フライト日記 (Dubai)

今週末からまたドバイへの乗務が入っているので、その前に・・・!

2013年3月
(DXB)

機種はボーイングMD-11。 担当はエコノミークラス。
満席。

ブリーフィング時の注意事項:
離着陸前のキャビンチェックでは、お客様が脱いだ靴や膝の上などに置かれた携帯電話etcも全て、頭上の荷物入れなり、座席前のポケットなりに、しっかり片付けること。
(↑ 緊急時には、どんなに小さな物でも、重力によって凶器となり得る為)

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(↑ 今日のMD-11はマリア・モンテッソーリ)

食事のサービスまでは、いつも通りのフライトだったのですが、
サービスが終わり、トローリーを片付け、約1時間毎にまわるお飲み物のサービス用のトレイを準備している時に、
パーサーが来て、
「今、地上から連絡が入って、今から約35分後にかなり大きなタービュランスが予想されているそうなので、
ギャレーに出ている物は全て片付け、トローリーやコンテイナーのロックと乗客のシートベルトを確認するように」
とのこと。

こんな風に前もって警告されたのは初めてで、ちょっとドキドキしながら、
全員でギャレーを片付け、コンテナーやトローリーが飛び出て来ないようにロックをし、キャビンチェックをしました。

時計を見て、そろそろ来るか・・・
と思ったとほぼ同時に本当にものすごい大きな揺れが・・・ (((꒪▿꒪;)))  

MD-11のエコノミークラスのギャレーは一番後ろに1つだけあって、CA6人で入るのですが、
飛行機は前よりも後ろの方が揺れが大きくなるので、
飛行機の最後部に位置するエコノミークラス・ギャレーにいた私達は立っているのも厳しくなり・・・

パーサーの指示で、パーサーと私の2人だけが後方ギャレーに残り(→ギャレー横のドアのジャンプシートに着席)、
他の同僚達は前方のビジネスクラス・ギャレー横のドアのジャンプシート(予備のジャンプシートが4席あります)へ。

タービュランスはなかなかおさまらず、だんだん血の気が引いて自分の顔色が蒼ざめていくのが感じられて・・・((((;≡д≡;i))))
パーサーに伝え、前方ギャレーで待機していた同僚の一人と場所を代わってもらい、前方のジャンプシートで休んでいるうちに回復しましたが、
乗務の時に気分が悪くなったのは初めて。
かなり大きな揺れが長い間続いたので、お食事のサービスの時(特にコーヒー紅茶のサービスの時)でなかったのは不幸中の幸いでした。

ドバイのクルーホテルが、慣れ親しんだCrown Plaza Hotelではなくなっていて
(Crown Plaza Hotelでは、いつもグランドピアノをお借りして練習させて頂いていたので)
残念でした・・・(T-T)

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でも、ロビーのフラワーアレンジメントはとっても素敵でした(*⌒―⌒*)

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(↑ ルームナンバーが、アラビアで”インド数字”と呼ばれるアラビア文字と
日本でも親しみのあるアラビア数字の2種類で書かれていました)
(↑ 高校時代に少しだけ勉強したアラビア語…今はこの数字しか読めません(^^;)

そして、ドアを開けると、いつもに増して広い部屋・・・ぉお!!(゚ロ゚屮)屮

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(↑ 子供なら絶対、部屋に入った途端、奥までダッシュしますね・・・)

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まずは右手のバスルームを見てみましょう・・・

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あれ?ここは洗面台だけ・・・?

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↑ 正面の扉を開けたらクローゼットでした・・・

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↑ 右側(洗面台の正面)にも大きな扉が・・・

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やっとバスルーム発見・・・↑

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トイレ・・・四角くてちょっと座り辛い(笑)

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ここにも小さな洗面台・・・? トイレを使用した後専用??

メインルームへ・・・

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たった一人で泊まるのも、たった一泊しかしないのも勿体無い、
ゴージャスなお部屋・・・

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TVが2つあるし・・・(◎-◎;)!! 

こちらは屋上のプールサイドのテラス↓

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この日ドバイの気温は27℃。
オランダ・ユトレヒトの気温は(3月だというのに)まだ氷点下3℃・・・ということは気温差は30℃。

時差よりも、この気温差で体調を崩すことが最近多いので、気を付けています・・・(^^;

フライト日記 (Delhi)

2013年3月
(DEL)

機種はボーイング747-400。 担当はエコノミークラス。
満席(←オーバーブック)

とっても穏やかなシニアパーサー・ルロフによるブリーフィングは、
「もし自分がパーサーなら(←私は生涯CAでいたいので、パーサーに昇進するつもりは全くありませんが)、私もこんなブリーフィングをしたいナ・・・」
と思う、とっても有意義なブリーフィングでした。

どんなブリーフィングだったかというと、
「ここに集まった全員がそれぞれ異なった長所や特技を持っているはず。
苦手なところは同僚にカバーしてもらって、自分の長所を最大限に活かせばいい。
一人ずつ順番に、自分が得意としていること、気を付けていること、重要だと思っていることを話して、皆でシェアし、お互いカバーし合おう!」
というもの。

