現在住んでいるアパートの家賃があまりにも高いので、やはり家
を購入しようかと、夏休み明けから家探しをしていたのですが、
もう少しで購入が決まりそうだった家の不動産屋さんが、いろいろと事実と異なることを話していたことが発覚・・・( ̄□ ̄|||)がーーん!
パナマから戻ってから契約内容に関する交渉が続いていたことと、
11月29日に子供達の通う日本語補習校の学習発表会があり、マリアのクラスが歌う歌~『花』『夏の思い出』『もみじ』『たきび』~のピアノ伴奏をすることになって、
その練習(ただ弾くだけなら簡単なのですが、音質などを気をつけながら弾こうとすると、とても難しいのデス)で、
フライト日記のUPがすっかり遅くなってしまいました。。。m(_ _)m
2008年11月
(PTY)
3月に就航したばかりのパナマ路線。
初めての乗務です。
リポーティングは午前10時40分。
スキポール空港駅に着くと、本格的なクリスマスの飾り付けがされ、見違えるよう・・・

前々日、金曜日に、
フライト・セイフティーのリカレントで空港に来た時には、まだ飾り付けはされていなかったはず・・・

がオランダに到着したので、
もしかしたら毎年その日を境にクリスマスの飾り付けをするようにしているのかも・・・???

機種はMD-11。
担当はビジネスクラス。 満席。
ブリーフィング時に、先月パナマ便に乗務した同僚から
「エコノミークラスはロシア人の船乗りが多く、ウォッカなどの強いお酒を持ち込み、隠れて勝手に飲んでいることが多い。
グラスに氷だけ、とか、コーラだけを何度も頼む乗客がいたら、持参したお酒を隠れて飲んでいる(←禁じられています)可能性がある。」
という忠告があって、なるほどなぁ~と感心。
また、パナマは今雨季で悪天候が予想され、到着前の乱気流を警戒しておくように、とのこと。
相棒のパオラは、46歳、乗務暦18年。
同じく46歳の機長と友達で、2本連続乗務が一緒になったとのことで(←CA同士でもなかなか同じフライトが付くことはないのに、コックピットクルーと2回連続して同じフライトが付くことは、それこそ滅多にないことなので、他の同僚達からは不倫♡疑惑が上がっていましたが(笑))、コックピットに行ったきり戻らないことが多くて困った以外は、
サービスの手順など、さすが手馴れていて、仕事し易かったです。
その時その時の状況を見て、相棒と同じ作業をやった方が良いのか、それともあえて相棒がやっていない作業をやった方が良いのか、素早く的確に判断して立ち回る。 乗務の時に私もいつも注意している点の一つです。
そんな訳で、満席でしたがほぼ完璧な(→パーサーが、
セールス・トローリーの鍵etc.が入った機内販売用アタッシュ・ケースを
ブリーフィング・ルームに置き忘れてしまった為、
機内販売ができなかったこと以外はxxx)サービスだったと思います

パナマに到着したのは現地時間の夕方。
クルーバスに乗り込む頃には、すっかり日も暮れて、薄暗い中、窓の外を眺めていると、
空港を出たバスはいつしか高速に乗り、よくよく見てみると、高速道路の両側は海! 道路と海の高さにほとんど違いがない為、まるで海の真ん中を走っているようでした。
(ハリケーン

が来たりして波が高くなったら、確実に水没するであろう高速道路デス・・・)
海の上の高速をしばらく走ると、前方に煌びやかな高層ビル群が見えてきました・・・まるで
ニューヨークのよう?!
夜景を楽しみながらホテル到着。
丁度出発するクルーがチェックアウトをしているところでした=彼らの部屋の清掃が住み次第、私達がチェックインできるようになるので、20~30分かかるとのこと。
ホテルからドリンク券が出たので、皆でクルードリンクしながら部屋の用意ができるのを待つことに。
私が頼んだのは
カイピリーニャ。 甘くて、ライムがたっぷり入っているのでさっぱりもしていて、とっても美味しく、飲みやすいカクテルです。
4杯目を飲んでいる頃、部屋の用意ができたとの連絡が入りました。
今回、パナマには3泊するので、同僚達は、翌日から無人島への航海ツアーに出ようかと話していました。
パナマ在住の知人と会うことを予定していた私は、最初はホテルに残ろうかと思っていたのですが、友人からのメッセージがなかったので、急遽同行することに。
シニア・パーサーとジュニア・パーサー、年配のスチュワード1人以外は全員ツアーに参加することになりました。
翌朝7時に起きて、8時から朝食、9時にツアーの送迎ミニバスが到着。
(パナマの首都パナマシティは、太平洋側・パナマ湾沿いにあります)
パナマシティから、パナマを北に向かって縦断する形で走ること(→ものすごい渋滞だったのでほとんどずっと徐行状態でしたが)約3時間。
オーナーは、若いオランダ人夫婦。 オランダ語はもちろん、英語&スペイン語も堪能です。
荷物を置いて、早速、無人島へ。
無人島に上陸後、海で泳いだり、シュノーケリングを楽しんだ後、浜辺でランチ。
雨を心配しましたが、雨季だというのがまるで嘘のような好天候

に恵まれました。
夕方までこの"パラダイス"を楽しんだ後、本土(?)に戻り、やはりオランダ人が経営するレストランで夕食。
取れたてのタコの料理をいただきました。
見た目が、いかにも"オランダの家庭料理"だった(←肉or魚、おいもorご飯、野菜が、大皿にど~んとのっかている)のがちょっと笑えましたが、とっても美味しかったです♪
フレッシュ・パイナップルジュースも、これまたとっても美味しかったです。
ロッジに戻ってデザートのケーキとコーヒーを頂いた後、希望者はヨットに泊まってもよいとのことになり、副操縦士とその彼女、機長とパオラ(・・・やっぱり何かあるのでしょうか???)がヨットへ。
雨季のパナマ、昨晩も夜中に土砂降りの雨の音がしていたし、夕食中も遠くで雷の音が聞こえていたので、私は、他の同僚達(男性1人+女性2人)とロッジに残ることにしました。
その日は全部で3部屋しか空いていなかったので、"年下の二人"ということで、(見た目が若いだけの

