東北関東大震災被災者の為のイベント情報@オランダ(2011年3月24日現在)

オランダで今後予定されている支援活動です。
(オランダにお住まいの方、オランダ人のご家族やご友人にも是非知らせて下さいネ!)

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Japanese Film + Japanese hapjes
日時:3月24日(木) · 16:00 – 19:00
場所:POP UP GALLERY
(Pretoriusstraat 69, 1092GB Amsterdam http://popupgallery.moonfruit.com/)
主催・連絡先:宮地さち http://www.sachimiyachi.com
入場料:ご寄付(すべて義援金となります)
内容:アーティスト謹製のお鮨をつまみながら映画鑑賞をどうぞ。寄付はすべてJCCへ義援金として送ります。
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Casual Friday Radio for Tsunami Relief @Zuidas
日時:3月25日(金) · 17:00 – 19:00
場所:Grand Café Amsterdam Bright City (Claude Debussylaan 2-8, 1082MD Amsterdam)
主催・連絡先:Japan Helpen Kan! http://www.japanhelpenkan.nl/
入場料:無料
内容:WTC周辺のビジネスマンが集まるラジオショーに出演し、会場で折り鶴のワークショップ、チャリティオークション、ミニコンサートなどを開催します。どなたでもご参加いただけます。オークションへの出品、折り鶴のインストラクターなどのボランティア大歓迎。
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piano concert ‘Sonic Tapestry’ by Tomoko Mukaiyama
日時:3月25日(金) · 20:30 – 22:00
場所:KORZO theatre (Prinsestraat 42, 2513CE Den Haag http://www.korzo.nl/)
入場料:€17.50
内容:世界的ピアニスト、向井山朋子さんのソロコンサート。アサヒ・アート・フェスティバル(http://www.asahi-artfes.net/)へ義援金を送ります。
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Steun Japan actie Almere
日時:3月26日(土) · 10:00 – 16:00
場所:Stadhuis Almere (Stadhuisplein 1, 1300AE Almere)
主催・連絡先:今井憲子 06-13949858
入場料:無料
内容:書道、邦楽演奏、折り紙などの文化イベントを行い義援金を募ります。
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JWC 東北地方太平洋地震救済バザー Bazaar @囲碁会館
日時:3月26日(土) · 10:30 – 14:30
場所:囲碁会館 (Schokland14, 1181HV Amstelveen)
主催・連絡先:JWC (Japan Women’s Club) http://www.jwc-holland.org/
入場料:€2
内容:物品販売(手作り和風手芸品、手作り食品、不用品)
*バザーでの売り上げはすべて今回の東北地方太平洋地震への義援金として日本赤十字社に送ります。
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震災被災者支援バザー@ロッテルダム
日時:3月26日(土) · 11:00 – 14:00
場所:ロッテルダム日本人学校 (Verhulstlaan 19, 3055WJ Rotterdam)
主催・連絡先:羽津元之 windmill@gmail.com
入場料:無料
内容:ロッテルダム日本人学校の校舎をお借りして、支援バザーを行います。ロッテルダム日本人学校、ロッテルダムはくよう会、ロッテルダム地区及びライデン地区の日本人有志の方々の協力で行われます。
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マーストリヒトでのチャリティイベント
日時:3月26日(土) · 27日(日) · 11:00 – 18:00
場所:Vrijthof広場
内容:折り鶴ワークショップ,日本の紹介・東北地方太平洋沖地震情報の展示,Hogeschool Zuyd音楽学院によるコンサート(会場・時間未定)
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Snel en Lening Judo Sponsorloop
日時:3月26日(土) · 13:00 – 13:30
場所:Judo-Dojo (Fabritiuslaan 2, Wassenaar)
主催・連絡先:Sportvereniging Snel en Lenig Wassenaar vechtsport@snelenlenig.nl
入場料:無料
内容:1周400メートルの柔道場を30分間なるべくたくさん走り、スポンサーになってくれる家族や友人をできるだけ集め、周回数に応じて寄付を受けます。関心のある方はどなたでも歓迎です。
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LIVE AID JAPAN @Mediamatic
日時:3月26日(土) · 15:00 – 22:00
場所:Mediamatic Bank (Vijzelstraat 68, 1017HL Amsterdam http://www.mediamatic.net/page/204026/en)
主催・連絡先:秋津さやか http://www.sayaka-akitsu.net/en/Top.html
入場料:€5(すべて義援金となります)
内容:音楽家やアーティスト、パフォーマー、ダンサーが集まり、支援パフォーマンスを次々と上演致します。
会場では食べ物の販売、アート系グッズの販売、折り紙コーナーなども予定しており、売上げは義援金となります。
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Stille tocht – 静かな祈りの行進
日時:3月26日(土) · 20:00 – 21:30
場所:アムステルダム中心部、20:00までにSpuiのアメリカンブックストア前に集合の後、ダム広場まで行進。
主催・連絡先:Japan Helpen Kan JapanHelpenKan@gmail.com
内容:地震・津波の犠牲になられた方々を悼み、被災地で生活される皆さんのご苦労を思い、Spui からダム広場まで、キャンドルを手に静かに行進します。多くの方々のご参加をお願いいたします。義援金寄付の場も設けます。
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Play for Japan – Charity concert for the Earthquake victims in Japan
日時:3月26日(土) · 20:00 – 23:00
