2008年12月
(DXB)
今年は、丁度年末年始に冬のお休暇をいただけたので(←年によっては、冬休みが4月だったり、夏休みが5月だったりもするのデス)、
これが休暇前〝最後〝の乗務=今年〝最後〝の乗務 

リポーティングは午後7時10分。
土曜日だったので、子供達の日本語補習校のお迎えに合わせて家を出、元夫に補習校経由で空港まで送ってもらいました。
午後5時前には着いてしまい、リポーティングまで2時間くらいありましたので、社内報をゆっくり読むことに。
12月から新しくなった機内食の説明が写真付きで載っていました。
インターネットで検索してみたら、結構話題になっているようでした♪
Sergioの画像も沢山!
メニューは・・・
Starter
Crab cake with citrus jelly and pumpkin in cucumber coriander soup.
Main course
– Salmon caramelized with miso, soy butter, cream of fennel and spring cabbage;
– Slow-grilled chicken fillet with tarragon sauce, fondant potatoes and green pea purée;
– Slowly cooked pork belly with Asian barbeque sauce, served with mousseline of potato, spinach and lentils.
Dessert
Chocolate-hazelnut-coconut dessert, with cream caramel sauce and Macaron de Paris.
前菜も美味しそうですが、主菜のお魚メニューの〝miso〝が気になる(笑)
Sergioの料理のスタイルは、
『古典的フレンス料理にスペイン・イタリアそして日本の要素を取り入れたもの』
なのだそうです
ビジネスクラス担当だったので、この新しいシェフのお料理を拝見するのを楽しみに飛行機に乗り込みました。
夜遅い便でしたので、ほとんどのお客様が離陸後すぐにお休みになってしまい、なんと、お食事が前菜からデザートまで全て余って、私達も試食することができました! 感激(>_<。。。
カニの前菜は見た目も美しく予想通りの美味しさ、
サケの味噌ソースは口当たりが優しく、和食よりも上品な感じ、
デザートも程よい甘さで・・・さすがミシュラン三ツ星です

同僚達の話では、(イスラム教国への便だったのでポークから変更された→)ビーフとチキンも相当美味しかったらしいデス (*^-^*)
Sergioのお料理は、2009年3月28日までお楽しみいただけるそうです。
エコノミークラスの方は、アメリカの料理番組のシェフDaniel Greenのメニューで、こちらもアジア風のお食事が『サケの味噌ソース』、アメリカ風のお食事は『BBQチキン』となっているそうです。
アメリカ人シェフの『サケの味噌ソース』もとても気になる・・・(笑)
今回は、機内でレポートを書かないといけないことがいろいろあって、エコノミークラスの方にまでミールを見に行く時間が取れず、残念でしたxxx
上記のとおり、夜中のフライト、お客様はほとんど皆様ず~~~っとお休みになっていらしたのでサービスは非常に楽だったのですが、機内でいろいろと不備を発見してしまい、(ちゃんと報告しないことには改善されませんから)そのレポートを書いていました。
※ 1つは、ウェルカム・ドリンク用のワイングラスに、会社のロゴを入れ忘れたものが混ざっていたこと。
(パーサーの指示で、そのグラスは捨ててしまうことに・・・)
※ 2つ目は、出発前の機内に、それはそれは沢山の日本の雑誌が残されていたこと。
(これらも残念ながら、全て処分されてしまいます・・・)
ドバイ便の機種はボーイング777で、日本路線と同じ。 日本から戻ってきた飛行機だったようです。
その日は土曜日・・・ということは、飛行機は金曜日に日本へ向かい、土曜日に折り返し日本から戻って来た・・・ということは、大阪便デス。。。
(↑アムステルダムを金曜日に出て、土曜日に成田に到着し、折り返し戻ってくる東京便は、機種がボーイング747なのです)
日本路線には、”Japanese Magazine Container”というコンテイナーがあり、
日本の雑誌は、日本人乗務員が責任を持ってそこに戻すことになっていたはず・・・
着陸前、忙しくて忘れてしまったのかな???
※ 3つ目は、出発前のビジネスクラスのトイレに(2か所、共に)、ハンドクリームなどの備え付けのキットが丸々残されていたこと。
これらは到着前に専用のトローリーに戻し、ロックしなければいけません。
ここがアムステルダムではなく、例えば南米路線やアフリカ路線の空港だったら、
今頃きっと盗難にあって無くなってマス(笑)
アムステルダムなら盗まれることはないでしょうが、ここで全てのトローリーが新しく搭載されますので、
2セット余分にあるキットを到着前に片付ける場所を探す手間もかかるし、
大阪から到着後、アムステルダムで下ろされたトローリーには2セットの不足が出て、ケータリングの担当者に迷惑がかかっているかもしれません。
着陸前、忙しかったのかしら・・・
そう言う私も、到着前あんまり忙しくて、やるべきことを忘れてしまうことがもちろんあります・・・(^^ゞ
でも、そういう時の為に相棒がいる訳で・・・どちらかが忘れていても、どちらかが覚えていて、最終的に、飛行機を降りるまでに、やるべきことを全てやり終えられればOK