それぞれが得意分野をしっかりこなしつつ、同僚の不得意分野をお互いにさり気なくカバーする・・・まさにそれがチームワーク。
誰一人として完璧ではないのですから・・・.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))

「お客様との会話を楽しむ」のが得意だという同僚、
(↑ 私の苦手分野なので、そういう同僚と組んだ時は、会話は彼女or彼に任せて、私は他の作業で相棒をカバー)
「忙しいフライトだからこそ、落ち着いて、ゆとりを持ってサービスするようにしている」という同僚、
(↑ 私も同感)
「同僚同士が楽しく働けることが最重要、その楽しい雰囲気が自然とお客様に伝わって、お客様にも楽しんで頂ける」という同僚。
(↑ これも同感・・・”チームワークの良さ”が全てと言っても過言ではないと思う)

私が乗務の時に心掛けていることは、至ってシンプルで、
「できることを できる限り&心を込めて♡」
です。
自分がすべき事をやり終えたら、同僚のヘルプにまわり、サービスが終わっても他にできることはないか常に考えて(←探せば必ず、できることがいろいろ見つかります)
乗務の間は、アイデアが尽きるまで、
「できることを できる限り」
心を込めて、楽しくやり続けています
誰かに言われてやらされているのでも、嫌々やっているのでもなく、自分がやりたくてやっていることなので、
例えいつまでも座って休めなくても、全く苦にならないどころか、楽しくて仕方がない・・・いつもそんな感じです.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))

そんなブリーフィングでしたので、
ブリーフィングが終わる頃には全員すっかり和んで
(自分の得意な面を活かせばそれでいい、苦手な部分は同僚がカバーしてくれる・・・というのは、心に余裕が生まれて、誰にとっても”働き心地”が良いですよネ)
満席で、しかも例の如く”注文の多いお客様”だらけのデリー便でしたが、
みんなゆったりリラックスして楽しく乗務できていたと思います。

デリーのクルーホテル↓

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(↑ ロビーにはいつも素敵なフラワーアレンジメントが飾ってあって、
毎回楽しみにしています♪)

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(↑ 各フロアのエレベーターホールには、ロビーのアレンジメントと同じ花で作られた
小さなアレンジメントが飾られています♪)

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(↑ エレベーターホールに飾ってあった刺繍の作品)

毎度のことながら、一人で泊まるには勿体無いゴージャスなお部屋・・・

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翌朝・・・もう別のお花のアレンジメントに変わってました↓

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朝食は、(朝っぱらからですが)大好物のマサラドーサ♡

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デリー便が付くと毎回会いに行っていた高校時代の友人で在印スロベニア大使夫人のYちゃんは、今回生憎海外出張中で会えず。
珍しく、一人で買い物に出てみました。

むか~しマリアとマリアのお友達の為に買って帰ったフェルトのバッグがとっても可愛い上、
とっても丈夫で、マリアが今でも重宝しているので、
もし見つけられたら再購入したいと思っていたのですが、残念ながら見つけられず・・・

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(↑ 確かチベット製)

代わりについお菓子をいろいろ買ってしまいました・・・
値切るのとか超苦手なので言われたままの値段で支払い、
後から
「やっぱりこれはちょっと払い過ぎたかな・・・(^^ゞ」
と反省した『超高級マンゴーキャンディー』

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日本円に直すと1袋600~700円くらい?
(インドの物価では有り得ないお値段な気がするw)
美味しかったですけれど・・・(苦笑)

帰りの乗務は夜間フライトになるので2時間ほど仮眠を取ってロビーに降りると、
シニアパーサーのルロフが既にいて
「カローラ(パーサー)が部屋で火傷を負って、今、病院で治療を受けている・・・彼女は今日は飛べないだろう・・・」
チェックアウトする前に部屋で紅茶を飲もうとして、誤って、熱湯を右半身にかけてしまったらしい・・・/( ̄ロ ̄;)\

クルーバスがホテルを出発する直前に、(ホテルが用意してくれたという)シルクのルームガウンを羽織ったカローラがタクシーから降りてきました。
右胸の下あたりから右太ももまでの右半身に火傷を負っているので、少なくとも数日はこのままホテルに滞在し、
滞在中は担当医が毎日、ホテルの部屋に訪問診療(!)してくれるとのこと。

今までにも何度かフライト先で同僚が病気になったり(例えばマラリアを発症したり、食中毒になったりetc.)、怪我をしたり(骨折etc.)、ということがありましたが、
毎回その対応の良さに驚かされます。
フライト先で何かあっても、この会社は必ず助けてくれる・・・そういう安心感があります。
本当にありがたいことです(感謝)

翌週、カローラからクルー全員に
「お見舞いのカードありがとう。
(↑ 何かの時にといつも数枚持ち歩いているメッセージカードが役に立ち、カローラ宛に皆でメッセージを書いてホテルに置いてきたのです)
お陰様で火傷痕も残らず、昨日の便でオランダに戻って来られました。
帰りの便は一緒に乗務できなくて残念でした。
再会を楽しみにしています。」
というメールが届きました。
無事戻って来られてよかった!(*⌒―⌒*)   

