フライト日記 (Tehran)

2009年3月
(IKA)
 
この頃毎年一度はアサインされる(オランダ人クルーの不人気路線の一つ)テヘラン便
確かに滞在中の自由は利かないし、何かと不便ですが、
機内での仕事は(他の路線同様)楽しいので、私は全然気になりません・・・ (*^-^*)
 
機種はMD-11。 
担当はエコノミークラス=沢山歩けるのでダイエットに最適(笑)
満席。
 
お客様のご搭乗が始まると、最初に車椅子のお客様が乗っていらっしゃいました。
そういえば、テヘラン便は、車椅子のお客様が多いので有名なのでした。 
以前20名以上車椅子ということもありました。
 
車椅子でいらしたお婆ちゃまのお一人が、パーサーと何やら揉めている様子。
聞いてみると、
「今から2時間後(=飛行中)に飲まなければならない腎臓の薬をキャリーバッグに入れたまま預けてしまった」
とのこと。
(そんな大事な薬をどうして預け入れの荷物の中に入れるかなぁあせあせ(飛び散る汗)
 
キャリーバッグは既に貨物室に運び込まれてしまっているだろうし・・・
搭乗完了したらすぐに出発しないとディレイしてしまうし・・・
 
パーサーが(同じ薬を空港で準備できればと考え)薬の名前を聞くと
ハンドバッグから薬の瓶を取り出し、ラベルを見せて、これと同じ物だとお婆ちゃま。
中に薬が入っているようだったので、パーサーが
「この薬だけでは足りないのですか?」
と聞くと、足りないのだそう。
 
パーサーが地上職員と連絡を取っている間、
搭乗されてくる他のお客様のキャリーバッグを見ながら、お婆ちゃまがしきりに
「アメリカ国内とアメリカからオランダまでは、キャリーバッグを機内持ち込みにできたのに、
 この飛行機に乗る時だけ、預けるように言われた。」
とおっしゃるので
「それは残念でしたね・・・
 航空会社によって機内に持ち込める荷物のサイズや重さが微妙に違ったりしますからね・・・
 でもどちらにしても、常備薬の様な大切な物は、ハンドバッグに入れておかれた方が安心ですヨ」
と申し上げると
「でも、他の乗客が持ち込んでる荷物と同じ大きさなのに・・・」
(・・・確かに他のお客様が持ち込まれているキャリーバッグも規定より大きいようなあせあせ(飛び散る汗)
 
地上職員と無線で連絡を取っていたパーサーが戻って来ました。
「貨物室からお客様のキャリーバッグを探し出して、これからこちらにお持ちすることになりました。」
 
わざわざ貨物室からキャリーバッグを探し出して持って来てくれるなんて、すごい!!
あぁ、でもこれでディレイだろうな・・・(^^ゞ
でも!地上職員のサービスマインドにちょっと感動しましたぴかぴか(新しい)
 
私 「よかったですねぇ! これでお薬も取れますね!!」
婆 「キャリーバッグ、そのまま機内に置いておいていい?」
私 「それはパーサーに確認してみないと・・・」
 
なんだかお婆ちゃま、薬よりもキャリーバッグの話ばかりでたらーっ(汗)
お気持ちはわかりますが・・・今は薬の方が大事なのでは・・・(^^ゞ
 
婆 「キャリーバッグ、まだ?」
私 「本日は満席ですから、
   285名分の荷物の中からお客様のキャリーバッグを見つけ出すのは、
   簡単な作業ではないと思いますよあせあせ(飛び散る汗)
 
大変な作業をさせて申し訳ないとか、
わざわざそんなことして頂いてありがたいとか、
自分のせいで飛行機が遅れて申し訳ないとか、
そういうことは全く思わないのね、お婆ちゃま・・・
 
そしてようやくお婆ちゃまのキャリーバッグが運び込まれました。
デカイ!!
これは預けないとダメでしょう、お婆ちゃま・・・(^^;)
 
パ 「では、急いで薬を取り出して下さい。 その後、また急いで貨物室に戻さないといけませんから。」
婆 「飛行機の中に置いておいちゃダメなの?」
パ 「セキュリティーチェックが済んでないのでダメです。 それに時間もありません。」
 
しぶしぶキャリーバッグのファスナーを開けるお婆ちゃま。
保安のこともあって、傍で様子を見ていたのですが、
大きく開けた方が薬も探しやすいのに、何故か、ほんのちょっとしか開けないで、
なんだかコソコソ様子がおかしい・・・
さっきパーサーに見せた薬の瓶をキャリーバッグに入れた?!
で、すぐまた取り出して・・・
結局あとはスカーフを取り出しただけ?!
 
なんで??? 2時間後に飲まなきゃいけない薬は???
 
一緒に様子を見ていたオランダ人の同僚が
「やっぱりね、薬なんて嘘だと思ってた・・・ε-(-_-;)」
と一言。
 
えーーー???
じゃなに、ただ、キャリーバッグを機内持ち込みにしたかったが為に嘘を???
 
信じられん(O.O;)
 
という訳で、無駄にディレイしましたが、到着は定刻。
お客様が降りられた後に、ヒジャーブとアバーヤを着用し、降機。
 
空港はものすごい人で、カオスでした・・・どうして列を作らないのかな・・・
列を作る国と列を作らない国がありますよね。
 
クルーバスに揺られて約1時間。
クルーホテルに到着。 
狙撃事件のあったホテルから、別のホテルに変わっていました。
ヒジャーブとアバーヤを着用しなくてもよいクルー専用フロアは3階。
フロアマネージャーは、前のホテルにもいらした方で、私を見た途端、メモを見ながら
「こんばんは!」
と挨拶して下さいました。
(昨年、一昨年と2連続でテヘラン便が付いた時に、日本語を教えて欲しいと言われて、挨拶だけメモに書いて差し上げたのです。)
 
