水泳資格試験 Zwemdiploma

 
(ちょっと前のお話になりますが)
子供達が水泳の資格試験を受けました。
 
日本で子供の習い事といったら、 音楽教室・英会話・バレエなどでしょうか・・・?
オランダでは、子供達は、まず全員と言っていいほど、み~んな水泳を習っています。
 
恐らく・・・
① オランダは土地が低く、昔はよく洪水に悩まされていたこと
② どの街にも至る所に運河がはり巡らされていること (←しかも、柵が全くなかったり、あっても非常に低かったりして、見るからに危なそう・・・)
・・・からきている???
 
子供の水泳資格には、diploma Adiploma Bdiploma C があって、(この先に「救助資格」などのdiplomaもありますが、)diploma B あるいは  C まで取れば十分とのこと。
いえ、本当に十分です。 
試験の様子(↓)を見ていたら、A でも十分スゴイ・・・w(゚0゚)w
 
 
Diploma A
 
* 水着の上に衣類(=半袖のシャツ膝までの短パン運動靴
   を着用のまま、プールに飛び込み、頭まで潜ります。
 
*  15秒間その場で立ち泳ぎをした後、12.5mを平泳ぎし、
   途中の障害物(=水に浮かべてあるマット)を潜り抜け、
   12.5mを(手は腰に当てたまま足だけ仰向けの平泳ぎ(?)
    (正式名称がわかりませんxxx)で泳ぎきり、
   階段を使わずに(←ここがポイント!)プールから上がります。 
 
* 濡れた服を脱いで水着だけになり、再び25mプールに飛び込み、
   潜水したまま3メートル先の障害物の下を潜り抜けた後、
    平泳ぎで50m、仰向けの平泳ぎで50m、
    (ゆっくりですが)ぶっとおしで泳ぎ、プールから上がります。 
 
* 再びプールに入り、うつ伏せで(手足は全く動かさずに
     10秒間静かに浮んだ後、数m平泳ぎ
   今度は5秒間静かに浮かんだ後、数m平泳ぎします。
 
* 続いて、仰向けで10秒間(手足は全く動かさずに)
     静かに浮んだ後に数m仰向けの平泳ぎ
     というのを2回繰り返します。
 
* クロール8m、背泳ぎ8m。
 
* 最後に、60秒間その場で立ち泳ぎ(途中2回方向転換する)
     をして、終了・・・
 
 
Diploma B
 
* 水着の上に衣服(=長袖のシャツズボン運動靴)を着用のまま、
     プールに飛び込み、水中で一回転します。
 
*  30秒間その場で立ち泳ぎをした後、25mを平泳ぎし、
     途中の障害物を潜り抜け、り返し地点で水中で一回転し、
   (手は腰に当てたまま足だけ仰向けの平泳ぎで25m泳いで、
     階段を使わずにプールから上がります。
   (↑長袖・長ズボンが水を吸って重そう・・・)
 
* 濡れた服を脱いで水着だけになり、再び25mプールに飛び込み、
   (途中、水中の障害物の中をくぐりぬけて)6m潜水します。

 
* 潜水からそのまま75m平泳ぎ
   途中3回(先生から指示があった時に)腕をまっすぐ上に伸ばして
   直立した状態で(指先が水中に沈むまで)潜り、
   続いて75m仰向けの平泳ぎをして、プールから上がります。

    
* 再びプールに入り、うつ伏せで10秒間(手足は全く動かさないで)
     静かに浮んだ後、数m平泳ぎ
   今度は7秒間静かに浮かんだ後、数m平泳ぎします。
 
* 続いて、仰向けで10秒間(手足は全く動かさない)
     静かに浮んだ後、数m仰向けの平泳ぎ
     今度は15秒間静かに浮かんだ後、数m仰向けの平泳ぎをします。
 
* クロール10m、背泳ぎ10m。
 
* 最後に、30秒間立ち泳ぎをした後、30秒間手だけの
    (足は使わないで手だけで)立ち泳ぎをして、終了・・・
 
 
Diploma C
 
* 水着の上に衣服(=長袖のシャツズボンジャケット運動靴)を
   着用のまま、プールに飛び込み、30秒間その場で立ち泳ぎをし、
     プールに投げ込まれたボールを抱えて30秒間静かに浮かびます。
 
* (ボールをプールの外へ投げ返して)50m平泳ぎし、
     (途中、水に浮かべてある障害物=マットの上を乗り越えます)
   続いて50m(手は腰に当てたまま足だけ!)仰向けの平泳ぎ
   をして、階段を使わずにプールから上がります。 
  (↑長袖・長ズボンだけでなく、ジャケットも水を吸って重くなっていて
   大変そう・・・)
 
* 濡れた服を脱いで水着だけになり、再び25mプールに飛び込み、
   (途中、水中の障害物の中をくぐりぬけて)9m潜水します。
 
* 潜水からそのまま125m平泳ぎして、4回ある折り返し点では、
     2回水中ターン、2回逆立ち(足の先まで水中に沈む)し、
   続いて100m仰向けの平泳ぎをして、プールから上がります。
 
* 再びプールに飛び込み、うつ伏せで(手足は全く動かさないで)
   10秒間浮かんだ後に数m平泳ぎ、というのを2回。
 
*  今度は、仰向けで10秒間(手足は全く動かさない)浮かんだ後に
     数m仰向けの平泳ぎ
   次は、20秒間仰向けで浮かんだ後に数m仰向けの平泳ぎ
     をします。
 
* 仰向け"気をつけ"の姿勢で(足と腕は使わずに!)
    手首から先だけで5m泳いで、プールから上がります。
 
* クロール15m、背泳ぎ15m。
 
* 最後に、スクワットのような格好のままジャンプして水に入り、
   そのままの体勢で30秒間立ち泳ぎ、
   続いて30秒間その場で手だけの(足は使わない)立ち泳ぎ
    をして、終了・・・
 
 
水深は1.6mくらい(?)=子供は足が付かない深さです=ズルはできません。
 
16時45分に始まって終わったのは18時・・・見ていた私が(泳いでもいないのに)息切れしてしまった・・・orz
 
子供達が受けたのは、マリアが diploma B、ミハーリが diploma C
二人とも無事合格しました♪
 
 ・・・私は、(体力が落ちた今) A さえ受からなそうデス・・・(;-_-) 
(運動靴を履いたままというのがツライ・・・)

