2011年10月
(BON)
何年ぶり?3年ぶりくらい?のボネール便。
ボネール便はリポーティング時間がとても遅く(もしかしたら一番遅い?)
午後10時10分。
朝、子供達のお弁当を用意して学校へ送り出した後、仮眠を取って(・・・結局よく眠れなくて1時間くらいで起きてしまったのですが)
夕食後、子供達を元夫に預けてから空港へ。
クルーセンターはもう人気も少なく、スーツケースを預けに行くと(←クルーセンター内に、クルー専用の荷物を預ける場所があります)
セキュリティーの人達も少しずつ帰宅して行っていました。
ブリーフィングルームのある2階へ上がると正面にクルー用の免税店があるのですが、
その免税店も丁度店じまいをしていました。
以前ボネール便に乗務した時には気付かなかった光景・・・あるいは、昔はもっと遅い便があったのかな・・・?
リポーティングをして、スーツケースを預けた後は、ブリーフィングの時間まで自由にしていていいのですが、
(クルーセンターのコンピューターでスケジュールをチェックしたり、免税店で買い物したり、コーヒーコーナーでお茶したり・・・)
大抵皆、ブリーフィング前にパーサーのブリーフィングエリア(←ブリーフィング開始前に、シニアパーサーとジュニアパーサーあるいはアシスタントパーサーが、ここで打ち合わせ等します)に行って、予めパーサーに挨拶しに行きます。
私も挨拶へ・・・すると他のCA達が既に揃っていて、
ブリーフィングは(ブリーフィングルームではなく)ここでするとのこと。
さてはブリーフィングルームもこの時間には閉鎖されているのか・・・???
機種はMD-11。
担当はビジネスクラス。
ボネールまでの飛行時間は、8時間50分、約9時間です。
Tweebander(=ビジネスクラスのサービスの訓練を受けた、制服の袖に2本の白線があるCA)でエコノミークラスにアサインされたカタライネが
(ビジネスクラスは、Tweebanderでないと担当できないのですが、ほとんどの便にはTweebanderが余分に乗務している為、Tweebanderでもエコノミークラスにアサインされることがあるのです)
「できたらビジネスクラスを担当したいのだけど・・・」
と言うので、代わりましょうか?と名乗り出たのですが、
ビジネスクラスの相棒のアランカが何かキツイことを(冗談だったらしいのですが)言ったらしく(←私は良く聞いていなかったのですが)
交代はしないことに。
(MD-11のエコノミークラスは、キャビンが長~いので、沢山歩いてダイエットによかったのですが・・・残念!)
満席。
ボネール便は1週間のスケジュールなので、同僚達が家族や友人を連れて来ていたのですが、ジャンプシートも含め、どうにか全員連れて出発。
ボネール便は(クアラルンプールとかバンコクもそうなのですが)本当に毎回満々席なので、私は(万が一帰りの便に乗れなくて取り残されてしまうと心配で)誰も連れて行こうとは思わないのですが、
でも、今回、恋人を連れて来ていた同僚達を見ていて、やっぱりいつか私も誰か(できれば恋人)を連れて来たいかも・・・と思いました(笑)
さて、
今月10月7日は、会社の誕生日です。
設立92周年を迎えました。
世界で最も歴史の古い航空会社です。
ビジネスクラスのお客様へのお土産として、Blue Houseと呼ばれるデルフト焼のミニチュアハウスがあるのですが、
(オランダの何処かの街に実際に建っている家をミニチュアにしたもので、中にはJenever:オランダ語読みでユネーファーという オランダのお酒が入っています)
毎年、誕生日に新しい家が加わります。
今年加わった、92番目のミニチュアハウスはこの家↓
http://www.youtube.com/user/CabinNews#p/u/0/YFoM_SaurNA
(YouTubeの動画の埋め込みが上手くいきません・・・埋め込み禁止になってたりするのかな・・・)
誕生日月だからか、今月は the KLM From Holland food & wine festival というのを開催しています↓
http://www.youtube.com/user/CabinNews#p/u/1/BVioXnU9Jnc
(こちらも同様・・・)
衣食住のうち、住にしか重きをおいていないんじゃないかとさえ思えるオランダですが、
機内食、毎回とても美味しいです(*^-^*)
オランダ産のワインも意外と美味しい・・・ですが、私のお勧めは、ニュージーランドに移住したオランダ人夫婦が作っているSauvignon blancです。
他に、Orange Babies(=アフリカのHIVに感染した母親と子供達を支援する為の財団)と提携した絵葉書が配られ、
お客様が飛行中にかかれた絵葉書は会社が無料で郵送・・・というキャンペーンも行っています↓