とってもモダンなホテルで驚きました。
 
真夜中の到着だったのと、アルコールも飲めないということで、クルードリンクはなし。
翌日は、クルールームで朝食をとった後、同僚達とDVDを観ました(=いつものテヘラン・ステイのパターン)。
そして夕食もクルールームで。
折角なのでイラン料理を注文しました。
Joスープ(=大麦のスープ)とNargessi(=ほうれん草のバター炒め)を頂きました。
美味しかったです♪
 
Callingが午前0時25分、PickUpが午前1時25分。
帰りのフライトは夜間フライトなので(=お客様も皆様お休みになるので)、楽です。
1時間の休憩時間もありましたが、私は眠らずに、コックピットに星を観に行きました。
火星は丁度沈んでしまった後でしたが、土星はよく見えました。
 
機長は、よく知っているシャルロット(←女性機長です)。
操縦士は二人ともiphoneをお持ちで・・・
iphoneには星座早見盤も付いているのですねぇ!!
それに現在地と現在地の現地時間を入れると、まさに今見えている星座が画面上に!ぴかぴか(新しい)
私もiphone欲しくなってしまった(笑)
 
iphoneの星座早見盤では既に沈んでしまっているはずの月夜がまだ見えるというので、
操縦士二人で何やら計算して(紙には1.3√hという計算式が・・・)
地上ではもう見えない月が、どうして飛行機の上からだとまだ見えるのかを説明してくれました。
 
アムステルダム到着後は、
このユニフォームでの乗務はこれが最後になるので、
女性CAだけで沢山記念写真を撮りました。
操縦士も女性だけユニフォームが新しくなるので、機長のシャルロットとも一緒に写真を撮っておきました。
 
次のフライトはバンクーバー便
新しいユニフォームを着ての初フライトです。
 
 
 

新ユニフォーム

一昨日、無事テヘランへの乗務から戻りました 飛行機
創立90周年(←世界一古い航空会社です♪)を記念して
女性のユニフォームが新しくなることを昨年末に書きましたが、
(→http://fromholland-withlove.spaces.live.com/default.aspx?_c01_BlogPart=blogentry&_c=BlogPart&handle=cns!945B0BC82EE67D38!5661)
いよいよ、
(2010年の夏のスケジュールが始まる)今日、3月29日から、
新ユニフォームの着用が始まります。
男性のユニフォームは2000年に新しくなったのですが、
女性のユニフォームが変わるのは、なんと20年ぶりです。
ユニフォームが新しくなると、古いユニフォームは会社に返却しなければなりません。
それで、昨日、ユニフォーム姿での記念写真を撮ってきました。
ユニフォームを一式持って行って撮影前に着替えるのは面倒だったので、家から着て行っってしまったのですが、
それができるのも今日までなんだなぁ・・・と思うと感慨深かったです。
駅ではいつものように人々が
「おっ、KLMのCAだ (*^-^*)」
とヒソヒソ話す声が聞こえてきましたが、
このユニフォームを目にするのが今日までだと知っていた人は、どれくらいいたでしょう・・・?
誰も気にしていなかったのではないかしら・・・
スキポール空港も経由したのですが、同じユニフォーム姿の同僚達を見ながら、
(これも見納めか・・・)
と一人物思いに耽ってしまいました。
1990年から20年間お世話になったこの制服。
やっぱりなんだか名残惜しい・・・(T_T)
1989年から1年間だけ着た前の制服には全く未練なかったんですけどネ(笑)
家に戻って制服を脱ぐ前に、最後にもう1枚、マリアが制服姿の写真を撮ってくれました 写真

着替えた後に、

ジャケットからウィングとネームプレートを外し、
ポケットを空にして、
全部まとめて大きな紙袋に入れ、返却の準備をしました。
新ユニフォームでの乗務は、4月5日からのバンクーバー便。
それまでに、もうちょっと体重を戻しておかないと・・・
昨夏に採寸した時は、20年前と同じサイズだったと喜んでいましたが、
お正月に7kgも太ってしまい、(2kgは戻したものの)まだぱつぱつでxxx

ミハーリの卒業式

 
先週の土曜日は、ミハーリの日本語補習校中学部の卒業式でした。
 

号泣に備えてタオルを用意していましたが、
(毎日一生懸命練習していた)ミハーリのピアノ弾き語りが上手くいくか心配で、
それ以上に
(練習で一度もノーミスで弾けたことがなかった)卒業生が歌う時の私のピアノ伴奏が上手くいくか不安で、
結局号泣しているどころではありませんでした・・・あせあせ
でも、お辞めになった先生からのお祝いのメッセージの中にあった、
「田原先生も天国できっと喜んでいらっしゃるでしょう」
(↑ 田原先生は、ミハーリが小学部5年の時の担任の先生。 本当に心のきれいな先生で、普通の学校では学ばないようなことを沢山教えて頂き、深く心に残った良い先生だったのですが、数年前にご病気で天に召されたのです・・・この先生の下で行われた『ガイア・ハート・プロジェクト』は本当に素晴らしかったぴかぴか(新しい)
という言葉に、思わずウルっときてしまいました・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
(なんだか田原先生が卒業式会場に来ていらっしゃるような気がしました・・・)

で、ミハーリのピアノ弾き語りですが・・・
ピアノの前奏に続いて、ミハーリが歌い始めて間もなく、
ナレーションが(曲が終わるまでずっと)入ってしまい、
一応録画はしたのですが、聞こえるのはナレーターの声ばかり・・・
ミハーリの姿も(会場は真っ暗で、ライトも当たっていなかったので)ほとんど見えず・・・
「暗くて鍵盤が見えなかったから、僕、絶対間違えると思った。
 急に声(←ナレーション)が聞こえてきてビックリした。」
と言いながらも、完璧に演奏したミハーリのピアノ弾き語りでしたが、
そんな訳で卒業式での演奏は、動画に残すことができませんでした・・・(T_T)

