フライト日記 (Cairo)

2006年11月
(CAI)
 
今年2度目のカイロ便。
機種はボーイング777。
 
シーズンオフなのでしょうか、久し振りに満席ではないフライト。
担当は今回もエコノミー・クラス。 (ビジネス・クラス担当資格を持っていますが、苗字の頭文字によって『エコノミー・クラス担当月』というのがあって、私は今月それに当たっています。)
 
ボーディング(ご搭乗)が始まって間もなく、アジア人のツアーのお客様が乗っていらっしゃいました。
最近は中国からの団体ツアー客も多いので、すぐにはわかりませんでしたが、やはり日本人のお客様です♪
パーサーに報告すると、日本語のアナウンスも入れるようにとのこと。
アナウンスを入れたり、英語をお話しにならないご年配のお客様やお子様方のお世話を日本語ですることができて嬉しかったです
日本人であることを生かせることができるとやはり嬉しい・・・(←外資系航空会社を選んだ理由の一つ)
 
カイロ到着後は、いつものエアポート・ホテルへ。
13年前に初めて乗務でカイロを訪れた時から変わっていません。

チェック・イン前にはいつも
ウェルカム・ドリンク(トロピカル・フルーツ・ミックス・ジュース)と
クッキーetc.が。
 
翌日は、夕方からスークへ。
娘が学校で丁度エジプトについて調べて発表することになっていたので、その資料になるようなものを探しました。

 

パピルス製のしおり
 

 

パピルスの絵
 
夕食はナイル川沿いにある、ラウンジ・レストランShaquoiaへ。

ロマンチックな店内

外のテーブルも素敵

ウォーター・パイプを用意する店員達
 
翌日は午後一でエジプト考古学博物館へ。

18年振りです(入社前にエジプトとギリシャを一人旅した際、訪れました)。
もちろん、もう全然覚えていませんでしたので、新たに感動することができました♪
ロゼッタ・ストーン(ただしレプリカ←本物はロンドンの大英博物館にあります)に書かれた(18年前には全く理解の無かった)ギリシャ語を(意味はチンプンカンプンでしたが)今回は読むことができて、ちょっぴり嬉しかったです。
そして、やっぱりツタンカーメンの遺物は素晴らしい・・・!
 
2時間ほどじっくり見て回った後、ホテルへ戻って皆で夕食をいただきました。
Egyptian Lentil Soup (エジプト風レンズ豆のスープ) と Oriental Mezzah Platter (オリエンタル・メッツァの盛り合わせ)を注文。
どこへフライトしても、なるべく現地の味を楽しむようにしています。
 
Egyptian Lentil Soup
ライムを搾っていただきます・・・おいしかった~♪
 
Oriental Mezzah Platter
中央がHommos、上から右回りにBabghanougKobebaSanbousekTaboulehTzaziki (ギリシャ料理・トルコ料理にもある料理)、Vine Leaves (これもギリシャ料理、トルコ料理にもある料理)、Liver・・・どれもおいしかったですが、中でも私はTaboulehがスッキリさっぱりしていて好きです♪
 
夕食後、少し部屋でピアノの練習をして、数時間仮眠を取りました。

最近フライトに持参しているロールアップ・ピアノ
(音が酷く割れるので、練習にしか使えませんxxx)
 
午前1時55分(オランダ時間で午前0時55分)に Calling (=Wake Up Call)。 支度をして Pick Up Time (=ホテルを出発する時間=Callingの1時間後)の20分程前にロピーに降りると、もう既に何人か降りて来ていていました。
出発5分前くらいに、アムステルダムから到着したクルーがホテルに到着。
その中に、同じくオランダベースで飛んでいる日本人乗務員のYさんが! ちょっとだけでしたが、おしゃべりできて嬉しかったです・・・
オランダベースの日本人乗務員は4名いますが、オランダに住んでいるのは私だけなのと、スケジュールも皆バラバラなので、なかなか会う機会がないのデスxxx)
 
帰りの便は、ほぼ満席。 
エコノミー・クラスでは、最初にホットスナック、到着前に朝食のサービスをします。
4時間強の飛行時間の間に2回、チョイスのあるミール・サービスがあったので忙しかったですが、お陰でアムステルダム到着があっという間に感じられました。
 
次は5日間のスタンバイです。 
 

フライト日記 (New York) おまけ

行きの便に、
ルーマニア人のおばあちゃまがお一人乗っていらしたのですが・・・
 
Do you speak English ?

