(1年近く更新が遅れてしまっていたフライト日記・・・大分追いついてきました(*^-^*))
2012年9月
(JRO-DAR)
キリマンジャロ経由ダルエスサラーム行き、タンザニアへのフライトです。
本当は(いつもなら嬉しい)上海便が付いていたのですが、尖閣諸島を巡って、日本と中国との関係が悪化していたことを考慮し、
(↑ 万が一、反日感情を持った中国人のお客様がいらしたら、本来日本人CAは乗務していないはずの上海便に、日本人の私が乗務していたら不快に思われるかもしれない・・・私のせいで、中国人の同僚達が快適に働けなかったら申し訳ない・・・と心配になって)
別の便に変更して頂きました。
機種はボーイング777-200。
担当は前方エコノミークラス。
@ブリーフィング
* トライアングルフライト(=アムステルダム→キリマンジャロ→ダルエスサラーム→アムステルダム)なので、
新聞を3路線分に3等分してお客様にお配りし、残りの路線分をきちんと残しておく
* 笑顔に腹を立てる人は、しかめっ面にはもっと腹を立てる→それなら笑顔で!
今から約20年前、初めてダルエスサラームに乗務で来た時は、
シャワーからは茶色い水が出、しかも度々断水するので、各自(トイレを流す為の)水をペットボトルに溜めておかねばならず、
停電もしょっちゅう、大きな石を積んだだけの壁の隙間はよくよく見ると虫がいて・・・
というスリル満点のホテルでしたが、
来る度にクルーホテルが新しい別のホテルに変わり・・・
タンザニアが、ものすごい勢いで発展していっているのがわかります。
現在のクルーホテルも、
前回(たった8ヶ月前)とはまた別のホテルだったのですが、
モダン&シンプル、一人で泊まるのがもったいないくらい素敵なホテルでした(˘ᵕ ˘人)ஐ:*
(↑ アフリカっぽい色調のお部屋・・・)
(↑ ベッドルームとバスルームの間の壁が一部ガラス窓になっているのはGood idea!)
(↑ 部屋の電気を消して、バスルームの明かりだけにすると、ムーディーで素敵でした・・・(˘ᵕ ˘人)ஐ:* )
(↑ バスルームから部屋を見た場合)
(↑ シンプルなバスルーム・・・洗面台の鏡の横に隠し引き出し?がありました)
(↑ ガラスの扉、そしてそのドアノブがそのままタオルハンガーになっているのもとても便利)
(↑ 部屋の2箇所に、折りたたみ式のスーツケース置きがありました・・・これもGood idea!)
東京ベースで飛んでいた頃、乗務の合間に通信教育でインテリアコーディネーターの勉強をしていたことがあって、
(↑ 途中で、オランダベースに移る為にオランダ語の勉強をしなくてはならなくなって、中断してしまったのですが)
この、アイデア溢れるホテルの部屋を見ていたら、なんだかまた勉強し直したくなってきてしまいました(*^-^*)
(↑ 屋外プールは屋上にありました)
(↑ 向こうに見えているのは海=インド洋)
写真を撮りそびれてしまいましたが、クルードリンクをしたホテルのバーも最上階にあって、星が綺麗でした*・゜゚・*
クルードリンクでお隣になった機長のクラースは、
オランダで有名な、歌手であり俳優でありコメディアンでもあり、何でもこなすマルチタレントの芸能人パウル=デ=レーウと学生時代からの親友だそうで(← アルバイト先が一緒だったそうです)、
学生の頃、パウルが芸能界デビューするのと、クラースがパイロットになるのと、どちらが早いか競争して、二人同年に夢を叶えたとのこと。
(いいお話です・・・(˘ᵕ ˘人)ஐ:* )
このフライトから戻ったら、彼を含めた親友4人で集まって夕食を食べるというので、
「彼は私のことを覚えていないかもしれないけれど・・・2007年のKLMのパーティーでヴィビ=スルヤーディと連弾した日本人CAからよろしくとお伝え下さい」
とお願いしました(*^-^*)
2009年8月の秋篠宮同妃両殿下のオランダ公式訪問の際に乗務し、機長として、秋篠宮殿下と機内でいろいろお話ししたというクラース。
秋篠宮殿下、ライデンに長らくご滞在されていらしたそうで、ライデンのカフェとかバーとか、とても詳しかったとクラースが話していました。
ベアトリクス女王が街で自転車やトラムに乗っていらしたり、
アレキサンダー皇太子殿下がKLMシティーホッパーのパイロットとしてお仕事されていらしたり、
マキシマ皇太子妃がアムステルダムの運河でのチャリティー水泳大会に出られたり、
・・・と、オランダの皇室がものすご~くオープンで、
ベアトリクス女王が来日の際にKLMをご利用されたことは(←私もその便に乗務させて頂いたので)知っていましたが、
日本の皇室も一般旅客機をご利用されることがあるのですネ・・・嬉しい驚きでした(*^-^*)