なので、大阪便のビジネスクラス担当の二人が二人とも忘れてしまったのは本当に残念なことです・・・
さて、約1年振りのドバイ。
到着は早朝・・・朝日に輝く高層ビル群を眺めながらクルーホテルへ。
ドバイのクルーホテルは、何年もの間Crowne Plazaだったのが暫くの間だけ別のホテル(←どこだったかもう忘れてしまったxxx)に移り、再びCrowne Plazaに戻って来たので、勝手をよく知ったホテルの一つです。
前回久し振りに滞在してがっかりしたことは、以前はロビーに1台+4階のバーに1台、素晴らしく手入れされたYAMAHAのグランドビアノが置いてあって、毎回弾かせていただいていたのに、2台とも処分してしまったと聞いたこと・・・と、4階にあったJapaneseレストランの店長さん(←以前は日本人の方で、何度か御馳走して頂いたことも・・・(*^-^*))が変わってしまい、レストランの雰囲気が一転して“Japaneseもどき”(←店員はまるで忍者のような格好をしてるしxxx)と化してしまったこと・・・。
ホテル到着後は、仮眠を取る前に皆で朝食をいただきました。
中近東のホテルの朝食で私が必ず頂くのは、foul medammes というソラマメのお料理です。 もともとはエジプト料理だそうです。
やわらかく煮たソラマメに、タマネギとトマトのみじん切りをのせ、レモン汁とオリーブオイルをかけて頂くのですが、これが本当に美味しくて

写真は、私がホテルでいつも頂いているものとかなり異なりますが、でも作り方は恐らく同じです。
何度もおかわりしていたら、シェフの一人が、エプロンに隠して何か持って来てくれました。
感激!(>_<。。。
「君、前にもこればかっり食べてたよね?」
そう、1年前にも、このシェフから、この缶詰、頂きました・・・(^-^;
「他にも好きなものがあったら遠慮なく言いなさい。 私はチーフだから、何でもあげられるよ。」
いえいえ、もうこの foul medammes だけで私は幸せデス・・・感謝!
仮眠を取った後、同僚達と夕方ロビーで待ち合わせをして旧市街へ行くことになっていたのですが、
まだ時間があったので、どこかにピアノを練習する場所がないか、試しにレセプションで聞いてみました。
前回(=昨年)聞いた時は
「ホテルのピアノは処分してしまったし、この近辺にはピアノはないですねぇ・・・」
と言われたのですが、ダメもとでxxx
ところが今回は
「ホテルのBall room前にグランドピアノが2台あるから、好きな時に弾いて構わないですよ」
「白いピアノよりも黒いピアノの方が傷んでないから、黒い方を弾くといいですよ」
と言われて
「もしかして、白いピアノというのは昔ロビーに置いてあったグランドピアノで、黒いピアノというのは昔4階のピアノ・バーに置いてあったグランドピアノですか?」
と聞くと、その通りだとのこと・・・それなら昔、ドバイに来る度に弾かせていただいたピアノです! 懐かしい・・・