ちなみにミハーリが歌ったのはイルカの『なごり雪』。
「東京で見る雪はこれが 最後ねと~」
というところを
「補習校で見る雪はこれが 最後ねと~」
と、クラスメート(=女の子4人)宛てに歌詞も工夫して、毎日(本当に毎日)真面目にコツコツと練習を重ねてきました。

演奏の途中でナレーションが入ったのが、
ナレーターのミスだったのか、
最初からそういうことになっていたのか(・・・だとしたら担任の先生の連絡ミス?)、
わかりませんが、ミハーリ、ちょっと可哀そうでした。
(本人は気にしていないような素振りをしていますが、毎日一生懸命練習する姿を見ていた身としては、いたたまれませんでしたがく~(落胆した顔)
もう終わってしまったので悔やんでも仕方がないのですが・・・
人生そういうことも多い、という勉強にはなったのかなxxx

で、私のピアノ伴奏ですが、
やっぱりちょこちょこミスってしまいましたが、どうやら上手く誤魔化せたようでホッとしています。
子供達が歌ったのは、キロロの『未来へ』という歌。
知らない歌でしたが、いい歌でした。 子供達の二部合唱もとてもきれいでした♪

当日は着物を着ました。
(ピアノも着物で・・・"草履でペダル"がちょっと踏み辛かったですが、"下駄でペダル"よりは踏みやすいかなウッシッシ
オランダには安くて洗濯機で洗える着物だけを持って来ていたのですが、
流石に卒業式でそれらは着られないので、
先月、ちゃんとした訪問着を実家から持って帰って来ました。
行きは電車で(雨も降っていたし雨)家から着物を着ていくわけにはいかず、
保健室をお借りして補習校で着替え。
子供達の歌のリハーサルでの伴奏があり、
大急ぎ(=40分)で着替えた為、衿の合わせがイマイチ&帯の締めが緩いままになってしまい、歩いたりお辞儀をしたりする度に帯が下がって大変でした・・・(^^;)
が、着物を着る人はあまりいないので、
(↑昨日は、着物を着ていたのは、私を入れて3人だけでした)
いろいろな方に
「やっぱり着物はいいですねぇぴかぴか(新しい)
とおっしゃっていただけたのが嬉しかったです。

そして、その日初めて補習校の行事に参加した元夫が、私の着物姿をお母さんとお姉さんにも見せたいと言ってくれたのも、なんだか嬉しかったです。

(元義理母&元義理姉の無関心を装った冷ややかな反応はさておきあせあせ
 
改めて・・・
ミハーリくん、補習校卒業おめでとう!!
プリクラスから中学部までの9年半、よく頑張りました!!
努力したことは無駄になることはないから、自信を持って、ますます頑張って下さい!! いつだって応援しています スマイル
  

『贈る言葉』

 
来週ミハーリが、
プリクラス~小学部~中学部と9年半通った
アムステルダム日本語補習授業校
を卒業します。
 
ミハーリと一緒に、ユトレヒトから
バス&電車&メトロを乗り継いでアムステルダムまで通うのも、
来週が最後なのかと思うと、
まだ来週があるのに、なんだかウルウルしてしまいました
・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
(来週は絶対ウォータープルーフのマスカラにせねばxxx)
 
毎年、卒業生の父兄が、卒業生の為に、"卒業祝いのメッセージを集めた文集"を作るのがしきたりだそうで、
年末から先月まで、その原稿作りと編集作業におわれていました。
 
『贈る言葉』は、その文集のタイトルです。
 


(↑ 表紙のイラストを担当させて頂きました)
(↑ タイトル文字は担任のM先生の直筆です)  

お察しの通り、恐らく、海援隊の『贈る言葉』からとったタイトルなのだと思います。
私にとっては、小学校の謝恩会で歌った思い出の歌です。
以来、心に刻まれている歌詞があります。
 
信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい
 
昨年、5年ぶりに補習校の保護者会会長を勤めた際に、
(5年前はそういうことはなかったのですが)
知らないところである事ない事噂され、いつの間にやら大きく誤解されていたという
(日本人が少ないユトレヒトでは経験したことがなかった)
"日本人社会の怖い一面"を初めて体験しました。

オランダ人は良くも悪くも無遠慮(笑)なので、何かあれば大抵本人に直接話してきてくれ、
そういう意味では非常に分かり易く付き合いやすい人々だと改めて思いました。
 

巡り巡って、今頃になって耳に入ってくる事実無根の噂話もあり、これは暫く続きそうです・・・(T_T)

直接私に確認してくれたら、すぐに解けるような誤解ばかりなのに・・・でも、週1回の補習校、しかも(乗務があったりして)毎週行ける訳ではないので、補習校で会っても話しづらかったりしたのかな。
(そんな中、こんな噂があるようだけれど・・・と心配して伝えてきてくれる友人達には感謝の気持ちで一杯ですぴかぴか(新しい)
 
誰が何の為にそういう噂を流しているのか・・・
でも、悪意はないのだと信じたい。
(もしかしたら、私が何か失礼をしたせいかもしれないし・・・)
それでまた、傷つくことになるのかもしれないけれど、その人の、またその周りの人々の、
良心を信じたい。
 
そう思うようになったきっかけが、30年前に耳にしたこの歌でした。
 
信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい
 
人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから~  
 
傷付けられた時も、
嬉しかった時と同様にしっかりと心に留めて、
自分は(自分を傷付けた相手も含めて)他の人を傷付けないように、
自分も(自分を喜ばせてくれた相手はもちろん)周りの人を喜ばすことができるように、
いつも優しくありたいです。
 
海援隊 『贈る言葉』
(WMPが再生されている場合は、
音楽を止めてから動画を再生して下さいネ)
 ↓
                 
 

『浴衣ナイト』

 
下書きを書いたまま投稿し忘れていた記事が、もう一つありました・・・(^^ゞ
 
昨夏の、『浴衣ナイト』と呼ばれる、ユトレヒトでの、日本人女性onlyの、浴衣を着てのお食事会のお話。
オランダではなかなか着る機会のない浴衣を着る機会を作ろう!
と数年前から企画しているイベントです。
 


(浴衣でのお食事会の写真)
(写真掲載に同意下さった参加者の皆様、ありがとうございます!)