英語をお話しになりますか?)

Spreekt u Nederlands ?
(オランダ語をお話しになりますか?)
Parlez-vous français ?

(フランス語をお話しになりますか?)

Sprechen Sie Deutsch ?
(ドイツ語をお話しになりますか?)
¿ Habla español ?
(スペイン語をお話しになりますか?)
Parla italiano?
(イタリア語をお話しになりますか?)
 
・・・と、知っている限りの言葉で話しかけてみましたが、
首を横に振りながら
ルーマニア語しかわからない(・・・と多分言っている)」
ルーマニア語で答えるばかり。
 
お飲み物のサービス中だったので
ジェスチャーで飲む手振りをしてみましたら、
ポルトカラーダ
と(多分)おっしゃったので、
オレンジジュースのパックを取ってお見せすると、
大きく頷かれる・・・!
 
ポルトカラーダというのは
ギリシャ語オレンジジュースのことなんです。
それで試しに
 
 Μιλάτε  ελληνικά;
(ギリシャ語をお話しになるのですか?)
 
と尋ねてみましたが、これには無反応・・・
 
ということは、オレンジジュースだけ
たまたまギリシャ語と同じだったのか・・・???
 
でも、とにかく、
(ギリシャ語を少し知っていたお陰で)
お飲み物のご希望を伺えてよかった
・・・とホッとしたのと同時に、
やっぱりもっと語学をやらないといけないなぁ・・・
せめて機内で使うセリフ(?)だけでも
もっと多くの言語で言える様になれたら・・・
と改めて思いました・・・
 

フライト日記 (New York)

2006年11月
(JFK)
 
10ヶ月振りに北米路線が付きました。
 
出発時間は18時20分、リポーティング時間は16時40分
 
空港へはいつものように電車で。
珍しくガラガラだったので、電車の中の写真を撮ってみました。

奥に入ればちゃんとした座席(=新幹線のように、通路を挟んで2席ずつ並んでいます)もあるのですが、スーツケースがあるので、私はいつもドアの近くに座ります。

空港駅に付いてまず目に入ったのは、クリスマス・デコレーション♪

一時期、(日本もそうでしたが)10月半ばからクリスマスの飾り付けがされた時期があって

「・・・早過ぎるのでは~

と閉口したものでしたが、このところ、(日本もそうですが)10月末はハロウィーン(・・・日本同様、オランダにも本来ハロウィーンを祝う習慣はありません・・・)の飾り付けをするようになり、クリスマスの飾り付けはその後の11月に入ってから、に戻り(?)ました。

 
クルーセンターで、スーツケースを預けに行くと係官が
「ソウル便?」
「いいえ・・・」
「じゃあ、上海便だ!」
「いいえ・・・私は日本人ですが、ニューヨーク便です・・・」
どうやら同じ時間帯に、ソウル便と上海便があるらしい。
 
機種はボーイング777。 ニューヨークまでの飛行時間は、(いつもより長めの)7時間45分。
 
今回は、久し振りのエヴァルエーション・フライト。  パーサーに乗務中チェックされ、5段階評価のレポート(=いわゆる通信簿)をいただきます。
パーサーは、9年前札幌就航便でご一緒した、ベテラン・パーサーのThijs(タイス)。 
 
お陰さまで 今回も、頭が妙に冴え渡り、自分の担当エリア(エコノミークラス)、同僚のフォロー、ビジネスクラスのお手伝い、とテキパキ&スムーズに仕事ができました。
エヴァルエーション・フライトで張り切っていたこともありますが、それよりも、このフライトの前に2連続で東京便に乗務できたことが影響している気がしました。
昔の勘が戻ったと言いますか・・・東京ベースで東京便だけを乗務していた頃は、東京便のスペシャリストとして自信を持ってサービスしていましたから、仕事もサービス全体が見えていて、もっと余裕があり、満足のいく仕事ができていたと思うので・・・。 
(毎回機種も行き先もサービス内容も違う今は、なかなかそうはいかないのです・・・もっと頑張らないと!)
 
