(危うく1年遅れになりそうだったフライト日記・・・3ヶ月遅れにまで追いつきました(*^-^*))
2012年9月
(ICN)
中国路線のフライトをアフリカ路線に変えていただいた頃はまだそれほど騒がれていなかった、竹島を巡っての韓国との問題・・・
ソウル便は変更が間に合わず、そのまま乗務することに・・・
ちなみに、ソウル便の後には7日間の台北便が・・・
毎月日本路線だけをリクエストし、リクエストが通らないと(←大抵通らないのですが)、普通なら、
例えば、テヘラン便(← 女性クルーは現地女性同様アバヤやヒジャブを着用しなければならない、という男女差別を嫌って)とか、ラゴス便(← ナイジェリア人の英語が不躾・・・とオランダ人は言いますが、日本人の私からすればオランダ人の英語も既にかなりダイレクトで不躾なので、私は気になったことはありません・・・笑)とかデリー便(← お客様の注文が多い・・・実際本当に多い・・・笑)とか、
オランダ人クルーからあまり人気のない路線が付くのですが、
こういう時に限って次々と、滅多に付かない、いつもなら嬉しいはずのアジア路線が・・・(-_-)
機種はボーイング747-400。
担当はUD=2階のビジネスクラス。
ブリーフィングの前にパーサーに挨拶に行き、事情を話し、
機内で英語とオランダ語で入れる
「本日当機には、○○語、○○語・・・を話す乗務員が乗務しております」
というアナウンスに日本語は含めないで欲しいことをお願いしました。
(丁度、オランダでもデン・ハーグの日本大使館前で中国人による半日デモがあったばかりだったこともあり、すぐに了承して頂けました)
ブリーフィングではどのパーサーも
「misaeは日本人だけれどオランダ語を学んで今はオランダ人CAとして乗務しているんですヨ!」
と、いつも誇らしげに紹介して下さっ(て照れ)るのですが、
ソウル便には韓国人CAも乗務しているので、パーサーが気を遣って下さって、私が日本人であることは言わないでいてくれました。
韓国人の同僚達が、竹島問題についてどう思っているのか見当もつかず、
私も彼女達とどう接していいのか戸惑っていました・・・が、私と一緒にUDに入るアンジェラが
「日本人ですか?」
と日本語で話しかけてきました。
日本の大学で日本語を勉強し、フライトリーブ中はよく日本で過ごしているというアンジェラ。
(日本人である私のせいで気を悪くしてしまったら申し訳ないと心配していましたが、)ものすごく親日の同僚でホッとしました・・・(*^-^*)
エコノミークラスは韓国人のお客様でいっぱいでしたが、UDはほとんどオランダ人あるいは他のヨーロッパの国々のお客様で、韓国人のお客様はお二人だけ、しかもお二人ともヨーロッパにお住まいとのこと。
(日本人CAが乗務していることで気を悪くされるお客様がいらしたら申し訳ないと心配していたので)これまたホッとしました・・・(*^-^*)
そして何事もなく、和やかに乗務を終え、ソウル到着。
入国審査時、クルーホテルのチェックイン時には、日本人ということで入国審査官やホテルのスタッフが気を悪くされたりしないだろうか・・・と
つい不安になりましたが、特にそういうこともなく。
・・・でも、夕食を街中に食べに出るという同僚達には、いろいろ考えた末、同行しないことにしました。
機内や空港内やホテル内と、ソウルの街中では、人々の日本人に対する感情や態度が異なるかもしれない・・・と不安になったからです。
何も起こらないかもしれない・・・でも、万が一何かあったら翌日の乗務に支障がでるかもしれないし・・・
考え過ぎだったかもしれないけれど・・・
ソウルのクルーホテルも、モダンシンプルでとっても素敵なホテルでした・・・(*˘▿˘人)
(↑ベッド脇の、バスルームとの間のパーテーションは引き戸式になっていました)
(↑ パーテーションをずらすとバスルームも明るくなり、ついでにテレビも見られてよかったです♪)
(↑ 日本のホテルやレストランで英語表記が変なのと同じで、
外国で日本語表記が変なのは仕方がないことなのかな・・・(^^;)
今回はホテル内に篭っているつもりだったので、
“ホテルに篭っているつもりの服”(=わりとキチンとした服+ハイヒール)しか持っていなかったのですが、