場所:Church of Our Saviour (Bezuidenhoutseweg 157, Den Haag)
主催・連絡先:夏山美加恵 mikae.lalba@gmail.com
入場料:無料
内容:バロック、弦楽四重奏、邦楽、即興+モダンダンスなどカラフルなコンサート
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Benefit concert-earthquake in Japan
日時:3月27日(日) · 16:00 – 17:00
場所:Conservatorium van Amsterdam (Oosterdokskade 151, Amsterdam)
主催・連絡先:japan.charityconcert@gmail.com
入場料:無料
内容:アムステルダム音楽院の教官・学生によるコンサート。世界的に著名なウィレム・ブロンズ教授の演奏もあります。
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Benefiet Concert voor Japan
日時:3月30日(水) · 12:30 – 13:00
場所:Theaterzaal , Basisschool Jan van der Heijdenhuis (Tweede Jan van der Heijdenstraat 75, Amsterdam)
主催・連絡先:江黒真弓 http://www.mayumieguro.com
入場料:無料
内容:公立学校でのチャリティコンサート(出演 小川朝子:ヴァイオリン、松田あゆみ:リコーダー、江黒真弓:ピアノ)
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Benefit Concert for Japan
日時:3月30日(水) · 18:00 – 23:30
場所:Pulchri Studio (Lange Voorhout 15, 2514EA Den Haag http://www.pulchri.nl/)
主催・連絡先:Genzo Okabe http://www.genzookabe.com
内容:ハーグでも名高いPulchri Studioにて震災・津波の被災者のためのチャリティーコンサートを行います。
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Charity Pop Concert SOS Japan P60 Amstelveen
日時:4月1日(金) · 20:30 – 23:30
場所:Poppodium P60 (Stadsplein 100a, Amstelveen)
主催・連絡先:http://www.sosjapan.nl/index_ja.html
入場料:€15
内容:オランダの一流アーティストたちによるコンサート(ジャズ、ロック、ラテン、ポップ)
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JAPAN HELPEN KAN! in Amstelveen
日時:4月3日(日) ·20:30 – 21:30
場所:Cultuurcentrum Griffioen Vrije universiteit Amsterdam (Uilenstede 106, 1183 AM
Amstelveen http://www.griffioen.vu.nl/)
主催・連絡先:小川朝子 asako_ogawa@yahoo.co.jp
入場料:€15(子ども€10、すべて義援金となります)
内容:ヴァイオリントリオ、リコーダーアンサンブル、トロンボーンクワルテットによる多彩なコンサート
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Vogels Zingen Charity Concert
日時:4月10日(日) · 15:00 – 16:30
場所:Maarten Luther Kerk (Dintelstraat 134, Amsterdam http://www.luthersamsterdam.nl/)
主催・連絡先:松田あゆみ genmatsuda@hotmail.com
入場料:€10(すべて義援金となります)
内容:さまざまな年齢・ジャンル・楽器のミュージシャンによる、楽しいコンサート
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Japan Festa Casual Friday Radio @Zuidas
日時:4月22日(金) · 17:00 – 19:00
場所:Grand Café Amsterdam Bright City (Claude Debussylaan 2-8, 1082MD Amsterdam)
入場料:無料
内容:3月25日に続き、ラジオショーで各種ワークショップ、チャリティオークション、茶道や生け花の実演、コンサートなどを開催します。どなたでもご参加いただけます。催し物のボランティア募集中です。
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Tabula Rasa for Relief Japan
日時:4月27日(水) · 20:00 – 23:00
場所:Maarten Luther Kerk (Dintelstraat 134, Amsterdam http://www.luthersamsterdam.nl/)
主催・連絡先:松本和志 santikazushi@gmail.com
入場料:ご寄付
内容:音楽とダンスの即興によるパフォーマンス(John Dikeman – サックス、Alan Purves – ドラム&パーカッション、松本和志 – バストロンボーン、Marije Nie – タップダンス、伊藤真喜子 – ダンス、他ゲスト)
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栗コーダーカルテット アムステルダム公演
日時:5月18日(水) · 20:00 – 23:00
場所:Maarten Luther Kerk (Dintelstraat 134, Amsterdam http://www.luthersamsterdam.nl/)
連絡先:松本和志 santikazushi@gmail.com
入場料:€10+ご寄付
内容:NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」の作曲も手がけるリコーダー奏者、栗原正己氏率いるユニークな癒しのアンサンブル、栗コーダーカルテットのオランダ初公演です。収入の一部は震災・津波の義援金に充てられます。http://www.kuricorder.com/
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〔財〕日蘭シルバーネット・義援金サポートバザー
日時:5月29日(日) · 10:30 – 14:00
場所:囲碁会館 (Schokland14, 1181HV Amstelveen)
主催・連絡先:Chieko van Santen info@nichiran.org http://www.nichiran.org/
入場料:€2
内容:隔年での恒例行事となっているバザー&日本文化紹介イベントにて、義援金サポートを行ないます。

