ギリシャ

2度目のアクラ便の乗務(←フライト日記もなるべく早くアップできるように頑張りマス)から戻った当日、
空港で着替えて、夫と子供達の待つギリシャへ行ってきました。
ギリシャの別荘があるPaliouri(パリウリ)に関しては、
http://fromholland-withlove.spaces.live.com/blog/cns!945B0BC82EE67D38!1425.entry?&_c02_owner=1を見て下さいネ。
以前はアムステルダムからテサロニキまで直行便があったのですが、今年はなくなってしまったので、まずKLMでアテネに飛びました。
「あなたはもしかして社内誌の・・・?」
と同僚達。
実は、今月の社内誌に私のインタビュー記事(ピアノのお話)が載っているのデス・・・Beschaamd
アテネからは、エージアン航空(Aegean Airlines)(”エージアン”とは、”エーゲ海の”という意味)(ギリシャ初の民営航空会社)でテサロニキへ。 
RJ100という初めて聞く機種にちょっとビビリましたが、約30分の飛行時間、乗務の疲れで爆睡しているうちに到着。
10日振りに会った子供達はすっかり日に焼けて真っ黒でした。 
夫の兄一家、姉一家もいて、子供達の従兄弟達も勢揃い。
ギリシャ人の親戚の子供達も一緒に写真を撮りました・・・一番下が8歳(=マリア)、一番上が15歳(=ジジという男の子)です・・・が、外国人の子供達は大人っぽい!
小中学生とはとても思えません・・・(→写真を見て驚いて下さい)
毎日、ヨーロッパ風の休暇を過ごしました=毎日同じ時間に起き、同じビーチへ行って数時間のんびりし、別荘に戻ってシャワーを浴び、夕食をとった後に村のカフェでお茶をし、寝る・・・最初の数年は、この”毎日同じ”スケジュールに辟易したものですが、”何もしない休暇”にももうすっかり慣れました。
夫と子供達は毎年3週間(去年は6週間)ギリシャに滞在するのですが、私は数年前から約1週間だけ滞在することにしています。
1週間以上いると、ものすご~~~く太ってしまうのデス・・・ギリシャ料理、と~~~っても美味しいので!
今回も6日間だけの滞在。 6日間で食べたいものは食べつくしました(笑) 今年は3kg増くらいで済んだはず(?!)
お勧めのギリシャ料理に関しては、
http://fromholland-withlove.spaces.live.com/blog/cns!945B0BC82EE67D38!1622.entry?&_c02_owner=1を見て下さいネ。
そして今日、またアテネ経由でオランダに戻ってきました。
アテネまで、エージアン航空とどちらにしようか迷ったのですが、乗りなれたオリンピック航空で。
今日は眠らずに、外の景色を楽しみながらアテネへ。
途中で、ものすごい量の煙が上がっている場所があったのですが、後で、例の山火事だったと知りました。
アテネでは、KLMのアムステルダム行きの便が込んでいた為すぐにチェックインができず、
しばらく出発ロビー内のカフェで待機することに。
すると、お向かいの席に50歳代くらいのアジア人(私の勘では恐らく韓国人?)男性が座って、おもむろに携帯電話を取り出しました。
メールでも打ってるのかな・・・と思ったのですが、それにしては携帯電話の向きが変・・・写真を撮ってる?! まさかね・・・と思いきや
カシャリ写真
という音と同時に、膝あたりまで下ろした彼の携帯電話の画面に私の顔が!!(驚)
数分おきに3~4枚撮っていらっしゃいました・・・びっくり
誰かに似ていたのかしら・・・?
KLM便もなんとか席をいただけて、無事戻ってきました。
帰りの便でも

「あなたはもしかして社内誌の・・・?」

と同僚達・・・しばらく続きそうですxxx
行きの便同様、機内食が美味しくて・・・感激!