続 子供の心と大人の誤解

*****    *****
ミハーリが日本語補習校のプリクラスに通っていた頃のお話。
ひらがなの「に」を使った言葉を書いて来て下さい
・・・という宿題が出ました。
ミハーリは
「にんぎょ」
と書いて提出しました。
ところが翌週、
「にんぎょ」
バツが付けられ、
「にんぎょ
と直されて返されて来ました・・・
にんぎょであってるヨ (*⌒―⌒*)」
と、家でマルを付けてあげました。
*****     *****
昨年の11月、マリアが補習校で学習発表会の感想を書きました。
「かごめかごめ が たのしかったです。 
 うまくいったとおもうのです。
 わたしは、きもちいいとおもって うたうのわすれて。
 わらって で また うたったよ。」
翌週、保護者あてのお便りに、子供達全員分の作文が載ったのですが、
マリアの分の最後の部分が
「わらって ごまた(ごまかして うたったよ。」
という風に直されていました。
マリアは見ないお便りだったので、放っておこうか・・・とも思ったのですが、
(他の生徒さんに、あるいはマリアに対して)同じ間違いを繰り返して欲しくないと思って、
連絡帳に・・・
「お便りに載せてあった作文ですが、
 『わらって ごまた(ごまかして うたったよ。』
 とあって、おかしいなと思い、本人の作文を見直しましたら、
 わらって で (それで) また うたったよ。』
 でした。
 『ごまかす』という言葉はまだ知らないと思います。
 大したことではないのですが、
『ごまかす』というのがあまり良い言葉ではないので、
 それを使っていないのに、使ったかのように書かれてしまって
 ちょっとかわいそうに思いました。」
 ・・・と記入しました。
「今後気を付けます。」
と先生からお返事をいただきました。
大人の目線で見ていては、誤解してしまうことの多い
子供の心・・・
子供と接する時は、
子供と同じ目線になって接しなければいけないな・・・
と、つくづく思う今日この頃です。
きちんと気にしていないと、気付かぬうちに
子供を傷つけることがあります。
きちんと気にしていると、自分が子供だった頃どうして傷ついたのか、今になってわかることも。
これからも、子供達と一緒に学んでいけたらいいな・・・
と思います

子供の心と大人の誤解

先日、子供達と一緒に、同じユトレヒトのSailさん宅へ遊びに行った時のこと。
その日は、整体師のKさんが出張サービスにいらしていました。
Sailさん宅に集まっていた友人達が順に整体施術を受けているのを見て、
マッサージが得意なマリアが(←本当に上手なんですヨ!)
「マッサージして欲しい人!」
と声をかけ、
整体の順番を待っていたHさんに全身マッサージをし始めました。
「自分で考えた」という頭マッサージ、ハンド・マッサージ、背中や足のマッサージをするマリアに、
Hさんが、
「すごく気持ちいい! C(=彼女の旦那様)が来たらやってあげて!
5ユーロもらったらいいわ!」
と言うのを聞いて、マッサージを続けながら嬉しそうに笑うマリア。
他の友人達も、
「そうそう! 5ユーロもらったらいい!」
私も(内心「マリア、本気にしちゃうのでは・・・」と不安を感じながら)
「そうね、女王の日(=4月30日→自由にお店を出してよい日で、この日は街中が蚤の市になります)に、お金をもらってやってもいいかもネ~♪」
と、笑いながら口を合わせていました。
皆への施術を終えたKさんが、
「子供には特別なエネルギーがあるから、お母さんの体のどこが具合悪いかわかるのよ。」
とおっしゃって、マリアとミハーリに

「お母さんにやってあげてね。」

と、特別なマッサージを教えて下さいました。
二人とも筋がいいそうです・・・(✿ฺ^-^✿ฺ)
右腕の痺れも治るかな・・・
二人が早速
「ママやってあげる!」
と言ってくれたのですが、
「ママはお家でやってもらうから。 今は他の人にやってあげてみて。」
二人から、習いたての特別マッサージを受けたMayitaさんとミツフィさん。
「背中に当てた手がものすごく熱く感じられた」
という感想・・・私が霊気を試みた時の相手の感想と同じ・・・?
二人は霊気治療ができるのかも・・・
しばらくして、仕事を終えた友人達の旦那様方も集まり、皆でお夕食をいただいた後、
「マリアちゃん、5ユーロで、Cにマッサージしてあげて!
きっと泣いて喜ぶから!」
と、再びHさんに言われ、Cさんにマッサージを始めたマリア。
マッサージしながらマリアが小声で
「泣いてないよ?」
Hさんが言った”きっと泣いて喜ぶ“というのを、
本当に”泣いて“喜ぶのだと思っていたマリア。
大人の私達はそれを聞いて大ウケでした・・・ヾ(@^∇^@)ノ
時間も遅くなり、子供達も寝る時間になったので、失礼しようとすると、マリアが
「まだ5ユーロもらってないよ?」
と言うので、慌てて
「あれは冗談ヨ~。 お友達にはお金もらわなくても優しくしてあげないとネ!」
と説明したのですが、
「でも5ユーロもらえるって言ってた」
と泣き出してしまった・・・
Hさんがお金を用意しようとして下さったり、
「代わりにトトロの飾りをあげようか?」
とミツフィさんも気を遣って下さったりしたのですが、
頂くわけにはいきませんので、そのまま失礼しました。
Sailさんのお宅を出てから、またマリアが泣き出したので、再度

「お金がもらえるっていうのは冗談ヨ~。 お友達同士は、お金をもらわなくっても優しくしないとね。」
と言うと、
「お友達にはGratis(=無料)でやった・・・お金もらわなくてもマッサージした・・・
でも、5ユーロくれるって、本当だと思った。 
冗談だって思わなかったから・・・」
お金がもらえなかったこと“ではなくて、
信じていたことが冗談だったこと“が悲しかったみたい・・・
子供ってやっぱり純粋なんだなぁと心打たれました。
大人はついつい「お金がもらえなくて泣いている」と思ってしまうものね。 私もそう思ったし・・・(恥)
子供の頃、私もこんなことがあったような気がしました。
大人の言うことを、こちらは真剣に受け取めたのに、後で冗談だと笑われる・・・
大人にとっては可笑しなことかもしれないけれど、子供にとっては訳がわからず、バカにされたようで悲しい・・・
ここで「いつまでも我侭言って泣いてるんじゃないの!」なんて怒ったりしたら、
信じることができない人間になってしまうかもしれない・・・
フォローしないと・・・と思って、

「他の人を信じられるって、すごいことだよ。 他の人を疑ってばっかりの人が多いからね。 だからマリアちゃん、えらいよ。」
と褒めました。

ふと頭に、
信じ~られぬと~嘆く~よりも~ 人を~信じて~傷つく~方がいい~
という海援隊の『贈る言葉』の歌詞が流れました・・・
(↑この歌詞、人を信じられなくなりそうになった時、よく思い出します・・・)

フライト日記 (Bonaire) つづき

 
午前4時からのクルー・ドリンク(=乗務の後などに同僚達と飲むこと)も、空が白み始めた午前6時にお開きとなり、部屋に戻って寝る支度をし、ベッドに入ったのは午前7時。
たまにはゆっくり休もうと、目覚ましをかけずに眠ったのですが、すっきり目が覚めて時計を見ると午前11時・・・4時間しか寝てないxxx
再度目を閉じて眠ろうと努力してみましたがダメでした・・・
時差ボケです(→オランダはもう午後4時でしたから)
最近、フライト先で時差ボケることが増えてきました。 老化現象だろうか・・・(不安)
 
仕方なくシャワーを浴び、音楽(=クラシック)を聴きながらのんびりスポーツ・ウェアに着替え、午後1時にホテル内のフィットネス・ルームへ。
 
今回のボネールステイのテーマ
① 日焼けしない(=ビーチは午後3時以降)(昨年は日焼けでヒドイ目に遭いましたので・・・)
② ダイエットに励む(=毎日10分間ある"秘密のダイエット"をする)(一時帰国中に増えた3.5kgを何とかしないと・・・!)
 
