乱気流事故

東京便のフライト日記のつづきをまだアップできないでいますが
(文章の推敲にいつも時間がかかるのデス・・・ごめんなさいxxx)
今日は先に、31日未明に起きた、乱気流事故について書こうと思います。
         ———-  ———-
 
乱気流に巻き込まれたのは、アムステルダム発関西行き867便。
4月に2度乗務した路線です。
オランダ人の同僚が病院に運ばれたと聞きました。 私が乗務している時だったら付き添って通訳ができたのに・・・言葉が通じただろうか、と心配です。
ケガ人だけで済んだ事、日本人のお客様方にとってはお帰りの便だった事は不幸中の幸いでした。
 
私は、乱気流は地震のようなもの、と考えています。
地震と同じで、小さいものもあれば大きいものもあり、予期したり予防したりできません。
だから常に警戒し、準備していなければなりません。
 
いつだったか、成田ステイ中、夜中に震度3の地震があったことがありました。
東京で生まれ育った私は、この程度の地震には慣れていますし、小さい頃から「地震が起きたらどうするか」訓練していますから、地震で目が覚めたとしても、揺れが収まるとまた眠ることができますが、慣れていない人には相当に恐ろしいようです。
翌朝、
「怖くて一睡もできなかった・・・(T_T)」
と、心底ビビッていたオランダ人同僚達の反応にビックリしたことを思い出しました。
(オランダでは滅多に地震はありません)
 
飛行機の揺れも、慣れている人には平気でも、慣れていない人には想像以上に怖いはず。
まして今回のような乱気流は、揺れに慣れている乗務員にとってもきっと怖かったと思うので、普段あまり飛行機にお乗りにならないお客様にとっては、それはそれは恐ろしかったに違いありません。
お客様方、そして同僚達に、心の傷が残りませんように・・・・。
そして、(ケガをした同僚の分もフォローして)目的地まできちんと乗務し通した同僚達には、心から拍手を送りたいと思います・・・∠※花束

 

 
私は飛行機は怖くありませんが、やはり自然は怖い・・・。
心して乗務しないといけないな、と改めて思いました。
 
皆さんも、突然の気流の変化に備えて、シートベルトは常にお締めおき下さいネ。
ほとんどの場合、小さな揺れで収まることが多いですが、予期せず大きく揺れることもあります。
特に『シートベルト着用のサイン』が点灯した時は、本当に、必ず、ベルトを締めて、例え「大丈夫そうだ」とお思いになっても、『シートベルト着用のサイン』が点いている間は、お化粧室にお立ちになったりしませんように・・・。

フライト日記 (Tokyo)

2007年5月
(NRT)
 
オランダベースになって14年経ちましたが、未だに日本路線ばかりリクエストしています・・・(^^ゞ
 
理由は・・・
日本の航空会社ではなくて外資系の航空会社を志望したのが、
「外資系で、日本人乗務員として日本路線を専門に乗務し、
日本人のお客様外国人の同僚橋渡し役をしたかったから」
・・・だったからです。 
 
オランダベースになってからは日本路線以外の路線に乗務することの方が多くなり、もちろん他の路線での楽しみも見つかりましたが、それでも、日本路線に乗務している時の方が、機内で役に立てることが多く、断然遣り甲斐があります。
今でも本当は日本路線だけを乗務したいのですが、会社に何度か交渉してみたものの「日本路線はオランダ人クルーからも人気の路線なので、公平にする為、リクエスト・システムに従うように」・・・とのことでした(T_T)
 
毎月毎月リクエストしても、日本路線のリクエストが通るのは一年に2回くらい(=東京便と大阪便1本ずつ)・・・だったのですが、
今年は先月から立て続けにリクエストが通り、今回の東京便は今年3本目の日本路線
でも、今年初めての東京便!・・・嬉しい♡
 
リポーティングは午後1時40分。
午前10時頃、クルー・コントロール(=スケジュールの変更を管理している部署で、病欠する時などに連絡を入れるのもここデス)から電話が・・・
「まさかキャンセル・・・」
と心配しましたが、リポーティング時間変更とのこと・・・ε-(^。^*)ホッ
1時間10分遅れの午後2時50分リポーティングに。 
キャンセルよりはいいけれど・・・ただでさえ滞在時間が24時間ないのに出発が遅れるのは悲しい・・・
 
