6月に入ってオランダのコロナ規制が緩和され
東京便は週2便から週7便
大阪便は週2便から週5便
に増便
再度
「日本ベースの日本人乗務員が戻ってくるまでの間
どうせアサインするなら日本路線にアサインして欲しい」
と会社にお願いしたところ
「7月から日本路線だけにアサインします」
とのお返事をいただいたにも関わらず
アサインされたのは上海便…
日本路線でなかったのは残念でしたが
上海便は
一旦引退した(※)B747-400によるCargo in Cabinフライトなので
ちょっと嬉しい…というのも
B747は
1971年10月〜2016年9月までの45年間
日本路線に就航していた機種で
日本ベースで飛んでいた頃の思い出の機種
引退前にもう一度乗務したかった…と
急な引退を残念に思っていたところだったのです。
(※)
2020年10月25日に引退予定だったB747−400は
コロナ規制で大幅減便となった3月29日、急遽予定を早めて引退したのですが、
1ヶ月後の4月30日、このCargo in Cabinの為に戻って来たのでした。

(飛行機の名前をご参照ください♪)
この日は奇しくもTokyo!!
Cargo in Cabinのフライトにはお客様は乗っていらっしゃらないので
飛行機はゲートではなく
空港ターミナルから離れた駐機場に駐機されていて
わたし達も空港ターミナルからバスでシップサイドまで移動します。

飛行機に乗り込み
いつものようにPre-Flight Check(担当ドアと担当ドア周辺に設置してある非常用設備のチェック・担当エリアの安全確認etc.)をします。
わたしの担当はドア21(=前方右側のドア)
旅客便だったらAゾーン(=1階のビジネスクラス)を担当するポジションでした。

Pre-Flight CheckとSecurity Checkが終わったので
(通常ならギャレーの準備をするのですがj、機内サービスはありませんからギャレーの準備はありません)
後ろのキャビンを見に行くと…


戻って来たとはいえ
お役目が終わったらきっとまたすぐに引退してしまうB747…
せっかくなので機内のあちこちの写真を撮りました。
お客様が乗っていらしたらなかなかできませんから…( *´艸`)






(休憩中はここで食事・仮眠をとっていました)

19:50アムステルダム発
12:20上海着
飛行時間10時間30分



月は東に 日は西に の逆バージョン

機内に搭載されているクルーミール
…では足りない同僚達から
手作りケーキ、ストロープヴァーフル、ドロッピェetc. 沢山の差し入れ ↓

いつもの紙ナプキンの薔薇も作りました

せっかくなので同僚達と機内のあちこちでお互いに写真を撮り合いました。
それこそお客様が乗っていらしたらできませんから…( *´艸`)


B747の良い思い出になりました(*⌒―⌒*)

貨物搭載に関する打ち合わせで現地スタッフと接触するため
コックピットクルーだけ防護服着用
上海の空港職員は全員防護服着用で
感染スリラー映画を観ているような氣分になりました。

上海ではホテルの部屋に完全監禁となります。
部屋の鍵はもらえません。
ホテルスタッフに誘導されて部屋へ入り
出発日にホテルスタッフが迎えに来るまで部屋に監禁されます。



食事の時間になると
ドアの横にあるテーブルに食事が届けられます。

部屋のドアが閉まらないように注意しながら取ります
スリル満点です




隔離されていたお陰で沢山寝ましたzzz
ここ数年、乗務よりも乗務の合間の方が忙しくて定期的に体調を崩していたので、
ゆっくり休めて有り難かったです(*⌒―⌒*)
そしていよいよCargo in Cabinフライト


お客様の代わりにマスク入り段ボール箱で満席になったキャビンを
15分毎に見回り点検します。


PBE(Protective Breathing Eequipment)と消火用の水のペットボトルを持って
客室をぐるっと1周
そんな上海便 Cargo in Cabin フライトでした(*⌒―⌒*)
なお、その後
B747-400は当初の予定どおり10月25日に引退
この上海便がわたしにとってのB747ラストフライトとなりました。
つづく…