滞在中は、(初日は朝食をミスってしまいましたが)毎日午前8時~朝食終了時間の午前11時まで海に面した屋外朝食ホールで同僚達とおしゃべりを楽しみながら朝食、午後0~1時フィットネス・ルーム、午後3~4時ホテルのビーチでMP3を聴きながらピアノの譜読み、午後5~8時クルー・ドリンク、午後8時~島の中心街で夕食・・・というスケジュールでした。

(朝食ホールからの景色)

今まで、フライト先ではオランダ人の同僚達に合わせて行動していた私でしたが、今回は珍しく、食事とクルー・ドリンク以外は一人で過ごしていました。
 
特に、フィットネス・ルームへは、他の国ではなかなか一人で行こうと思わないのですが(←大勢人がいるのに、誰ともしゃべらずに黙々と運動する・・・というのがど~も苦手でxxx)、ここのフィットネス・ルームは昼間行くと私以外誰もいないのです。 
(ボネール島はカリブ海の島ですから、昼間は皆、当然ビーチへ行きます♪)

(フィットネス・ルーム)

誰もいないフィットネス・ルームで、MP3(→ここでは、Yumingや安室奈美恵、MAX、浜崎あゆみなど)に合わせて大声で歌いながら、自転車こいだり走ったりしていました・・・(^^ゞ
 
到着2日目の水曜日の午後は、リマへの往復乗務がありました。
アムステルダムからの直行便就航直前であることもあってか、とても空いていたので、サービス終了後、同僚達がトマトスープトースティー(=オランダ風ホットサンド)を作ってくれました。
 
トマトスープ 

(ホットカップにトマトジュース1パック、お湯1カップ、トマトスープの素1袋、野菜スープの素1袋、赤ワイン少々、お砂糖2~3袋を入れてよく混ぜ、しばらく煮る)

 
トースティー

(食パンにバターをぬり、チーズをのせ、チキンブイヨンスープの素をふりかけ、ハムをのせて、もう1枚のバターをぬった食パンではさみ、オープンで8分焼く)
 
ビジネスクラス担当の同僚も、手作りカプチーノを持ってきてくれました。 
みんな同僚思いで感激・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
 
今月末からリマへの直行便が就航すると、ボネールからのリマ往復乗務はなくなります。
そう思うと、貴重な乗務でした。

(今回、オランダ海軍が寄港していて、海軍兵達もホテルのバーに飲みに来ていたので、クルー・ドリンクの時は圧倒されました)

木曜日も夕食までは前述のスケジュールで。 
 
夕食は、同僚3人と、(同じオランダの航空会社)Transavia航空のパイロットとパーサーも一緒に、BAMBUというレストランへ。

(皆で記念撮影)

 以前マイアミに乗務した際も、(同じオランダの航空会社)Martinair航空のクルーと一緒に飲んだりしたのですが、
同じ国の別会社の同僚達と一緒に食事をしたり飲みに行ったり・・・というのは、日本でもあるのかしら・・・?
会社は違っても、同国の航空会社の同僚同士として、仲良く一緒に行動するのって、とても素敵だなぁと思いました・・・

(レストランの前で)

(ここの"海老とロブスターのリゾット"は超美味でした!!)
 
BAMBU
Kaya C.E.B. Hellmund #17, Kralendijk Bonaire N.A.
Tel: +599 7174166
 
夕食後、今夜ライブがあるというバーLittle Havanaへ。
丁度演奏が始まったところでした。

(メンバーは、ギターとキーボードとボーカルの3人)
 
素敵だなぁと思ってよくよく見ると、ギターを弾いている人に見覚えが・・・!
過去何度かお宅にお邪魔してピアノの練習をさせていただいたヨルンでした。 
同僚のボーイフレンドで、普段は学校の体操の先生とカイト・サーフィンのインストラクターをしている、と話していたはず。
 
ピアノの練習をさせていただいていた時に、一度、
「ギター合わせるから何か弾いてみて」
と言われ、クラシックじゃなんだからと中村由利子の曲を何曲か弾いたら、それにアコースティック・ギターを合わせてくれて・・・
それが素晴らしく美しく、感動したことを今でもよく覚えています・・・♡
その彼が、ライブ演奏していたのでした。
 
同僚達に「あのギターリスト、知ってる人なのヨ!!」と話していると、ヨルンも私に気付き、演奏しながら(こっちへ来い)と合図してきます。
(そんなとんでもない)と渋っていたのですが、いつまでも呼んでいるので、そろりそろりと前へ進み出ると、演奏途中なのに舞台から降りてきて
「会えて嬉しいよ!」とハグされてしまいました・・・(*^ ^*)
 
「後で是非何か弾いて!」
と言われたのですが、
「今日はかなり飲んじゃってるから無理・・・ごめんなさい」
と丁重に断りました。
クルー・ドリンクで既に、ピニャ・コラーダ3杯、ワイン2杯、夕食時にワイン3杯、バーに来てからジン・トニックも飲んでましたので・・・(^_^;)
 
ところが、演奏の休憩に入ってからも再度頼まれ、バーのオーナーにも頼まれてしまい、同僚達からも是非と言われて、結局弾くことに(汗)
・・・こんなことなら飲まなきゃよかった(T_T)
でもやるしかないと、フォーレの「シシリエンヌ」(=このブログのBGMの曲です)を。
ライブ用の設定になってますから、何しろボリュームが大きくてxxx 自分の音が煩くて集中できず後半の暗譜がすっとんで途中でストップしてしまったのですが、どうやら誰も気付かない様子・・・気を取り直してショパンの「ノクターン」・・・20年以上暗譜で弾いている曲なのに、アルコールが入るとダメですね・・・これまた最後のページの暗譜がすっとんでしまい、それでも何とか誤魔化して最後まで弾き終えましたが、ボロボロでした・・・( ̄_ ̄|||)
しかし、アルコールが入っていたのが私だけではなかった(=お客様も皆大酔っ払いだった?)ことが幸いし、盛大な拍手をいただいてしまいましたε=(-_-;)ホッ
その上、オーナーが「練習したいのなら、いつでも弾きに来なさい」とおっしゃって下さり、翌日午後2時から練習できることに・・・嬉しい!
しかも、「島内に1台だけコンサート・グランドピアノがあるから、今度またボネールに来る時には連絡して。 弾けるように手配しておいてあげるから。」とまで・・・(>_<。。。感激!!
 