気を取り直して、早めに空港へ向かい、日本支社からオランダへ赴任されているHさんとランチ。
同じ会社の違う部署で働いていらっしゃる方のお話を伺うのは、とても勉強になります。
日本ベースで飛んでいた頃は、毎年社員旅行があって、様々な部署で頑張っていらっしゃる方々のお話を伺えたのですが、今はそういう機会がなくなってしまい、残念です。
Hさん、またお目にかかれるのを楽しみにしています♪
 
ブリーフィングの前にシニア・パーサーとジュニア・パーサーに挨拶。
CAML(=飛行時間、乗客数、誰が誰とどのギャレーで働き、どのドアを担当するかetc.が書かれている用紙)をちらりと見ると、日本人クルー(の先輩)と同じギャレーで働くことになっていました。 私はオランダ人クルーとしてアサインされていますから、日本人クルーと同じギャレーになることもあるので、その時は然程気にしなかったのですが、日本人の同僚達に挨拶しに行った際、その旨先輩に伝えると
「折角日本人が一人余分に乗務しているのだから、日本人クルー二人がUD(=アッパー・デッキ=2階客室)のビジネスクラスに入ってしまっては勿体無い。 一人Aゾーン(=1階先端部のビジネスクラス)を担当した方が良いのでは?」
全くその通りです。
 
ここで、日本路線の機種に関して、少しご説明しますね。
 
大阪便は全便(=ボーイング)777なのですが、東京便777747がほぼ交互に就航しています。
乗務する日本人乗務員数は、一機に3名ずつ。 (昔、私が日本ベースだった頃は、一機に4~5名乗務していたんですヨ)
 
B777では、3つのギャレー(=ビジネスクラスのギャレーx1+エコノミークラスのギャレーx2)に、日本人クルーが1名ずつアサインされるのですが、
B747の方は、ビジネスクラスのギャレーがUDAゾーンの2つ、エコノミークラスのギャレーが3つ(うち1つはBゾーンと呼ばれる、Aゾーンとつながったエリアで、Aゾーンのビジネスクラス・ギャレーと一緒のギャレーになっています)と、合計で5つギャレーがある為、日本人クルーは、通常、ビジネスクラス(UD)に1名とエコノミークラスに2名、アサインされます。
 
その日の機種は、B747
「折角日本人乗務員が4名いるのだから、UDに日本人が2名入るより、1名はAゾーンのビジネスクラスを担当したほうが、より良いサービスができる」
・・・という先輩のご意見はご尤もなのです。
 
ブリーフィングが始まり、改めてCAMLを見てみてビックリ・・・
日本人クルーが2名一緒のギャレーにアサインされていたのは、ビジネスクラスだけでなくエコノミークラスもだったのです。
 
「日本人同士でギャレーに入った方が楽しいでしょ~?」
とパーサー。
 
・・・って、そりゃあ楽しいし、日本語で話ができて楽ですが・・・日本人クルーが乗務しているのは、一言で言えば
「日本人のお客様に(言葉を含め)日本的サービスを提供する為」
ですので、楽しいからって一緒のギャレーに入ってしまっては・・・(^_^;)
 
なんとかパーサーを説得し、ビジネスクラスの方は、UDに先輩と一緒にアサインされていた私がAゾーンのオランダ人クルーと交代したのですが、エコノミークラスの方は結局そのままに。
 
幸い満席ではなかったので、エコノミークラス前方ギャレーにアサインされた日本人の同僚二人が、エコノミークラスの後方まで目を配って下さり、事無きを得ましたが・・・変わったパーサーでした。
 
そういえば、このパーサー、窓の日除けを下ろしに来た以外、Aゾーンに一度も姿を見せなかった・・・
Aゾーンは、満席だと18名のお客様をたった一人で担当する(→UDは24名を二人で担当します)ので、大抵パーサーが手伝い(=ホットタオルを配ってくれたり、お食事のオーダーを取ってくれたり、テーブルクロス掛けを手伝ってくれたりします)に来てくれるのですが・・・
 
ま、そういうこともあるか・・・と、の~んびりマイペースで、お客様との会話を楽しみながらサービスしていました。  通常よりも時間はかかりましたが、願わくば、その分、中身の濃い(?)サービスができましたように・・・。
エコノミークラスのサービスが終わってからBゾーン担当のラヴィニアが手伝いに来てくれて、
「このパーサーと前に一緒に飛んだことあるけど、その時もビジネスクラスの手伝いには来なかったわ(笑)」
と教えてくれました・・・そうでしたか・・・(;-_-)
 
