2009年11月
(DXB)
スタンバイの期間中(11月30日までの2週間)は100%で乗務することになっている(=フライトリーブが長くない)為、
1週目にフライトに呼ばれた場合はすぐに2週目のスケジュールも知らされることになっているようで、
今回も、デリー便の連絡があった際、すぐに、その次はドバイ便だと知らされていました。
デリー便の後、50%だと11日間あるフライトリーブ(=乗務の後のお休み)も、100%だと4日間。
人が足りないとのことで1日削られ、3日間に。
お休み・・・といっても家事をしたり子供達の学校や習い事の送り迎えで忙しく、
3日間なんてあっという間。
なんとなく疲れが残ったままドバイへのフライトへ出発。
50%で乗務していると月に2本しか乗務できないので、あと2年してマリアが中学生になったら乗務のパーセンテージを上げて、できれば100%に戻りたいと思っていましたが、
若かりし頃と違い、今は100%はちょっとキツイかもしれません・・・80%か67%にしておこうかな・・・
ドバイ便の機種は、ボーイング777-200。
パーサーは乗務暦25年のヴィツケ。
帰りの便がチェックフライト(→いつもはCAの仕事振りをチェックする立場のパーサーが、他のパーサーからチェックを受けます)だそうで、
そのせいか、何だか緊張した、硬い感じのブリーフィングでした。
担当はエコノミークラス。 満席。
エコノミークラスのギャレーは、エコノミークラスの最前方と最後方の2箇所にあり、CAが3人ずつ入ります。
私は前方の方のギャレーに(数年前サンフランシスコ便で一緒だった)ピーターと(なんとなく私の妹に感じの似た)ナーディアと一緒に入りました。
ボーディング前の準備をしながら
「今日のブリーフィング、厳しい感じで嫌だったわ・・・これから皆で助け合って仕事をするというのに、気分が沈んだ気がする・・・(–;)」
とナーディア。
確かに今日のブリーフィングは
「さぁこれから皆で楽しくフライトしよう!」
という、いつもの明るいノリが感じられなかったな・・・
サービスが始まってからも、同僚達と和気藹々と仕事をしていると
ヴィツケが来ては
「帰りの便では、これはしないで。」
とか
「帰りの便では、これをして。」
と、
細かいこと、はっきり言ってサービスやフライトセイフティーに関係ないことを
「帰りの便で、チェックされたら嫌だから」
と注意しにきて、ちょっとゲンナリしました。
ドバイ到着後、クルードリンクは機長のアルバートの部屋で。
部屋のドアの前に『Captain’s Sweet』という看板が・・・

みんなの為にビールやフライドポテトを注文してくれました。
クルードリンクですっかり遅くなってしまった(←現地時間で午前5時)のですが、
ドバイのクルーホテルの朝食はとっても美味しいので、寝過ごすわけにはいきません。
毎回楽しみにしているfoul medammes (ソラマメの料理)の他に、
今回はアラビア風パン?クレープ?ピッツァ?manakish も頂いてみました。
美味しかったです (*^-^*)
朝食後はピアノの練習に。
前回、パーティー会場のグランドピアノを好きなだけ弾かせていただけたので、
今回はどっさりピアノの楽譜を持参。
4時間、思う存分、弾かせて頂きました♪
途中、ホテルのスタッフがリンゴジュースを持って来て下さったり、
「いかがですか?」
と様子を見に来て下さって、親切だなぁ~と感動していたのですが、
後から考えたら、
4時間も休みなくピアノ弾いてたら、心配するか・・・(^^ゞ
世界中のいろいろなところにあって意外と任期の和食もどきレストラン。
オランダにもあります。
ワガママという名称にまず驚きます。
wagamama / positive eating + positive living
・・・って・・・かなり強引ですが、ワガママが良い意味として使われています。
メニューも(ローマ字ですが)ちゃんと日本語です。
でも案の定、時々変なのがあって、
例えばデザートの桃のアイスクリームは『momo koori』とか書いてあったりします。
料理名は日本語なのにコリアンダーが入っていたり、本当の和食ではないのですが、
なかなか美味しかったです。
日本にあっても案外受けるかもしれません。
夕食後、2時間程仮眠を取って、
10月に日本で買ったばかりのEeePCでメールをチェックし、
(↑ これは便利ですね~)
帰りの便の乗務。
ヴィツケをチェックするBeoordeling Purser のロブがジョインしました。
「ず~っと前に一緒に飛んだこと、あるよね?」
とロブに言われても、例の如く思い出せない私・・・(^^;)
「パーサーは2年に1回は、こうしたチェックフライトが付くんだけど、
どういう訳か、僕はこの6年、チェックフライトが付いたことがないんだ。」
と笑いながらも、目はヴィツケを追う・・・
ヴィツケがフライトの途中でロブに呼び出され、しばらく戻ってこないと思ったら、
さんざん細かく注意を受けていたらしい・・・
しかも、やっぱり、サービスやフライトセイフティーには関係ないことで。
「誰それはカバンにキーホルダーを付けているのに注意しなかった。」
とか・・・
「誰それはヘアピンの数が2本多いのに注意しなかった。」
とか・・・
その上ヴィツケの良いところを認めるようなことは全く言わなかったらしく、
ただでさえ緊張していたヴィツケは一層ピリピリし、
それを感じた私達も一緒になって緊張し・・・
こういうのって、お客様に伝わると、私は思うのです。
クルー全体の雰囲気を悪くしてしまうようなチェックの仕方をするBeoordeling Purserってどうなんだろう?
疑問に思いました。
6年間もの間、自分自身はチェックを受けていないと言っていたロブ。
きちんと定期的にチェックを受けているパーサーがBeoordeling Purserをした方がいいのでは・・・?
なんて思ってしまいました。
そんな訳で、なんだかいつもとは違った、すっきりしないフライトでしたが、
久し振りに4時間もピアノが練習できて嬉しいドバイでのステイでした
