フライト日記 (Kuala Lumpur)

4月に入ってから、一時帰国中(4月末)に演奏した(&踊った)曲の準備におわれてしまい、フライト日記をずっと書けないでいました・・・ (^^ゞ
今月末(5月末)にピアノの発表会、6月はアムステルダムでのコンサート(バイオリンの伴奏を頼まれています)とフラメンコの発表会、
7月にもし一時帰国できたら(現在スケジュール調整中)都内でのコンサート(2台ピアノ)を控え、
乗務の合間はほとんどピアノを弾いているか歌っています♪(←先月日本で映画『レ・ミゼラブル』を観て、いたく感動し、それ以来、脳内音楽が『レ・ミゼラブル』に・・・笑)
今月はスタンバイで、スタンバイの間は100%で乗務する(普段は50%で乗務していま・・・あ、今月から67%にパーセンテージを上げたんでした!)ので、
フライトリーブも短く、いつもに増して慌しい毎日ですが、
少しずつフライト日記も書いていきたいと思います.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))

2013年1月
(KUL)

寒い時に暖かい国へのフライトが付くのは本当にありがたいです・・・!(˘ᵕ ˘人)ஐ:*

夏服とビキニとサンダルをスーツケースにつめて、
冷たい風に凍えながら(笑)空港へ。

ブリーフィングルームに入った途端、スチュワードの1人(今回10人中6人が男性CAでした)ルネが、
「昨日、家でたまたま5年前の会社のパーティーの時のDVDを見たんだけど、ヴィビと一緒にピアノ弾いてた人だよね?? わ~本人に会えて光栄だよ~!」
と握手してきてちょっとびっくりしましたが、演奏を褒めてもらえて(演奏が美しかったのはひとえにヴィビのお陰だったのですが)嬉しかったです(*^-^*)

機種はB777-200。
担当はエコノミークラス。

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↑ 今回はスカイチームの飛行機・・・やっぱり青くないと可愛くない?

理由は何だったか忘れてしまったのですが、
1本線(ビジネスクラスの担当資格をまだ持っていないCA)のスチュワードくん2人、ミヒールとバートと一緒に一番後ろのギャレーに入ることに。
一番後ろのギャレーは初めてだったので、
飛行機に乗り込んで、Pre-flight Check と Security Check を済ませてから、ギャレーのどこに何があるか確認。

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(↑ これがB777の一番後ろのギャレー)

慣れないギャレーで戸惑うことも多かったですが、ミヒールとバートがいろいろ助けてくれ、
おまけにパーサーのメタが、それはそれはよく気が付き、次々サポートしてくれたので、
スムーズに楽しく働くことができました(*^-^*)

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(↑ クアラルンプールの空港内のゲートとターミナルを結ぶシャトル)

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(↑ 空港からクルーホテルまでの景色が東南アジア)

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(↑ 旧正月が近い為、クルーホテルのロビーも中国の正月飾り)

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(↑ 4人でも寝られそうなベッド・・・実際1/4しか使いませんでした・・・笑)

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(↑ バルコニーも気持ちいい♪)

仮眠を取って、夕方クルードリンクへ。

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(↑ ホテルの庭に住んでいる猫ちゃんがクルードリンクにジョイン)

夕食はホテル内のJapanese Restaurantへ。
前回、とっても美味しい生酒があったので楽しみにしていたのですが、
(日本酒リストには20種類近く名酒の名前が並んでいたのに)
月桂冠1種類しかないとのことで、非常にがっかり・・・(_ _|||)
ま、でも、お陰で飲み過ぎずに済みました♪

翌朝、朝食ビュッフェで大好物のMie Curryを発見。
朝から激辛・・・

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(↑ クアラルンプールでの最大の楽しみ)

朝食後はプールサイドへ。
アップルキャロットジュースを飲みながら読書♪ ↓

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午後はホテルのシャトルバスで街中へ。
同僚達はショッピングへ・・・私はいつもの音楽教室へ・・・