夜遅くに出発する便(定刻で23:40発)でしたので、最初のお食事のサービスはほとんどのお客様がお休みになられていて
あっという間に終わり、休憩時間中はコックピットに星を見に行ったり、『胡桃割り人形』の連弾譜(クリスマスまでに全曲弾けるようになるのが目標←かなり厳しい)を読んだりして過ごしました。
ボネール到着は、午前2時半過ぎ。
飛行機は引き続きエクアドルのグアヤキルとキトへ向かう為、ここで乗務員が交代します。
クルーバスでクルーホテルへ。
ボネール便は週7便、ボネール経由キト・グアヤキル行きが就航していて、
ステイも長い為(・・・飛行時間は日本便の方が長いのに、日本には長く滞在させてもらえず残念(T_T))
6クルーくらい?(←1クルー=CockpitとCabin合わせて13名)滞在している為、
クルーホテルもDivi ResortとPlaza Resortの2つあって、(私はDiviの方がいろいろと便利なので好きなのですが)
今回はPlazaの方でした。
ちょっとがっかりしましたが、10月末の冬のスケジュールから、キトもグアヤキルも直行便が飛び始める為、
ボネールからのシャトル便はなくなり、滞在ホテルはDiviだけになるとのこと。
・・・最後にPlazaに泊まれてよかった!(*^-^*)(←単純)
Plazaはお部屋がものすごく広くて(↓)

(←入ってすぐその広さにビックリ)
・・・思い切りフラメンコの練習ができてよかったです(笑)

(↑ 部屋の外はテラスになっていて、その奥はホテルのプール、そのまた奥に海が見えます)
(↑ 時折降るスコールの水がテラスに溜まってマス)
ボネールは気候もいいし、食事も美味しいし、自然も素晴らしいし、人々も平和で明るく、
この世のパラダイスのような場所・・・
ピアノがないことだけが玉に瑕ですが・・・
ボネール滞在中は、毎度同じパターンなのですが、同僚達とほぼ毎日、Sorobonというビーチへ。
ここはWind Surfing(←クリックするとYouTubeの動画が開きます・・・多分)のメッカで、私も昔はやっていましたが、今は腰が心配で・・・(^^;;
ランチはJibe Cityのカニサラダ・・・本当はカニサンドの方が好きなのですが、ダイエット中につき炭水化物を我慢。

同僚達から新しいオランダ語を教えてもらいました・・・
”Brighten” 意味:Brightを飲む(Bright=ブライトというのは、ボネール島限定のAmstelビールだそうです)
(オランダ語では名詞に”en”を付けて動詞にすることがあります・・・例えばGolf→Golfen ゴルフ→ゴルフる、Ski→Skien スキー→スキーる)

ボネール島では、とりあえず皆”Brighten”
(普段はビールは飲まないのですが、私も郷に入っては郷に従って・・・スライスレモンまたはライムを入れて飲むので、普通のビールよりさっぱりしていて飲み易かったです♪)
↓ こちらはJibe Cityのビーチバー・レストランで働くFleur van Hövell tot Westerflierさん。

