエットになる)。

MD11のエコノミークラスのギャレーは、
エコノミークラス担当者6人(=前方担当者左右2人+中間部担当者左右2人+後方担当者左右2人=6人)で使うので、
例えば、ドリンクサービスの後は、次のミールサービス用のトローリーが6台が既に用意されている所にドリンクサービストローリーが6台戻ってくるので、
非常に混雑します。
面倒でも、いらないものはどんどん片付けないと、場所がなくなりますし、
ギャレーがトローリーで一杯になっている時に6人全員がギャレーにいると窮屈なので、
前方担当者は率先して客室に(おしぼの配布やゴミの回収に)出るようにしたり、
後方担当者は、サービスの終わりの方になったら中間部担当者に引き継いでもらって(=そうするには、前方担当者も自分のエリアが終わったら中間部担当者のエリアを引き継ぐようにして)一足先にギャレーに戻り、自分の分のトローリーを先に片付けて場所を作るetc.の工夫が必要になります。

こんな風に、全体を見ながら、臨機応変に、同僚達と協力しあって仕事をするのは、頭と心の両方を使い、すごく遣り甲斐があるので、私はMD11のエコノミークラス担当は結構好きです。

サービス中はごった返して大変なエコノミークラスのギャレーも、休憩時間中は他のどの機種よりも楽しい空間となります。
なんたってギャレーにはCAが6人いますからネ (*^-^*)
コンテイナーを降ろしてテーブル代わりにし、そこにクルーとローリーに搭載されてあるサラダやヨーグルト、コーヒーや紅茶を置いて、
それを囲むように折り畳み椅子を並べ、皆で座って食事をとり、おしゃべりを楽しみます♪

IMG_4428
(↑ MD11のコックピットは、B747やB777と比べて窓が大きいので、とても見晴らしがいいです)

IMG_4435
(↑ ボネール到着後、同僚がうっかりビジネスクラスのトイレの扉を外してしまい、トイレが全開に・・・到着後でよかった・・・笑)

IMG_4474 IMG_4484
(↑ ボネール島のクルーホテルは、とっても色鮮やか)

IMG_4448
(↑ 食事もとっても美味しい(*˘▿˘人)・・・ちょっと高いけどw)

ボネール島は、マラリアデング熱の流行地域となっている為、
フライトの前に、会社から支給されている強力な(ストッキングの上から塗るとストッキングが溶けるらしい)虫除け”Muggenmelk roller” (Muggen=蚊、melk=ミルク、roller=ロール)をクルーセンターで受け取ります。
マラリアやデング熱は、特に2度目の感染は命に関わるそうなので、
仕事柄、頻繁に流行地域を訪れるクルーは感染しないよう、十分な注意が必要です。

そうでなくてもアレルギー体質(←日光と埃と虫刺されに弱い)の私は、
蚊のいる国ではオシャレより虫除けが優先です→一日中、香水ではなく虫除けの香りになります(苦笑)

シャワーを浴びた後も、体を拭いたら大急ぎでボディーローションを塗り、その上から体全体に虫除けを塗ります。
本当はその前に日焼け止めも塗りたいところなのですが、そんなことをしているうちに刺されたことがあるので、
日焼け止めは虫除けの後に塗って、その後もう一度虫除けを塗ります。

寝る前には、顔や頭にも虫除けを塗ります(←寝ている間に目の上を刺されたことがある)

完璧だったはずなのに、今回は刺されまくってしまいました・・・

IMG_4466
(↑ 蚊にさされるとアレルギー反応を起こしてものすごく腫れます・・・)

部屋をよくよく見てみたら、天井に沢山とまっていました・・・蚊が・・・20匹くらい・・・
マラリア原虫を媒介するハマダラカや、デングウィルスを媒介するネッタイシマカに似たような蚊も沢山・・・/( ̄ロ ̄;)\
念の為、パーサーに報告すると、
「万が一、感染しているといけないので、オランダに戻ったらすぐ、スキポール空港のクリニックで調べてもらった方がいい」
と言われ、到着後すぐに血液検査をしてもらいました。

・・・大丈夫でした♪

元夫がマラリアにかかった時、それはそれはもう大変だったので、感染していなくてよかったです・・・ε= (*^o^*) ホッ

フライト日記 (Bonaire)」への6件のフィードバック

  1. おはようさん&ヽ(^0^)ノ&こんばんはかな!
    いつもながらにCAさんの裏情報楽しませて頂いてます( ´▽`)
    コクピットからの眺めはまた一段と気持ちがイイでしょうね・・・
    ”マラリアやデング熱は、特に2度目の感染”蜂に刺された症状と同じなのですね
    そういったこととは経験が無い方が・・・(CAさんは色々な処に飛ぶものですから尚対策が大変ですね・・・
    ボネール島の食事(エビの唐揚げかな?)そういえば・・この頃は家でも外でも”唐揚げ類は口にしていないですね・・・珠には食べないとね
    今年もこれから大忙しの季節ですね(KLMさんの広告が載っていますので見ますけどヨーロッパも気軽に行けるお値段なのですけどね・・・

    • 翡翠さん、コメントありがとうございます(*^-^*)
      コックピットからの眺め、特に夜は素晴らしいです(˘ᵕ ˘人)ஐ:*
      マラリア、デング熱も怖いですが、よく考えたら黄熱病や腸チフスなどいろいろな予防接種を受けて乗務していますので、病気とはいつも隣り合わせみたいな感じでしょうか・・・(^^;
      揚げ物は私も家ではまず食べないので、フライト先でよく注文します。
      ヨーロッパも気軽に行けるお値段ですか? 翡翠さんも是非オランダに遊びにいらして下さい(*^-^*)

  2. 去年だと思いますが、某週刊誌のインタビューで京都大学の山極総長が驚きの発言をしていました。正確な数字は忘れましたが、マラリアに80回ほど感染したそうです。それでも、今日まで元気に研究・教育生活を続けておられます。同じ人間でも、免疫力や体力にずいぶんと差があるものですね。まろねこもびっくり!

    • まろねこさん、
      コメントありがとうございました (*⌒―⌒*)
      いつもお返事が遅くてごめんなさい!
      マラリアには、命にかかわる危険な種類と、そうでもない種類があるそうですので、
      その方は多分、軽い方の種類に感染されたのではないかしら・・・?

      • 医学書はもとより、人体の細胞とか化学反応自体が複雑怪奇なので、
        まろねこも途方に暮れてます。

      • 本当は、自然でいれば(薬に頼らず、農薬無使用で遺伝子組み換えされていないものを食べる等、自然体でいれば)、きっと変な病気になったりもしないのでしょうね…

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中