ヨルンからは「今度は「ウィンター・ロマンス」(←中村由利子の曲です)を弾いて!」とリクエスト。 
今度またボネール便が付いたら、「ウィンター・ロマンス」暗譜して、お酒は飲まずに伺います・・・(✿ฺ^-^✿ฺ)
 
Little Havana
Kaya Bonaire #4, Kralendijk Bonaire N.A.
Tel: +599 7860717
 
翌日朝食に降りると、昨晩一緒でなかった同僚達から
「ピアノ素敵だったんだってねー!! 私も聴きたかったなぁ~」
と口々に言われ、ちゃんと弾けていたならまだしも大失敗だったので、かえって非常に恥ずかしかったデス。
その日は一日中、会う同僚、会う同僚、他の便の同僚達にまで、同じことを言われました。 
噂は早い・・・悪い噂でないのが不幸中の幸い/幸い中の不幸(?)
 
午後2時からは、約束どおりLittle Havanaで練習させていただきました。
噂を聴いた同僚達が数人聴きに訪れました。
手持ちの楽譜はモーツアルトの「ピアノ協奏曲」だけだったので、暗部で弾ける曲(主にショパンドビュッシー)を小1時間弾いた後、聴きに来てくれた同僚達と一緒にランチをしてから、買い物に。
 
長男ミハーリへの誕生日プレゼントを探しました。
15日はミハーリの12歳の誕生日だったのです♡
買ったのは、Vagabond Bannerfishという熱帯魚のモビール。

 
ホテルに戻ると、ロビーにいたホテルのマネージャーが
「私の家にカワイのグランドピアノがあるから、今度来た時は弾きにいらっしゃい」
と名刺を下さいました。
ピアノはないものと諦めていたボネール島でしたが、次回からは弾くことができそうです♪
 
夕食の後は、午後7時から仮眠を取りました。
 
アムステルダムへ戻る便の乗務です。 Calling(=ウェイクアップ・コール)は午前1時。
 
中間部担当だったナタリーが、その日のボネールからのキト・グアヤキル往復便のクルーに病欠が出たとのことで、急遽そのクルーに代わってキト・グアヤキル便に乗務することになり、ナタリーの代わりにマリンカが加わりました。 マリンカは、Dead Head Crew(=乗務しないクルー)として前日に到着したとのこと。
 
マリンカはオランダで茶道を習っているほど日本贔屓で、身のこなしも柔らかく穏やかで気配りがきき、満席でしたがスムーズに仕事ができました♪
 
順調にアムステルダムへ向かっていたのですが、到着前の朝食のサービスの後、ミールを配り終えてギャレーに戻ると、ジュニアパーサーのマリアンから
「到着が45分早まって、あと25分で着陸らしいから、急いで!」
との指示・・・コックピット・クルーが、スケジュールの変更を私達に連絡し忘れていたんですって・・・(;-_-)
通常なら到着の30分前にはミールのコレクトを終え、ギャレーの片付けやキャビン(=客室の整理にあたるところ、ミールをたった今配り終えたばかりだというのにあと25分で着陸!?
 
(幸い経験したことはありませんが)飛行機事故が起こりやすいのは離着陸時。 
ミールトレイが出ている、つまりテーブルが出ているということ=万が一の時に脱出の妨げになります。
 
「まずは急いでミール・コレクト!」
というパーサーの指示で、ミール・トローリーの上にのせていたドリンク類を片付け、いざキャビンへ!
 
・・・と思ったら、反対側の通路の前部を担当しているアネット(=出発前に「アローワンスがおろせない!」とパニクってた同僚)が、
「私、オーバーウィング・トローリー片付けてくる♪」
と言う・・・
 
MD-11はエコノミークラスのギャレーが最後部に1箇所しかない為、前方にお掛けになっていらっしゃるお客様の為に、離陸後、ジュースやソフトドリンク、おつまみなどが入ったトローリーをオーバーウィング(=主翼の上)の左右2箇所にある非常ドア前のジャンプ・シート(=乗務員が離着陸時に座るシート)に固定し、到着前のミール・サービスが終わった後、着陸準備中に片付けることになっているのです。
 
慌てて
前部担当の私達がまずコレクトに出ないと、後の同僚達がコレクトに出られず、サービスが遅れてしまうから、それは後にしようよ」
と言ったのですが、さっさと片付けに行ってしまったアネット・・・(;-_-)
オーバーウィング・トローリーは2台あるので手伝うべきか否か一瞬迷ったのですが、私までそちらへ出向いてしまったら、ミールのコレクトが遅れてしまう・・・
全体を考えたら、やはりミールのコレクトが先!と判断し、
「アネットはオーバーウィング・トローリーの片付けに行ってしまったけれど、こちら側の通路はミールのコレクトに出発しますヨ!」
と皆に声をかけ、キャビンへ。
 
お客様に、にこやかに(到着が早まったという)事情を話し、コーヒーのおかわりなどのサービスができないことをお詫びしながら、てきぱきとトレイをトローリーに収納し、ギャレーに戻ると、案の定、反対側の通路がまだ終わっていないようだったのでヘルプに向かい、残りの同僚達はギャレーでトローリー他の片付けを。
 
間もなくイヤホンのコレクトのアナウンスが入り、続いてコックピットからも着陸準備要請のアナウンスが。
時間との戦いで、長い徹夜フライトの疲れも吹き飛びました(笑)
 
乗務員着席のアナウンスが入り、自分のジャンプ・シートに座ったところで、隣に座っているアネットに
「さっきはオーバーウィング・トローリーの片付け、手伝えなくてごめんネ」
と謝りました。
ミールトレイのピックアップを優先させた方がいいと判断したことは間違っていなかったと思っていますが、同僚として謝っておくべきではないかと思って。
 
次は待ちに待った日本路線 大阪便です!
桜が見られるかしら・・・(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)
 

フライト日記 (Bonaire)

2007年3月
(BON)
 

(ボネールの空港は"フラミンゴ空港"といいます。 ターミナルはピンク色です。)

 

ボネール便リポーティングが午後9時55分と遅く、徹夜フライトとなるので、いつもなら午後に数時間仮眠を取ってから出かけるのですが、
この日、こちらで習っているピアノ連弾レッスンの相棒だったNaokoさんのお引越し先のEindhovenで、新しいお家のお披露目パーティーがあった為、午後はそちらへ出かけました。
そのまま空港へ向かうつもりで制服を着たまま・・・
 
お料理上手なNaokoさんと、同じユトレヒトに住む同じくお料理上手なMihoさんが腕によりをかけた、お寿司やコロッケなどの日本のお料理が並び・・・一時帰国中に3.5kgも体重が増え、制服のスカートが既にキツキツだったにもかかわらず、ついつい食べ過ぎてしまいましたxxx
 
