2010年2月
(YUL)
腎臓結石治療の為に、"水を一日2ℓ+禁酒&禁肉"というのを1週間続けた結果、1kg体重が減ったのですが
年末年始に増えた7kgのうち1kg減ったところで案の定まだまだ制服のスカートがキツキツのまま出勤xxx
乗務をすると体が膨張する(←気圧の変化で?)ので、乗務前はスカートはちょっと緩いくらいが本当は丁度いいのですが・・・(^^ゞ
機種は、MD-11。
担当は、エコノミークラスの最前エリア
=一番歩くワーキング・ポジション
=ダイエット中にはありがたいポジション
張り切って乗務させていただきました(笑)
機体の一番後ろにあるエコノミークラスのギャレーから、主翼部分も通り過ぎて、エコノミークラス最前列の座席番号8まで、
トローリーを引っ張って行き、押して帰り・・・を6往復、パンやアイスクリームのおかわりやゴミ回収には反対側の通路も回って、
出来る限り沢山歩きました
が、うっかりいつものように機内食の残りを沢山食べてしまい、体重は変わらず・・・
モントリオール到着。
外は雪景色
雪はあまり降らないはずのオランダも今年は10年ぶりの大雪で、
いつもなら感動したであろう雪景色も、今回に限っては、もう見飽きたというか、うんざりというか(笑)
スノーブーツを持って来ればよかった、と後悔。
クルーホテルは前回(昨年9月)と同じでしたが、今回のお部屋は、ものすご~く広くて豪華でビックリ(O.O;)

(↑ 部屋に入ってすぐ目に入る景色)

(↑ 奥へ進むと、別に寝室が・・・)

(↑ 寝室の手前が応接室?)

(↑ 部屋に入ってすぐ目に入ったテープル・・・
ルームサービスなんかはここで頂くのかな・・・?)

(↑ 応接室? 居間?)

(↑ 壁の扉を開けると、小さなキッチンが・・・)

(↑ 寝室)

(↑ 寝心地の良いベッド)

(↓ 部屋の外の景色)
(アンカレッジのホテルの朝食で頂いて以来)アメリカ・カナダへの乗務時のお決まりの朝食メニューEgg Benedictを注文。

このお店には、Egg Benedict にも色々な種類があって

(↑ 私が注文したのは、上から4番目の"Boca Raton Benedict”)
フルーツ・ミックス・ジュースも、これまた色々な種類があり、とっても美味しかったです♡