仮眠を取った後、急遽夕方から機長と一緒にホテルの裏山を散策することに・・・
結構険しくて(汗)ハイヒールで歩くのは大変でしたが、
マチュ・ピチュも北海道の雪山もハイヒールだったので、それに比べたらどうってことありませんでした(笑)
興味深かったのは、山道のあちらこちらに野外ジムがあったこと・・・
そして大勢の人々が、そこで真剣にトレーニングしていたこと・・・
韓国ドラマ、私はまだ2本しか観たことがないのですが、
男優さんのシャワーシーン(シャワーに入らなくても上半身裸になるシーン)がやたらと多く、
どの男優さんも異常なくらいの肉体美で、
皆さん、努力して鍛えていらっしゃるんだなぁ~と感心していたのですが・・・
男優さんばかりでなく、一般の方々も、日々、こうして山の中で鍛えていらっしゃるところを見ると・・・
これはもしや・・・韓国では、その辺を歩いているお兄さんも、おじさんも、おじいさんも、
皆さん、脱いだらムキムキのかもしれません・・・
(↑ ホテルのレストランで頂いたビビンバ・・・美味しかった(*˘▿˘人))
(↑ 帰りの便のエコノミークラスのミール・・・と巻き寿司・・・美味しかった(*˘▿˘人))
今回、クルーホテル出発前に、勉強になったことが2つありました。
1つは・・・
チェックアウトをしてから朝食を頂いたのですが、
出発時間15分前になったので、ロビーへ行こうと思ったら、
(ロビーは1階、レストランはB1階にあります)
同僚の1人がレストランのパン屋でパンを買いたいと荷物を置いたまま行ってしまい、
Flight Safetyの規定で、乗務員は自分の荷物から目を離してはいけないことになっているので
(お客様も空港では自分の荷物から目を離してはいけません)
(↑ 目を離している間に、不審な物を荷物に入れられてしまうのを防ぐ為)
機長に言って、私は彼女が戻るまで彼女の荷物の見張り番(?)をし、
彼女が戻ってから一緒にロビーに上がったところ、
「出発10分前には集合してもらわないと困るわ!」
とパーサーから厳しく注意されてしまい・・・
機長がパーサーに伝えてくれるものと勝手に思っていたのですが、伝えてくれてなかったみたいで・・・(^^;
パーサーには、事情を説明したら分かってもらえましたが、
次回同じようなことがあったら、
機長(なり他の同僚なり)に、パーサーに事情をちゃんと伝えてもらえるように頼まないといけません・・・φ(・_・メモメモ
2つ目は・・・
クルーバスに乗り込んだ後、バスが走り出す前にパーサーが人数を確認すると、
1人足りないことが発覚・・・∑( ̄ロ ̄|||)
バスに乗っていない同僚の部屋に電話をしてみると・・・
なんと、まだ寝ていた/( ̄ロ ̄;)\
どこのホテルでも、クルーバスが出発する時間(=Pick Up Time)の1時間前(=Calling Time) にWake Up Call (=Calling と呼ばれています)があるのですが、
彼女は、それとは別に、早朝にWake Up Timeを頼んでいたそうで、それよりも早く目が覚めた為そのWake Up Call をキャンセルしたら、
乗務用のCalling も一緒にキャンセルされてしまったようで・・・
早朝に朝食を食べた後にCalling Time まで仮眠を取るつもりでいた彼女にはCalling が入らず・・・
パーサーの話では、通常は、個人的なWake Up Call とCalling は別扱いなので、Calling までキャンセルされてしまったのはホテル側のミスとのこと。
彼女の支度ができるまで全員で待って、飛行機の出発が遅れてしまってはいけないので、私達は先に出発し、彼女は後からタクシーで空港へ。
ソウルのクルーホテルは空港から遠いので、タクシー代も相当かかったはず・・・ホテル側のミスとはいえ、返金してもらえるのかどうか・・・
個人的なWake Up Call をキャンセルする時は気をつけないといけません・・・φ(・_・メモメモ
・・・でも(ゆっくりのんびり支度をしたい)私は、いつもCalling の1時間前にiPhone の目覚ましで起きるようにしているので(ディレイがあった時は早起きし過ぎて困ることもありますが)
そういう心配は多分ありません(*^-^*)