そろそろ空港へ向かわないと・・・と思った頃、Naokoさんのリクエストで急遽一緒にピアノを弾くことに。
最後にレッスンでやったのは(NaokoさんがEindhovenに引っ越してしまったのと、彼女が間もなく出産予定であることから、しばらく連弾レッスンはお休みすることになっています)モーツアルトの「交響曲第40番」のピアノ連弾版だったのですが、彼女の希望で、その前にやったシューベルトの「ファンタジーD940」を弾きました。 
Naokoさんの方はどうやらそのつもりで練習されていらしたようだったのですが、私の方はというと、モーツアルトの交響曲を終えてからは、12月に演奏予定の曲・モーツアルトの「ピアノ協奏曲第20番」の練習に既に取り掛かっていた為、シューベルトは全く練習しておらず、案の定ボロボロ・・・申し訳なかったです・・・(T_T)
ゲストの皆さんの前で、それはもう恥ずかしかった・・・前にやった曲も時々ちゃんと練習しておかないといけないな、と反省すると共に、いつか私の家で、どなたかに演奏をお願いすることがあったら、前もってお伝えしておかないと恥をかかせてしまうこともあるのだな、と学びました。
 
Eindhovenから一旦Utrechtへ戻り、夜遅かったので子供達を義理母宅に預けて、夫に空港まで送ってもらいました。
 
リポーティングしてスーツケースを預けた後、アローワンス(=滞在中の食費など)をおろしに専用キャッシング・マシーンへ行くと、専用カードが期限切れ。
新しいカードをもらいにクルー・センター内のサービス・センターへ。 そこに、もう一人、新しいカードを受け取りにきていたオランダ人スチュワーデスがいました。
この時間だともうボネール便しか出発便はないので、「一緒に働く同僚だな」と思って声をかけようと思ったのですが、サービス・センターの男性職員と話しっぱなしで声がかけられぬまま・・・
新しいカードを受け取って、改めてキャッシング・マシーンへ行くと、先程の同僚が「お金がおろせない!」とパニクっていました。
「大丈夫?」
と話しかけると、
「きっとこのカードが新しいからだわ!」
と言うので、彼女の隣のマシーン(→全部で4台あります)で試してみると、私はちゃんとおろせたので、
「私も新しいカードだけど、おろせたわよ。 こっちのマシーンは試した?」
と聞いたのですが、
「今、新しいカードもらってきたばかりなのよ~ ・・・すいませ~ん! お金がおろせませ~ん!」
・・・私の話は全く耳に入っていない様子で、向こう側のリポーティング・デスクの人に大声で助けを求めています・・・(;-_-)
彼女が新しいカードを受け取っている時、すぐ隣で私も新しいカードを受け取っていたのですが・・・全然気付いてない?
・・・一緒に乗務するのがちょっと不安になりました(苦笑)
 
ヘルプに来たリポーティング・デスクの人に
「他のマシーンは試してみたのか」
と聞かれ、(予想通り)
「Nee (=いいえ)」
と答えている彼女を後に、私は一足お先にパーサー(シニア・パーサーとジュニア・パーサー)にご挨拶へ。
握手をしてお互いの名前を告げていると、さっきの彼女も挨拶にやって来ました。
隣のマシーンですぐにおろせたらしい・・・やっぱり・・・(;-_-)
 
機種はMD-11。
担当エリアはエコノミークラスです。
 
MD-11は、こちら(→ http://www.seatguru.com/airlines/KLM/KLM_MD-11.php )を見ていただくとおわかりいただけるように、
エコノミークラスのギャレーが最後部に1箇所しかありません。
このギャレーに6名で入り、左右の通路に3人ずつ、前方・中間・後方に分かれてサービスします。
 
私が担当したのは、エコノミークラス左側の前方。 
最後方のギャレーからエコノミークラス最前列までトローリーを引いて行き(←お客様に背中を見せない様、トローリーは後ろから押すのではなく引っぱって行きます)、最前列から主翼の3列手前までサービスします。 次の担当者(中間部担当者)は、主翼の3列手前からスタートし、最後列からスタートする同僚(後方担当者)とぶつかるところまでサービスします。
 
今回、パーサーに「好きな担当エリアを選んでいい」と言われ、今月はエコノミークラス担当月だったので(→制服に2本白線のあるCAは、通常ビジネスクラスを担当するのですが、年に二回程、名字のアルファベットの頭文字によって、エコノミークラスを担当する月があるのです)、だったら「全体を把握しやすい前方エリアを」 と選びました。
前方エリアを担当すると、サービスの度に後ろのギャレーから最前列まで遙々トローリーを引いて歩かなければならず大変ではあるのですが、サービス後、ギャレーに戻る際に同じように、つまり他の同僚達が担当したエリアを通って帰るので、何かあった場合にフォローができます。 
今回、前方エリアを選んだ理由に、出発前にキャッシング・マシーン前でパニクっていたアネットもエコノミークラス担当だった、ということもありました。 何かあってもフォローできるかな、と思ったのですが、彼女は反対側の通路・・・でも、私と同じ前方の担当だったので、時々様子を伺いながらサービスしていました。
 
MD-11のエコノミークラスのギャレーは、6人で担当するだけあって広いのですが、それでもやはりトローリーが6台ギャレーに出ていると身動きが取れないので、サービスの時は、6人(=トローリー6台)が同時にギャレーに戻らないように、前方担当者は自分のエリアが終わり次第中間部担当者のエリアを引き継ぎ、中間部担当者後方担当者のエリアを引き継いで、後方担当者から順にギャレーに戻って順にトローリーを片付けられるように心がけます。
・・・という理論を理解できていない同僚がいると、スムーズにいかないことがあります。
今回も、私と同じ左側の中間部担当だったナタリーが、私が
「前方は終わったので引き継ぐヨ!」
と言うと、
(「了解!じゃあ私は後方を引き継ぐネ!」という返答が望ましかったのですが)
「あ~私ももうすぐ終わるから~」
と引き継がせてくれず、(周りのお客様を見渡しても皆様お食事中で、私は何もすることがなく)困りました。
察する様子もなかったので、
「あなたの仕事を私が引き継いで、あなたがモニーク(=後方担当者)の仕事を引き継げば、モニークは先にギャレーに戻って片付け次のサービスの準備を始められるから、そうモニークに伝えて!」
と説明し、ようやくわかってもらえました・・・ε=(-_-;)ホッ
 
後方担当のモニークは、乗務暦は短いですが地上職を長年務めていたせいか、とてもフレキシブルで、自分の仕事だけでなく全体を見通して動いていることがわかります。 非常に仕事がしやすい同僚でした。
それに比べてナタリーは・・・明るくてハキハキしたお嬢さんなのですが・・・
前の座席に足を上げていた(←もちろんやってはイケマセン!)お客様に、
「あなたは家でもこんなに行儀が悪いんですかっ? 
お母さんに怒られなかったんですかっ? 
今すぐ下ろさなかったら、これからアムステルダムに戻って飛行機降りていただきますからねっ!」
と厳しく注意していてビックリしました。
お客様、お怒りになるかと心配したのですが、意外にも大人しく直ちに足を下ろされて、二度と上げませんでした・・・(笑)
また、サービス中も、飲み物を二度注文された(←恐らく、ナタリーが無反応だったので「聞こえなかったのかな」と思って再度注文されたのではないかと察します)お客様に、
「待つことはできないのですかっ?・・・ったく。」
と注意して、この時はお客様怖がってました・・・ナタリー、もう少し優しく穏やかにに接することができたらいいのに・・・。
 