今回私が着た浴衣は、
昨夏の一時帰国中に、つい衝動買いしてしまった浴衣です。
館山のJUSCOでマネキンが着ていたものに一目惚れして、マネキンが身に着けていたもの一式(=浴衣下駄バッグ)全部まとめて購入。
浴衣は(高校時代に家庭科で自分で縫ったものも含めて)既に5着持っていたので、もう新しいものは買わないつもりだったのですが・・・
まさに"一目惚れ"であせあせ(飛び散る汗)
レジでお会計している間、ふとマネキンの方を見ると・・・色とりどりの浴衣を身に着けた何体ものマネキンの中に一体だけ、(私が購入した浴衣を着ていたマネキンだけが)身包み剥されて寒そうに立っていて、ちょっと可笑しかったです あせあせ

浴衣は、黒地に白、紫、そして金色の柄。
は両面タイプで、片面が紫地に同色で蝶の柄、もう片面が白地に同色で桜の柄で横に2本金色の線が入っているもの。 この2色が上手く出るようにアレンジしてを締めます。
和風の白い花の髪飾りは、(離婚してから急にいろいろプレゼントしてくれるようになった)元夫から・・・ありがたく大切に使わせて頂いてます。
 
こちらは前の年の『浴衣ナイト』で着た浴衣 ↓

母からの誕生日プレゼントでした。 
こちらもと~っても気に入っています♪
着ているところを母に見せたいと思い、また日本に持って帰って、今は実家に置いてあります。
 
昨夏は、一時帰国中に丁度隅田川の花火大会があったのですが、女性ばかりでなく男性の浴衣姿も多かったのが印象的でした。
日本人は、やっぱり和服が似合いますねぴかぴか(新しい)
近頃和風がブームになっているそうで嬉しいです。 
 
ただ・・・
 
襟元にレースが付いていたり、の上から更にフワフワのデコ帯(?)とやらが付いている浴衣や、膝丈の浴衣は、
(小さい子供が着るには、とっても可愛いと思いますが・・・)
シンプルで粋な浴衣の良さを打ち消してしまっているようで、私はあまり魅力を感じませんでした。
 
でも、そのお陰で若い女の子達が浴衣に興味を持ってくれるようになったのなら、それもいいのかな。
 
しかしながら、たま~に、
着付けがあまりにも雑で、だらしなく見える女の子達もいたのは、なんだか残念でした。
裾が短過ぎたり肌蹴てしまっていたり、おはしょりがグチャグチャになっていたり。
何より驚いたのが、左前(=自分から見て、左側の衿が下、右側の衿がその上に重なっている状態)で着ている人が結構いたこと(驚)
・・・( ̄□ ̄|||)がーーん! 
和服で、左前は死装束だけです~あせあせ(飛び散る汗)
 
そう言う私も、着付けはまだまだ勉強不足・・・(^^ゞ
いつも母からいろいろ指導を受けています。 (・・・お母様ありがとう!)
衿がもっと美しく抜けるように着られたらいいのですが・・・後ろのおはしょりの処理が今ひとつ下手なんでしょうね・・・練習せねば。
それからの締め方ももっと工夫してみしたい。
今はインターネットのサイトでも、着付けが詳しく説明されていますネ。
このビデオなんか、とてもわかりやすいナ・・・と思いました。 → http://www.natu-kino.com/kikonasi/
 
次の『浴衣ナイト』が今から楽しみです♪
 
追伸 オランダ在住の方で『浴衣ナイト』にご興味がおありの方は、ご連絡下さいね。 
    (開催地はユトレヒトですが、オランダ各地からご参加頂いています。)
 

“荷作り帰国”からオランダに戻る時に・・・

前の日記で日本の歌を紹介して、
そういえば下書きを書いたまま忘れていた記事があったことを思い出しました・・・(^^ゞ
昨年の5月末から6月初めにかけての、両親の引越しの手伝いの為に実家に帰った”荷作り帰国” 飛行機
平均2時間睡眠の1週間だったので、帰りの便では映画も見ずに寝ることにしたのですが、
音楽でも聴きながら眠ろうかと、パーソナルビデオの音楽リストを見ていたら、
いつもはクラシック(→コンセルトヘボーの素晴らしい録音が沢山紹介されているので♪)しか聴かないのですが、
『世界の音楽』の『日本の音楽』のコーナーに、
槇原敬之のアルバム
(↑ オランダ在住17年の私はもちろんまだ聴いた事のなかったアルバム)
の初回限定盤
(↑ 『遠く遠く~’06ヴァージョン』が特別に収録されている盤)

を発見。

    
(WMPが再生されている場合は止めてから動画を再生して下さいネ)
・・・私自身も故郷から遠く離れているけれど、
京都出身の義理弟や北海道出身の母のこと、
同じオランダに住む日本人の友人達とその家族のこと
いろいろ想いながら聴いていたら(疲れていたからか)なんだかジ~ンときて涙が出てしまった (>_<。。。
(窓際の席でよかった・・・)
 どんなに高いタワーからも 見えない僕のふるさと
  失くしちゃだめなことをいつでも 胸に抱きしめているから
  遠く遠く離れた街で 元気に暮らせているんだ
  大事なのは “変わってくこと” “変わらずにいること”

  同窓会の案内状  欠席に丸をつけた
  だれよりも今はみんなの顔 見たい気持ちでいるけど


  遠く遠く離れていても 僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を この街で迎えたい
  僕の夢をかなえる場所は  この街と決めたから

 

故郷を離れ、故郷を想いながら暮らしている人が、世界中に大勢いることでしょう・・・
みんな頑張れ! ふっきーも頑張れ! 私も頑張れ!