)私とキルステン(彼女は実際に若い)が部屋をシェアすることに。
シェアした部屋は、キングサイズのベッドが1台とシングル・ベッドが1台・・・夫婦と子供1人用、という感じの部屋。
普段、ダブルベッドで子供達と"川の字"で寝ている私は、お陰で非常に寝相が良いので、小さい方のベッドで寝ることにしました。
建物に入ってすぐ正面に洗面台があり、寝室の入り口はその左手。
洗面台の右側に、簾がかかっただけの謎の小部屋があったのですが、覗いてみるとこれがトイレ&シャワー・ルーム・・・
ドアも電気もない?! ( ̄_ ̄|||)
そういうこともあろうかと、携帯用懐中電灯を持って来ていた

ので、それで照らしながらシャワーしました。
トイレは逆に、下手に照らすと、見ない方がよいものが見えてしまうかもしれない・・・と、真っ暗な中でxxx
夜中に雨の音で目覚めました。 予想通りの大雨・・・ヨット組は大丈夫かしら・・・
翌朝は午前9時から、ヨット組も戻ってきて朝食(←普通にオランダ風の"パンにチーズ"の朝食)
ヨット組は案の定、デッキの上で寝ていたところを大雨に降られ、ズブヌレになったそうです。
カノピー・ツアーとは、ハーネスに着けた金属の滑車を、森の中に張り巡らされた太いワイヤー・ケーブルに取り付け、ターザンのように雲霧林の木々の上を滑空する、
中南米の熱帯林では非常にポピュラーなスポーツ(?)。
雨季だし、ホテルに留まって友人と会って・・・と考えていた私は、ジャングルに入るような格好(=長袖+長ズボン+頑丈な靴etc.)は全然用意していなかったので、カメラ係でも引き受けようかと思っていたのですが、
ルーム・メイトだったキルステンが彼女の服を貸してくれ、靴はそれでもサンダルしかなかったのですが、カノピー・ツアーのインストラクターが「サンダルでも大丈夫」だと言うので、ターザンの真似事をするには非常に不似合いな服装ではありましたが、私もトライしてみました。
木の上に作られた足場のような場所から、次の足場まで、地上数十メートルという高さを、まさに滑空する・・・という感じでした。
全部で10ヶ所ほどの足場を渡りながら、ジャングルの中を見学。
足場に立つと、木の付け根は見えないくらい、本当に高いので、スリル満点でした。
また、野生のナマケモノを発見! ゆ~っくり、ゆ~っくり、木を登っていました。
途中、流れの非常に速い川の上を渡って行った時には、インディアンの乗るカヌーも見ました。
いつか子供達と一緒にやってみたいです、カノピー・ツアー (*^-^*)
そうそう、オランダ人の同僚やロッジのオーナー達につられてジャングルと呼んでいましたが、熱帯林はジャングルとは違うそうです。
(↓以下、MSNエンカルタ百科事典より抜粋)
熱帯雨林は、もっとも寒い日でも平均気温が18°C以上の地域(熱帯)に分布する森林のことである。
熱帯林は熱帯の山地にできることもあり、そのような森林は雲霧林という。
一般的によくつかわれるジャングルという言葉は、未開の、自然のままの場所を意味するヒンドゥスターニー語(→インドの言語)のjangalからきているが、英語のジャングルは木々や下生え、蔓植物が密生していて、とおりぬけることのできない熱帯林の植生を意味するようになった。
熱帯雨林というとジャングルをイメージする人が多いが、実際の熱帯雨林では、樹木が密生し、林床まで日光がとどかないために、ほとんど下生えはなく、この意味で熱帯雨林はジャングルではない。
夕食は、副操縦士&彼女、キルステン、セカンド・オフィサーと5人で、ホテル内のレストランで。
ついつい、また、タコの料理を頂いてしまいました。 美味しかったです♡
翌日、最終日は、機長、パオラ、副操縦士&彼女、キルステンと6人で、パナマ運河へ。
偶然にも、丁度、日本の船が通過するところでした。
隣接した博物館も興味深かったです。
ホテルに戻り、プールサイドでランチした後、Calling(午後5時40分)まで仮眠を取って乗務。
出発前にふと空を見上げたら、木星と、みなみのうお座の1等星・フォーマルハウトが輝いていました
機内では、同僚達が次々とお腹を壊して大変でした。 実は私も、初日にお腹を壊し、無人島からの帰りのヨットの中では、ずっとトイレに篭っておりましたxxx
みんな、船酔いだと思っていたようですが、結局全員がお腹を壊したお陰で(?)私もお腹を壊していたことを信じてもらえました(笑)
いつまたパナマ便が付くかわかりませんが、次回は是非、本場でラテン音楽とダンスを楽しんでみたいです♪
それから次回は、今回会えなかった知人にも会えることを祈りつつ・・・
(オランダに戻ったら、知人から「ホテルへ送ったメッセージを受け取りましたか?」というメールが届いていました・・・受け取ってません(T_T)
外国、特に暖かい国の人々は、良くも悪くも"適当"なところがあるので、仕方ないのかな・・・(^^ゞ)
次のフライトは、ドバイ便です。 久し振りに2泊あるので楽しみです♪