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(↑ 1時間1000円もしないピアノレンタルルーム)

本当は、連弾曲を練習する予定だったのですが、
ルネとメタが聴きに来てくれたので、暗譜で弾ける曲を1時間ほど演奏し、
それから皆で夕食へ。

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(↑ 夕食はチャイナタウンのいつものお店・・・何年経ってもオランダ人の同僚達は必ずこのお店に行きます・・・笑)

翌日は午後からジャカルタ往復乗務。

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(↑ クアラルンプールの空港内のオアシス)

お客様の搭乗が完了する頃、私の担当エリアにお掛けのオランダ人女性客が、メタに何か文句を言っているようなので様子を見に行ってみると、
「あら!あなた!夏にご両親と一緒に旧運河沿いのタパスのお店に来てたわよね!?」
そう言われてみれば見覚えが・・・
ユトレヒトの旧運河沿いにあるフラメンコのライブを楽しめるタパスのレストラン”eLe“に、両親を連れて行った時に、
隣のテーブルでタバコを吸っていたおばさん!
そんなこんなでローカルな話をしているうちに機嫌も良くなったみたいでホッとしました(*^-^*)

その翌日も、全く同じ時間にジャカルタ往復乗務。
ホテルに戻って着替えてからクルードリンクにジョインすると、
副操縦士のマイクが、もうすぐ誕生日だからと、皆にリキュールを振舞っていました。
(↑ オランダでは、誕生日の人が皆にご馳走してもらうのではなく、本人の方が皆にご馳走します)
マイクは、5年前、離婚後初めて引越しをした時に、家具の組み立ての手伝いに来てくれた同僚の一人で、
「君は社内で一番親切で愛らしい」
とか、
「ボクの奥さんの次に愛おしい」
とか、
会うといつも褒め称えてくれます(〃∇〃)
ちょっと褒め過ぎだと思うけれど、ありがとうマイク・・・

翌日は最後のオフ日。
お昼のシャトルバスで街へ出て、同僚達と謎の回転寿司へ。

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(↑ なんだかよくわからないけれど美味しかったお寿司)

食後は、同僚達が買い物に行っている間、3時間ピアノの練習♪

夕方、チャイナタウンで待ち合わせて、皆でマッサージのお店へ。
言葉はわからなかったけれど、私の肩と首が恐ろしく凝っていてものすごく驚いていたのはわかりました(笑)

夕食は、ホテルに戻って再び和食。

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(↑ 天麩羅定食を頼んでみました・・・美味しかったです♪)

帰りの便は早朝6時Calling。
この日の機種はB747-400。

いつものようにCallingの1時間前には起きて支度して、いつものようにチェックアウトして、いつものようにクルーバスで空港へ向かって、いつものように荷物を預け、いつものように出国手続きを・・・しようとしたところで、大変なことに気が付いて青くなりました・・・(((꒪▿꒪;)))

冷静に、でも大急ぎで機長とパーサーに事情を報告。
「すみません・・・パスポートをホテルの部屋のセーフティボックスの中に忘れてきました・・・( ̄_ ̄|||) 」

成田のクルーホテルのように車で30分もかからない場所だったらまだしも、
クアラルンプールのクルーホテルは空港からとっても遠いのです・・・車で約1時間・・・自分で取りにいったら往復2時間で、出発時間には絶対間に合いません。
「これは今日は帰れないかも・・・/( ̄ロ ̄;)\」
と覚悟しました。
こんなことは初めてです・・・不覚・・・_| ̄|○

私は初めてでしたが、結構よくあることらしく、機長のポールがてきぱきとクルーホテルに電話を入れてくれて、クルーホテルのスタッフがパスポートを空港まで届けて下さることに。
ポールと二人でチェックインカウンターまで戻り、ステーションマネージャーに事情を説明、ATMで車代を下ろし(→恐らく80リンギットくらいだろうとのことだったので、念の為100リンギット=2600円くらい?下ろしておきました)、私はそのまま出発ロビーで待機。
ポールは出発準備がある為、飛行機へ。