フライト日記 (Tokyo)

2009年3月
(NRT)
 
今年3回目の東京便・・・リクエスト制度が変わって以来、頻繁に東京便が付くようになって嬉しいです (*^-^*)
(欲を言えば、時々大阪便も飛ばせて頂けると更に嬉しいのですが)
 
機種はボーイング747-400型機。
担当はBゾーン(=1階エコノミークラスの最前方エリア=Economy Comfortと呼ばれるエリア)。
 
通常はビジネスクラスのAゾーン(=1階最前方)が、行きの便ではエコノミークラスになっていたので、
Aゾーン担当のユディットとチームを組んで、A&Bゾーンを二人で担当します。
Aゾーンの座席数は18席、Bゾーンは38席ありますので、
Aゾーン担当者は最前列から、Bゾーン担当者は最後列からサービスを始め、
二人が鉢合わせになるところまでやる・・・のが普通なのですが、
最初のドリンクサービスで、ユディットがAゾーンだけしかサービスせず、Aゾーンが終わるとさっさとギャレーに戻ってしまい・・・(^_^;)
 
「今日はAゾーンはエコノミークラスで、私達は二人で協力しあってA&Bゾーンをサービスすることになっているので、
 Aゾーンが終わったら、引き続きBゾーンの前方のサービスをやってもらえる?
 私もそのつもりで後ろからサービスを始めているから。
 でも、もしもあなたが、自分はAゾーンだけを担当したい、ということなら、そう言ってネ。
 Bゾーンは前の方にフリークエントフライヤーのお客様が多いから、
 ミールサービスから私はBゾーンの前方からサービスを始めるようにするから (*^-^*)」
 
と伝えると、ユディットは
「キャーごめんなさい・・・!! Aゾーンがエコノミークラスのサービスは初めてで・・・(^^ゞ 
 次からそのままBゾーンのサービスするから大丈夫ヨ♪」
 
「何かおかしいな イヤミ
と思うことがある時、相手に言いにくくて、我慢して
「どうして???」
と疑問や不満を感じながら仕事を続けてしまいがちですが、
より良いチームワークの為には、同僚には正直に想いを伝えた方がいいのです。
言い方さえ気を付ければ、必ずわかってもらえます。
 
それからはバッチリ♪
抜群のチームワークで楽しく仕事できました ウインク
 
この東京便は特にリクエストしていた訳ではなかったのですが、
(↑ 本当は3月21日に訪日予定の友人達の為に大阪便をリクエストしていました・・・)
偶然にも、友人のH子さんのボーイフレンドとその息子さんが乗っていらっしゃると伺っていた便で、
偶然にも、お二人とも私の担当エリアにお掛けで・・・
ご縁を感じました(笑)
 
成田到着後はいつものように仮眠を少しだけ取ってから実家へ。
最寄駅前のイトーヨーカドーで、ミハーリのスーツを買いました。
1つ年上のオランダ人の従兄からのお下がりが小さくなってしまっていたことに数日前に気付いて、
急遽、購入することに。
オランダと日本ではサイズの表示の仕方が異なるので大変でしたxxx
 
実家で1泊し、翌日は、昨年日本に帰国された、アムステルダム日本語補習授業校でのお母さん友達のE子さんのお宅に遊びに行かせて頂きました。
このところ、補習校で、日本人社会の怖い一面を思い知らされることが続き、少し悩んでいた(&補習校の友人達には相談し辛くて困っていた)のですが、
(私と恐らくタイプがよく似ていらっしゃる?)E子さんに話を聞いて頂き、E子さんの体験談をお聞きして、なんだかものすご~くスッキリしました。
E子さん、ありがとうございました!!
 
クルードリンクの時間(=午後7時)に合わせて成田のクルーホテルへ。
夕食には、札幌便就航時に大変お世話になった、当時の地上職のHさんもジョイン。
札幌便は2002年になくなってしまいましたから、約8年ぶりにお目にかかりました。
お変わりなくお元気そうで、嬉しかったです。
夕食後のカラオケでは、私の知らなかった名曲をいろいろと教えて(=歌って)頂きました。
例えば・・・
 
    
(WMP再生中の場合は、停止してからビデオを再生して下さいネ♪)
 
渡辺真知子さんの歌では、私は『迷い道』がとても好きなのですが、この曲もとっても素敵!
昭和の歌はやっぱりいいですね~ぴかぴか(新しい)
 
翌日のCalling(=ウェイクアップコール)はお昼の12時。
オランダに戻る便は向かい風で長いフライトなので、Callingまでしっかり休んだ方がいいだろうと、寝る時間を調整してあった(=あまり早く寝ると早く起きてしまうので、夜中の3時過ぎくらいまで起きていた)のに、
翌朝8時半くらいから、お隣(?)の部屋のドアの
バッッタンッッ・・・・・タンッ・・・・タンッ・・・タン・・タン・タンタンタンタタタタタタタタ
(↑ ドアストッパーが倒してあって、一度に閉まらずに、ストッパーで跳ね返っては閉まり、跳ね返っては閉まり・・・を繰り返していたような)
音が10分おきくらいに続き、
暫くして止んだと思ったら、また数時間後に同じ音が・・・(-_-|||)
 
少々寝不足のまま乗務に出ることになってしまったのですが、
本当に不思議なことに、制服を着るとアドレナリンが出、機内に入ると更にまたアドレナリンが出るのか、
全く問題なく元気に乗務できました。
 
乗務の後は、そのまま友人の誕生日パーティーへ。
帰宅したのは午前1時過ぎ。
元気だったのですが、急に蕁麻疹が出ました・・・(^_^;)
やっぱり疲れが出たようデス。
今週はゆっくり休みます。。。 
 

エニアグラム

 

エニアグラムというのをご存知ですか?
 