成田到着前の朝食のサービス時も全く姿を見せなかったパーサー・・・
翌日のオランダへ戻る便はB777で、ビジネスクラスは満席らしいので、パーサーのヘルプ無しで、お客様25名様を二人だけで担当(しかもコックピット・ケアもある・・・B747ではコックピット・ケアUDにアサインされたクルーが担当します)するとなると、相当大変です。  
今までの経験だと、(パーソナル・ビデオが故障したとか、病人が出たとかいう)非常事態が発生しない限り、こちらが頼まずとも、パーサーが手伝いに来てくれていましたが・・・このパーサーは来てくれなそう・・・(;-_-)
 
さて、到着前はどの路線でも(気流が変化するのか)よく揺れるのですが、今回のは、凄かった・・・
着陸準備でギャレーの片付けなどをしていた時でしたが、立っていられない程の揺れで・・・同僚達とその場でしゃがみこんで、コンテイナーの淵に摑まりながら、気流が安定するのを待ちました。
しばらくすると操縦室から「乗務員も着席」の指示。 かなり気流の悪い所を航行しているようでした。
 
・・・怖くはないですよ♪
他社便に乗っていて不安を感じたことは時々ありますが(笑)、不思議と自社便は怖いと思いません。
何故怖くないか。 考えられるのは・・・
 
一つは、機長を100%信頼できていること。
18年間、操縦士達の仕事ぶりを見、ステイ先で彼らから仕事の話を聞き、この人達なら安心だ・・・と思えるようになりました。
もう一つは、万が一の時の覚悟ができていること。
高校時代、《一人一人前に出て将来の夢を語る》という授業(?)中、私が「スチュワーデスになりたい」と話した時に、「どうしてスチュワーデスになりたいのか?」の他に、「飛行機事故は怖くないか?」という質問があって、「乗務中に事故に巻き込まれたとしたら、それは覚悟の上だから怖くない。 乗客だったら怖いかも・・・」とその時に答えて以来、ずっと"覚悟の上"でこの仕事を希望し、入社後も、"覚悟の上"で毎回フライトに出ているので、それで怖くないのかもしれません。
それと、私達乗務員が怖がってしまったらお客様を不安がらせてしまう・・・と自制している部分もあるかもしれません。
 
成田ステイは、いつも通りの1泊・・・(3泊あった頃が懐かしい・・・)
中学高校時代の友人のSABUが、デパ地下のお惣菜を持ってお泊りに来てくれることになっていたので、それはもう楽しみでした♪
ホテルの私のお部屋でいただいたのですが、それはそれは美味しかったです!・・・(>_<。。。(←嬉し泣き)
それから生酒!! 
これは旨い!! 
今まで飲んだ日本酒の中で一番私好みだったと思います♡ 
SABUありがとう
 
翌朝は、SABUを見送ってから空港へ・・・
 
実は前の日、SABUが到着するまでホテルのバーで同僚達と飲んでいた際、パーサーがたまたまお隣だったので、思い切って
B777の満席のビジネスクラスは本当に大変なので、2回目のドリンク・サービスの頃に手伝いに来てもらえると、とっても助かるのだけど・・・」
と言ってあったのですが、さて、手伝いに来てくれるでしょうか・・・?
 
(つづく・・・)
 

母の日

 
普段は自分達の部屋で眠る子供達・・・夫がフライトに出ると必ず
私のベッドに入り込んできます(笑)
すやすや眠っている二人の間に割り込んで目を瞑る瞬間が、私の至福の時・・・
この幸せを神に感謝しながら眠りにつきます。
 
一昨日から夫がフライトに出ていたので、いつものように子供達に挟まれて眠っていた私。
朝、ふと目を覚ますと、ミハーリがいない・・・どこへ行ったのかなぁ、と思っているとミハーリが戻ってきて
「ママ、いつもありがとう♡
今日は母の日だから、僕が朝ごはん作ったよ。 
ママ大好き♡」
と、ご飯とスープを寝室に持ってきてくれました。
ご飯の上には、ミハーリの大好物の海苔の佃煮がのっていました。
 
一緒に置かれた手紙には
ママへ
今日は Moederdag(=オランダ語で母の日)だから
僕は あさごはんをママのために作りました。
今は ゆっくり あさごはんを食べてください。
ママ 大好き!!!(←ここだけ大きな文字で)
ミハーリより
 
と書かれていました・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
 
早朝で、お腹は全然へってませんでしたが、喜びを噛み締めながら全部いただきました。
ミハーリくん、ありがとう!!!
 