ポールに、迷惑をかけてしまったことをお詫びし、てきぱきと対処してくれたことにお礼を言うと、
「ギリギリまで待つけれど、出発時間になってしまった場合は、申し訳ないけれど、君を置いて行くことになる・・・
その時は、気にし過ぎることなく、クルーホテルに戻り、ビキニに着替えて、リラックスして、楽しんでくるんだよ!」
とハグして励まして下さいました。

ポールに言われたそのままの状況
(=置いていかれてしまう可能性が高いこと+置いていかれてしまった場合は、もう仕方がないので、1泊延びたクアラルンプールステイを楽しむこと)
を、既に想像して覚悟していたので、案外落ち着いていたと思うのですが、
そういう時に変に優しく励まされると、逆に気が弱くなるというか、
気の合ったクルーだったのに、一緒に乗務して帰れないことが急に悲しくなって、
ちょっとだけですが、目が潤みました・・・(ノ_・、)

間もなく空港の女性スタッフから、パスポートを持ったスタッフの車がクルーホテルを出発した、という連絡。
「あなたはついてるわ!いつもなら朝のこの時間はものすごい渋滞になるのだけれど、今日は祝日で空いてるの。多分20分くらいで到着すると思うわ。」

そして本当に20分くらいで到着、パスポートを受け取って、車代を渡し(70リンギットと言われましたが、お礼も兼ねて、下ろした100リンギット全部差し上げました)、
急いでゲートへ向かいました。
まだお客様の搭乗の最中で、ホッとしました・・・ε-(^、^;
(神様ありがとう・・・!)

ドアが閉まり、滑走路へ向かって飛行機が移動し始めて間もなく、コックピットからのアナウンスが入りました。
エンジンに故障箇所が見つかり、点検の為、ゲートに戻るとのこと。
待つこと1時間。
部品の交換が必要なのだが、その部品がクアラルンプールにない為、どこかから取り寄せないといけないとのこと。更に待つこと1時間。
部品の到着に時間がかかるのと、交換に時間がかかる為、これから更に2時間ほど遅れるとのこと。

ジャンプシートの前に
「乗り継ぎ便に間に合わないかもしれない・・・」
と不安そうなお客様が一人。
「クアラルンプールからアムステルダムまでの飛行時間は約12時間。 この飛行機がアムステルダムに到着するまでには、地上職員がいろいろと手配をしてくれているはずですから・・・(*^-^*)」

「故障している飛行機で大丈夫なのか?」
とその隣のお客様。
「修理が完了して、安全が確認されない限り、絶対出発しませんヨ・・・この会社が、定刻通りに出発する為に故障したまま飛んでしまうような会社じゃなくて、本当によかったと思っています。 いつも心から安心して乗務できますから・・・(*^-^*)」

あんまり長時間ディレイすると、就業時間制限をオーバーしてしまい、クルーチェンジすることになって、
結局クルーホテルに戻るようなことになったりして・・・(^^;
と心の中で心配していましたが、4時間ディレイで出発することができました。

休憩時間に、コックピットのポールに改めて御礼を言いに行くと
「4時間もディレイするのがわかっていたら、君は自分でパスポートを取りに行って、ついでにプールサイドで寛ぐ時間もあったね(*^-^*)」
とポール。
確かに(笑)

休憩中、Cargoも見学。

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(↑ 隔壁・・・これを見ると日航機の事故をどうしても思い出してしまう・・・)

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(↑ 馬用のコンテナ)

オランダ上空・・・は雪景色・・・

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クアラルンプールとの気温差30℃で、風邪をひいたのは言うまでもありません・・・
オランダに戻ってから2週間くらいずっと風邪ひいたままでした・・・

時差は結構平気(=ボケても気にならない)なのですが、気温差には弱いです・・・(>_<)