MD-11には、B747-400やB777と違いクルー・レスト(=キャビン・クルーが休むベッド・ルーム)がない(コックピット・クルー用のベッドはあります)ので、休憩時間には背もたれを大きく倒せるクルー・シートで仮眠を取ります。
2時間ほど順番に仮眠を取りましたが、やはり徹夜フライトは疲れるらしく、ボネール到着後のクルー・ドリンクには、コックピット・クルー3名とパーサーと私しか参加しませんでした。  現地時間で午前4時過ぎ=オランダ時間で午前9時過ぎでしたから、もっともと言えばもっともなのですが、ボネールは星がきれいなんですヨ~!(✿ฺ^-^✿ฺ)
セカンド・オフィサーのボブが、「昨年初めてのボネール便乗務で一緒だった」と私のことを覚えていて、私の名前ばかりでなく夫の名前、ピアノを弾くこと、星に詳しいこと、ユトレヒトに住んでいることまで言い当て、驚きました。
そういう私も彼の誕生日は例の如く覚えていて、射手座なのですが、丁度その時間見ることができたので星座の位置を教えてあげました。
お隣の蠍座の脇には美しい下弦の月と眩いばかりの木星が輝いていました・・・
 
(つづく・・・)

アムステルダム日本語補習校 卒業式

 
金曜日の夜、無事ボネール島へのフライトから戻りました。
(フライト日記もなるべく早く書きたいと思っています・・・もう少々お待ち下さいね♪)

 
いつものように、部屋の片付け、掃除、洗い物をした後、
長男ミハーリのワイシャツを洗濯し、アイロンをかけました。
 
翌日の土曜日は、子供達が毎週土曜日に通っているアムステルダム日本語補習授業校の終了式。
ミハーリの卒業式でした。
 
着物を着ようか・・・とも思ったのですが、オランダに持ってきている着物は全て普段着・・・
(雨の多いオランダ、訪問着など高価な着物は汚しそうでxxx)
フライトの疲れもあったので、ミハーリのネクタイの色に合わせて、淡い黄色のブラウスと、白いスーツにしました。
 
式次第
 
1.開式の言葉
2.国歌
3.理事長式辞
4.卒業証書授与
5.来賓祝辞
6.小学部 卒業生に送る言葉(小5)
        卒業生に贈る歌「窓を開けてみたら」(小1~5)
        お別れの言葉(卒業生)
7.中学部 卒業生に送る言葉(中1・中2)
        お別れの言葉(卒業生)
8.校歌
9.閉式の言葉
 
オランダで、正面に掲揚されたオランダと日本の国旗を眺めながら
君が代」を歌っていると、
(何も考えずに歌っていた)自分の入学式や卒業式とは違って、
「あぁ自分は日本人なのだな・・・」としみじみ感じます。
日本国内では、国旗や国歌への反対が問題になっているようですが、
とても残念に思います。
いろいろな過去を乗り越えて、日本人皆が、日本人としての誇り、愛国心を自然に持てるようになることを、
海の向こう遠く離れたオランダから祈るばかりです。
 
卒業生は、小学部12名、中学部4名。
ハーフの子供は、小学部にのみミハーリを含めて3名。 
うち、ミハーリだけが中学部へ進学します。
プリクラスから6年半通ったのは、ミハーリともう一人ミキちゃんという女の子の二人だけ。
ミハーリ、本当によく頑張った!
 
小1~5年生の子供達が歌った(=マリアも一緒に歌いました♪)卒業生に贈る歌「窓を開けてみたら」が、これまたとても良い歌で、思わず涙が出そうになりました・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
・・・が、泣きそうになるのをグッとこらえているミハーリを見ていたら、なんとか私も涙をこらえられました。
 
卒業生からのお別れの言葉では、卒業生一人一人が用意した作文を読み上げました。
ミハーリの作文は・・・
 
僕の補習校の思い出
 
僕のプリクラスの先生は、タコ先生。 
一年生の先生は夏山先生、二年生は七海先生、三年生は鈴木先生、
四年生はまた七海先生、五年生は田原先生、六年生は梅沢先生でした。
 
タコ先生はいつも笑っていました。 
夏山先生は・・・忘れた。 (→観客から笑い)
 
七海先生の時は、
"漢字マラソン"(→毎日50字くらいずつノートに漢字を練習する宿題)
があって、僕はすごく頑張りました。 
今でも続けています。 
今、5万6百字です。 (→観客から「おぉ~」という喚声)
三年生になる前に
「七海先生くらい優しい先生はいないよ。」と言ったことを覚えています。
 
鈴木先生は面白かったし、学習発表会も楽しかったです。
 
田原先生の時は、
父に突然「補習校の宿題はもうやっちゃダメ。」と言われて、
朝早く起きてこっそり宿題をしていました。 (→観客から再び喚声) 
田原先生も応援してくれました。
 
梅沢先生は、大きな声でびっくりすることもあるけど、
優しくって面白かったです。
 
先生方ありがとうございました。
クラスのみんなもありがとう!
卒業できて、すごく嬉しいです。
 
五年生の時の担任だった田原先生からは、入院先の日本から祝電が届いていました。
子供達の個性を大切にし、内面を磨くことを教えて下さった、本当に素晴らしい先生です。
以前(2005年11月)ブログ記事にも書いた「ガイア・ハート・プロジェクト」は、この先生の下で行われました。
早く体調がよくなって教壇にお戻りになれますように・・・!
 
卒業式が無事済んだ後、辞職される先生方からご挨拶がありました。
ブログリストでも紹介しているみずかっちぇさんもお辞めになられるそう・・・
ピアニストでもある彼女からは、子供達に、言葉ではなく歌のプレゼントがありました。
ピアノの弾き語りで歌って下さったのは、1980年に山口百恵が引退コンサートで最後に歌った曲「さよならの向こう側」。 
ミハーリは初めて聴いたはずの曲でしたが、
「感動して泣きそうになった」
と言っていました。
みずかっちぇさん、これからは演奏活動に専念されるのでしょうか・・・どうぞお元気で! 
ますますのご活躍をお祈りしています
 

Cito Toets (シト・トゥーツ) 結果が出ました♪

先月ミハーリが受けたシト・トゥーツ(→詳しくは2月12日のブログをご参照下さい:http://fromholland-withlove.spaces.live.com/?_c11_blogpart_blogpart=blogview&_c=blogpart&partqs=cat%3d%25e3%2582%25aa%25e3%2583%25a9%25e3%2583%25b3%25e3%2583%2580%25e3%2581%25ae%25e8%25a9%25b1)の結果が今週やっと(←マークシート式のものをコンピューターで採点しているはずなのに、どうして1ヶ月もかかるのでしょう・・・???)
出ました。
ミハーリは542点(550点満点)でした。
残念ながらGymnasiumへ進学できる点数の543点には1点足りませんでしたが、卒業後大学進学できる6年制のVWOには進めることになりました。

ちなみに親友フィリップ君は堂々549点!