マリアからは昨日、
「本当は明日渡さないといけないんだけど・・・今あげる!」
と、手作りのハートのペンダントのプレゼント♡
 
カードには
まま おせわ ありがとう
すききらい ごめんね。
けんか ごめんね。
まま だいすき!
たいへんだけど
ままは やった (←家事のことらしい)
ありがとう
しあわせだよ!(←大きい文字で)
マリアより
 
と書かれていました・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
 
マリアちゃん、ありがとう!!!
 
ママも、ミハーリくんとマリアちゃんが大好きです。
二人がいてくれたお陰で、ママは本当に幸せです・・・!!!
 
 
 

合格・・・!

 
ミハーリが進学希望していた中学校、聖グレゴリウス・カレッジ合格通知が昨日届きました。
本人が希望していた2ヶ国語教育のクラスです。
 
オランダの子供達は、Groep8(グループ8=日本の小学校6年生←オランダでは4歳から8年間小学校に通います)になると、シト・トゥーツ(Cito Toets)という全国統一テスト(→詳しくはhttp://fromholland-withlove.spaces.live.com/Blog/cns!945B0BC82EE67D38!2106.entry)を受けます。
シト・トゥーツを2月に受け、3月に出る試験結果を参考に、子供達は自分のレベルに合った学校を2校選び、3月半ばの指定された2日間その2校で模擬授業を受けた後、第1志望校を決めます。
 
ミハーリが第1志望に選んだ学校は、聖グレゴリウス・カレッジというカトリックの学校。 この学校には、他校にはない二ヶ国語教育クラスがあります。
英語・数学・科学・歴史・地理・美術など(=英語で学んでおいた方が、将来的に役立ちそうな?)10科目をイギリス人教師から英語で授業を受け、途中オックスフォードへ短期間留学し、最終的に英語のIBも取得できる、というもので、シト・トゥーツ(550点満点)で540点以上取得した子供達の内、英語の試験(筆記試験と面接試験)に合格した生徒だけで編成されるクラスです。

先月、2日間にわたる英語の試験(面接試験は親子面接でした・・・緊張しました)を受けました。 (←2ヶ国語クラスに反対していたパパも、それまでにどうにか説得できました・・・ε-(^。^*)ホッ)

シト・トゥーツの成績によって志望校が限られてしまうので、2月のシト・トゥーツ受験も子供達にとって大変なストレスなのですが、シト・トゥーツ終了後も、志望校によっては試験があったり、希望者が多い学校では抽選があったりと、5月に正式な合格通知が届くまで、子供達は安心できないでいる訳です。

 
「お手紙が届いたら学校に電話して知らせてね」
とミハーリに頼まれていたので、電話しようかとも思ったのですが、
丁度お昼休みの時間だったので、学校まで(歩いて5分)知らせに行きました。
 
校庭で友達とサッカーをしていたミハーリに(ミハーリはゴール・キーパー)
「ミハーリー!! 受かったよー!!」
と手を振ると、その場でジャンプしながら何度も万歳していました。
 
子供が喜ぶ姿を見ることほど親にとって嬉しいことはありません。
ミハーリの嬉しそうな笑顔を見て、私も幸せな気分になりました・・・
 

ミハーリ、よかったね!! 
夏休みまでの残りの小学校生活を十分に楽しんで、9月からは中学校頑張って!!

フライト日記 (Osaka) おまけ

大阪からの帰りの便に、素敵なお客様が乗っていらっしゃいました♡
私が担当するビジネスクラスの担当エリアの最前列にお掛けの女性客で、
目鼻立ちがはっきりしていらして髪の色もとても明るかったので、
つい英語で話しかけてしまったのですが、
日本のお客様でいらっしゃいました・・・(恥)
オランダに住むようになって14年・・・
日本の芸能界にもすっかり疎くなっていた私は、
ただただ「よく似ていらっしゃるなぁ・・・」と思っていたのですが、
ご本人でいらっしゃることを、ご同行のお客様が教えて下さいました。
鳳蘭さん、宝塚歌劇団星組男役トップスター
・・・そして今も現役のミュージカル女優でいらっしゃる!
飛行中は常ににこやかに接して下さり、サインも快く書いて下さいました。
でも、何より感激したのは・・・
実は私の叔父が生前(叔父は6年前に肺ガンの為59歳で亡くなりました)
振り付け師をしており(チャチャ遠藤といいました)、
叔父から話を聞いたことがあったような気がして、
思い切ってお伺いしたところ、(叔父は宝塚の振り付けを担当したことは
恐らくなかったと思うので、本当はご存じなかったでしょうに)
「聞いたことあるわ!」
とおっしゃって下さったことです。 
お優しい方なのだなぁと感動しました。
またいつかどこかでお目にかかれますように・・・ そして、お元気でますますご活躍されることを
オランダからお祈りしています♡

(12時間飛行機に乗られた後でも変わらずお美しい・・・!)

