今回、年末年始の一時帰国から戻ってすぐの乗務だったのと、年明け早々子供達が高熱を出してバタバタしたせいか、乗務から戻って暫くボ~ッとしていました(←時差ボケ?)
急がないとまた次の東京便に出ないといけなくなってしまうと、これでも急いで仕上げたのですが・・・いつもUPが遅くてスミマセン
2010年1月
(NRT)
今年の初仕事は東京便です♪
連日の雪もやみ、空は快晴。
外にまだかなり雪が残っていて、スーツケースを転がしながらバス停まで歩くのに苦労しましたが、
バスも電車も遅れることなく、無事空港到着。
日曜日に講師の仕事をさせて頂いているアムステルダムの日本語学校『寺子屋』のH先生と空港のカフェで待ち合わせし、
新年度の打ち合わせを少々。
リポーティングは午後4時。
スーツケースを預け、パーサーに挨拶。
「あぁ

君はあのピアニストだね!」
とシニアパーサーのベン。
それを聞いたジュニアパーサーのカローラも
「あぁ

Wibiと一緒にピアノを弾いた?」
(会社のパーティーがあったのは2007年の秋ですから)もう2年以上経つのに、
みんな覚えているんですねぇ・・・(驚)
ブリーフィングでは最初に、皆の顔を覚える為に、パーサーがCAML(=クルー全員の氏名、担当ドア、担当ギャレーなどが書かれたリスト)の名前を一人一人読み上げ、
名前を呼ばれたら挙手するのですが、
その時も
「担当ドア21、misae・・・かの有名なピアニスト!」(← ちょっと恥ずかしい・・・)
「あぁ~

」
と皆。
(ピアノもちゃんと練習しないと・・・(^_^;))
ブリーフィングが終わり、まだクリスマスの飾りが残った(←ヨーロッパでは、三賢者が訪れる1月6日までがクリスマスなのです

)華やかな
空港ターミナルを歩いて、
ゲートへ・・・空港の大きなガラス窓の外を見ると、さっきまで晴れていた空がいつの間にか曇り、雪が降り始めていました。
(↓ ブログに大きな写真を貼る方法が、今頃ようやくわかりました・・・(^^ゞ)
(↑ 赤系のツリーが飾ってある場所もあるのですが、私のお気に入りはこのデルフト・ブルーのツリー)
(↑空港職員の話では、このツリーに飾ってあるデルフト焼きのオーナメントが頻繁に盗まれるのだとか・・・ダメですよー

)
セキュリティーチェックを終えて、お客様よりも一足先にボーディング。
東京便の機種は、ボーイング747-400型機。
スキポール空港の雪景色は珍しいので、
ボーディング・ブリッジからちょっと写真を・・・

↓
「あぁ・・・これは
凍結防止剤の散布で1時間くらいディレイするだろうな・・・

」
と思ってたら、お客様のご搭乗が始まって間もなく、大雪(というか雪嵐)状態になり、
お客様が皆様お乗りになって、さぁドアを閉めて出発~

という時
空港閉鎖に

オランダは普通はあまり雪は降らないので(→降っても
東京程度なので)、冬の間、他のヨーロッパの空港が雪で閉鎖になっても
スキポール空港だけは大丈夫

・・・と思っていたのですが、ここも雪で閉鎖になることがあるのですね

昔はこんな時、トローリーを出してドリンク・サービスをしたり、ミールを温めてミール・サービスをしたりしたものですが、
911以降、年々フライトセイフティーの規定が厳しくなり、 今は離陸前にトローリーをキャビンに出してサービスしてはいけないことになっているので、
ただただ待機する他ありません。
(↑ 氷が付いた窓から外の様子を伺うと、主翼やエンジンの上にも雪が・・・)
折角の
東京便なのに、滞在時間が短くなったら・・・というか、このまま
欠航にでもなったら・・・悲しい

