久し振りに年末年始に乗務が入りました(*^-^*)
クリスマスから年末年始にかけては、誰だって家族や友達と過ごしたいと思うので、
【前の年に乗務した人はお休み、前の年お休みだった人は乗務】
という決まりがあって、私は本当は数年前からクリスマスand/or年末年始に乗務しないといけないはずだったのですが、
(最後にクリスマスに乗務したのは2008年のドバイ便、年末年始に乗務したのはなんと2004年・・・シンガポールで年越ししたみたいなのですが全然覚えてないxxx)
直前にスタンバイに呼ばれたり、丁度お休暇を頂けたり、いろいろ偶然が重なって、2005年以降毎年子供達と一時帰国して、日本で年越ししていたのでした。
が、今年(もう年が明けたので去年ですが)ついに久し振りに乗務することに。
6年振りの年末年始乗務・・・
(折角なので調べてみたら、前回の2004年のシンガポールでの年越しフライトの前の年末年始乗務はナント15年前で、1995年の東京便・・・12月23日アムステルダム発1月1日成田発の、ナント9日間トリップ(O.O;) そんなフライトがあったんですねぇ←覚えてないxxx)
行き先は、大阪♪
2010年は大阪便のリクエストは1つも頂けなかったので、1年以上ぶりの大阪便でした。
(クリスマスに合わせて子供達と一緒に一時帰国していた)日本から12月29日に戻ってから31日の出発の朝まで、
実は乗務に出ようかどうしようか悩んでいました。
腰の痛みがまだ完全には取れていなかったし、見た目にもわかるくらい腰がぐにゃりと曲がったままだったからです。
乗務は休みたくない・・・けれどもし乗務の最中に痛みが酷くなって仕事ができなくなったら同僚に迷惑をかけてしまう・・・それに、無理したせいで悪化して二度と乗務できない体になってしまったりしたらと思うと怖い・・・
でも、元夫とのLAT relationを解消して、気持ちを新に新年を迎えたいと思っていたので、
乗務を休んでしまったら、子供達と、そして元夫と一緒に和気藹々と年越しすることになってしまうのはどうかと思い、
腰が悪化しないことを神に祈りながら、思い切って出かけることにしました。
制服の下にはコルセットをして。
幸い1泊のスケジュールだったので、荷物は最小限にまとめ(→元旦到着なので、着物を持って行きました・・・というかキャリーバッグの中身は着物だけ)、空港へ。
久し振りに履いたハイヒールが腰に響く・・・バスや電車の中では(座ると余計に腰に負担がかかるので)立ってる様に、という整骨院の先生の指示に従い、空いているのに座らずに・・・
クルーセンターでパーサーに挨拶し、同じギャレーになる同僚達にも、腰が本調子ではないことを伝えていざ飛行機へ!
機内サービスの間は、エプロンの下に腰を補強するベルトもし、常に体勢に注意して、
いつもは行かないOCR (=Overhead Crew Rest)にもちゃんと行って横になり、
無事大阪に到着することができ、ホッとしました(*^-^*)
12月31日アムステルダム発、1月1日大阪着ですから、
年越しは機内で。
離陸後1時間~1時間半くらいに日本時間の新年、
到着前1時間~1時間半くらいにオランダ時間の新年、
・・・と、2回新年を迎えました。
飛行機には特別にシャンパンが搭載されており、
(ビジネスクラス/エコノミークラス両クラス用・・・太っ腹です(◎_◎!)
丁度最初のミールサービスの前に日本時間の新年となりそうだったので、
サービスを中断し、
お客様全員に1グラスずつシャンパン(お子様にはジンジャーエール)をお配りし、
(「カウントダウンまで飲まないで下さいネ」とお願いしながら・・・なんだか”お預け”状態で申し訳なかったのですがxxx)
機内アナウンスでカウントダウンをした後、乾杯!!
