2008年2月
(NRT)
今年初めての日本路線。
ブリーフィングルームに行くと、前回のデリー便で一緒だったパオラがいました♪
デリー便の時、既に、次の乗務がお互い同じ東京便であることを話していたので、
到着後、クルーホテルで自転車を借りて一緒に100円ショップへ行く約束も既にかわしていた私達・・・(*^-^*)
ブリーフィングでは、クルーの紹介やフライトのインフォメーション、フライト・セイフティーの確認などが済んだ後、
いつものように(日本ベースの)日本人乗務員の一人(今回は大先輩のT子さん)が、日本路線に関して説明をしました。
日本路線で他の路線と異なる点は、
* ビジネスクラスでスリッパをお配りすること
* ビジネスクラスで日本酒をお出しすること
* ビジネスクラスに日本の雑誌が搭載されていること
* お食事に和食のチョイスがあること
* 日本茶・ウーロン茶・日本の新聞・日本語の機内誌が搭載されていること
* ホーム・デリバリー・サービス(=お土産宅配サービス)があること
などの他、
* 客室の温度を2~3度高く(→摂氏24~25度くらい)設定する(←日本人の体温が欧米人よりも低い為)
* トイレチェックを頻繁にする(←日本人は欧米人よりもトイレットペーパーの使用量が多い為=きれい好き?)
といった点。
それに加えて、今回は、1月から始まった新しいビジネスクラスの和食サービス(←アムステルダム・ホテルオークラの日本食レストランが提携する豪華なお食事)に関する注意事項の説明がありました。 というのも、お食事と同時にお出しするはずのお味噌汁が、洋食風に前菜として、他のお食事よりも先に出されるようにスケジュールが組まれているからだそう・・・(;-_-)
いつもと変わらぬブリーフィング風景・・・でしたが、そうではなかったことが帰りの便で発覚します・・・(-_-|||)
行きの便の機種はボーイング747-400。
担当は、Bゾーン(=1階エコノミークラス最前部)。
Aゾーン(=1階ビジネスクラス)担当の相棒アストリッドのヘルプをしながら、和やかに成田に到着。
到着ロビーでオランダ人クルーとお別れの挨拶(=握手)をして、日本ベースの同僚達はそれぞれ帰宅するのですが、オランダ人クルーがなかなか出てこない・・・
入国審査に時間がかかっているのか? あるいは税関で捕まっているのか??
日本人の同僚の一人が、バスが1時間に1本しかない為、申し訳なさそうに先に帰宅。
しばらくして、ようやくオランダ人が出て来たので、
同僚の一人が、バスが1時間に1本しかない為、先に帰らせていただいたことをお詫びしていた旨、全員に伝え、
日本人の同僚達に見送られながら空港を後にしました。
オランダ人クルーがなかなか出てこなかった訳は・・・今回初来日のセカンド・オフィサーのスーツケースがなかったから。
東京便の便名は861便なのですが、彼は自分のスーツケースをうっかり681便のカートに乗せてしまったとのこと。
私も1度やりましたxxx(579便と597便を間違えて、スーツケースが届かなかった・・・(^^ゞ)
クルーホテル到着後、2時間ほど仮眠を取り、自転車レンタルの手続きをしにロビーへ。
間もなく他の同僚達も降りてきました。 来ていないのは、シニア・パーサーとジュニア・パーサーだけ。
スーツケースが届いていないセカンド・オフィサーのクンがスウェットスーツ姿(←到着後そのまま成田のショッピングモールへ行って買って来たそうです)で登場しました。 コックピット・クルーが100ショップ・自転車ツアー(?)に参加したのは初めてです。 彼も100円ショップで身の回りの物(→スーツケースが届いていないので、全てが必需品?)何かゲットできないかと大張り切りでした(笑)
レンタルした自転車のうち、3つ、鍵がかからないものがあっったのですが、
さすが日本!・・・盗まれませんでしたε-(^。^*)ホッ
オランダで、自転車の鍵をかけずに停めておいたら、まず盗まれます。
鍵をかけておいても盗まれることがありますから・・・(^^;)
100円ショップから戻った後は、午後6時からホテルのバーでクルードリンク。
コックピット・クルー(操縦士)は、一緒に到着したボーイング747のコックピット・クルー3人と、翌日一緒に乗務するボーイング777のコックピット・クルー3人の計6人、全員来ていましたが、
キャビン・クルー(客室乗務員)は、ジュニア・パーサーだけ姿を現さず・・・1泊のスケジュールの時は、到着してから一歩も部屋から出ないという人も時々います。
同じユトレヒト在住でたまたま一時帰国中だったSailさんもホテルまで遊びに来て下さいました。
そろそろ夕食に出かけようと同僚達に声をかけると、コックピット・クルーは全員同行すると立ち上がったのですが、
「折角日本人の同僚がいるのだから一緒に食べに行く♪」
と言っていた100円・ショップツアーの面々が
「・・・やっぱりホテルの中で食べることにする・・・」
と申し訳なさそうに。。。
恐らく皆パーサー(←100円・ショップツアーには同行していない)の意見に合わせたのでしょう。
行きと帰りでコックピット・クルーが異なる場合、(行きも帰りも同じメンバーの)キャビン・クルーとコックピット・クルーで分かれて食事に出かけることはよくあることだったので、それほど気にせず、Sailさんと二人で操縦士6名を引き連れて夕食に出かけました。
楽しかったです。 Sailさん、ありがとう!!