情報サイト・義援金受付け
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Japan Helpen Kan!
http://www.facebook.com/home.php?ref=home#!/home.php?sk=group_160106030711715&ap=1
(ウェブサイトは現在オランダ語のみ)
http://www.japanhelpenkan.nl/
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ばいばいねっと
http://www.baibainet.com/
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ポートフォリオ・ベルギーニュース
http://www.portfolio.nl/article/show/4153
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在オランダ日本国大使館(英語のみ)
http://www.nl.emb-japan.go.jp/e/earthquake_tsunami/solidarity_events.html
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在蘭日本商工会議所
http://www.jcc-holland.nl/
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どこに寄付をしたら、どこにお金が行くのか
http://irritantis.info/
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日本財団カンパン
https://canpan.info/open/news/0000006465/news_detail.html

(情報をまとめて下さった松本さん、ありがとうございました!)

(私は4月10日のチャリティーコンサートで演奏させて頂く予定です♪)

フライト日記 (Tokyo/Osaka)

3月11日に発生した東北関東大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆様、そのご家族、関係者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

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2011年3月
(NRT/KIX) 

3月15日、休暇あけのフライトは、
(いつものように東京便と大阪便をリクエストしていましたが通らず)
トロント便の予定でした。

3月14日(月)朝のニュースで福島原発の2度目の爆発を知った時、頭に浮かんだのは、
「明日の東京便が付いているオランダ人の同僚達は、さぞ不安に思っていることだろう・・・」
ということ。

思わずCrew Control (病欠を取る時などに連絡を入れたり、スケジュール変更があった時に連絡がくる部署)に
  私は15日からトロント便に乗務予定だけれど、今の日本の状況から、
  東京便に乗務予定のオランダ人クルーの中に、
  もしも、「できれば行きたくない」という同僚がいたら、
  私は東京に家族もいるので、よろこんで替わります・・・!
と電話を入れました。

でも、例え「行きたくない」と思っていても、ただ「行きたくない」という理由だけでは会社に連絡し辛いかもしれないと思い、試しにFacebookのコミュニティーに
  私は明日トロント便に乗務予定だけれど、
  もしも明日東京便に乗務する同僚の中に、
  できれば行きたくない、という人がいたら、
  私は日本に行かれれば家族にも連絡できるし、
  不足している物も届けられるし、
  必要なら両親をオランダにも連れて帰って来られるから、
  是非替わりたいので連絡下さい・・・!
と投稿してみたら、予想以上に(知らない同僚達からも)同情と応援のコメントやメッセージが来て、いつの間にか
  “misaeが日本に行けるように、みんなで協力しよう!”
という流れになり、
彼ら経由でこの話を耳にした東京便乗務予定のパーサーから
「明日の便は、東京経由大阪行きに変更になったので東京にはステイできないけれど、それでも構わないなら、なんとか君が東京便に乗務できるように手を尽くす」
というメールが・・・
「ステイ先が大阪でも構いません。今の状況だと、例えステイ先が東京(成田)だったとしても、ホテルの外に出るのは禁じられていたでしょうし、家族に連絡したり、物を送ったりするのは大阪からでもできますから。」
と返信し、待機していました。 

しかし、その日の夜には
「残念ながら、変更できません」
という電話がCrew Controlから(そして、「交通機関のマヒで成田空港に辿り着けない日本人クルーもいるのではないかと心配して別の同僚が連絡を取ってくれたJapanese Division =日本人乗務員が所属している部署のリタからも同様のメールが)あり、
諦めてトロントへ行くつもりで準備していたのですが、
翌朝=出発当日の朝、CCM(=Cabin Crew Management)から
Working Crew (=乗務するクルー) になるか Dead Heading Crew (=乗客としてフライトに同行するクルー)になるかまだわからないが、君が東京便に乗務できるように必ずアレンジするので連絡を待つように」
という電話が入り、日本へ行けることに。
先述のパーサーが、CCMのマネージャー達にメールを送ってくれていたのです。

人助けのつもりが助けられて、日本に行けることになったので、
両親と弟妹、友人達に連絡して、
日本で不足しているものをオランダで買って持って行き、大阪から送ることにしました。

家族や友人へ必要な連絡をした後、(前日も結局3時間しか寝られなかったので)1時間半仮眠を取り、買出しをしてスキポールへ向かいました。

途中、WTC駅で(日本語補習校のママ友であり、mixiでのマイミクである)LUNAさんから、(日本で在庫がなくなっているという)ビニール合羽と(懐中電灯代わりになる)自転車用ランプを受け取りました。
LUNAさん、本当にありがとう・・・!)

東京行き直行便は、
「オランダ人クルーを成田にステイさせない為、成田空港経由で関空へ飛ぶ」
と聞いていたのですが、
成田空港の安全が不確かであることを理由に
リポーティングの後に関空直行便に変更されました。

危ない場所にもギリギリまで飛ばす会社なので、成田に降りないという決定に心が震えました。

成田のクルーホテルにいたオランダ人クルーは15日(火)までに全員大阪のクルーホテルに全員移動したとのこと。

リポーティング時に、私の代わりにトロントへ行くことになった(=東京便と交換してくれた)同僚に偶然会い、直接お礼を言うことができました。(←偶然・・・ではない気がしています。) 

通常はキャビンクルーだけで行われるフライト前のブリーフィングですが、今回はコックピットクルーも全員、また、CCMのマネージャー3名と企業医師も出席し、
機長からは関空までのルートが放射能汚染の可能性のない南方ルートが取られること等の説明、
企業医師からは放射能汚染予防の為に機内にヨード薬が特別に搭載されたこと、
CCMのマネージャー達からは会社の方針の説明がありました。

こういう便での日本語のアナウンスは大変です。
幸い、日本人乗務員の中で最も乗務暦の長い大先輩のHさんがいらしたので、
安心でした。

お客様も、旅行に出ている間に日本がこんなことになってしまって、どんなにショックを受けているだろう・・・と、重苦しい雰囲気を予想して向かったゲート。

いつもと変わらぬ様子にちょっと気が抜けたのですが、
サービス中、やはりいつもと違う空気を感じました。

顔で笑って心で泣いている・・・?