早速弾かせていただきました。
長らく誰にも弾いてもらってなかったのか、調律は全然されていないし、元気がなさそうでしたが、
広~~~いBall room前の、これまた広~~~い 広間に、ポツネン・・・と置いてある(ように見える)2台のグランドピアノ。
再会できて嬉しかったです♡
天井が高いせいか、まるで夢の中で響いているような、とっても心地よい音色で、ショパンやドビュッシーなどを1時間弾かせていただきました。
旧市街地から戻った後も、また1時間ピアノの練習をして、皆で夕食へ。
Souk Madinat Jumeirah という、アラビアの伝統的な建築様式を模倣して作られたショッピン・モール内のレストランで、レバノン料理をいただきました。
ブルーにライトアップされた7つ星ホテルBurj al-Arabや、小舟が行きかう水路など、レストランに向かう途中のショッピング・モール内の景色がまた素晴らしかったです。
翌日は、朝食後(→朝食はもちろん再び foul medammes )1時間ほどピアノを弾いてから、同僚達とビーチへ。
ビーチから、建設中のBurj Dubaiが見えました。
ホテルに戻った後、ホテル内にあるwagamamaという”日本食もどき”レストランで夕食を頂きました。
焼きそばにコリアンダーが入っていたり、焼きうどんにピーナッツが入っていたりしていましたが、美味しかったです♪
『カツカレー』が『katsukare』(←curryではなくkare)となってたのと、
デザートにあった『桃のアイスクリーム』が『momo koori』となってたのが面白かったです(笑)
Callingは午後23時20分。
空港に到着したのは午前0時ちょっと前。
出発ゲート前は、床に寝そべって仮眠を取る乗客でいっぱい・・・皆さんちゃ~んと床に敷くものとか毛布とか用意されていて感心しました。
でも、一帯は、(靴を脱いだ足and/or靴が)強烈な異臭を放っていました・・・( ̄_ ̄|||)
満席でしたが、再び夜中のフライトだったので、ほとんどのお客様がお食事も召し上がらずにお休みになってしまい、なんだか物足りませんでした(笑)
そうそう、離陸して間もなく、まだ『シートベルト着用のサイン』が点いている時に、クルー用インターフォンが鳴ったので、緊急事態かと思って急いで出ると
「あ、misae? 今、Burj Dubaiが目の前に見えるよ!」
という副操縦士の暢気な声xxx・・・ちょっと気が抜けました(笑)
心配そうにこちらを伺っていた相棒に
「Burj Dubaiが見えるんですって(笑)」
と伝え、
(ボーイング777は、シートベルトをしたままだとクルー用のジャンプシートから外があまりよく見えないので)お客様にわからないように(←『シートベルト着用のサイン』がまだ点灯してましたから)そ~っとシートベルトを外して窓の外を覗き込んでみましたが、それらしきものは見えずxxx
と思っていたら再びインターフォンが鳴り
「misae~! コックピットに来ないと見えないよ! すぐに来て!」
って・・・今ですか?
まだ『シートベルト着用のサイン』が点いてるんですが・・・
コックピットに入るの、お客様から見えちゃうんですが・・・
いいんですか???
暫く悩みましたが、パイロットからの指示なので、相棒にも伝えて二人でコックピットへ。
真正面に見えました、Burj Dubai。 絶景

椰子の木型の人口島 The Palm Jumeirah も見え、本当に素晴らしい夜景でした。 カメラが手元になかったのが残念!
・・・と思ったところでふと我に返り、そういえばまだ『シートベルト着用のサイン』も点いているし、
(コックピットの指示だったとはいえ)お客様の手前、キャビンに戻って着席していた方がいいのでは・・・
と、相棒と二人でコックピットを出ると、案の定、超不安げなお客様方の視線が・・・(^_^;)
離陸後間もなく2度もインターフォンが鳴り、CAが2人慌しくコックピットに入って行くのを目撃したら、それは不安になりますヨね

平静を装ってジャンプシートに戻りましたが、ちょっと反省・・・(^^ゞ
アムステルダムには定刻よりも早く午前6時前に到着。
クルーセンターで同僚達と一人一人、お礼を言いながら握手をしてお別れの挨拶をします。
パーサーが
「あなたは本当に素晴らしいCAだと思うわ。 今回、コンプリメントを書かせてもらったからね。 これからも頑張って!
」

と おっしゃって下さり、とても嬉しい”2008年の仕事納め“となりました。
フライト・リーブに引き続き、今日から1月16日まで冬のお休暇に入ります。
(最初にも書きましたが、)今年は冬の休暇が子供達の学校のクリスマス
休暇(=冬休み)と丁度重なったので、

年末年始は日本で過ごします♪
お正月(=一年のうちで一番日本らしい季節)を日本で過ごせるのは本当に嬉しいデス!
皆さんも、どうぞ楽しいクリスマス&良いお年を!
休暇明けはスタンバイです・・・