(お隣に写っている私は疲労困憊ボロボロ・・・削除しましたxxx)

フライト日記 (Osaka) つづき

 
大阪到着後は、仮眠を取ってから、オランダ人同僚のコランダと二人で
 
KLMオランダ航空オフィシャル・イベント
『Travel Style Market ~Hello Netherlands 』
 
へ。

(KLMロゴのスタンプ・ラリーもあります)

到着日4月25日がイベント初日。

本当は28日からの予定を、私の乗務に合わせて開催を3日早めて下さったとのこと・・・Oさん、ありがとうございます(涙)!!
 
もしも制服でお伺いすることができたら喜んでいただけるかしら・・・と思い、試しに本社に連絡を入れてみましたら、
「KLMのイベントなのであれば、是非ともPRの為に制服で行って下さい!」
「それから会場の写真も撮って広報部宛に送って下さい!」
とのことでしたで、カメラ持参で、オランダ人同僚と一緒に制服で伺わせていただきました。
 
到着してまず最初に、制服姿のお人形(momokoという有名なお人形だそうです)のスカーフを格好良く直して欲しい、というリクエストにお答えして私と同じ結び方に直しました(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)

(スカーフを直したばかりのmomokoさん)

 
沢山の展示物、沢山のオリジナル・グッズ・・・欲しい物が沢山!!
Oさんがデザインされた「アムステルダム・スキポール空港Tシャツ」と「アムステルダム・スキポール空港内の案内掲示板のスティッカー」が私のお気に入りデス♡

(案内掲示板のスティッカーはオランダ人同僚達からも大好評)

 
5月8日まで開催されているそうですので、関西方面にお住まいの方は、機会があったら是非、足を運んでみて下さい!
神戸にあるOさんのお店『NOTAM』にも是非♪
 
一旦ホテルに戻って着替えた後、お夕食は、オランダ人同僚4名を引き連れて、Tさんおすすめの天神橋筋商店街の中にある居酒屋へ。
 
手作り居酒屋
 
と~っても美味しかった上、嬉しいハプニング(!)があって、お夕食代も浮きました(笑)
Tさん、前回に引き続き、美味しいお店をご紹介下さって、本当にありがとうございます・・・
 
その後、前回も行った
 
 
で、少しだけ飲んでホテルに戻りました。
 
ホテルに戻ると、アムステルダム・スキポール空港の地上職員Kさんから
「美味しい日本酒をフロントに預けてあります」
とのメッセージが入っていました。
感謝しながらベッドへ。
 
Callingの7時55分までゆっくり休みたかったのですが、日本酒の送り主Kさんから
早朝6時半過ぎに電話が・・・(;-_-)
「Kさん~(涙)・・・Callingの1時間以上前ですよ~・・・」
という私の声が聞こえていらっしゃらないらしく
「もしもしー! もしもしー! あれ~? もしもしー! もしもしー!」
と繰り返されるKさん。
お気の毒に思いつつも、乗務の前にはきちんと休んでおきたかったので電話は切らせていただき、
Callingまで、電話はつながないで下さい」
とオペレーターにお願いして再びベッドへ・・・でも、結局眠れず、諦めて支度を始めました。
(Kさん失礼しました・・・でも今度お電話下さる時は、乗務当日の場合は、できましたらCallingの後にお願いします・・・m(_ _)m)
 
眠気覚ましに、前日買っておいたリポビタンDを飲んで出発!
帰りの便も満々席でした。
 
前回、ミールの冷凍が強すぎて、オーブンで追加加熱しても凍ったままのミールがあって大変だったので、
搭乗してすぐ、ミールの上に載せられているドライアイスを除けておきました。
フライト・セイフティーのビデオ上映までは順調だったのですが・・・
 
ビデオが上映途中でストップしたので、パーサー・ワークー・ステーションに様子を見に行くと、ビデオ・システムの調子が悪いらしく、今度は突然国語の音声が・・・
パーサーのロブが苦心して、フライト・セイフティーのビデオはなんとか最後まで流せたのですが、離陸後もビデオの調子が悪く、何度もリセットを繰り返していました。
 