とっても陽気な、お店の”看板娘(?)”的存在。
日本にも行ったことがあって、3ヶ月間の滞在期間中、若い頃に留学先(?)で知り合った日本人の友人達と連絡を取ろうとしたのだけれど、全員引っ越してしまっていて誰にも会えなかったと、とても残念がっていました。
もしももしも偶然にもこのブログを読んで下さっている方々の中に、Fleurさんのお友達だったという方がいらっしゃったら、是非ご連絡下さいネ。
夕方皆でクルーホテルに戻り、シャワーを浴びた後、クルーホテルのビーチバーでクルードリンク後、夕食。

(↑ ホテルのビーチバーから眺める夕焼け)
波打ち際のレストランで、美味しいワインとお食事を頂きながら、海を眺めると、
夜の海がレストランの明かりに照らされて、かなり大きな魚もすぐ近くまで泳いで来ているのが見えます。
・・・やっぱりいつか恋人と来られたら素敵かもしれません(笑)
ボネール島は丁度Regattaという船のレースのお祭りの週で、
連日日中はウインドサーフィンフリースタイル競技会や漁船のレースが行われていました。
到着翌々日の夜、現地の友人Aminah(←以前Plazaで働いていたホテルスタッフです)にお祭りの会場を案内してもらいました。

(↑ 色々な物を売っている屋台がズラリと並んでいます)

(↑ 子供達に混ざって、記念にキラキラ・タトゥー・・・大人でやってもらっていたのは私だけでしたwww)
今回のボネール便は、(行きと帰りが機内泊になる為)5泊8日のスケジュール。
オランダに戻る前日に、早朝(というか真夜中)のキトとグアヤキルへの乗務が入ります。
Callingは午前2時10分・・・前日はクルードンリンクもノンアルコールで、早めの夕食をワイン抜きで頂き、長い乗務に備えて、午後19時過ぎにはベッドへ。
Pick Up Time 午前3時10分、Reporting Time 午前3時20分(←小さい島なので、ホテルから空港まで車で10分なのです)、出発時間は午前4時30分。

アムステルダムから到着した飛行機を引き継いで、ボネールからまずグアヤキルへ飛び、そこからキトへ。その後、再びボネールへ戻ります。
飛行時間は確か・・・グアヤキルまでが2時間半、グアヤキルからキトが1時間(?)、キトからボネールが2時間半、
グアヤキルとキトでそれぞれ1時間ほど停泊時間があって、その間に機内の清掃が入り、私達は次のフライトの準備をし、合間に食事を取ります。
飛行中の車窓ならぬ機窓の景色、すばらしかったです・・・!

(↑ グアヤキル到着前に夜が明けました)(↑ 富士山のように美しいコトパクシ山)
(↓ ボネール島のピンク色のフラミンゴ空港)

(↑ 到着後は徒歩でターミナルへ・・・) (↑ チャーミングで美しいフェムケと)
ボネール島はフラミンゴの生息地なのです。
ホテルのビーチにも時々やってきます↓

ボネール島滞在最後の一日も同僚達とBrightenしながら楽しく過ごし、
帰りの便ではアムステルダム到着前に、特に親しくしていた3人のアイデアで、ギャレーで記念撮影。

温和なパウリーン、冷静なフェムケ、情の厚いヒルデ・・・齢は一回り以上違う彼女達と過ごした1週間は、
(一緒に笑って一緒に考えた)特別な思い出です。
他にも沢山写真を撮ってくれたパーサーのピーターも、
「今まで出会った同僚達の中で君が一番愛らしい」なんて言ってくれたパトリックも、
みんなありがとう(*^-^*)
アムステルダム到着は午前5時半過ぎ・・・
まだ真っ暗なスキポール空港のクルーセンター前で別れを惜しんでもう1枚↓

彼女達に素敵な未来が待っていますように・・・!
そして、また近いうちに一緒に乗務できますように・・・!