13年ほど前に、
9つの性格
エニアグラムで見付かる「本当の自分」
と最良の人間関係
(PHP研究所)
という本を読んで、なるほどなぁと感心したことがあります。
 
~「エニアグラム」という言葉は、
ギリシャ語で「9」の意味をもつ「エネア」と
「図」の意味をもつ「グラム」の合成語で
「9つの点を持った図」を意味する。
「人間には9つの性格タイプがあり、
すべての人はそのうちの一つをもって生まれてくる」
というのがエニアグラムの公理だ。~
(本より抜粋)
 
9つのタイプは以下の通りです。
 
タイプ1: 完全でありたい人
タイプ2: 人の助けになりたい人
タイプ3: 成功を追い求める人
タイプ4: 特別な存在であろうとする人
タイプ5: 知識を得て観察する人
タイプ6: 安全を求め慎重に行動する人
タイプ7: 楽しさを求め計画する人
タイプ8: 強さを求め自己を主張する人
タイプ9: 調和と平和を願う人
 
本の最初の方に、タイプを想定する180問の質問があり、やってみると、私はタイプ2で・・・
 
タイプ2: 人の助けになりたい人
情愛深く、困っている人に救いの手を差しのべ、
周囲の人々の助けになることに労をいとわない。
他者の必要を満たすことに一所懸命な一方で、
他者の助けを必要としている自分の気持ちに無自覚。
直観力が鋭く、周囲の人々の気持ちに同調できるので
環境への適応力の点で優れている。
またいくつもの自分をもち、
相手によって別の自分を見せることができる器用さも備えている。
「他人を助けている」「自分を顧みず他者の世話をしている」
ということでもっとも満足感を得る。
 
・・・なんだか心の内を言い当てられたようでドキッとしたものです。
 
今ならインターネット上にも、このエニアグラムのタイプを想定するサイトがあるのでは・・・???
と探してみたら、
 
やってみたら、
やっぱりタイプ2でした。
「見返りを得ようとする」というのと
(↑ 「見返り不要」がタイプ2の美学ではないかと・・・)
「ヒステリックに非難する」というの以外は、
(↑ 苛立ったり非難したりはしませんが、深~く傷付きます)
(最後にある"タイプ2番への接し方"
 →もう全くその通りですので、私をご存知の方、是非参考になさって下さい・・・笑)
 
 

エニアグラムタイプ2番の特徴 (献身家)

 

タイプ2番のこだわり
「愛」「慈愛」「思いやり」
「心」「支援」「親切心」「世話」「奉仕」
「自己犠牲」「優しさ」

タイプ2番の決してしないこと
レストランで、一緒にいる人より先に注文する。
同僚からの侮辱をすぐ忘れる。
電話を先に切る。

タイプ2番のされて嫌なこと
やっていることに対して
当然だという態度を取られたり、良い評価をもらえないこと。
友好的な態度を無視されること。
利己的な面を非難されること。

タイプ2番のプラス

  • 利己心がなく公平
  • 感受性が豊か
  • 本能的に暴力を嫌う
  • 親切で人を助ける
  • 寛大で気前が良い
  • 仲間意識が強い
  • 人を勇気づける
  • すぐに人と馴染む
  • 人が求めていることに敏感
  • すぐに相手を理解できる
  • 人の面倒見が良い
  • ユーモアのセンスがある
  • 心が広くて温かい
  • 情報収集力がある
  • 思考に柔軟性がある
  • 行動力がある
  • 気配りができる
  • 順応性がある。勘が鋭い
  • 献身的な態度

タイプ2番のリーダーシップの取り方

  • 社員の才能と力を発掘して良い方行に導く
  • チーム力は組織の調和が大切であることを理解させる
  • 自分に関わりのある人を積極的に助ける
  • 自分よりも部下を優先する
  • 他人への気配りと共感を大切にする
  • 他人が困っていることを助ける
  • メンバーに優しく温かく接する

タイプ2番のマイナス面

あなたは自分を他者より大きな存在と感じ、
周囲に愛情を与えてあげる
といった態度をとることがあります。
人に与えたかつての恩義の見返りを得ようとします。
自分のしたことが感謝されないと、
侮辱されたように感じて苛立ち、
相手をヒステリックに非難します。
人に対してノーと言えず、
自己評価が低く、自分の容姿や身なりに、気を使いすぎます。

タイプ2番の問題点

  • 人から頼まれたときに断れないところ。
  • 常に自分の評価を低く採点している。
  • 人の為に働きすぎて、自分の為にやりたいことができない。
  • 人の為に働くのですが、
  • 他人から同じようなことをしてもらえると望んでしまい
    それが叶わない時にダメージを受ける。
  • 思いやりをもって接していこうとする気持ちが強くなりすぎると
    自分の本当の感情が分からなくなってしまう。
  • 追い込まれてぎりぎりにならないと行動に移せない。
  • 人を助けることが行き過ぎて、
    他人の領分に入ってしまい相手の自立性を阻害してしまう。
  • 対人関係を重視しすぎて、
    相手の感情反応に振り回され自分の効率が悪くなる。
  • 黒子でいることに満足しているはずなのに、
    そのことに評価してもらえないと嫌気がさす。
  • 話し方がゆっくりで回りくどく長い。

親切から色々なことに気を配り、他人に尽くすのですが、
それが行き過ぎて『余計なおせっかいをしないで欲しい』と取られてしまい、
自分も満たされないことも。

タイプ2番のアドバイス

他人に焦点をあてることも大切ですが、
自分にもっと焦点を当てて自己本位に考えましょう。

タイプ2番の学ぶタイプ

2番は4番『芸術家タイプ』から学ぶとよいでしょう。
4番は感受性に富み、
繊細で独創的な上品さを優雅に見せることができます。
極めて同情心に厚く、
他人の痛みをよく理解します。
象徴的表現のセンスに優れ、
周りの人々に高尚で美しく、
優雅で文学的なものを分け与えます。
さまざまな分野の芸術家への道を歩んでいきます。
人生に意味を発見し、
深いところで感情を味わう能力があります。
ユニークで美的センスがあります。
周囲の人達の感情にすぐ気付きます。
そして月並みでない発想をします。 