フライト日記 (Montreal)

日曜日にモントリオールから戻ってきたばかりですが、こちらは4ヶ月前のモントリオール便・・・(^^ゞ
5月から乗務のパーセンテージを67%(正確には66.6%)に上げたので、フライト日記、もたもたしていると本当に追い付けなくなってしまいそう・・・
がんばって時間つくります(^-^)/

2013年2月
(YUL)

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(↑ マリアが作ったバレンタイン用のハートチョコを電車の中で頂きながら空港へ・・・)

機種はMD-11。担当はエコノミークラス。
満席(←オーバーブック)

今日のシニアパーサーは、ちょっと厳しいフランク・・・昔は正直言って怖かった(笑)
でも、いつだったか彼にevaluation(=1年に何度かある乗務姿勢のチェック)されたことがあって、どんなに駄目出しされるかとビクビクしていたら、
予想に反して、ものすごく良いレポートを書いて下さって・・・それ以来、感謝と尊敬の念を抱いているパーサーです(←単純)

ブリーフィングで印象に残ったこと:

* 「仕事が楽しい!」と思えることが一番大事(←パーサーがこういうことを言ってくれるのが、本当にありがたい)

* お客様との会話を楽しむ (パーサーから「モントリオール到着までに少なくとも2人のお客様と会話を楽しんで、どんなお客様だったか報告する」という課題が出される)

* 同僚からの体験談: ヨハネスブルグ便の乱気流の話
到着前に突然乱気流→床やお客様の膝の上やテーブルの上に置いてあった物、そしてシートベルとをしていなかったお客様(!)
全てが天井まで飛び上がり、床に叩きつけられた→常に、急なタービュランスに備えておくべき。

* 例えお客様でも、理不尽なことを言われたりして困ったらパーサーに伝える(←そういう時にパーサーが「自分の見方になってくれるのだ」という安心感はとても大きい)
パーサーの体験談: 規定以上の大きな荷物を持ち込んだ女性客の話
その重い荷物を自分では頭上の荷物入れに上げることができず、CAに命令→あまりの重さに断念したCAに対して酷い暴言を吐いた為、
パーサーが「これから、あなたとあなたのお荷物の為の特別な場所(=ゲート)にご案内しますね(ニッコリ)」と強制降機させた。

”お客様との会話を楽しむ”というパーサーからの課題は、
普段からお客様とのおしゃべりでサービスが遅れがちな(笑)オランダ人の同僚達にとっては簡単にクリアできそうでしたが、
特定のお客様と必要以上に会話をするということを(全てのお客様にできる限り同じだけのアテンションを注ぎたいという理由から)意識的にしないようにしている私にとっては(←必要な会話はしますヨ=例えば素敵なアクセサリーを着けていらっしゃる女性客にそのアクセサリーのお話を伺ったり、困っていそうな方、つまらなそうな方、話しかけてもらいたそうな方からの”サイン”をキャッチしたら、他のお客様とのバランスを考えながら話しかけて、お話しを伺います)
“パーサーからの課題だから”という理由だけで、少なくとも2人のお客様を(自分の担当エリアの約50名のお客様の中から)選んでつっこんだ会話するというのは、結構大変でした。
そしてそういう時に限って、困っていそうだったり、つまらなそうだったり、話しかけてもらいたそうだったりするお客様はいらっしゃらず・・・(´・_・`)
それに満々席のフライトで、お客様とおしゃべりを楽しんでいたりなんかしたら、同僚達に迷惑をかけてしまいそうで・・・
それでもなんとか、アマルーラがお好きな8Dのお客様(=オランダ人の彼女と遠距離恋愛をしているカナダ人男性)と母子二人旅を楽しんできた12DEのお客様(=息子さんがミハーリと同じ18歳)と少しだけでしたがお話しできました・・・課題クリアε=( ̄。 ̄;)フゥ

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(↑ モントリオールのクルーホテルの部屋・・・部屋の中に簡易キッチンがあります)

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(↑ トイレットペーパーがやけに遠くて苦労しました・・・)
(↑ 手を伸ばしただけでは届かず・・・)

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(↑ 丁度同時期にFacebookに同僚がアップしていたスペインのクルーホテルのトイレ)
(↑ これまた座り心地悪そう・・・苦笑)

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(↑ 今回初めて老眼鏡を持参・・・使わなかったけど念の為)
(↑ メガネチェーンは、いつだったかビジネスクラスのお客様から頂いたもの・・・お客様の手作りです)

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(↑ そしてこれがパーサーのフランク・・・と、同じくパーサーのティナ)

フランクと一緒の乗務の時は、やっぱりどうしても緊張してしまいますが、
同時に、安心して乗務できる、そして毎回何かしら学べる、そんなパーサーです(*⌒―⌒*)