そういう私達日本人乗務員もきっと同じだったと思います・・・私だって前日まで被災地の映像にショックを受け、家族を失った被災者の声に心を痛め、福島原発のことが心配で心配で、一人になっては涙していたのですから。 

外国人のお客様(皆様ジャーナリスト)の様子もいつもとは違っていました。
やけに明るく、無理にお酒を飲んで酔おうとしている感じ。
心の奥の恐怖心を隠そうとしているかのように・・・

今回のフライトで驚いたこと→機内のトイレからトイレットペーパーがいくつも盗まれました・・・東京便で機内の物が盗まれたのは初めてでした(→他の路線では時々あります)

関空到着は午後2時。
クルーホテルに着いたのは午後4時過ぎでした。

チェックインをしていると、様子を伺いながら近づいてくる私服の日本人女性に気付きました。
22年前に日本人乗務員として同期入社して、4年契約終了後、ニュージーランド航空に転職したMちゃんでした。 丁度乗務で来ていたとのこと。
彼女はニュージーランド、私はオランダに引っ越してしまったので、ずっと会えずにいたMちゃんに、こんなところで再会するとは! (←これも偶然ではないのでしょうね・・・)

翌日の朝食時は、東京ベースの方々(←大阪に一泊し、国内線で東京に帰られました)と、Mちゃんと一緒に。
いつもは日本人は私一人なのに(日本人乗務員は通常は帰国後は帰宅してクルーホテルに泊まることはないので)日本語でおしゃべりしながらの朝食・・・なんだか、日本ベースだった頃の、アンカレッジやアムステルダムでのステイ中の朝食の時間のようで、懐かしかったです。

大阪では、家族や、メールで連絡が取れていなかった友人達と電話で話し、
オランダから持ってきたものを郵送しました。

 ホテルの部屋ではついつい原発のニュースに見入ってしまい、
そんな折、会社から
「風向きが変わり、東京にも放射能が届く可能性が出てきた為、今後も東京便は、大阪行きに変更して運行する」
というメールが入り、ますます心配に・・・
(オランダ人には言いませんでしいたが、ホテルの部屋で一人になって、いつまでも不安が続く東北関東地方の人々を思うと悲しくなってしまって、涙が止まりませんでした(>_<。。。 )

オランダ人も
「2泊もしないで今すぐにでもオランダに帰りたい」
と不安そうだったので、自分の気分転換も兼ねて、雪の中、皆を京都に案内することにしました。
そう、3月半ばなのに、雪が降っていました。

半日しかなかったので、東寺(同僚の一人からのリクエスト)、清水寺、八坂神社の3箇所だけ回りました。 
思っていた以上に喜んでもらえて、私も嬉しかったです。
本当に美しい京都・・・癒しの威力はすごい・・・!
東寺で五重塔が特別公開されていて内部を見る事ができたのは、私も感激でした。
ミハーリとマリアにお守りを買いました。

京都から戻ると同行した同僚達はお腹が空いたとそのまま鉄板焼き屋さん(・・・と同僚達は言っていましたが、行ってみたら広島風お好み焼き屋さんでした)へ。

私は家族から連絡が入っているといけないと思い、念の為ホテルへ・・・と部屋へ戻るとドアの下に手紙が・・・
「19時より、地下1階のミュージックルームにて、3クルー合同ブリーフィングを行います」
という機長からの手紙でした。(その時、時刻は18時50分)

同僚達とは連絡が取れないので、一人で行ってみると、
(ミュージックルームというのがあるなんて知りませんでした・・・ヤマハのアップライトピアノが1台ありました・・・次回はここで練習させていただけるかな・・・?)
結局他のクルーも到着後既に眠ってしまっていたり、あるいは既に食事に出かけてしまっていたりで、数人しか集まっていませんでしたが、
会社から合同ブリーフィングをするように頼まれたという機長から、現在の状況の説明がありました。

① 今後は特別に雇った放射能の専門家が随時放射能の観測を行い、
   その数値により、その都度、成田便を成田に寄航させるかさせまいか決定する。
   現時点では、放射能の数値は危険なレベルにないので、
   成田寄航は問題ない。

② 成田は寄航問題ないが、万が一に備えて、
   オランダ人乗務員は1箇所に集めておいた方が連絡を取り易い為、
   暫くの間、日本でのステイは、東京便も大阪便も大阪ステイとする。

③ 成田空港から搭載される貨物に関しては、
   東京以北からの貨物は全て放射能測定を行い、
   汚染されていないことを確認してから搭載し、
   アムステルダム到着後も放射能測定を行ってから積み下ろし作業に入る。  

④ オランダの隣国(実際には国名を言っていましたがここでは伏せます)が
   成田に寄航しないことを早期に決定し、現在も寄航していないのは、
   放射能の危険性が理由ではなく、
   間もなく行われる選挙に備えた与党の政策の一環なので、心配しないように。

 ⑤ 今後会社から連絡がなければ、スケジュールの変更はない。
   「知らせがないのは良い知らせ」と思うように。

・・・とのこと。
それ以降も質疑応答が続いていましたが、忘れないうちに同僚達に知らせる為、(それに私もお腹が空いていたので)急いで同僚達の待つお店へ。

京都を案内してくれた御礼に・・・と、皆でワインをご馳走してくれました(*^-^*)

翌日は午前11時Calling(=Wake Up Call)だったので、その前に朝食を済まようと思い、9時に目覚ましをセット。

夜型の両親と1時くらいまで電話で話し、それからまたしばらくニュースを見ていると地震速報が・・・
あぁまだ収まっていないのか、まだ不安が続くのか、と思ったら心配で心配でたまらなくなり、気が付いたらまた涙があふれていました(T_T)

時間は長くありませんでしたが、十分睡眠をとり、帰りの乗務。
コックピットクルーが変わり(←私達キャビンクルーは2泊するのですが、コックピットクルーは1泊しかしない為)、新しい機長がクルーバスで皆に挨拶し、その日の飛行航路やオランダの天候などを説明、最後に
「やっと日本を脱出して家に帰れますね!」
と満面の笑顔で言ったのを聞いて、胸が苦しくなりました。