満席のビジネスクラスではパーサーのヘルプが必須なのですが、ロブはそんな訳でビデオの調整に掛かりきり。
順調にサービスは進んでいましたが、やはりいつもより遅れ気味でしたので、休む暇なくサービスをこなしていました。
 
ミールが温まり、冷めないうちにお客様にお出ししなければ・・・と手際よくトローリーに詰めている時、インターフォン(=クルー同士が連絡を取り合う為の電話)が鳴りました。
ジュニア・パーサーのアネミークでした。
「ロブはそっちにいる?」
と聞かれたので、
「こちらには来てないわよ。 もし見かけたら、あなたが探していたと伝えておくわね。」
と言って手短に済ませ、間もなくロブが通りかかったのでアネミークが探していた旨伝えて、引き続きてきぱきとミールをトローリーに詰めていると、再びアネミークからのインターフォン。
「ロブを見かけなかった?」
「今さっき通りかかったので、あなたが探していたこと伝えておいたわよ。」
「どこにいるかわかる?」
「わからないけれど、彼はあなたが探していることわかっているから連絡するはずよ。」
「ビジネスクラスのキャビンにいないかしら?」
「わからないけれど、彼にはあなたが探していること伝えてあるから。」
「でも、ちょっとキャビンを見てもらえない?」
 
もし、これが、ミールをトローリーに詰めている最中でなかったら・・・
もし、ビデオの調子が悪くなくパーサーのヘルプがあってサービスが遅れていなかったら・・・
喜んで自分の作業の手を止めて、キャビンでも何処でもパーサーを探しに行ったのですが・・・
 
サービスは遅れている上、丁度温まったばかりのホットミールを準備しているところ。
きっとオランダ人だったら、正直に
「今、忙しいからできない。 ガチャン(←電話を切る音)」
だったのでしょうが、ダイレクトに断れないのが日本人・・・
「何度も言っているとおり、彼にはちゃんと、あなたが探してるって伝えてあるから」
と、もう一度言うと、ようやく彼女も諦めてくれました。
 
ミールサービスとデザートのサービスも終わって、やっと一段落着いたところで、パーサーのロブに
「ミールサービスの忙しい時に2度もアネミークからあなたを探すインターフォンが入って、2度目の時は特に、探していることをもう伝えてある、と何度も言っているのに、ちょっと迷惑だった」
ということを、後でアネミークに言うつもりだと伝えました。
 
今日は、"もう済んでしまったこと"ですから仕方がありませんが、いつかまた、同じような状況になった時に、ビジネスクラス担当の同僚達が同じ迷惑を被らないように
・・・と思って。
 
ロブに話したのは、パーサーにも事情を伝えておいた方が良い、と思ったからで、アネミークには直接自分で伝えたかったのですが、彼から彼女に話をしてしまった様で、
「ビジネスクラスのキャビンにいないかどうか見て欲しいだけだったのに、
探して欲しいと言ったものとオランダ語を誤解された。」
とアネミークが言っている、とロブが伝えに来ました。
 
そりゃあ私のオランダ語は100%ではありませんが・・・
でも、なんだかちょっと失礼なのでは・・・( ̄_ ̄|||)
 
ロブには
「オランダ語は、彼女が言ったとおりに理解しているので、誤解はない。
ビジネスクラスのギャレーは奥まっているので、キャビンを見に行くには、探しに行くのと同様に、仕事の手を休めないといけない。
今回、満席のビジネスクラスで、ビデオ・システムの不調の為パーサーのヘルプもなく、いつもに増して忙しかった(←多機種ボーイング747のUD・2階席やMD-11のビジネスクラスは24席なのですが、ボーイング777は35席あり、担当するお客様の人数が多く、満席の時は本当に忙しいのデス)・・・ということが、恐らく彼女には想像できなかったのだと思う。
次回同じような状況になった場合には、忙しいビジネスクラスのギャレーでなく、ビジネスクラスのすぐ後ろのエコノミークラスのギャレーに電話をしてもらった方がありがたい。 彼らのギャレーからは、ギャレー脇のカーテンを開けるだけでビジネスクラスのキャビンを一望できるので、それ程手を煩わせずに済むはず。」
と、後で"自分で"彼女に言うから、と伝えました。
 
「ところで・・・彼女はどうしてあなたを探していたの?」
とロブに尋ねると
「エコノミークラスの座席の何列か分のビデオ・システムをリセットしたかったらしい。」
・・・(;-_-)
そんなこと自分で(ジュニア・パーサーなら尚更)できるのでは??? 私でさえ、やり方を知っているのに・・・(;-_-)
 