ミハーリは今回、得意の算数でボンミスをしてしまったようで、昨年のアントレ・トゥーツ(シト・トゥーツ練習用のテスト)で正解率100%だったのに対し今回は82%・・・すごく悔しがっていました。

今、ミハーリが進学希望している学校は、聖グレゴリウス・カレッジというカトリックの学校で、この学校の特色は、希望者はオランダ語と英語の二ヶ国語教育を受けられること。
英語・数学・科学・歴史・地理・美術など(=英語で学んでおいた方が、将来的に役立ちそうな?)10科目をイギリス人教師から英語で授業を受け、途中オックスフォードへ短期間留学し、最終的に英語のIBも取得できる、というもの。
シト・トゥーツで540点以上取れた子供達の内、英語での面接試験に合格した生徒だけで編成されるクラスだそうです。

私としては、それらの教科を世界共通語の英語で学ぶのは将来役に立つと思うし、もともと(オランダ語と日本語の)2ヶ国語教育を受けていたミハーリなら恐らく3ヶ国語目もスムーズに入ってくるだろうし、「卒業と同時に英語の資格も取れる」というのも魅力なので、大賛成なのですが・・・

夫が反対してるのです
「どんな教科でもまずは母国語=オランダ語で学ばないと身につかない」というのが、反対の理由。
国語(オランダ語)や英語以外の外国語(ドイツ語・フランス語)、経済など、母国語で学んだ方が良さそうな教科は、ちゃんとオランダ語で授業を受けることにもなっているし、何より本人のやる気が大切だと思うので、ミハーリがやりたいなら、それをサポートしてあげたい・・・
 
小学校の担任の先生も、幸い「ミハーリなら大丈夫!」とおっしゃって下さっているので、とにかく英会話面接試験を受けてみて、合格したら、再度夫を説得し、ミハーリの希望通り2ヶ国語教育のクラスに進学させてあげたいと思っています。

今夜からフライト・・・♪
先月の一時帰国中に3.5kg増えた体重が戻らないまま乗務に出ます(汗)
制服、入るかしら・・・( ̄_ ̄|||)

フライト日記 (Hong Kong)

(乗務の後、子供達と一時帰国していた為、アップがすっかり遅くなってしまいましたxxx)
 
2006年2月
(HKG)
 
冬休み明けのフライトは、約半年振りの香港
 
休暇明けのフライトでは、(休暇中に旅行へ出たりして)うっかりパスポートを忘れる同僚が多いのですが・・・
私もやってしまいましたxxx
一時帰国もせず、ずーっとオランダにいたにもかかわらず、空港に着いたらパスポートがない・・・
 
2月初めにユトレヒトの大学病院でMRIの検査を受けたのですが(→このお話はそのうち改めて・・・)、その時に身分証明書代わりにパスポートを持っていって、そのまま保険証と一緒に棚にしまってしまっていたのでした。
 
幸いリポーティングの1時間前に空港に着いていたので(出発前に空港でお昼を食べようと思っていたものですから・・・)、大急ぎでユーターンしてユトレヒトに戻り、パスポートを取って空港へトンボ返りしました。
リポーティングには5分遅刻してしまいましたが、小走りでスーツケースを預け、ブリーフィングには間に合いました・・・
ブリーフィング・ルームに息も切れ切れに駆け込んだのはかなり恥ずかしかったですが・・・間に合ってよかった♪)
 
機種はボーイング747-400。
担当は、Bゾーン(エコノミークラスの最前方部)。
Aゾーン(1階ビジネスクラス)をヘルプし、スペシャル・ミール(ベジタリアン・ミールやチャイルド・ミールなど)のケアをしながら、Bゾーンのお客様へのサービスをこなす、遣り甲斐のある担当エリアです。
 
Bゾーンのお客様で、オーダーしてあったスペシャル・ミールが搭載ミスで載っていなかった為、とても怒っていらっしゃるインド系オランダ人の女性客がいました。 パーサーがお詫びに行っても機嫌を悪くするばかりで「要注意」と言われていたその女性客が、本日のメイン・ターゲット。 香港到着までにご機嫌を直していただきたい・・・!
最初のうちは、にこやかに話しかけても無表情で不機嫌そうにしていらっしゃったのですが、食後にベイリーズ注文されたので「ベイリーズのミルク割り」をお勧めしてみましたところ、これが好評で・・・ 
飛行機をお降りになる時には笑顔になっていらっしゃいました!
ベイリーズ (Baileys` Original Irish Cream)を牛乳で割ったカクテルは、本当に美味しいので、皆さんも是非お試し下さい♪
 
香港に到着した2月18日は、中国では新年を迎えた日、元旦でした。
香港人の同僚達に広東語の「あけましておめでとう」を教わりました。
Kung Hei Fat Choiと言うそうです。
(漢字では何と書くのでしょう??)
 
クルーホテルに着いて、お部屋で面白いものを発見!
(大きい写真はフォトアルバムを見て下さいネ)

マシサーヅのご予約は内線1735まだお願いいたします。

疲れている時に、こういうの見ちゃうと、笑いのツボにはまってしまうんですよね・・・ヾ(@^∇^@)ノ

仮眠を取った後、夕方からオランダ人同僚達と街へ繰り出しました。 お正月のせいか人でも少なくレストランも閉まっているお店が多かったです。 オランダ人の同僚達がいつも食べに行くお店もやっぱり閉まっていたので、近くにあった(ちょっと高級そうな)タイ料理のレストランで食事をしました。

その後、Wan Chai (灣仔)にある"Dusk till Dawn" というBar/Clubへ。
ここは、数年前にも一度来た事があるのですが、ライブ・バンドのレベルがすごく高くて、踊らなくても音楽を聴いているだけで十分楽しめます
私のお気に入りの曲の一つ、Maroon5の「This Love」がかかった時は、あんまり素晴らしい演奏で、おしゃべりもやめて聴き入ってしまいました♡
 
みんな上機嫌で午前4時半過ぎにホテルに戻ると、貨物便のコックピット・クルーが丁度到着したところ(←こんな時間にホテルに帰ってきた私達を見てたいそう驚いていましたxxx)だったので、握手をして挨拶してから部屋へ戻りました。
 
翌朝は9時起床。
9時半に、友人のM子さんがホテルに遊びに来てくれることになっていたので、急いで支度をしてロビーへ。
数年前、一時帰国の飛行機でたまたまミハーリの隣に座った女の子のお母さんがM子さんで、ご主人のお仕事でオランダ・ベルギーにお住まいになった後、この冬ご帰国されたのですが、ご両親が香港にお住まいで、お正月に合わせてこちらへいらっしゃっていたそう。
M子さんとは、不思議なご縁があるらしく、初めてお会いしてから随分たって、私のオランダの友人の友人であったことがわかり、オランダで再会。 ユトレヒトにも遊びに来て下さって、一緒にオルゴール博物館やミッフィー美術館へ行きました。
その日は、午後の便で日本にお戻りになるとのことで、時間がない中、早朝にもかかわらず、会いに来て下さり、感激でした・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
 