思わず
「私は日本人なので普段は気持ちを表に出さないけれど、今日は正直に言うので聞いてもらえる? あなた達はこれから家に帰るのでしょうけれど、日本人の私や(関空でジョインする)他の日本人乗務員にとっては、祖国を心配しながら家を離れるのです。 日本人の同僚達の中には、まだ家族と連絡が取れない人もいると聞いています。 日本人は仕事とプライベートをしっかり分けるので、いつもと変わらず笑顔で乗務しますが、心の中は不安や悲しみでいっぱいであることを忘れないで・・・(>_<。。。」
と伝えました。
みんなわかってくれたようでした。 

日本人乗務員は成田空港で交代、乗客も成田空港で乗り降りするので、
関空から乗り込んだのは私達オランダ人乗務員だけです。

つまり、現在、東京便は、
アムステルダム発
 ↓
成田着(成田行きの乗客降機)(成田行きの日本人乗務員降機)
成田発(アムステルダム行きの乗客搭乗)(アムステルダム行きの日本人乗務員搭乗)
 ↓
関空着(成田行きのオランダ人乗務員降機)
関空発(アムステルダム行きのオランダ人乗務員搭乗)
 ↓
アムステルダム着
という三角点飛行となっています。

アムステルダム発では、長い乗務の後、成田で降りず、そのまま関空まで乗務ればならないオランダ人乗務員が、
成田発では、(交通機関の運行が心配で念の為早朝に家を出て)早い時間から成田空港で待機後、まず関空まで乗務して、それから更にアムステルダムまで長時間のフライトをこなさなければならない日本人乗務員が、
通常よりも長い乗務時間となり、激務を強いられています。

早く通常のフライトになり、成田にステイできるようになりますように・・・

アムステルダム到着後、オランダ人の同僚達が、余った日本円や、アローワンスのユーロやドルを
「救援物資を買うのに役立てて欲しい」
と寄付してくれました。 

会社が考慮してくれ、次もまた東京便(ステイは大阪ですが)に乗務します。
これから暫くの間、最小限のフライトリーブで、できるだけ日本路線だけに乗務できるよう、会社との相談を続けるつもりです。
個人からの救援物資の受付も始まったので、オランダからの救援物資を大阪から送れたら・・・と思っています。

頻繁に乗務に出る事になり、在蘭日本人の友人達が企画している数々のオランダでのチャリティーイベントのお手伝いはできなくなってしまうかもしれませんが、
オランダでの活動は友人達に任せて、私は、私ができること、私だからできること、をやっていきたいと思っています。

今週末、再び乗務する東京/大阪便。
元々は、冬のスケジュール最後の3泊5日の東京便(夏のスケジュールでは、東京便は全て1泊か2泊)で、リクエストしたけれど頂けなかったフライトです。
大阪に3日間いられるので、翌日以降到着するオランダ人クルーの有志にも、インターネットに掲載されていた必要とされている救援物資のリストの中からオランダで購入して持って来てもらい、毎日私が代行して宅急便で送ろうと思っています。
また、時間があれば、不安な気持ちで滞在しているかもしれないオランダ人同僚達の観光案内等のケアもしてあげられたらいいなと思っています。

少しでもお役に立てますように・・・

フライト日記 (Beijing) その2

(つづき・・・)

翌朝北京到着。
と同時に盛大な拍手・・・着陸後に拍手をする国としない国がありますよネ・・・
確か南米の国々も拍手したような・・・

気温はマイナス5度。
この前のモントリオールがマイナス22度だったお陰で、全然寒く感じませんでした(笑)

クルーホテル到着後、ロビーのラウンジにあるピアノを弾いても構わないかフロントで確認。 OKが出たので、私はステイ中、買い物にも、(機長のヤン・ヨーストが皆の為に全てアレンジしてくれた)『万里の長城ツアー』(←万里の長城へは、初めて北京便に乗務した3年前?に既に訪れたので)にも行かずにピアノを弾く事にしました。

(↓ ラウンジのピアノ)

でも、まずは仮眠。
中国は丁度新年を迎えたばかりで、一日中花火の音が鳴り響き、結局1時間半くらいしか休めずxxx

幸い寝不足には強いので、気にせずシャワーして楽譜持参でクルードリンクへ。
ロビーのラウンジで、同僚達が飲んでいる間、私はピアノを弾かせて頂きました。
曲目は・・・
  シューマン 『トロイメライ』
  バッハ 『G線上のアリア』
  ベートーヴェン 『月光ソナタ(1楽章)』
  サティ 『ジムノペディ』
  ショパン 『ノクターン Op.9-2』
翌週マリアの小学校で子供達の為に演奏する曲です。
他に、同僚達からのリクエストで、
  ショパン 『ノクターン 遺作 (20番)』
  ショパン 『ワルツ Op.64-2』
  ドビュッシー 『月の光』
  中村由利子 『ウィスパリング・アイズ』
も。
最初にピアノを弾いてよいか尋ねた時は
「マネージャーに再度確認する」
「1曲だけ」
と渋っていたラウンジのスタッフでしたが、演奏を気に入って頂けたらしく、
「明日以降もいつでも弾きにいらして下さい(*^-^*)」
とおっしゃって下さいました。 よかった。

そんな訳で、夕食の後も、翌日の朝食後も、クルードリンクの時も、
沢山弾かせて頂きました♪
自身もバイオリンを弾く(←アムステルダムのタンゴ・オーケストラに所属しているそうです)という機長のヤン・ヨーストが、ちょっとだけですが(本当にちょっと・・・というか、ちょっと過ぎ・・・各曲10秒ずつくらい・苦笑)iphoneで動画を撮ってくれました。
(アップしようかと思ったのですが、iphoneで撮影したビデオはアップロードできないみたいデス)