「 少なくとも午後9時半までは離陸できない(定刻だと午後5時40分発)」という情報がコックピットから入ったので、
成田到着が夕方5時くらいになるかもしれない旨、(日本はもう夜中の1時過ぎでしたが)実家の両親に電話してもらおうとミハーリに電話

(そんなに遅れるのなら、どうして飛行機を降りないのだろう・・・)
という疑問と
(降機しないということは、もしかしたら、予想よりも早く空港閉鎖が解除になるのかも・・・)
という期待。
欠航やらクルーチェンジやら、いろいろ覚悟しましたが、
幸いにも空港閉鎖から1時間後に雪が止み、出発できることに(>_<。。。(←嬉し泣き)
まずは凍結防止剤を散布しなければなりません。
滑走路の近くに、凍結防止剤散布用の特別なスペースがあるらしく、左右に何機もの飛行機が並んで駐機しています。
左側にはボーイング777、その向こうにMD-11。
右側にはボーイング737。
私の担当ドアの窓からは、丁度そのボーイング737に凍結防止剤が散布されているところが見えました。
凍結防止剤の散布は尾翼から始めるのですネ。
こちら側とあちら側に数台ずつ、凍結防止剤を散布する専用車が、丁寧に作業をしていました。
間もなく私達の飛行機も尾翼から散布が始まりました。
アイスキャンディーのように真っ白だった機体が、すっかり元の空色を取り戻したら、できあがり♪
凍結防止剤散布に1時間かかり、合計2時間遅れで出発しました

私の担当エリアはAゾーン。 1階最前方の、通常はビジネスクラスのエリアですが、今日はエコノミークラス。
座席はビジネスクラスシートのまま、エコノミークラスのサービスをします。
エコノミークラスのチケットをお持ちのフリークエント・フライヤーのお客様が優先的にこのエリアのお席をゲットします。
フリークエント・フライヤーのお客様のリストをパーサーから受け取り、サービスではきちんとお一人お一人お名前をお呼びするよう心がけます。
お出しするのはエコノミークラスのお食事でも、サービスはビジネスクラス同様です。
赤ちゃんが一人、ルーマニア人のお母様と一緒に乗っていました。 お父様が日本人とのこと。
お母様がお化粧室にいらしている間、抱っこして写真を撮らせていただいたのですが、
シャッターを押した瞬間に、ニコ~ッ

と満面の笑みを見せてくれて・・・それはも~可愛かったです

定刻より約2時間遅れて成田着。 クルーホテルに着いたのは午後4時ちょっと前。
仮眠を取ってから実家へ向かったのでは夕食に間に合わない(←母が夕食の支度をして待っていてくれている)ので、
シャワーを浴びて着替えたら即、出かけることに。
成田のクルーホテル、何年前からか思い出せないのですが、(他の同僚達が皆4階とか6階とかでも私は)いつも最上階のお部屋を用意して下さるので、窓からの景色が楽しみで♪
今回はラッキーなことに西側のお部屋だったので、窓の外に、美しい夕焼けをバックに浮かび上がった富士山のシルエットが見えて・・・感動して
日本人だというのに(日本人だからこそ??)写真撮りまくってしまいました・・・(^^ゞ ↓




(↑ 同じような写真が何枚もスミマセン・・・これでも半分以上削除したんですがxxx)
2時間ディレイしましたが、2時間取る予定だった仮眠をカットしたので、無事、夕食の時間に実家到着

母特製の七草粥を作ってくれていました・・・感激(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
(↑ 昼間やっていた料理番組で、七草粥に湯葉を入れていたのが美味しそうだったからと、湯葉入り・・・ホントに美味しかった!!)
ディレイで、オランダ人同僚達は疲れてしまったようで、 翌日の東京案内はキャンセル。
夕食後は両親と夜中の3時過ぎまで映画(←アンジェリーナ・ジョリーの『ウォンテッド』というの)を観ました。
日本ベースの頃から欠かさずやっていたオランダ人同僚達への観光案内が初めてキャンセルになって、ちょっと気が抜けましたが、久しぶりにのんびりできたし、両親にも喜んでもらえたので、これからは(もうオランダ人は放っておいて)実家でのんびりしようかな・・・・・・・・・・な~んて、ふと思ってしまいました