M子さんを見送った後、ホテルのコンシェルジュで「マッサージのお店」を紹介してもらい、行ってみました。
 
ワールド・トレード・センター近くの"BIG BUCKET (大桶水)"というお店です。
足裏マッサージの他、大桶水アロマセラピージェル足浴、全身ツボ指圧マッサージ、タイ式古法マッサージ、上海式爪切りと足ヤスリ(←???)のコースがあって、私は45分全身ツボ指圧マッサージをお願いしました。
「マッサージ師は、女性がいいか? それとも男性がいいか?」
と尋ねられ、(ここでは、女性なら当然女性、という訳ではないんだなぁ・・・と感心しながら)
「女性でお願いします」
と答えました。
 
案内係りの男性に連れられて、建物の奥の方へ、奥の方へ・・・と連れて行かれました。
なんだか「千と千尋の神隠し」に出てきそうな、ちょっと不気味な建物で、ドキドキしました。
案内された薄暗~い部屋には、ベッドが3つあり、一番奥のベッドの脇に中国人女性が一人立っていました。
 
中国語で何か言われ、
「ごめんなさい。 中国語はわからないの。 英語は話せますか?」
と言うと、無言で笑っていました・・・。
 
ジェスチャーで服を脱ぐように指示しているようだったので脱ぎ始めると、Tシャツとジョギングパンツを用意してくれました。
それに着替えて、タオルが敷かれたベッドにうつ伏せになると間もなくマッサージ開始。
あんまり気持ちよくって声出しそうでした~♡
特に首と頭!
腰以下はあまりこっていなかったのか痛いばかりだったので、次回は(→次いつ香港に来られるかわかりませんが)肩から上だけじっくりやっていただこうと思います・・・♪
 
BIG BUCKET (大桶水)
住所 : Hoi Kung Court, 264-269 Gloucester Road, 
          Causeway Bay, Hong Kong
電話 : 2572-8611/8622
 
帰りにTimes Squareに寄ると、今年の干支の"ぶた"がズラ~リと並んでいました。

オランダでも、「今年は中国のホロスコープで"ぶた年"」とされているのですが、どうして日本では"ぶた"ではなくて"いのしし"なのでしょう・・・?

気になって調べてみたら、これには、中国語と日本語の漢字の違い原因があるそうです。
日本語では"ぶた"は「」、"いのしし"は「」ですが、
中国語では"ぶた"は「」、"いのしし"は「野猪」なのだそうです。
それで、中国から日本へ干支が伝わった際、中国の"猪(ぶた)年"は、日本で"猪(いのしし)年"に変わってしまったとのこと。
面白いですね!
夕方、元同僚のR子さんが(やはり元同僚で香港ベース乗務員だった)旦那さんと一緒に遊びに来て下さいました。
彼女は今キャセイで乗務をしています。 
「昼間、歩道橋の上でビニールシートを敷いて大勢で食事をしたり、お化粧をしたり、本を読んだり、眠ったりしている人々を見て驚いた」
という話をしましたら
「それは香港人ではなく、内陸部から来た中国人」
なんだそうです。
面白いですね!
 
R子さん達も一緒にホテルのバーでのクルー・ドリンクに参加した後、オランダ人の同僚も何人か加わって、一緒に新年の花火大会を見に行きました。
あいにくの雨でしたが、とってもきれいでした! 
花火を見慣れないオランダ人は大喜び・・・でも、日本の花火大会の方がもっとスゴイかなぁ・・・。
昔、札幌に就航していた頃、札幌の花火大会にオランダ人を連れて行ったことがあったのですが、打ち上げ場所のすぐ近くで見た花火がものすごい迫力で・・・!
種類も多く、技巧も凝らしてあって(リボン型になったりミッキーマウスの顔になったり)本当に感動しました。 ・・・その感動は、なかったです。
久し振りにまた、日本で花火、見て見たい・・・!!
 
夕食後、Central (中環)にある"Insomnia"というBar/Clubへ。
ここも、Wan Chai (灣仔)の"Dusk till Dawn"同様、ライブ・バンドが素晴らしいのですが、個人的には"Dusk till Dawn"のバンドの方が好きです。 
でも、お店の雰囲気は"Insomnia"の方が良かったかもしれません・・・"Dusk till Dawn"には西洋人男性目当てのアジア人女性、アジア人女性目当ての西洋人男性が多く、"Insomnia"には普通の観光客が多い、という印象を受けました。 
 
翌朝はCalling (ウェイクアップ・コール)の1時間前に起きて支度し、R子さんからの差し入れのリポビタンDを飲み(R子さん、ありがとう!!)、Callingを受けた後、朝食へ。
香港ではいつも中国風のお粥を朝食にいただきます。 これがまた、とっても美味しい!
 
帰りの便は、Aゾーンに3名しかお客様がいらっしゃらなかったので、Aゾーン担当の相棒が手伝ってくれ、とても早くサービスが終わりました。
楽なのですが、担当のお客様皆様に、自分でサービスできないのは、ちょっと淋しい気も・・・。
 
ところで、帰りの便では、出発前にクルーボックスというお弁当(?)が調達されるのですが、現地ベースの乗務員がいるフライト先ではトラブルがおこります・・・。
(前にも書いたかと思いますが、)オランダ人クルー(私も含めて)は、行きの便で、4種類あるなかから一つ選んでオーダー(=注文書に記入)し、帰りの便には、そのオーダーどおりのクルーボックスが搭載されます。 現地ベースのクルーがいないフライト先では問題ないのですが、現地ベースのクルーがいる中国路線韓国路線、そして日本路線では、現地ベースの同僚達の分のオーダー方法がきちんとしていないのか、オーダーしたクルーボックスを受け取れないクルーが出てしまうのです。
日本路線では、日本人の同僚から
「私達は、オランダ人クルーが自分達の分を取り終えた後に、余っているクルーボックスをいただくようにしています。」
という話を聞いたことがあったのですが、(なんだかそれも不公平な気がしましたが)
香港の同僚達は考え方が異なるようで、先に自分達の希望するクルーボックスを持っていってしまい、オランダ人クルーの中に、オーダーしたはずのクルーボックスを得られない人が出てしまうようなのです。
 
オランダ人クルーとだぶってしまった香港人クルーに、(日本人同僚から聞いた話をした後)事情を聞くと
「パーサーが持ってきてくれた」
と言うので、パーサーに確認したら
「持ってきてくれと言われた」
と言うので、香港人クルーに再度事情を聞くと
「前日にオーダーした」
とのこと。 
ということは、オーダー通りのクルーボックスが搭載されなかったということなので、香港人クルーに香港のケータリングに搭載ミスを連絡するようお願いしました。
私のように何でも食べる人には大した問題ではありませんが、中にはベジタリアンの人もいたりするので、やはりオーダーしたものをちゃんといただけるにこしたことはありませんからネ。
 
・・・日本人と香港人の文化の違い(?)を垣間見た事件でした。
 
次のフライトは、(去年ほぼ2カ月おきに行って少々ウンザリしている?)ボネール便です。