タイプ2番の象徴する色彩

赤。温かさ、感情、強烈さを表す、心の色です。

タイプ2番の描く絵の特徴

あなたは人々が輪になっている絵を書きます。
皆にこやかで、
動物も輪の中に加わっています。
ハートマークが出ている絵を書く人も多いです。

タイプ2番の職業適性

カウンセラー・教師・看護婦・秘書・スタイリスト・受付係etc

タイプ2番の有名人

黒柳徹子・マザーテレサ

 

タイプ2番への接し方

タイプ2番への動機づけのポイント

タイプ2番は助けてもらっているという
感謝のメッセージを褒め言葉に入れると
モチベーションが高まります。
具体的な事柄について褒める。

タイプ2番への指導のポイント

タイプ2番との信頼関係の度合いがどれだけあるかがポイント。
目先の現実的な視点から成果や目標への視点へシフトさせる。
人と関わる仕事をさせる。
人から頼まれると断れず
どんどん仕事を引き受けてしまいパンク寸前までやってしまうので、
状況をよく観察し負担が過度にかかってないかを見守る。

このエニアグラムの診断テストは、会社の昇進試験でも用いられているそうで、
元夫はタイプ1だったそうです・・・ま、確かに真面目です。
 
皆さんもよかったらやってみて下さいネ スマイル
 
 

誕生日

昨日、3月1日は、ショパンの誕生日だったんですネ音楽
今年は彼の生誕200周年です。
『ピアノの詩人』と呼ばれるショパン・・・
好きなピアノ曲は沢山ありますが、私はやっぱりショパンの曲が一番好きかもしれません。
今日は、私のお気に入りのショパンのピアノ曲を何曲かご紹介したいと思います。
(動画を入れたかったのですが、下書きの時点では入るのに、実際にアップすると消えてしまうようなので、リンクを貼りました。)
(色がついたタイトル部分をクリックして再生して下さい♪)
(私の一番好きなワルツです)
Rachmaninovが演奏しています)
(動画のタイトルには16番とありますが間違いです)
Cziffraの演奏)
  
(私の一番好きなノクターンです)
(演奏はAshkenazy
(同僚達から「あなたに一番合っている」と言われるノクターンです)
(これもAshkenazyの演奏)
    
他にもまだまだ沢山素敵な曲があるのですが、きりがなくなりそうなので(笑)
最後に、私がいつか挑戦してみたい=この曲が自分らしく弾けるようになれたらもう悔いはないと思える曲をご紹介します♪
(演奏はRubinstein
(この方が弾く、激しいながらも穏やかで温かいショパンが、私は一番好きかもしれません)
   
そして今日、3月2日は
会社のパーティーで私と連弾して下さったインドネシア系オランダ人ピアニストWibi Soerjadi のお誕生日。
(おめでとう、Wibi!  (〃^・^)_∠※花束)
彼のショパンも、と~っても優しくて好きなのですが、
彼は、国際フランツ・リスト・ピアノコンクールの3位入賞者♪
折角なので、リスト(編曲)の曲を選んでみました。
本当は、彼の弾くリストの『La Leggierezza (軽やかさ)』 (←『Trois études de concert (3つの演奏会用練習曲)』の中の1曲)がとても好きなのですが、残念ながら動画を見つけられずxxx
あっ! ショパンのピアノ曲の動画で、ものすご~く気に入っているのがあったのを忘れていました!!
Chopin     Waltz Op.64 No.1 (ワルツ6番)
(ピアニストでありコメディアンでもあるVictor Borgeの連弾です)
  
(こちらは無事アップできました・・・ε-(^。^*)ホッ)

フィギュアスケート選手達の声とラフマニノフの『鐘』

 
今日(日本時間だともう昨日ですが)閉会したバンクーバー五輪
 
冬季オリンピックで私が一番楽しみにしているのはフィギュアスケートです。
素晴らしい演技と美しい音楽、そして素敵な衣装を一度に楽しめるので スマイル
 
今大会で一番印象に残っている女子シングル・・・
これに関して多くのフィギュア選手からのコメントが掲載されていました。 
いろいろ考えさせられるコメント。 皆さんにもお伝えしたくて・・・↓
スキーキャンデロロ (仏)  ’94リレハンメル’98長野銅メダリスト

「あの点差は誰も理解できない。真央の方が難しい技をしているのに、どうしてこうなるのか?」

スキーストイコ (加)  ’94リレハンメル’98長野銀メダリスト

「ヨナの滑りは素晴らしかった。だが得点が異常に高い。 ヨナがあんなに上なのは同意しない」

スキーブッテルスカヤ (露)  ’99世界選手権優勝 長野・ソルトレイク代表

「審判は真央を正当に評価するべきだ。 なぜこれほどの大差がつくのか理解できない」

スキーハミルトン (米)  ’84サラエボ金メダリスト

「(ヨナが)リンク上で見せる挙措動作全てに加点されている。 呼吸をする度に得点を得ているようにさえ見える。」

スキーコーエン (米)  トリノ銀メダリスト

「ヨナはスピードがあってパワフルだけどマオほど難しいプログラムはやってない」

スキープルシェンコ (露) ソルトレイク銀・トリノ金・バンクーバー銀メダリスト

「アサダのレベルは人類史上最高だよ。俺が女だったら勝てないだろうね。  キムは4回転を2回跳んだのか?」

 
スキーロシェット (加) バンクーバー銅メダリスト

「マオ(浅田)にも感謝したい。果敢にトリプルアクセルに挑んだ姿を見て、私は悲しいことなんか忘れて正直、燃えたわ。ありがとう」

スキークワン (米)

