(引き続き、一昨年末から長い間書く時間を作れずにいたフライト日記を
少しずつ思い出しながら書いています・・・
もたもたしていると1年経ってしまいそうで焦っております・・・
なんとなく、1周遅れで走っているマラソン選手のような気分です・・・(^^;
早く追いつけるようにがんばります!)
(年末年始のフライトも東京便でしたが、これは昨年5月の東京便のお話しデス↓)
2012年5月
(NRT)
4月末~5月半ばまでの休暇明けのフライトは、
2011年12月以来5ヶ月ぶり
(12月のフライトは先輩S子さんのラストフライトにご招待頂いたフライトだったので、自分でリクエストしたフライトとしては2011年9月以来8ヶ月ぶり)
の東京便♪(*^-^*)
機種はボーイング747-400型機。
担当はいつものAゾーン(=1階ビジネスクラス)。
(↑ UD=2階のビジネスクラスを担当する2人のCAのうち1人は必ず日本人CAなので、
オランダ人CAとして乗務している私がUDに入ってしまうと、
UDを日本人2人が担当することになってしまい、
それはそれで楽しいのですが・・・笑
CA1人で担当する1階ビジネスクラスがオランダ人CAの担当になってしまうと、
お茶を出し忘れたり、お味噌汁を前菜として最初に出してしまったり、
言葉の問題等で結局サービスの最中に日本人CAが呼び出されたりする為、
パーサーがそれを考慮して、私は大抵Aゾーンにアサインされるのです)
満席のAゾーン。
サービス手順が気になる和食サービスは、
(参照→2010年11月、2011年3月、2011年9月)
「楕円形をした和食ホットミール用の食器に合う
楕円形のアンダープレートができるまでは
(円形でサイズも合っていない洋食用アンダープレートの上に無理に乗せたりせずに)
前菜と主菜に分けずに一度にお出しする
=ホテルオークラの総料理長が考案された通りの手順でサービスする
ように」
とのこと・・・ホッとしました。
お料理を考案された総料理長が、料理を前菜と主菜に分けてくれるなと仰っているのに、
結局、洋食と同じように前菜と主菜に分けてのサービスに戻そうとしていると聞いて、
(↑ 確かにオランダ人クルーにとってはその方がサービスし易いのですが)
本当に心苦しいです・・・折角(食器の配置や形まで)美しくデザインされたトレイなのに・・・
それに、社内で経費削減を呼びかけている時に、わざわざ和食器用アンダープレートを作らせるのも経費の無駄に思えてしまう・・・
けれど、会社の決定には従わなければならないし・・・
このままいつまでも和食器用アンダープレートができなければいいのに・・・と、ついつい願いながら、
今回は堂々と、ホテルオークラの総料理長が考案された通りの手順で、
お持ちすると外国人のお客様も日本人のお客様も
「わぁ・・・!(*˘▿˘人)」
と思わずお声を上げられる、美しい和食トレイをサービスすることができました(*^-^*)
(↑ 残念ながら、その数ヵ月後から和食器用の楕円形アンダープレートが搭載されるようになり、現在、和食は、小鉢を前菜、ご飯とお味噌汁を主菜として、2回に分けてサービスされています・・・)
成田到着は、日本時間定刻で5月21日の午前9時過ぎ。
この日は偶然にも、日本で金環日食が観られる日・・・!
世紀の天体ショーが観られるのは、5月21日の午前7時32分2秒~午前7時37分2秒(食のはじめ午前6時19分5秒、食の終わり午前9時2分37秒)・・・
タイミングとしては、丁度、到着前の朝食のサービスの頃=お客様もお目覚めのはず。
今回の金環日食は、オランダでは観られない日食だった為、オランダ人の同僚達は誰一人として知らなかったのですが、
機長に話して、日食が始まる時間に機内アナウンスを入れてもらいました。
金環日食を機内から観る為に、ちゃ~んと日食グラスをご用意していらっしゃるお客様が大勢いらっしゃいました・・・さすが!!
私も用意しようとネットで検索して通販での購入を試みたのですが、なんせヨーロッパでは観られない日食だったので、願い叶わず・・・
でも、ご親切なお客様の日食グラスを数分お借りして、太陽リング、観ることができました♪
パーサーのミーケ(←オランダ人の女性の名前には、○○ケという名前が多い)(例:アネケ、イネケ、ニンケ、ハネケ、マリーケ、ヤネケ、レネケ)(日本の○○子みたいな感じ?)とは、
以前、一緒にボネール便を乗務し、機内で余ったパンを集めて、ロバを保護している牧場に寄付しに行ったことがあるのですが、
東日本大震災の時も、被災地への支援にものすごく協力してくれたパーサーです。
今回、ミーケは(92歳?の)お父様を連れて来ていました。
ご高齢なのに、言葉もはっきりしていらして、背筋もまっすぐ、歩き方もシャキシャキと軽やかで、びっくりしました。
成田到着後、ミーケはお父様を連れて、現在東京で日本語を勉強している息子さんのところへ。
私はいつものように福島へ支援物資を送った後仮眠を取り、実家へ向かいました。
帰りの乗務の前日は、早めに成田のクルーホテルに戻り、
ミーケとお父様と合流して、一緒に成田山へ。
ミーケは成田ステイ中によく成田山に行くらしく(←私より全然詳しい)、表参道にある、まるで隠れ家のような素敵なお茶処に連れていってもらいました。
三芳家さんという、元々はお土産屋さんの老舗で、1998年から、奥の庭で茶処を始めたとのこと。
成田駅から新勝寺へむかって、表参道を歩いていくと、途中、左手に成田観光館があるのですが、
そのほぼお向かい、鰻専門店川豊本店さんの入り口右脇に、石畳の路地があって、
まさかこの先に風情あるお茶処があるとは思いもせずに恐る恐る入っていくと、急に視界が開けて
三芳家さんがあります(*^-^*)
(↓ 裏山の竹林の緑が目に優しい・・・)
(↑ アイス抹茶を頂きました・・・美味しかったです(*˘▿˘人))
三芳家さん、またいつか行ってみたいです。
夜は、成田に住むピアノの友人Wくんが、同僚の方々を連れて遊びに来てくれ、
オランダ人の同僚達も一緒に夕食後カラオケへ♪
通訳しないといけないかと思っていたのに、Wくんも同僚の方々も英語が堪能で、
オランダ人の同僚達と全く問題なく会話していて感心しました!
オランダ人の同僚達も、いわゆる”一般の日本人”と交流ができて楽しかったと、とても喜んでいました。
Wくん、ありがとう・・・私もとっても楽しかったです(*^-^*)