ホテルの宿泊客も、ピアノの近くのテーブルで飲みながら、あるいは、ラウンジの上(←ラウンジは吹き抜けになっています)から、聴いていたと、同僚達が教えてくれました。
私の方は、翌週の練習を兼ねていたので、毎回同じ曲の繰り返しで申し訳ないと思いつつ・・・(^^ゞ

ホテルの部屋では、NHKを見ることができ、
花火の音も煩かったのですが(朝7時前から夜中の3時過ぎまで鳴りっ放しxxx)
いろいろ思うことあって眠れなかったので、助かりました。
『羽田空港開港80周年』の番組を見ました。
整備士の話の後に、空港案内をする”エアポート・コンシェルジェ”という仕事の紹介があって、
立ち止まることなく、困っている人を見つけてはお手伝いする、という仕事内容が、
学生時代にやっていたGoodwill Guideに似ているなぁと懐かしく思いました。
また、クラシック音楽専門チャンネルと思われるチャンネルがあって、
その時は丁度、これからバレエの放送が始まるところでした。
『天鵝湖』
わかりましたか??
チャイコフスキーの『白鳥の湖』です。
この日はチャイコフスキーの3大バレエ組曲を一挙に放送していました。

ホテルの部屋ではインターネットができたのですが、
Twitter も、Facebook も、YouTube も、skype も、ブロックされていて利用できないことに驚きました。
中国ではGoogle は使えない、というのは聞いた事がありましたが、
(ところが、そのGoogle は、香港経由で利用できたのですが)
他にもこんなにいろいろブロックされているとは・・・(O.O;)
sns、私はmixi、オランダ人の同僚達はhyvesを利用してました。 ローカルなsnsなら良いらしい(笑)

(↓ 夜中の2時半頃・・・ホテルの部屋の窓から花火の写真を撮ってみました)

北京滞在中に、4年契約を終えてアリタリアへ転職した後輩からメールが届きました。
アリタリアの先輩に、『スチュワーデスマガジン』(←今の『エアステージ』)の私の連載を楽しみに読んでいらした方がいらっしゃると、お知らせ下さったのでした。
まだ日本ベースで日本人乗務員として乗務していた頃、(1992年の夏だったと思うのですが、)インタビュー記事掲載後、しばらく小さなコラムを書かせて頂き、オランダベースに移ってからは1ページ分の連載記事『おらんだより』というのを書かせて頂いていました。
毎回心を込めて書いていたので、楽しみに読んで下さっていたと聞いて、とても嬉しかったです。

帰りの便も満席。
ノルウェイから自転車ツアーを企画しているというノルウェイ人の男性客がいらっしゃいました。
何度もギャレーに遊びにいらして、シルヴィアが話に夢中になってしまって困りましたが(笑)、私がピアノを弾くという話をしたら、
「コンサートホールの手配もしているから、是非ノルウェイでコンサートを開いて欲しい」
と言われてしまいました。
そうですねぇ~いつか、どなたかと連弾コンサートをノルウェイでできたら素敵でしょうねぇ~(*^-^*)
「グリーグの曲は必ず弾いて下さいよ!」
丁度グリーグの『ピアノ協奏曲』の連弾を練習中です♪
『ペールギュント』の連弾もいいかもしれません・・・
準備が整ったらご連絡させて頂くことになっています。
(彼の方からは既に催促のメールが届いていますが・・・まだ無理ですxxx)

アムステルダム到着が近づくと、シルヴィアが、
「もうすぐ家に帰って彼に会えると思うと嬉しくて仕方がない・・・もうすぐ彼と結婚できるんだと思うと感激で泣けてくる・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる 」
と本当に涙ぐんでいて、思わず”もらいウルウル”してしまいました。
愛する人のことを思うと嬉しくて泣けてくるなんて、なんて幸せなんでしょう!!

アムステルダム到着後、ゲートからクルーセンターまで機長のヤン・ヨーストとたまたま並んで歩いていたのですが、
「君、オランダでサウナ行ったことある?」
「サウナですか?! え~と、日本ベースで飛んでいた頃に1度だけ・・・アムステルダムのクルーホテルで先輩と一緒にホテルのサウナに行って、途中で裸の男性が入ってきてビックリして以来、行ってません(苦笑)」
「今度、サビナが話していたユトレヒトのサウナ(※)に一緒に行かない? 入る手順とか教えるよ(*^-^*)」
「はい・・・いいですけど・・・」
これは新手のナンパか??
でも彼は奥さんいるし、ナンパするようなタイプでは全くないし、もしかしたらオランダでは普通のことなのかも・・・?
・・・にしても、なんでサウナ??(笑)
フライトの後で疲れていて聞けなかったので、どうしてサウナなのか、今度聞いてみます(笑)

(※)パーサーのサビナが、夕食時に、ユトレヒトにとても良いサウナがあると話していて、偶然にもそのサウナ、私の家から徒歩数分の場所なのです。)

次のフライト(=休暇明けのフライト)は、シンガポール便の予定でしたが変更になってしまい、トロント便です。
(ようやく暖かい国へ行けると楽しみにしていたので、ちょっとガッカリ・・・)

フライト日記 (Beijing) その1

2011年2月
(PEK)

冬の休暇(2月20日~3月15日)に入る前の最後のフライトは北京便でした。

前回の北京フライトは確か北京オリンピックの直後だったので、約2年半ぶりくらいでしょうか。

オランダの鉄道はダイヤが乱れることが多いので、少し早めに空港へ向かい、
パーサー達に挨拶。
予想通りLocal CA (=中国路線の場合は中国人CA)だと思われ、英語で話しかけられる・・・(笑)
「あ・・・私は中国人ではなく日本人(*^-^*)」
「?? あ~! あなたはパーティーでピアノを弾いた人ね!」
会社のパーティーで、オランダ人ピアニストのヴィビ=スルヤーディと連弾したのは、もう3年以上前になるけれど、今でも覚えていてくれる同僚が多くて、なんだか光栄です。
(その時のビデオは、左の『写真と動画』のリンクからYouTubeでご覧頂けます♪)