サービスの合間に、同じギャレーのYvonne(イヴォンヌ)が、余った機内食のトレイにのっていたチーズを集めて、チーズ・フォンデューを作ってくれました。

美味しかったデス!
 
ランディングの時には、久し振りにコックピットに座らせていただきました。
ライトが点った滑走路がどんどん近づいてきて・・・
私はどちらかというと、着陸より離陸の方が好きなのですが、夜はライト・アップが綺麗・・・

  

ニューヨークに到着後、入国審査のCREW専用のレーンに並んで待っていると、同僚たちが、二人いる入国審査係官のうちの右側の一人が「機嫌が悪そうで嫌な感じ」だと話しています。 見てみると、角刈りのアジア系のおじさま・・・確かに不機嫌そうにを睨みをきかせながら入国審査を行っていらっしゃる。 
「笑わぬなら、笑わせてみせよう係官(字余り)」
・・・と、あえて、その怖そうなおじさまの所へ。
私の日本のパスポートを見て
「misaeさん・・・」
とおっしゃるので
「まぁ!日本語をお話になるのですか? なぜ?」
と聞くと、少しニヤリとして
「勉強した・・・」
ふと、IDカードの写真を見ると、と~ってもニコやかに笑っていらっしゃる。
「素敵な写真ですネ」
これにはノーコメントxxx
でも、最後に
「バイバイ・・・」
と手を振って下さいました・・・私にだけ♡(・・・なんだか嬉しい♪)
 
クルーホテルに着くと、なんと皆「疲れた~」と言って、クルー・ドリンク参加者0人・・・初めてです・・・楽しみにしていたのに残念・・・
一人で飲むのも寂しいので、諦めてお部屋へ。
せ、狭い・・・恐らく世界中のクルーホテルの中で一番狭い・・・
ベッドも小さくて、(私には丁度ピッタリでしたが)オランダ人男性が寝たら、足が出てしまいそう・・・
Don’t Disturb Card』をドアにかけようと思って、ふと見ると、日本語訳が・・・

邪魔をしないでください』って・・・
 
 
早々にベッドに入ったのですが、夜中に、突然
うおぉ~~~~~~っっっ!
という雄叫びが聞こえ
「・・・喧嘩??」
と思ったら
ウェイク ア~~~~~ッッップ!!
すぐさま連れの人に
シィ~~~~~~~~ッッッ!!!
と黙らせられてましたが、これに起こされた人は私だけではあるまい・・・
 
翌朝は8時にロビーに集合し、Times Square にあるカフェで朝食。
その後は、各自、目的のお店を目指して買い物へ~♪
私は、もちろん楽譜屋さんへ~
日本とオランダではお値段が高くて購入に踏み切れずにいた
モーツアルトの交響曲連弾アレンジ譜 (17ドル)(交響曲第40番を弾きたかったのデス)
ベートーベンの交響曲連弾アレンジ譜 (18ドル)(交響曲第1番~第5番まで入っています)
・・・をついにゲット♪
それから
ハイドン・フランク・シューマン・ドヴォルザークの交響曲をピアノソロにアレンジした楽譜(20ドル)も購入♪
娘のお気に入りのドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第4楽章
この曲のピアノ譜は、幻の連弾譜(絶版の為、日本で取り寄せると15000円、オランダで取り寄せると約8000円・・・)を偶然にも古本屋で見つけて15ユーロで買ったばかりでしたが、早く弾いて聞かせてあげたい!・・・と思って。
 