(↑ 私が注文したのは、バナナとマンゴーのミックスジュース、Banango)
朝食後は、やっぱり吹雪
の中、皆でホテルの近くにあるショッピング・モールへ。
用もないのに$1ショップに同行して、結局皆より沢山買い物してしまった
吹雪
の中、
「こんな吹雪で空港閉鎖になったりしないかしら・・・」
と同僚達と心配しながらホテルに戻ってCallingまで仮眠を取りました。
Calling Timeは午後4時15分。
少し早めに目覚ましをかけて、ゆっくりシャワーを浴びようとバスルームへ向かうと
ドアの下に手紙が2枚・・・
1枚には
「DELAYED」
の後に
「Wake-up: 16:15 Pick-up: 17:15」
(↑ 元々のCalling TimeとPick Up Time)
とあり、
もう1枚には
「DELAYED」
の後に
「Wake-up time: Is cancel until further notice」
(↑ 次の連絡がくるまでCallingはキャンセル=いつ出発できるか分かっていない)
とある。
どちらが最新の手紙なのか分からなかったので、フロントに電話して確認すると
「フライトがキャンセルになった為、Callingも一旦キャンセルになったのだが、再度連絡が入り、通常通りの出発になった」
とのこと。
空港へ向かうクルーバスの中で、機長から、今回のディレイ騒動の説明がありました。
到着機がアムステルダムからモントリオールに向かう途中、機体凍結防止システムの故障がわかり、
トロントに緊急着陸することになった(←どうしてトロントに緊急着陸なのか、その理由を聞き忘れましたxxx)
けれど、結局無事モントリオールに着陸し、修理も済んで、定刻に出発できることになったそうです。
ところが・・・
出発準備が整って、飛行機が滑走路の手前まで来て暫くして、
(なかなか離陸しないのでおかしいな・・・と思っていた矢先)
機長から
「機体凍結防止システムに故障箇所が見付かった為、一旦ゲートに戻り、修理をします。」
というアナウンスが。
結局3時間遅れで出発。
離陸前にパーサーがギャレーに来て
「8Aのお客様が怒ってるんだよ、乗り継ぎ便に間に合わないって。」
8A・・・というと私のワーキングエリアのお客様だ・・・
「イギリスへの乗り継ぎだから便数も多いし、いざとなったら電車でも行けますよって言ったんだけどね。」
あーきっとオランダ人特有の軽いノリで言っちゃったんだろうな~
悪気はないのでしょうが、真面目なタイプのお客様だと怒っちゃうこともあるでしょう・・・ε-(-_-;)
8Aのお客様はイギリス人男性で、奥様と6~7歳の息子さんをお連れでした。
私に対しては、特に機嫌が悪い、という感じではありませんでしたが、
パーサーに対しては度々遅延に対する文句を言い、苦情の手紙をお書きになったとのこと。
でもこれは、パーサーの言葉が足りなかったせいもあるんじゃないか・・・?と私は思いました。
苦情のお手紙の内容が、
「遅延のせいで乗り継ぎ便に間に合わなかった」
ということだけらしいので、
だったら
①遅延の理由が機体凍結防止システムに故障箇所が見付かった為であること
②機体凍結防止システムが故障したまま飛ぶのは非常に危険であること
③安全に飛行し、お客様を安全に目的地にお届けすることが第一であること
(私達乗務員だって、ただでさえ夜間の乗務は徹夜になる為、ディレイは全く嬉しくありませんが、
故障したまま飛んで事故になるよりは、何時間ディレイしようが、きちんと修理をしてから飛んで欲しいですから)
④そんな訳で、故障箇所の修理が完了するまでは出発する訳にはいかなかったこと
を、面倒くさがらずにきちんと説明していたら、お客様もわかって下さったのではないかと思いました。
必要な言葉は惜しまない。
面倒くさがらずにきちんと説明する・・・これは育児の上でも大切なこと。
(・・・あ、今は乗務の話でしたネ・・・(^^ゞ)
サービスの合間にも、お客様がギャレーを訪れては
「何時何分発の便への乗り継ぎなんですが、間に合いますか?」
という質問をされます。
オランダ人の同僚達は
「あーそれは間に合いませんねー」
とあっさり答えることが多くて、その度に
「あっ、でもっ、当機の遅延はスキポール空港に連絡がいっていますので、
お乗り継ぎ便に関しては、地上職員がきちんと手配しているはずです。
便によっては当機の到着まで待っていることもありますし、
間に合わなかった場合は別の便への手配がされるはずですから
どうぞご安心下さい!」
と追加説明してました。
それだけで全然違うと思うのですが・・・
そして定刻から3時間遅れてアムステルダム到着。
外は真っ白です。
雪ではありません、霧です。
真っ白で数メートル先も見えないくらいの濃霧・・・
(運が悪かったら、空港閉鎖で
ロッテルダムにでもダイブアウトしていたかもしれません・・・

)

こんなに霧が濃かったら、お客様方の乗り継ぎ便も案外まだ出発できずにいるかもしれない・・・!!??
ドアが開くのを待つ間、近くのお客様に
「この霧ですから、もしかしたら、お客様のお乗り継ぎの飛行機も、まだ離陸していないかもしれません。」
と話しかけ、8Aのお客様にも
「お客様の乗り継ぎ便も、大丈夫かもしれませんネ

」
と微笑んでみたのですが、
「私達の乗り継ぎ便は、今から2時間前に出発してしまってるよ。 次の便は8時間後なんだ(怒)

」
定刻の出発予定時間が2時間前か・・・それはやっぱり無理かな・・・
と思っていると、ドアが開き、地上職員から
「どこそこ行きの便にお乗り継ぎのお客様、お急ぎ○○ゲートへお向かい下さい。 飛行機はまだ出発していません。」
というアナウンスが・・・8Aのお客様の便です♪
よかった、間に合った

・・・ということは、このお客様、モントリオールからアムステルダムまでの6時間ちょっと、ディレイの時間も入れると9時間以上、
無駄に腹を立てて過ごしていらしたことになるのですね・・・機内でもっと楽しく過ごして頂きたかったxxx
8Aのお客様だけでなく、どうやらお乗り継ぎのお客様は、結局、皆様、乗り継ぎ便に間に合った様子。
霧の奇跡???

本当によかった!! (*^-^*)
次は再び東京便です
そうそう、今回、帰りの便に、中学生くらいの少年の団体(カナダ人)が乗っていたのですが、
なんだか面白かったです (*^-^*)
出発前から
「Red Bull下さい。」
中学生がRed Bull?!
でも機内にはRed Bullは置いていないのでコーラを差し上げました。
ドリンクサービスの時は、
少年達 「パイナップルジュース下さい。」
私 「ごめんなさい、パイナップルジュースはないのです。 ジュースは、オレンジジュース、アップルジュース、トマトジュースの3種類です。」
少年達 「じゃあ、グレープフルーツジュース下さい。」
私 「・・・。 機内に搭載されているジュースは、オレンジジュース、アップルジュース、トマトジュースの3種類です・・・(^_^;) 」
あ・・・もしかしたら、からかわれてたのかな・・・(^^ゞ