後で、彼女と話をしましたが、
「探しに行って欲しかったんじゃなくって、ただ見に行って欲しかっただけなのよ。」
と繰り返すばかり。 (私のオランダ語力が足りず)誤解された、と信じきってる・・・(;-_-)
わかってもらえそうになかったので、
「今度同じようなことがあったら、"忙しい時に迷惑だ"って、オランダ風にはっきり言うように、私も気を付けるわ(苦笑)」
と言うと
「ん! それがいいわ♪」
と笑顔で同意されました(再苦笑)
悪い人ではないんですが・・・疲れた・・・orz
 
次はまた日本路線、東京便です♪
 

フライト日記 (Osaka)

 
日本はゴールデンウィークですネ。
オランダも丁度時期を同じくして、
4月30日の女王の日(=前女王の誕生日)から
5月5日の解放記念日(=1945年ナチス・ドイツの占領から解放されたことを祝う日)まで
チューリップ休みという連休なんですヨ。
 
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さて、今月2回目の大阪便(=今年2本目の日本路線)♪
 
機種はボーイング777。
担当は満席のビジネスクラスです。 
 
前回ケータリング搭載ミスが多く大変だったので、出発前にしっかりチェック。
搭載されているべきものは全て搭載されていることを確認した上で出発!
・・・したはずだったのですが
なんということでしょう~( ̄_ ̄|||)
 
最初のお食事のチョイスをお伺いする前にミールの蓋を開けてみたら、
Beef (牛肉料理) / Chicken (鶏肉料理) / Fish (魚料理)
には違いないのですが、内容がメニューと違ってる・・・(;-_-)
 
メニューには・・・
Beef=牛肉のピノノワール・ワインソース仕立て
Chicken=鶏肉の甘酢あんかけ
Fish=鯛の蒸し焼き
とあるのに、実際に搭載されていたのは・・・
Beef=牛肉のすき焼き
Chicken=鶏肉の甘酢あんかけ
Fish=甘辛バタフライシュリンプ
(↑鶏肉料理だけメニューどおり)
 
お客様お一人お一人(=満席ですので35名様)にメニューの間違いをお詫びし、実際に搭載されているお食事の説明をしながらチョイスを伺ってギャレーに戻り、
それぞれのお料理の希望数を数えてみると・・・ほとんどのお客様が牛肉のすき焼きをご希望で・・・(T_T)
ミールはそれぞれ11~13個ずつしか搭載されていないので、すき焼きが全然足りません。
再びキャビン(客室)に戻り、すき焼きをご注文されたお客様に事情を説明し、お詫びしながら、他のお料理に変更しても構わない方を探しました。
 
こういう場合、マイレージ・プログラム会員の方のチョイスを優先する=会員でない方からチョイスの変更をお願いすることになっています。
「まだ会員でいらっしゃらないお客様=初めて当社をご利用下さったかもしれないお客様こそ、チョイスを優先して差し上げたいのに・・・」
と思うのですが、チョイスの優先も会員特典の一つ、ということなのです・・・
 
いつものことながら、とても好意的なお客様ばかりで、問題なくミールサービスを終え、デザートサービスも(既にサービスが終わっていた)エコノミークラスの同僚達のヘルプで程なく終了することができました。
 
客室の照明を落とし、私達もやっとお食事♪
ビジネスクラスで余ったミールとクルーミール(=クルー用に搭載されたミール)(アムステルダム発の時はオランダの料理)の中から好きなものを選びます。
私は好き嫌いがないので、他の同僚達が取り終ってから、残ったものをいただきます。 
大食いなので、何種類も残っている時は(休憩時間中眠らないで)何種類も食べることも・・・(^^ゞ
 
今日は、BeefChickenは残念ながら売り切れ(笑)だったので、丁度あと2個残っていたFish(=甘辛バタフライシュリンプ)を、同じギャレーの日本人同僚と二人でいただくことにしました。
 
ジュニア・パーサーのアネミークのミール(彼女が選んだのはクルーミールパスタ)と一緒に、私達の甘辛エビをオーブンに入れて間もなく、先にコックピットで甘辛エビを食べたユリア(=IDチケットで乗っていた、副操縦士の彼女)が空いたお皿を下げに来ました。
「辛くて美味しかったわ!」
と言って、ユリアはCCR(=コックピット・クルー・レスト=操縦士用の休憩室)へ。
IDチケット(=社員割引のチケット)で乗った場合、満席の場合、私達だったらジャンプシート(=乗務員が離着陸時に座る席)に座るのですが・・・さすが操縦士の彼女! CCRでしっかり休めるんだ~(驚)
 