大満足で楽譜をかかえながら、しばらく散歩してみました。
Thanks Giving Dayが終わるまではまだクリスマスの飾り付けはしないのだとばかり思っていたのですが、
街は既にクリスマス一色でした。
Rockefeller Center を通りかかった時、
「ニューヨークのクリスマスツリーをいつか見てみたい!」
と言っていた妹のことを思い出し、ツリーが飾ってあるか見に行ってみたら・・・残念ながら準備中・・・

 ・・・それより星条旗の多さに圧倒されました。

 
Radio City Music Hall には、(「くるみ割り人形」の公演があるのでしょうか)くるみ割り人形の兵隊たちがズラリと並んでいました。

 
時間があったので、MOMA(The Museun of Modern Art)(ニューヨーク近代美術館)も見学。
一番印象に残ったのは、3階に展示されていた"建築・デザイン"の会場にあったこの作品↓
 

Herbert Leupin作
Tribune de Lausanne
 
 
新聞紙の角度とかも、きっと工夫して切ってあるのでしょうね・・・
シンプルでかわいい♪♬♫
 
ホテルに戻ると丁度買い物から戻った同僚たちとバッタリ。 皆5~6袋抱えて・・・随分と沢山お買い物したご様子。
 
午後7時のCallingまで1時間ほど仮眠を取り、シャワーを浴びて乗務の準備をします。
ロビーに下りてチェックアウトし、バスが到着するまでロビーで待機していると、観光客らしい人々が通りすがりに
「どこの航空会社? 青い制服、カッコイイね~ COOL!
と褒められ、同僚達が一緒になって
COOL! YEAH!
・・・と、親指を立ててOKサイン(・・・写真撮りそこないましたxxx)
 
帰りの便の機種は、ボーイング747。   飛行時間は5時間54分。
アメリカの空港では、スーツケースを一つ一つ開いてチェックされたり、ゲート前でパスポートを特別な機械に読み込ませて出国手続きをしたり、と面倒だったはずなのですが・・・今回は何もなし♪
でも、機内のセキュリティー・チェック(=機内に不審な物が置かれていないか、担当エリアとギャレーをチェックする)は念入りに行います。
担当は、1階最前方のエコノミークラス。 ギャレーは1階のビジネスクラスの担当者とシェアします。
自分の担当エリアのサービスをこなしつつ、且つ(ベジタリアン・ミールなどの)スペシャルミールトローリーのセットアップもし、ビジネスクラスの手伝いもする、という遣り甲斐のあるポジションです。
この日も頭がすっきり冴え、自分のエリアのお客様/他のエリアのお客様/同僚達の動き、全てにアンテナをはって、タイミングよくスムーズに仕事ができました。 
パーサーからのレポートもバッチリ 
 
ニューヨークを夜出発する便だったので、ほとんどのお客様が離陸後すぐにお休みになられ、ミールが沢山余ったので、ビジネスクラスのミールを味見♪
前菜は「鴨の燻製のマンゴーチャツネ添え」 

おいし~!

主菜は「チキン・カレー」または「スモーク・サーモンのコリアンダー・バター風味」

これまた、どちらも、おいし~!! 
 
(主菜は、ボネール発の便と全く同じ?!・・・ボネール便がニューヨークに発注しているのか、それともニューヨーク便がボネールに発注しているのか・・・?)
 
 
次のフライトはカイロ便です。
 
 
 
 

フライト日記 (Tokyo)