翌朝は早めに起きて、Callingの後、朝食をいただきました。 和食のビュッフェがあんまり美味しくて、ちょっと食べ過ぎてしまいました。
アイスコーヒーを頼むと、オランダ人の同僚達は
「・・・えっ、朝からコーラ?!」
(何も答えずに)コーヒークリームを入れると
「・・・えぇっ! コーラにミルク?!」
面白いです(笑)
帰りの便の機種はボーイング777。 担当はエコノミークラスの前方部。
日本人乗務員のメンバーが代わるので、本当は、最初に機内でブリーフィングをすることになっているのですが、パーサーの指示で中止。
ホテルの部屋から一歩も出なかったジュニア・パーサーと、ホテルで夕食を取って早々に休んだパーサーと他のCA達は、みんな午前3時とか4時とか変な時間に目が覚めてしまったらしく、お疲れのご様子でした。
日本路線、1泊しかないのは、本当にキツイです。
が、(Callingまでしっかり休めるように)きちんと就寝時間を調整すれば大丈夫。
日本路線なら、(どんなに眠くても)私は午後11時前にはベッドに入りません。 そうすれば、Calling Time (=Wake Up Call→東京便は午前9時30分)に合わせて起きられますから。
午前3時や4時に目が覚めてしまったら、Pick Up Time (=空港に向けてホテルを出発する時間→東京便は午前10時30分)まで時間があり過ぎて、また眠くなってしまいます・・・(-_ゞ
だから帰りの便では、寝不足で不調だったり乗務前からイライラしている人が少なくないので、トラブルが起きることも。
パーサーのヨゼが、フライトの半ばくらいから笑顔を見せなくなったので、
「大丈夫?」
と聞くと
「笑いたくない時だってあるでしょ! (-_-#)」
・・・乗務の時は、それでも笑顔であるべきなのでは??
・・・とはとても言えませんでした。
カップヌードルとアイスクリームのサービスの準備をしていると、
サービス開始時間まであと15分もあるのにカップヌードルを作り始めると言うので
「15分も前につくったら麺がのびでしまうので、5分前くらいになったらにしましょう (*^-^*)」
と言ったら
「はい、はい、はい、はい! (-_-#)」
・・・寝不足でイライラしてるのか?(ため息)
カップヌードルとアイスクリームのサービスが終わって、ヨゼと一緒に、トローリーを後ろのギャレーから前のギャレーに戻す途中、
ヨゼが、食べ終わったカップヌードルやアイスクリームを集め始めたので、
(確かに、帰りがてら、ついでにゴミを集めたら楽は楽だけれど、最後列から最前列までゴミを集めるにはウェイスト・トローリー=ゴミ用・トローリーを使った方が便利だし、サービスの後はお手洗いにお立ちになるお客様も多いので、こんな大きなトローリーがいつまでも通路にあったら邪魔だし・・・と考えたすえ)
「一旦このトローリーはギャレーに戻して、改めて、ウェイスト・トローリーでゴミ回収に出た方がいいと思うんだけど・・・」
「なんで? (-_-#)」
訳を説明すると、不満そうにブツブツいいながらギャレーに戻り、戻った途端
「一回くらい私の言うとおりにしてくれたっていいじゃないっ!! (-_-#)」
と、キレた・・・(^^;)
同僚なんだし、ちゃんと話し合わないといけないと思いましたが、休憩時間なので少し休ませてからの方がいいと判断し、ジュニア・パーサーのマデレーネに相談してみました。
フライト中は、パーサー同士でいろいろ話し合っているはずなので、あるいは、何か別の事情(=家庭が上手くいってないとか、家族が病気だとか)があったりするかもしれないと思って。
ところが、そこで明らかになったのは、予想外のコンプレックスでした。
(つづく・・・)