空の上から見ると全体的に茶色っぽい(←気候が暑いせいか、山肌が茶色っぽいのです)南ヨーロッパから戻って来ると、

オランダは本当に緑が眩しい!
・・・どこまでも続く緑の平原に、日の光が反射してキラキラ輝く水(=運河・湖・沼etc.)・・・
そして、青い機体がズラリと並ぶスキポール空港・・・Lovely♡
夏でも夜は20度前後に気温が下がるオランダも、暑いギリシャから戻った今日は、その涼しさが心地よかったです。

フライト日記 (Accra)

2007年8月
(ACC) 
 
ボネールへの乗務から戻った当日から10日間一時帰国し、オランダに戻った翌々日からアクラへ乗務しました。
 
日本滞在中に子供達と一緒に野口英世の映画(ビデオ)を見たのですが、彼が黄熱病の研究の為にアフリカに渡り、そこで黄熱病にかかって亡くなった・・・ということは知っていましたが、アクラだったのですねぇ!・・・知りませんでした(^^ゞ
記念碑があるようだったので、時間があったら探してみようかしら・・・と考えながらアクラへ。
 
機種はMD-11
担当はエコノミークラスです。
 
ラゴス便の時もでしたが、アフリカ路線はどういうわけかボーディング(お客様の搭乗)に非常に時間がかかります。
皆様ゆ~っくりの~んびりいらっしゃいます(笑)
反対に、日本路線ボーディングが早いので有名です。
 
アクラへは飛行時間が6~7時間と短い為、操縦士は機長と副操縦士の二人だけ。
コックピットに2席、席が余るので、機長の配慮で離着陸時に二人ずつコックピットに入ってよいことに♪
時々こういうことがあるのですが、くじ運の無い私は(←皆でくじをひくのデス)なかなか当たりません・・・(T_T)
が、今回は"離陸時"に当選!
 
MD-11コックピットは窓が広く大きいので、ものすごく景色がよいのです。
出発時間は13時35分。 
空港のフェンスの向こうの路上に車を停めて離着陸を見物している人々に、パイロットと一緒に手を降りながら、滑走路へ向かいます。
機長曰く、見物客に手を振る航空会社はKLMくらいで、とても珍しいのだそう。
そういえば、昔、札幌便コックピットに座らせていただいた際、整備士の方々が出発機に礼をしている姿にパイロットが感激していましたが、これは日本だけだそうです。 日本では、クルーホテルを出発する際に、ホテルの方々がクルーバスに手を振って下さるのですが、これも他の国では見られない光景。 ちょっぴり鼻が高くなります(笑)
 
春には野うさぎの姿も見られる長閑なアムステルダムの空港。
滑走後、"ふわり"と飛び立つ瞬間は本当に快感です。
窓の外に見える湖や風車・・・今回はアムステルダムの市街地の上空も飛行し、有名な跳ね橋も見えました。 
(ご気分のお悪いお客様のお世話をしてから慌ててコックピットに入った為、カメラを持って行けなかったのが本当に残念xxx)
旋回してスキポール空港上空を飛行した後、積乱雲を潜り抜けて青空へ・・・!!
 
アクラ到着は、17時半過ぎ(オランダとガーナの間にはマイナス2時間の時差があります)。
空港の外に出ると、太鼓の音が鳴り響き、お祭り騒ぎで驚きました。
「我々を歓迎しているのかい?」
と、機長が空港職員に冗談を言うと
「元首相のご到着を歓迎しているのです」
と空港職員。
「どこから到着したの?」
「アムステルダムからですよ」
・・・どうやらビジネスクラスに乗っていらしたようなのですが、機長もパーサーも
「そんなインフォメーションは受け取っていなかった!」
と顔を見合わせていました。
 
ホテル到着後はいつものようにクルードリンク
シャワーを浴びた後、(アクラもマラリア地域なので)しっかり虫除けを塗ってから、プールサイドへ。
ワインを数本空けたところで場所をホテルのバーに移し、バーのピアノを弾くことに。
KAWAIのグランドピアノ・・・KAWAIのピアノは音がソフトでとても好きです♪
同僚達以外誰もいなかったので、ショパンのノクターン数曲、ワルツ数曲、ドビュッシー、フォーレなど、いろいろ弾かせていただきました。
疲労+ワインでミスも多かったですが・・・(^_^;) 同僚達に喜んでもらえて嬉しかったデス。
 
午前3時に部屋に戻り、7時間後の午前10時にアラームをセットしてベッドへ・・・ところが午前7時に目覚めてしまい、シャワーを浴びて朝食へ降りました。
(元々睡眠時間が短い方でしたが、最近以前に増して短時間で目覚めるようになってきました・・・お婆ちゃんになった気分デスxxx)
 