2006年9月
(NRT)
フライト日記を書き忘れていました・・・
一時帰国の直前、今年2度目の東京便の乗務がありました。
行きの便の機種はボーイング777。
担当は、エコノミークラスです。
ボーイング777では、エコノミークラスのギャレーに3人ずつ乗務員がアサインされ、そのうちの1人が日本人乗務員となるようにパーサーが考慮します。
が、今回は私が(オランダ人として乗務してはいますが)日本人なので、日本人2人対オランダ人1人(・・・対戦する訳ではありませんがxxx)。
同じギャレーに日本人がいて、(オランダ人同僚も含めて3人で話す時はもちろん英語ですが)ちょっとしたことを日本語で(頭を使わずに)言えるのは本当に楽です♪ 
(反面、オランダ人と2人きりの時はオランダ語なので、英語で話したり、日本語で話したり、オランダ語で話したりしているうちに、だんだん混乱してきて、文法が滅茶苦茶になってしまったりもしますがxxx)
前回も思ったのですが、東京便は、大阪便に比べて、外国人客が多い・・・年々増えていっている気もします。
また、大阪便(←平均して年に1回しかリクエストが通りませんが)では、どういう訳か(恐らく毎回)(ダイパーマザー~7月の大阪便のフライト日記をご参照下さい~のような)変なお客様に遭遇するのですが、東京便では (今の所)遭遇したことがありません。
そんな訳で、最初からとてもリラックスして乗務した東京便。 今回は、久し振りに納得のいく仕事
=   (1) 担当エリアのサービスが終わってから、(自分のエリアもしっかり把握しつつ)同僚のエリアを手伝う
   (2) エコノミークラス全体のサービスが終わってから、(エコノミークラスの様子もしっかり把握しながら)ビジネスクラスを手伝う
   (3) お客様や同僚から言付かったことを”全て”こなす
ができ、爽快な気分で成田に到着。
(↑当たり前のようですが、忙しすぎて自分の担当エリア/クラス以外のお手伝いまで手がまわらなかったり、機内で頼まれていた事を飛行機を降りた後に思い出したり・・・・・・完璧にできることは、やっぱりそう滅多にはありません)
前の月の東京便で買い物はすっかり済ませていたし、この乗務のすぐ後に一時帰国の予定があったので、今回はホテルでゆっくりしていようと思っていたのですが、「100円ショップへ行きたい!」という同僚達に同行することに。
仮眠を取った後、皆で自転車をレンタル。 (←タクシーを使わずに、自転車で行くところがオランダ人・・・)
10分程走って最初の100円ショップへ。 1時間買いまくって(何も必要な物はなかったのに、ついつい私も子供達へのお土産をいろいろ買ってしまいましたxxx)、次の100円ショップへ。 「まだまだ買うわよ~~!!」と、やる気満々(?)の同僚達に帰り道を教えて、私は一足先にホテルへ。
クルードリンク(=夕食前に皆で一杯飲むのです)に行くと(大抵クルーホテルのバー/成田もホテルのバーに集まります)、コックピットクルー(一緒に到着したボーイング777の操縦士3名+翌日一緒に乗務するボーイング747の操縦士3名の6名)が既に集まって飲んでいました。
彼らに加わってワインを飲んでいると、テーブルの上に<エアライン感謝デー> のチラシが・・・!
毎週水曜日はビールやワインなどのドリンクが250円になり、おつまみ(フライドポテトや餃子など)も無料、午後8時からはライブバンド、10時からカラオケ♪とのこと・・・
途中、成田空港のサービスマネージャーのKさんがわさわさ会いに来て下さったり(感激・・・!)、スカンジナビア航空のクルー(=クルーが泊まるホテルには、大抵、他の航空会社も一緒に宿泊しています)が隣に座って来ておしゃべりしたりしているうちに、ライブ(=結局ライブバンドではなく、プレスリーの仮装をした外国人のオジサンが、カラオケでプレスリーの歌を延々と歌っていました・・・)が始まり、SASのクルーが「こんな曲で踊れるなんて、趣味悪すぎ~」とNWAのクルーを見て顔をしかめたり、なんだかいつもに増して楽しい一時でした!
そしてカラオケ・・・コックピットクルー(機長さんだけ、先にお部屋に戻って休まれました)と、わざわざ成田まで来てくれた中学高校時代の友人Mさんと一緒に沢山歌わせていただきました♪
そのうちに、酔った副操縦士達が、他のテーブルにいた空港職員の女の子を呼んで膝に座らせてオランダ語のHな言葉を教えたり(・・・彼らの膝に座ってオランダ語のHな言葉を復唱してしまう彼女もスゴイなと思いましたがxxx)、エレベーターホールにあった電話機を突然外して私に手渡そうとしたり・・・
「乗務の時は、ちゃんと真面目に仕事してるのよ~(←本当デス)」
とフォローしながらMさんと一緒に部屋へ戻りました。 (Mさんは私の部屋にお泊り・・・修学旅行を思い出しました♪)
そして翌朝・・・朝食に降りようと部屋のドアを開けたら、ドアの前に電話機が・・・(慌ててエレベーターホールに戻しました)
朝食で一緒になった機長が「あぁ~あれ、キミ達の部屋だったのか。 なんでこんな所に電話機が置いてあるのかと思ったよ」 と笑っていらっしゃいました・・・
帰りの便は、ボーイング747。
担当は、1階のビジネスクラス。
満席でしたが、お客様のお名前も全員分(=担当エリアのお客様18名分です/機内のお客様全員ではありません)覚え、サービスも完璧(=やり忘れたこと無し!)+エコノミークラスのお手伝いもでき、大満足・・・
お客様にも、そして、同僚達にも(←やはりチームワークが何より大事ですから)喜んでもらえていたら嬉しい・・・
そうそう、ビジネスクラスでは、デルフト焼きのミニチュア・ハウスをお土産にお配りするのですが、(10月7日に設立87周年を迎えた記念に)87個目のハウスが加わりました。 オランダ各地に実在する家々のミニチュアで、87番はEnkhuizen(エンクハウゼン)の屋外博物館内に建っている家だとか。
以前は中にジュネーバというオランダのジン(=お酒)が入っていたのですが、セキュリティー規定の変更で、現在は何も入っていません。