新年を祝う特別ビデオも搭載されていて、年明けと同時に放映。
なかなか素敵でした。
私達乗務員も(乗務中ですのでシャンパンではなく)ジンジャーエールで乾杯。
同僚が家から持参したお手製Appelflap(※)も頂きました。
機内での年越しは初めてでしたが、とても印象深かったです。
大阪到着直前に思い出したのですが、
良く考えたら、コックピットで初日の出を見ることができたのに、
この日に限って休憩時間にOCRに横になりに行ってしまい・・・日本行きの便は東に向かって飛んでいるので、まさに真正面から昇る初日の出を拝めたことでしょう・・・残念(T_T)
大阪到着後、Farewellのアナウンスを担当させて頂き、
日本語に続き、オランダ語で
「Hartelijk welkom in Japan! Wij, Japanse stewardessen wensen dat u van Japanse Nieuwjaar gaat genieten. Nogmaals, Gelukkig Nieuwjaar!…in het Japans zeggen we “Akemashite Omedetou!” (日本へようこそ。私達日本人乗務員一同、皆様が日本でのお正月をお楽しみになられますようお祈り申し上げております。改めまして、新年おめでとうございます・・・日本語ではこのように言います、”あけましておめでとう”)」
というアナウンスを入れさせて頂きました。
お客様が皆様お降りになってから、急いで(←到着した飛行機は、清掃が入り、ケータリングの積み下ろし&搭載作業が終わり次第、出発クルーが搭乗し、ボーディングが始まるので)ビジネスクラスのギャレーに集合し、改めて乾杯+別の同僚が作ってきたAppelflapを頂きました。
空港からクルーホテルまではクルーバスで約1時間。
バスの中では、パーサーが皆の為に買って来たピンク色のシャンパンで乾杯しました。
クルーホテルでは、女性スタッフが皆様お着物姿で艶やかでした。
BGMにはお琴の生演奏!高校の100周年記念式典で「さくら変奏曲」を演奏したことを懐かしく思い出しました・・・お琴もまた機会があったら弾いてみたいです。
オランダ人の同僚達はチェックイン後すぐに休んでしまいましたが、元旦なので御夕食のレストランを予約しておいた方がいいと思い、私だけロビーに残りました。
予想通り、ホテルのレストランは予約いっぱい、ホテルの外のレストランは1月3日から営業開始のところが多く梃子摺りましたが、
ホテルのスタッフがいろいろ調べて下さり、御夕食は『がんこ寿司』で頂くことに。
2時間程仮眠を取った後、シャワーを浴びて、着物に着替え、同僚達と夕食へ。
お寿司しかないのかと思ったら、天麩羅もお鍋もあって、それぞれ好きなものを注文し、みんな大満足の様子でよかったです(*^-^*)
帰りにスーパーへ。
機長が、
「これが美味しいんだよ、知ってる?」
と、からしマヨネーズを大量に買いこんでいて可笑しかったです。
私は(今回唯一持ってきたキャリーバッグは着物でいっぱいで、他の物が入るスペースはほとんどなかったので)友人に頼まれたお茶漬けの素だけを買いました。
(本当は、大好物の『呼吸チョコ』は手荷物に入れることになってもいいから買って帰りたかったのですが、お店が閉まっていて買えませんでした・・・悲)
着物・・・持って行くのも着るのも大変でしたが、予想通り、オランダ人同僚達に喜んでもらえたのでよかった(*^-^*)
行きの便も予想に反して結構混んでいましたが、帰りの便はほぼ満席。
1泊のスケジュールだと仕方がないのかもしれませんが、帰りの便はオランダ人の同僚達は疲れで不機嫌になることが多いです←良くも悪くも正直者のオランダ人(笑)
赤ちゃん連れのお客様からパーサーへ直々の
「バシネットの付いてない席になっているから変えて欲しい」
というリクエスト、
(バシネット付きのお席が全て他の赤ちゃん連れのお客様でうまってる等)どうしても不可能な場合は仕方ありませんが、
バシネット付きのお席の1席が赤ちゃん連れではなかったので、当然変えて差し上げるのかと思ったら、
「床にスペースのある席なのだから、バシネットがなくても床で寝かせれば大丈夫」
と言って変えないらしい・・・(;-_-;)
怒っていなかったお客様もだんだん腹を立ててきて・・・( ̄_ ̄|||)
幸い、バシネット付きのお席におかけだった赤ちゃん連れでないお客様が申し出て下さって、一件落着しましたが・・・ε-(-_-;)ホッ
疲れのせいで、(座席の交換をアレンジするという)一手間をかけたくなくなる・・・という気持ち、わかりますが、面倒でもかえって一手間かけてしまった方が、早く丸く収まって、みんながハッピーということが多いと思います。
毎回毎回、相棒は違うし、お客様も違うし、状況も違うけれど、
とにかくその時その時に自分に何ができるか考えて、できることをできる限りやる。
「やだな~」
・・・と思ったら、思った途端に(何でもないことでも)”嫌な仕事”になってしまうので、
「楽しもう!」
という気持ちを忘れずに・・・!
サービスが終わってからも、何か他にできることはないか常に考えて、探し出して、
できる限りやる。
・・・そう思えているうちは、まだまだ楽しく乗務を続けられるな♪
と思っています。
今年も頑張りますのでよろしくお願いします!
追伸 腰椎捻挫、大分良くなって、普通の速さで歩けるようになり、
今週から自転車も乗れるようになりました。
あと3週間、整骨院で治療を受けることになっていますが、
乗務は立ち仕事なので構わないとのこと。
(座りっぱなしがよくないみたいデス)
次のフライトはモントリオール便です。