アネミークとおしゃべりしながらミールが温まるのを待っていると、シニア・パーサーのロブ(←彼は夫の友達で、もう15年来の知人)がやって来て、
「あぁっっっ!! クルーミールしか残ってない・・・こんなの食べられない!」
とガッカリしているので
「私は好き嫌いないから、エビの方がよければ私のを食べていいヨ」
と言うと
「いい・・・僕、何も食べない・・・」
・・・(;-_-) ?
ふと、好き嫌いの多い7歳の娘マリアを思い出しました(笑)
 
すると、何を思ったかアネミークが私達に向かって
「まだロブがミールを選んでなかったのに、どうしてエビをID客のユリアにあげちゃったのよ!」
と怒り出した・・・(;-_-)
「サービスが終わったら、み~んな次々にミールを取りに来るから、誰がもう取って誰がまだ取ってない・・・なんて把握するのは無理よ~(笑)」
と言うと
「あの女、ミールサービスの時はエコノミークラスのミールを食べてたのに、ビジネスクラスのミールまで食べるとは図々しい!」
と今度はユリアに対して怒り出した・・・(;-_-)
 
食べる物が全くない訳じゃないんだから、そんなに大騒ぎしなくても・・・とビックリしていると
同僚(日本人)が小声で
「ダッチ・クルーの食べ物の恨み、恐ろしいですよ~・・・よくありますヨ、こういうこと。」
そうだったのね・・・知らなかったワ。
 
お客様でお一人、「前菜でお腹がいっぱいになったから」と鶏肉の甘酢あんかけを召し上がらなかった方がいらしたことを思い出し、
ロブにそれを勧めてみたら喜んでそれを持ってパーサー・ワーク・ステーション(=パーサーが操作するコンピューターが設置されている場所)前の自分のジャンプシートに戻っていきました。
 
ホッとしていると、アネミークが
「今度からは、クルー全員がミールを取ったのを一人一人確認するようにして頂戴ね!」
と言って去って行ったので、
(マジですか??)と驚いてしまいました。
 
クルーのミールに関しては、どんなに深~く考えても、自分の食事は自分で管理すべきで、私達(=クルーミールが搭載されたトローリーのあるギャレーにたまたま配属されたクルー)の仕事とは思えなかったので、食事を終えてから、ロブとアネミークに
「私達が、"クルー全員がミールを取ったかどうか確認すべきだ"と言ってたけれど、それは私達の仕事ではないと思う。
そんな規則は聞いたことがないし、皆、自分が食べたい時に取りに来るので、それを把握するなんて不可能だと思う。
好き嫌いがあるのなら、自分が食べられるものを早めにキープしておくべきでは?
実際、ベジタリアンのクルーや魚料理が食べられないクルーが、ブリーフィング中に皆に断って、先にミールをキープしたことがある。」
と言ってみました。
 
ロブが
「自分のミールを先にキープするなんてズルイことできない。」
と言うので
「その日によって、ビジネスクラスのミールも何が余るかわからないし、クルーのメンバーによって皆が何を食べるかも予想がつかないのだから、私みたいに好き嫌いがなければいいけれど、食べられないものがあるのに一番最後にミールを取りに来て食べたいものがなくなっていたとしても、それは自分の責任だと思うヨ。」
と言ってしまいました。 
 
ちょっとキツかったかもしれませんが、また同じようなことが起こったら、ロブも気の毒だし、そこに居合わせた同僚達が
"クルー全員がミールを取ったかどうか確認すべきだ"
なんて言われたら気の毒だと思ったので・・・
 
私は好き嫌いがなくて本当によかった・・・(✿ฺ^-^✿ฺ)
そう言う私も、子供の頃は、アレルギーで魚や卵が食べられなかったりしたのですが、高校時代1年間ベジタリアンをやって、その後イギリスに留学して戻ってきたら、何でも食べられるようになっていました。
何でも美味しく食べられるというのは、本当にありがたいことだとつくづく思います。
(子供達も好き嫌いのない子に育って欲しい・・・!)
 
甘辛バタフライシュリンプも(すごく)辛くて美味しかったです♡
(食べ始めてから「写真撮っておけばよかった!」と気付きました・・・あんまり腹ペコだったものですから・・・(^^ゞ)
 
デザートのケーキは(前回)ちゃんと写真を撮りました♪

(とっても美味しい
ナッツとジンジャーのケーキ
 
(つづく・・・)