朝食後は、再びバーでピアノを弾かせていただきました。 
今度は他のお客様もいらっしゃいましたので、暗譜できちんと弾ける曲を数曲と、いつも乗務に持ち歩いている楽譜から数曲・・・全部で約1時間弾かせていただいては、同僚達のいるプールサイドで休憩して、またバーに戻って約1時間演奏・・・というのを夕方まで繰り返しました。 
同僚達も入れ代わり立ち代わり聞きに来てくれました。
 
最近クルーホテルが変わり、「ベッドが硬い」「バスタオルが臭い」など、悪い噂ばかり耳にしていましたが、ベッドは私にとっては硬めの方がかえって気持ちよく、バスタオルも(「自分のタオルを持参した方がいい」と同僚に勧められて、家から2枚持参していたのですが)全然臭くなく、バーのピアノは弾き放題だし、最高のホテルでした♡
 
次もアクラ便・・・今度はどっさり楽譜を持って行こうと思いますMuzieknoot
 

フライト日記 (Bonaire)

2007年7月
(BON) 
カリブ海に浮かぶボネール島・・・
オランダから遠く離れた島ですが、オランダ領の島なので、普通にオランダ語が通じます。
夏休みを、このオランダ領の島で過ごすオランダ人も多く、満々席のボネール便
IPB(=社員割引チケット利用の乗客)も11名いましたが、コックピットシート(1席)+客席のジャンプシート(=乗務員用の予備席)(2席)全て使用しても全員はお乗せできないまま出発しました。
同僚の話によると、これでもまだマシな方で、バンコク便クアラルンプール便では、夏休みの間は連日50~60人のIPBが空席待ちしているとのこと・・・大変・・・(^_^;)
機種はMD-11。 担当はビジネスクラス。
しばらく(ビジネスクラスが35席ある)ボーイング777の乗務が続いていたせいか、ビジネスクラス24席は満席でも少し気が楽でした。
「チェックイン時にお隣同士の座席にしてもらえなかった」と怒っていらしたドイツ人の老夫婦も、機内で別のお客様と交渉して席を替わってもらうことができて一安心。
このご夫婦、旦那さまの方は、お食事のお好みが難しく、エクストラのご注文がいろいろとあって大変でしたが、
「あぁっもうっ! 満席で忙しいのにっ!」
・・・などと思わずに
「もちろん! 結構ですヨ!(*^-^*)」
と笑顔で接していれば、不思議と全く苦にならずに気持ち良くサービスできるものです♪
相棒のエリックが非常にテキパキよく働くスチュワードで、またパーサーのウィレミンもタイミングよく手伝いに来てくれ、とてもスムーズにサービスすることができました(感謝)
この日のボネールまでの飛行時間は9時間10分。
ボネールフラミンゴ空港(←空港の建物がフラミンゴ同様ピンク色なんですヨ~)到着後、ドアが開くまでの間、例のドイツ人ご夫婦と少しお話しました。
ボネールまではドイツからの直行便がないので、オランダ経由でいらしたとのこと。 そして、ボネールで約1時間停泊した後、最終目的地のキトまでいらっしゃるとのことでした。
ドアが開いて、
「Vielen Dank! Auf Wiedersehen!」
と片言のドイツ語でご挨拶すると、嬉しそうに手を振って降りていらっしゃいました。
気難しそうに見えましたが、お話してみれば、実は気さくでラブリーなご夫婦だったのでした♡
ボネールで私達からテイク・オーバーしてキト・グアヤキルへの往復乗務をするクルーの到着を待って、トランジットのお客様(=ボネールでお降りにならず、停泊後、キトあるいはグアヤキルまでいらっしゃるお客様)の情報を伝え (→例えば、先程のドイツ人のご夫婦のように座席を換わられたお客様がいらした場合、乗客リストと名前が違ってしまうので、どなたとどなたが座席を換わったのか等、きちんと伝えておかなければなりません)、私達も飛行機を降ります。
アムステルダムを出たのが午前0時頃で、約9時間の飛行時間でしたから、ボネールに到着したのはオランダ時間の午前9時。
オランダとボネールの時差が-6時間ですので、現地時間で午前3時です・・・が、それでもクルーホテル到着後はクルードリンク(=同僚達と飲む)があります。