(ブルー・ハウス No.87)
お配りする際、自分で好きなようにトレイに並べるのですが、今回並べながら、「入社試験にある”街づくり”テストは、もしかしたら、この為??」とふと思いました。 (・・・多分関係ないと思いマス)

(私はいつもこんな風に並べています)
ところで、今年日本就航55周年を迎えたことを記念して『KLMオランダ航空&ダッチデザインコレクション』が出版されたそうです。
飛行機やユニフォーム、日本では入手困難な貴重なオリジナルグッズが紹介されているとのこと。
私も買ってみようかな・・・
次のフライトは、久し振りのニューヨーク便です。

School Kamp (修学旅行)

 
今日は、9月に同行した長男ミハーリのSchool Kamp(=学校のキャンプ)のお話を・・・
 
子供達が通っている小学校では、小学校1年生から1泊2日のキャンプがあります。
小学校6年生だけは2泊3日となり、オランダ北部の島Texelへ行きます。
いわゆる修学旅行・・・日本(それとも関東地方だけ?)だったら「日光移動教室」のようなものでしょうか。
 
日本では、保護者が同行なんてしないと思うのですが、オランダの小学校のキャンプには、必ず何人かの保護者が同行します。
他の学年は同行希望者を募る(希望者多数でくじ引きになることが多い!)のですが、終学最年のみ先生からの指名になるそうで、思いもよらず指名されて同行することになりました。
 
指名の理由は、お寿司
キャンプでお寿司を作って欲しいとのことでした。
 
出発当日は午前9時にUtrecht Centraal Station(ユトレヒト中央駅)に集合。
電車でDen Helder(デンヘルダー)へ。 駅からバスで港へ向かい、そこからボートでTexel島へ渡ります。
 

(ボートのデッキで海鳥にパンをあげる子供達)
 
 
Texel到着後、港で自転車をレンタルし、宿泊先の農家へ。
オランダの自転車は、ハンド・ブレーキではなく、ペダルにブレーキが付いている(=ペダルを反対側にこぐとブレーキがかかるようになっています)ので、ちょっと怖かったですが、なんとか到着。
 

(宿泊先の農家)
 
各自、持ってきた寝袋をベッドにセットし、お天気が良かったのでビーチへ (←オランダのビーチに椰子の木はありません)
 
乗務から戻ったばかりでボケていた私は、「ただでさえ涼しいオランダ、北へ行ったらもっと寒いだろう」と思って水着など持参していなかったばかりか、パンツの下はロングブーツ(!)だったので、ビーチでは(一人寂しく)荷物番をしていました・・・暑かった・・・大失敗デス
 