「3アクセルの後に2ジャンプを付けるなんて、考えられない、すご過ぎる!」

真央ちゃん、惜しくも金メダルを逃してしまいましたが、
彼女の演技を高く評価してくれる同僚が大勢いて、なんだか私も嬉しくなりました。
 
彼女の敗因はコーチの選曲&演出指導のミス・・・という声もあるようですが、
ピアニストの山形リサさんのブログに、大変興味深いお話が掲載されていましたのでご紹介します↓
~~~~~~チャペル~~~~~~チャペル~~~~~~チャペル~~~~~~

ラフマニノフの『鐘』。

正確には『前奏曲 Op.3-2』というピアノ曲で、

実は私の十八番だったりする。
そして、私の修士論文のテーマは
『ラフマーニノフの音楽における「鐘」のモティーフについて
~幻想小曲集Op.3を中心に~』
というもので、この前奏曲『鐘』は、幻想小曲集の中の第二曲目であり、
ロシアにまで行って研究、勉強した思い入れのある曲だ。

なのに、このオリンピックに関連してテレビで本当~にいい加減な曲の解説がされていて、

今日、とある番組で
「もともとは女性の愛をテーマにした曲だそうです」
という解説を聞いたときには、顎がはずれそうになってしまった。

正直、オリンピックで真央ちゃんがこの曲を使うと知ったときは

「なぜわざわざこの曲を・・・!?」
と、心配に感じた。

理由は後述するが、ガーシュウィンのピアノ協奏曲とは違って、

確実にスケートを滑るには難しい曲だからだ。
↑昨日のテレビではガーシュウィンについて
「全く知られていない曲をオーサーコーチが見つけ出した」
という解説がされていて、これまた顎がはずれそうになった(泣)
全然、無名の曲じゃないですから…。

でも、今日の真央ちゃんの演技を見て、音楽家としての私は

「よくぞこの曲をここまで…」
と驚嘆してしまった。
まずはじめに、赤い衣装を着ると金メダルを取れない
というジンクスがあって、
青い衣装にしないのかという話題があったが、
この曲で演技をするなら絶対に「青」は考えられない。
なぜなら、この曲の鐘のテーマは「警鐘」なのだ。
具体的には火事の。
(中身については戦争だったり、災害だったり
いろいろな原因があると思われるが)
彼女の演技は、炎のような強さ、逃げ惑う人々の苦悩、怒り、恐怖、
そしてそれらを乗り越えていく人間のたくましさを表現していた。

この曲は人々に危険が迫っていることを知らせる

「警鐘」
をモチーフにした曲なので、
聴く人に緊張、不安、焦りのような感情を引き起こす効果がある。

演者(選手)にしてみれば、普通の曲を使用するよりもはるかに

緊張度が高まるはずなので、
この曲でジャンプが飛びにくい理由は容易に想像ができてしまう。

オリジナルのピアノ演奏では、

今回のオーケストラ編曲版よりもリズムがはっきりしていて
音の流れや勢いを感じやすいのだが、
あえてオーケストラ版を使ったのは、
その’緊張感’をより一層引き出す効果を狙ってのことなんだと思う。

聴衆も曲から緊張感をあおられているので、

演技が成功したときの効果がより高まる
という計算だったと思われるが、
競技者のほうが聴衆よりも繊細なはずなので、
受ける影響も大変なものだったと思う。

タラソワコーチが

「鐘は誰にでも滑れる曲ではない。」
と発言しているが、まさにその通りだろう。

今回の選曲についての是非は置いておくとして、

私はこの曲を与えられた真央ちゃんに
尊敬と賞賛の気持ちを贈りたい。

ロシア人にとっての「鐘」という存在(曲のことではない)は、

我々外国人が想像するよりも
はるかに深く民族に根付いた歴史の一部である。

もしコーチ陣が

この曲の持つ音楽的効果を知らなかったとしても、
ロシア人である以上は
この曲の音楽的背景について絶対的に理解しており、
まさにロシアそのものといえる壮大なテーマを
真央ちゃんに与えているのだ。

上手な例えが見つからないが、

日本人コーチが外国人選手に「君が代」や「さくらさくら」を選曲した
と想定すると、
その裏にあるさまざまな感情を想像することができるのではないだろうか。

ロシア音楽を研究してきた私には、

タラソワコーチが真央ちゃんに託した情熱、信頼、誇り、
金メダルへの並々ならぬ思い入れが感じられ、
本当に本気の唯一無二のプログラムだったのだ
と思えてならない。

ただ、構成点において今回のように

「振り付け・構成」や「音楽の解釈」について採点されるのは、
いかがなものかと思ってしまう。

そもそも、どの選手も

オリジナルの音楽をそのまま使用しているわけではない。

時間制限があるので、

その選手の演技内容に合わせて上手に編曲がなされている。

何曲かある候補の中から選手が選んだと言っても、

どういう編曲がなされるのか、
またはなされた状態であることを知っている選手は
ほぼ皆無なのではないだろうか。

誰かが選手のために作ったサンプル音源の中からチョイスしている

だけの話で、
これは選手の技術や芸術性ではない。

今回の審判の中で、私のように

「鐘」のテーマを知っている、感じられる人
はどのくらいいるのだろうか。

現在の採点方法が継続するのであれば、

全員同じ曲、同じ衣装で滑ったほうが公平だろうと思う。

追記:

この曲にはもともと「鐘」という題名は付けられていません。
ロシア人にとっては、
この曲の鐘のモティーフがすぐに理解できるゆえに
「鐘」という通称がついているのです。

http://blog.goo.ne.jp/risapiano/e/9d0ab0a13b2f6a905304bba839406502

・・・というお話を聞いた後にもう一度改めて彼女の演技を見ると、
印象がまた違ってきますぴかぴか(新しい)
 (オリンピックの映像ではありませんがxxx) ↓
 
     
(ホームから再生する場合は、WMPの音楽を停止させてから
再生して下さいネ♪)