Mustではありませんので全員参加ではありませんが、ホテルのビーチ・バー(当然もう閉まっていて誰もいませんが)で、満天の星空の下、波の音を聞きながら、空が白み始めるまで飲むのデス(笑)
ボネールには、他の国と違って、クルーホテルが2つあります。
一つは、広大な敷地に(5人くらい泊まれそうな)広い客室が並ぶPlaza Resort Bonaire
もう一つは、ホテルの外装がカラフルで、可愛らしい感じのDivi Flamingo Beach Resort & Casino
以前、ボネールから、キト・グアヤキルへの往復便の他に、リマへの往復便があった頃(←今春より、リマへはアムステルダムからの直行便が飛ぶようになって、リマへの往復乗務はなくなっています)は、キト・グアヤキル便で到着したクルーはPlaza、 リマ便で到着したクルーはDivi、というふうに振り分けられていたのですが、今は、到着の曜日によって滞在ホテルが振り分けられています。
ボネールからのリマ往復便がなくなり、滞在クルーの数が減ったので、本当は、クルーホテルも1箇所で足りるはずなのですが、ホテルの従業員の仕事の割合を公平にする為、引き続き2箇所のままにしてあるのだとか。
今回宿泊したのは、Plazaの方。
(今回は何もありませんでしたが、)蟻が出没したり、幽霊に遭遇したホテルです。
今回は、往復乗務が1本も入らない3泊5日のスケジュール。
1日目は、午前4時前にホテルに着いて、明け方までクルードリンクに参加してから休んだにもかかわらず、午前9時に目が覚めてしまい朝食へ。
朝食後は、前回同様、島に住むオランダ人ギターリストのヨルンの御宅にお邪魔して、ピアノを弾かせていただきました。
ショパンなどのクラシックの後に、彼のリクエストで中村由利子の曲を弾くと、いつものようにアドリブでギターやハーモニカを合わせてくれて・・・彼の才能には毎回唸らされます。 彼のお気に入りは「Winter Romance」という曲・・・私も大好きな曲です。
お昼を食べるのも忘れて、夕方5時までピアノを弾いていました♪
2日目は、同僚達と一緒にソロボン・ビーチへ。
ここではウィンド・サーフィンができます。
でも、私の目的は、ビーチ・レストランのクラブ・サラダ。 これがと~っても美味しいのデス♡ (写真、撮りそびれましたxxx)
夕方ホテルに戻ってクルードリンクへ。
私達から引き継いでキト・グアヤキルへの往復乗務したクルーと一緒に飲んだのですが、
ビジネスクラスを担当した同僚が、
「ものすごく感じの悪いドイツ人夫婦(=例のご夫婦)がいて、やな感じだった・・・(;-_-)」
と話しているのを聞いて、とても残念に思いました。
相手の反応は、こちらの心の鏡・・・こちらの接し方によって相手も心を開いてくれるのに・・・
クルードリンクの後は、皆でイタリアン・レストランへ。
私はロブスターのパスタをいただいたのですが、これまたと~っても美味しかったデス♡
ボネール島は、どこで食べても美味しい!
ボネール島発の便の機内食も美味しい!!
今回、帰りの便で試食(?)した車海老のリゾットもと~っても美味しかったデス♡
・・・という訳で、一時帰国の前にダイエット(→日本ではついつい食べ過ぎていつも太ってしまうので・・・)するはずが、やっぱりできませんでした・・・(^^ゞ

リカバリ

 
ボネール島へのフライトから戻った当日に(一旦帰宅して着替えて荷造りしなおして)日本へ向かったのですが・・・
(以前から調子が良くなかった)実家のコンピューターがついに故障してしまい、日本から何も更新できないままオランダに戻ることになってしまいましたxxx
 
連日いろいろ試みて、つい先程やっと復活したコンピューター・・・初めてリカバリというのをやりました。
 
これから3時間ほど休んで成田空港へ向かいます。
(飛行機に乗る前の日に寝不足するのは体に良くないのですが、両親はコンピューターに疎いので、私がいる間に何とか直しておかないと!と思って頑張ってしまいました・・・Knipoogje
 
ボネール便のフライト日記はオランダに戻り次第書き始めようと思っていますので、もうしばらくお待ち下さいネ・・・m(_ _)m