 
その日の夕食は他の保護者の担当で、スパゲッティ。
外で食べるのは気持ちいい

(夕日を眺めながらの夕食)

 
夕食後は、何か"日本のゲーム"をして欲しい、とのこと。
いろいろ考えた末、ハンカチ落とし伝言ゲームをすることにしました。
外でハンカチ落としをした後、宿泊所内の広~いリビングルームで、(子供23名+保護者1名=24名を8名ずつに分けて)4チームで伝言ゲーム・・・何が大変だったって、オランダ語で文章を作らなければならなかったこと。
"Deze maand zit de zon tussen de sterrenbeelden Maagd en Weegschaal."
(今月、月は、おとめ座とてんびん座の間にある。)
など、なんとか5つ作って臨みました。
優勝チームには、フライト先のペルーで買ってきた綺麗な色の天然石を用意。
お蔭様で大盛況でした。 (ホッ・・・)

子供達が寝た後は、先生方(生徒数23名に対し、3人も先生がついています)と保護者(私をいれて6名)の時間。                      ちゃ~んとワインとおつまみが用意されていました

翌日は朝から(再び自転車で)海洋博物館へ。  そこで偶然、日本語補習校の同級生のアキラ君に会いました。  (アキラ君はインターナショナル・スクールに通っていて、宿泊先も牧場ではなくホテル・・・豪華~)

(博物館前の港で)

(どこまでもまっすぐな海岸線のルート)

自転車で一旦宿泊先に戻った後、(帰りは海沿いのルートで、と~っても気持ち良かったです

いよいよお寿司作りです。  「作ってみたい!」という子供達と一緒に、巻き寿司を作りました。 

生の魚は食べられない人も多いだろうと思い、"スモーク・サーモンクリームチーズ" "カニアボカド" "ハムチーズ" "卵サラダきゅうり" "ツナサラダ" の5種類を作ってみました。 (味付けは全て、マヨネーズとお醤油で)

一番人気は、"スモーク・サーモンクリームチーズ"でしたヨ。

夕食後は、子供達によるお楽しみ会。 3~5名ずつに分かれて、劇やクイズなどの出し物をしました。 最後に先生方による替え歌。 "We are the world" をオランダ語で、クラスの団結を喜ぶ歌詞に替えて熱唱 

カラオケは、我が家の携帯カラオケ(マイクにコンピューターチップが入っているもので、1000曲内臓~うち40曲が英語の曲)を提供。  何曲か皆で歌える英語の曲(ビートルズの曲など)を全員で歌った後、「何か日本語の歌も歌って欲しい」というリクエストが・・・

悩んだ挙句、「ポケモン」の"めざせポケモンマスター"を歌ってみたら、これが大ウケ・・・! (オランダ人とカラオケ行ったら、今度からこれを歌うことにします♪)

翌日は、朝食(も2日間とも外でいただいて、本当に気持ち良かったです!)後、皆で掃除をし、再び自転車で港へ向かい、後は行きと同様、ボート+バス+電車でユトレヒトへ。

(外での朝食)

・・・楽しかった!!

日本の修学旅行は、行きも帰りも観光バスなどでお膳立てされていて、宿泊先も何でも揃ったホテルや旅館。  それにひきかえ、自分達で電車やバスやボートを乗り継いで(おまけに自転車こいで)目的地へ向かい、食事も自分達で作り、洗い物や掃除もする、オランダの修学旅行・・・最初は驚きましたが、子供達にこういう体験をさせるのは、とても良いことだなぁ~と、心底感動しました。 

素晴らしいSchool Kampでした!!!