翌日は、実家でお昼を食べて、近所に新しくできた武道具店でミハーリの新しい柔道着(身長180cm用の大きいサイズ)を買ってから成田へ。
子供達がいない時は、実家の最寄駅から電車を乗り継いで成田まで行くのですが、父が青砥駅まで車で送ってくれて、すごく嬉しかったです。
(お父様、ありがとう(>_<。。。
早く声が元通りになって、また一緒にカラオケ行けますように・・・!)
夕食はクルーホテルの近くにある(オランダ人の同僚達が大好きな)鉄板焼き屋さんへ。
でも一番人気は鉄板焼きメニューではなく、餃子です(笑)
食事中の話題は専らオランダの天候・・・また天気が崩れて雪になるらしい・・・

翌日Callingの30分前に起きて、部屋の電話のメッセージランプを見ると・・・点灯してない・・・ということはディレイやキャンセルはなし・・・ε-(^。^*)ホッ
いえ、乗務で日本に滞在している時に、フライトがディレイしたりキャンセルになったりして少しでも長く居られることになるのは、個人的には嬉しいのですが、
他の諸々のことを考えると、やはりディレイやキャンセルはないにこしたことはありません。
Pick Up Time (=クルーバスがホテルを出発する時間=Calling Time の1時間後)の15分前にロビーに降りると
(他の国では30分くらい前に降りるのですが、日本では折角なのでギリギリまでテレビを観てから降ります・・・(^^ゞ)
パーサーが
「どうやら雪で到着便が遅れていて、17時出発になるらしい・・・」
定刻は14時40分・・・ということは、2時間以上もディレイするということデスか???
「そんなに遅れるならどうしてCallingを遅らせてホテルで休ませてくれないのか」
という不満が皆から起こります。
どうもオランダ側と日本側で情報がかみ合っていないらしく、とりあえず、定刻で空港へ向かいました。
チェックイン・カウンターにサービス・マネージャーの姿も見えず、そのままゲートへ。
ゲート前は地上職員に質問するお客様でごった返していて、私達も正確なところを地上職員に確認したかったのですが、
地上職員の方々があまりにお忙しそうで声をかけられずxxx
先にゲートにいらしていた日本人乗務員の方々の話では、
「多少遅れたけれど、オランダからの飛行機は既に到着している」
とのことだったので、どうやら大幅なディレイはなさそう・・・?
30分くらいゲート前で待たされた後、ようやくボーディングできることに。
機内の準備が整い、お客様をお迎えし始めた頃、給油が始まりました。
いつもより給油時間が長いような気がしていたら、機長からアナウンスが入りました。
「オランダは午後から雪の予報なので、念の為、余分に給油している」
とのこと。
=大雪で空港閉鎖になって別の空港に臨時着陸しなければならなくなった場合に備えて・・・。
(↑ 不安を煽るだけなので、お客様にはそのようにはアナウンスしませんが)
無事降りられるのか否か・・・ドキドキしながら乗務していましたが、
到着2時間前に入った地上からの連絡によると、どうやら大丈夫そう。
(↑ これは、クルーミール。 日本発には、"日本の"カレーが搭載されています。 これがまたとても美味しい♡ 沢山余っていたので、2種類とも食べてしまいました♪)
スキポール空港には(出発は2時間近く遅れていましたが、航路を北にとり、高度の高いところを飛んだのでしょうか、)定刻よりも25分遅れての到着となりました。
クルーセンターに行くと、子供達と元夫の姿が!・・・お迎えに来てくれていました (*^-^*)
次のフライトも東京便。
こんなに頻繁に帰ってきて実家も迷惑なんじゃないかと心配しつつ・・・でもやっぱりとっても楽しみです