早めにブリーフィングルームへ行って会社からのお知らせ等を読んでいると
(3月末以降の夏のスケジュールのお知らせによると、東京便の3泊5日、4泊6日のスケジュールはなくなってしまうらしい・・・結局1度も頂けなかった・・・悲)
中国人の同僚達3人が入ってきました。

(日本路線もそうですが、Local CAが乗務している路線では、Local CAは現在通常1便に3名乗務しています←ちなみに、私が日本人CAとして乗務していた頃は、Local CAが乗務していたのは日本路線だけで・・・あとはブラジル路線と香港路線にインタープリターが1名乗っていました・・・バブリーな時代だったので、1便に日本人CAが5名も乗務していました)

私を見た途端
「???」
という表情の中国人の同僚達(笑)
「はじめまして、私は日本人のmisaeです」
と挨拶すると
「あ~! あなたの元旦那さんと年末に一緒に乗務したあるよ(←なんて日本語で言ったりはしていません、英語です)」
そうだった、元夫は丁度クリスマス頃に北京便に乗務していたんだった・・・
「離婚した後1年付き合ったけど、また最近別れたって話してた」
はい、その通りです(笑)

次に入ってきたオランダ人同僚エイミーは、インドネシア系で、これまた一見中国人。

全員揃って、ブリーフィングが始まってすぐに、オランダ人CAの一人から
「いつもはLocal CAは3人だけなのに、どうして今日は5人もいるの???」
という質問が(笑)
「私達は中国人じゃないのよ(笑)」
とオランダ語で答えるエイミーと私。

今回のブリーフィング、いつもと違って、パーサーが一人一人に
「自分が一番嫌だと感じることは何か」
を自己紹介がわりに話してもらう、というものでした。
1番多かったのが『自己中な人/他の人のことを考えない人達』。
「そういう人達を教育するのは私達の仕事ではないが、他のお客様の為に、きちんと注意するように」というパーサーの指示がありました。
私は
「不満を本人に直接伝えずに別の人に陰口を言うこと」
と答えました。 
誰かに対して何か思うことがあったら、良い事も悪い事も、きちんと本人に正直に伝える・・・というのが、チームワークにおいてものすごく大切なんじゃないかな・・・と思うのです。
良くない事の場合、言い辛いこともあるかもしれませんが、本人に言わずにいて不満が積もり、本人ではなく他の人に陰口を言うというのは最悪だと思っています。 これではチームワークは成り立ちません。 
だから私は相手がパーサーや機長でも、「それはおかしいのではないか?」と思うことがあれば、正直に自分の意見を伝えます。 誠意を持って話すので、(話をした時点では意見が対立してしまうこともありますが)気持ちはきちんと伝わり、同僚としての関係もかえって深まる事が多いと思います。
エイミーも私と同じことを答えていました。

フライトセイフティー関連では、機内でのコンピューター火災の消化方法に関する話がありました。
機内でノートブックコンピューターを使うお客様が増え、機内でのコンピューター火災も増えているとのこと。
コンピューターから火が出た時には、
① ハーロン消火器で火を消す
② 電源のコンセントを抜く
③ コンピューターに水をかける
(水をかけておかないと、内部が熱くなっている為、再び出火してしまうそうです( ̄□ ̄|||))
勉強になりました・・・φ(.. ) メモメモ

ブリーフィングを終えて飛行機へ。
機種はボーイング747-400型機。
担当はエコノミークラス。 満席。
4~5ギャレーと呼ばれる、2階席への階段とエレベーター脇にあるギャレーにアサインされました。 エコノミークラス中央部を担当します。
普段はビジネスクラスか、エコノミークラスでも最前方エリアを担当することが多いので、このギャレーにアサインされたのは何年ぶりでしょう・・・10年以上ぶりかもしれません。(記憶が悪いので思い出せませんxxx)

相棒は、来月結婚式を控えたシルヴィア。
とても明るく良い子なのだけれど、おしゃべり好きで、同じくおしゃべり好きのシニアパーサーのアネリースがギャレーに遊びに来ると、仕事を忘れておしゃべりに夢中になってしまう・・・(^^;)
トローリーの準備を彼女の分と2人分するのは全く構わなかったので何も言わなかったのですが・・・
ミールサービス中、ビジネスクラス担当のヴィルマインがシルビアのエリアを手伝ってくれた為(←ビジネスクラスは満席ではなかったので、エコノミークラスよりも先にサービスが終わり、1人がエコノミークラスを手伝いに来てくれたのです)、
一人だけ先に担当エリアのサービスを終えてギャレーに戻ったシルヴィア。 私がシルヴィアだったら、ギャレーに戻る前に、反対側の通路でサービス中の相棒に「手伝うことはないか」「足りなくなっているものはないか」聞き、何もなければ、今度は一つ先のワーキングエリアの同僚に声を掛けて、必要なら手伝い、ギャレーに戻るのはエコノミークラス担当の同僚達全員がほぼービスを終えるのを確認してから・・・なのですが、シルヴィアは誰にも声をかけずにギャレーに戻ってしまった・・・
もしかしたら、先にギャレーで、コーヒー&リキュールサービスの準備をしてくれているのかもしれない・・・と思いつつ、残った同僚達で助け合いながらミールサービスを終え、ギャレーに戻ると、
シルヴィアはシニアパーサーのアネリースとおしゃべりしていて何の準備もしてないxxx
「自分のエリアが終わっても、まだ終わっていない同僚の手伝いに戻ってきて欲しかったな・・・」
と伝えると、アネリースが
「シルヴィアはたった今戻ってきたところヨ」
と答えるので
「それはあり得ない、シルヴィアはヴィルマインが手伝っていたので、大分前に一人だけ先にサービスを終えていたはず。」
「手伝ってもらったのは私だけだったの?」
とシルヴィア。
(ギャレーに戻る前に他の同僚達の様子を伺っていたらわかることなのですが・・・(-_-;)
(アネリースも他の同僚達がサービスを終えてないのを察知して、シニアパーサーとしてシルヴィアに手伝うように促すなりしてくれたらいいのになぁ・・・←でも、これは結構よくある=忙しさのタイミングを計れないパーサーが多いxxx)
「6~7ギャレーのキャシーが、自分のエリアを終えた後、相棒のサビネを助けて、その後、私のエリアも手伝ってくれたのよ・・・キャシーに申し訳なくて、それであなた達に(←アネリースにも)伝えてるのヨ。」