一時帰国

 
飛行機が満席で乗れず、予定より一日遅れでオランダに戻って参りました。
オランダは寒い~・・・
日中の最高気温は10度、夜は2度・・・既に日本が恋しい私です。
 
さて、今回の一時帰国、メインイベントは長女マリアの七五三のお祝いでした。
最終日に着物のレンタル予約をして、記念写真、ついでに年賀状用の写真も撮ってしまおう♪というプラン。
 
もう一つのイベントは、長男ミハーリの友達のイムル君と彼のお母さんのヴェロニカさんの観光案内
 
成田到着当日(土曜日)から日本食をいろいろ召し上がっていただき(イムルの好物は「たこ焼き」)、夜はカラオケ
イムル君は、(お母さんの趣味なのでしょう→)イーグルスやポリスの曲を、

ミハーリは、Earth, Wind and Fire の「ファンタジー」やディズニーの「アラジン」「ライオンキング」の曲などを英語で歌い、

(オランダでは、子供番組も英語放送+オランダ語の字幕だったり、PlayStationなどのゲームにオランダ語版がなく英語版で遊ばなければならなかったりするので、小学校5年生で英語を習う頃には、既にかなり理解できているようで、カラオケでも英語をスラスラ読んで歌ってしまいます・・・感心!)
マリアは、「学生街の喫茶店」(←なぜかこの歌が大のお気に入り・・・)「セーラームーン」の曲や「魔女っ子メグ」「ケロッコでめたん」などを歌ったのですが、
最後にミハーリとマリアが私の父と一緒に「上を向いて歩こう」(←今、日本語補習校で朝礼時に歌っている)(ミハーリはハモリ)を歌うと
ヴェロニカさんが突然
「この歌はオランダできっとヒットするわ! オランダでCDを出しましょう!」
どうやらそういう関係のお仕事をされていたらしい・・・(知らなかった)
来年の2月発売を目指して準備したいとのこと・・・(本気らしい)
・・・私はピアノ伴奏でもするかしら・・・
 
翌、日曜日は朝から秋葉原へ。
ヴェロニカさんはデジタルカメラ、子供達はゲームソフトなど、そして私は(今夏の落雷で感電死してしまったPCの保険が全額おりたので)新しいPCを購入。
 
なか日は、私の両親も一緒に1泊2日で鬼怒川へ。
初めて見る畳の部屋に大感激のヴェロニカさん。
早速、浴衣に着替えてお風呂へ・・・
(体の大きいヴェロニカさん用には特大サイズを注文したのですが・・・前が重ならず、Tシャツの上から羽織っていただくことに・・・
久し振りの温泉、気持ちよかったデス
 
翌日は、日光江戸村へ。
入場料が高くてビックリ・・・一日借りられる貸衣装もあったのですが、これまた高くて断念。 
(貸衣装は、もっと安くすれば、もっと着る人が増えて、江戸村も一層江戸らしくなるのに・・・!)
「忍者」や「水芸」などのショーを見学した後、写真館へ。
イムルは「忍者」、ミハーリは「新撰組」、マリアは「お姫様」に変装して記念撮影しました。 私も「舞妓」で写真を撮っていただいたのですが、鬘が似合わずxxx
 東京に戻って駅前で「ラーメン」&「餃子」(=オランダ人の好物)を食べました。
 
金曜日は朝から浅草へ。
もちろん雷門前で写真を一枚。
あの巨大な提灯が、ヴェロニカさんが前に立つと全然大きく見えず、ちょっと感動(?)
お寺のあとは、当然(?)神社・・・明治神宮へ。
の中を散策しているような気分にさせる明治神宮は、オランダ人のお気に入りです。
トトロがいそうだねぇ~」と言えば、子供達も大人しく歩いてくれマス♪)
丁度、結婚式もあって、ヴェロニカさんも子供達も喜んで見ていました。
(肝心の神社よりも喜んでいたかも・・・)
菊花展もやっていてよかったです。
 
土曜日は、午前中髪のセットへ行き、午後から着付け&写真撮影。
マリアが来た着物とドレスは、夏に一人で帰国した際に私が選んだのですが、とっても似合っていてヨカッタ!
 
今回は、観光案内で忙しくて連絡できないままになってしまった友達も沢山いました・・・ごめんなさい!
次は(いつ帰国できるかな・・・)きっと会いましょうネ!!