シルヴィアは入社して間もなかったので、もしかしたらまだそこまで気がまわらないのかもしれません。
その後も度々アネリースやお客様とのおしゃべりでサービスの準備が遅れましたが、段々と途中で気付いて
「あっ!ごめんなさい!私の分も準備してもらっちゃって!」
と言うタイミングが早くなってきていました(笑)

休憩時間中は、コックピットに星を見に行きました。
機長のヤン・ヨーストが
「正面に見えている星は赤いから惑星に違いない!」
というので、見てみると、それは『うしかい座』の1等星アルクトゥルスでした。
アルクトゥルスは、北斗七星の柄のカーブを延長してたどる『春の大曲線』と呼ばれる曲線上にあって、曲線の終点『おとめ座』の1等星スピカのすぐ近くには、さらに明るい(0等星)土星が輝いていました。
「赤い星は全て惑星だと思ってたxxx」
というヤン・ヨースト。
他にも、例えば『さそり座』の1等星アンタレスも赤いけれど惑星ではありません。
「惑星なら、丁度今、土星が見えてますヨ」
と、『春の大曲線』を説明し、『おとめ座』の1等星スピカを指して、その斜め右に見えているのが土星だと話すと、
疑い深い(?)操縦士たちがこぞってiphoneを取り出し、フライトモードでStar Walkというアプリケーションを作動させて確認していました。
このStar Walkというアプリケーションは、私も後からダウンロードしたのですが、何時間見ていてもあきません!
(iphoneをお持ちの方、おすすめデス!!!)

オーロラも見えないかなぁ~とコックピットの北側の窓の外を見てみると・・・
見えました!!!
しかも、ものすごく近くに!!!
ほとんどの場合、見えても、遠くの方にボヤ~っと/あるいはモヤモヤ~っと見えているだけなのですが、今回は目の前でカーテンが揺らめく、よく写真などで見る、まさにそのまんまのオーロラでした!
写真やビデオを試みましたが、普通のカメラでは無理ですね(>_<。。。(残念) 
こんなに近くで、こんなに大きく、こんなに見事なオーロラを見たのは初めてでした♪(感激)

(こんな感じのオーロラが、飛行機の真横で揺らめいていました・・・下から見上げるのではなく、自分の真横に見える、というのも飛行機ならではですよネ ↓ )

オーロラがあまりに美しかったので、(本当は休憩時間中ずっと眺めていたかったけれど)コックピットを後にして、他の同僚達に知らせました。
それからキャビンをまわって、起きていらっしゃるお客様にもオーロラが見えることをお伝えしました。
あまり知られていませんが、コックピットからでなくとも、キャビンが暗い時はキャビンの窓からでもオーロラを見ることができるんですヨ。
(ただし、読書灯は消して下さいネ)
(オーロラが見られるのは北極圏で日が沈んで暗くなる冬の間だけ・・・夏の間は白夜で暗くならないので見えません・・・日本路線でも頻繁に見られますから、機会があったら是非、窓の外を見てみて下さい!)
(機内からオーロラを撮影された方の写真発見→http://museum.4travel.jp/photos/10003018/

エコノミークラス最後部で、
「ギャレーの明かりが眩しくて眠れない!(-_-#)」
と怒っていらっしゃるお客様(お酒もかなり飲んでいらっしゃるようでした)がいらしたので、その方にもギャレー横のドアの窓からオーロラをご覧頂いたら、
「初めて見ました、ありがとう!」
とご機嫌を直して下さいました(*^-^*)
オーロラ、ありがとう(*^-^*)

(なんだか長くなりそうなので、つづく・・・)

Cito Toets シト・トゥーツ結果

(まだ北京便のフライト日記を書いている最中なのですが・・・(^^ゞ)

一昨日マリアのシト・トゥーツの結果が出ました。

・・・542点!!

ギリギリですが、これで、希望していた大学進学科・二ヶ国語教育科に願書を出すことができます・・・よかった・・・ε-(^。^;)ホッ

来週中に願書を提出し、今月末それが中学校側に受理されたかがわかり、
(入学希望者の多い学校は抽選があります)
マリアが希望しているSt. Gregorius collegeのTTO (=Tweetalig Onderwijs =二ヶ国語教育科)では、更に、英会話面接があります。
それに受かればTTOへ、万が一落ちてしまった場合は、同校のVWO (=通常の大学進学科)へ進学することになります。

学校見学&体験レッスンを受けに行った時、TTO を志望している子供達は授業中”普通~に”英語で先生と遣り取りしていました・・・マリアの英会話力、大丈夫かな(^_^;)

その前に、願書を受理してもらえるか・・・まだしばらくはドキドキが続きそうです。

またご報告します♪