アイスランドの火山噴火

 
バンクーバー便のフライト日記をアップしたその日、
アイスランドエイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山が噴火し、
ご存知の通り、ヨーロッパの主要都市の空港が次々閉鎖されました。
 
私は既に休暇に入っていたので、他人事のような気分だったのですが、
世界中で足止めを食うことになっってしまった観光客同様に
1100人以上のオランダ人同僚達が、いろいろな国で、やはり足止めを食い、大変そうでした。
 
日本人の同僚達も、通常オランダに2泊するスケジュールが7泊(!)になったと聞いて、
東京や大阪で7泊9日もの長期間滞在できることになったオランダ人同僚達が
正直、こっそり、非常~に羨ましかったです(笑)
 
でも、彼らにしてみれば、小さい子供がいるお母さんもいるし、
日本路線フライトリーブ(=乗務の後のお休み)が長いからとリクエストする人も多いので、
予定が狂ってしまって、
しかも、(機材の故障などと違って相手が自然では)いつ帰れるのか全く予想がつかず、
不安な毎日を送っていたことと思います。
みんな無事に帰って来られてよかった!
 
それにしても火山の噴火でこんなに大事になったことって初めてなのでは・・・?
 
丁度噴火の頃から急にお天気がよくなったオランダ(←これも火山灰の影響だったのかしら???)、
青空を見上げても飛行機が一機も飛んでいないのは、なんとも不思議な光景でした。
 
私が乗務を始めてから噴火でスケジュールが変わったのは・・・
 
1989年のアンカレッジリダウト山の噴火
     →アンカレッジ経由だった東京便バンクーバー経由
2000年の有珠山の噴火
     →札幌ステイができなくなり、札幌で乗務員交替せずに
      そのまま名古屋まで乗務(これはキツかったxxx)
 
くらいでしょうか。
 
先週から徐々に通常通りのスケジュールに戻ってきていますが、
旅先から戻って来られずにいるお客様を優先する為、
暫くの間、社員割引チケットの使用禁止令が・・・
わざわざ冬の休暇を子供達のチューリップ休みバラに合わせて後にずらし、
一時帰国を楽しみにしていた身としては大ショック(T_T)
 
・・・でしたが、今日、禁止令が解除され、胸をなでおろしています。
・・・が、やはり満席の可能性が高いとのことなので、まだ帰国できるかどうか未定です。
 
今回は祖父の法事もあるので、帰れるといいのですが・・・
 

フライト日記 (Vancouver)

2009年4月
(YVR)
 
新しいユニフォームでの初出勤。
昨夏に試着&採寸してから7kgも太ってしまい
(↑ 年末年始に連続して頂いた東京便で、機内&ステイ中に美味しい和食を食べ過ぎてしまいましてxxx)、
スカートが・・・(ウェストではなく腰ではく)ローウェスト・タイプだったお陰でファスナーは閉められたものの、腰ではキツくてウェストまで上がってしまい、
予想していたとおり、ちょっとミニスカート気味に・・・(^^ゞ
マリアには
「ママ、可愛いLOVE
と褒められましたが・・・(^_^;)
 
相変わらず寒くて(←日中でも1~2℃)風が強いオランダ、コートも着てみたのですが、これまたキツキツで・・・(;-_-;)
ボタンを留めるとパツパツで今にもボタンが飛びそうな感じ・・・
でしたが、寒いので、もう見た目は期にせず空港へ向かいました。
 
機種はMD-11。
担当はビジネスクラス。 満席。
久し振りのビジネスクラスでしたが、真面目で働き者の相棒ディルクと楽しくサービスすることができました。
この日は50代くらいのビジネスマンのお客様が多かったのですが、
「君の笑顔のお陰で、幸せな気分になったよ。」
とおっしゃって頂けて、私はそのお客様の言葉のお陰で、幸せな気分になりました。
  
バンクーバーに到着したのは現地時間の夕方。
飛行時間は9時間ちょっとだったのですが、時差が(マイナス)9時間あるので、
9時間経ったのに、オランダを出発した時間とほぼ同じ時間にバンクーバーに到着して、
なんだか変な感じでした。
 
オランダ時間では真夜中・・・こんな時間に食べてはイケナイ!
と思いつつ、何も食べずに寝ようものなら、
カナダ時間の真夜中に空腹で目覚めてしまうかもしれないので、
夕食をしっかり頂いてから休みました。
 
時差で夜中の2時とか3時(=オランダ時間だとお昼)に度々目が覚めましたが、
朝食は6時からなので頑張ってベッドの中で待機。
5時からシャワーを浴びて6時から朝食。
他の同僚達も同じように時差で早起きしてしまって、既にジョギングを済ませたという人も。
 
朝食後は、パーサーがレンタルした車で、カナダから国境を越えてアメリカへ、ボーイング社の工場見学に行きました。
ボーイング社とは飛行機を作っているあのBoeing社の事です。 シアトルから約30分程のエバレットという場所にある工場では、飛行機を組み立てる様子が一般公開されているとのこと。
 
カナダにフライトで来たのになんでわざわざアメリカへ?!
と思われるかもしれませんが、バンクーバーからシアトルへは車で3時間くらいで行けてしまうのです。
ただし、国境でのビザの申請に、それと同じくらい(=つまり3時間くらい)かかるらしいと聞き、
それで朝食後慌しく7時に出発したのですが・・・あっという間でした、ビザの申請。 
クルーホテルを出て1時間程で国境警察に到着し、入国カードを記入して、空港同様に指紋と顔写真を撮られ、ビザ代(=一人$6)を支払って完了。
 
国境からさらに2時間程走ると、巨大な倉庫のようなものが見えてきました。
それがボーイングの飛行機工場です。
一つの扉の幅がアメリカンフットボールのコートと同じ大きさだそうです。
 
来週までエアラインディスカウントがあるとのことで、入場料半額で見学ツアーに参加できました (*^-^*)
 
圧巻されました。
機種の部分、胴体の部分、主翼、尾翼、全部バラバラに作られて、合体させるんですねぇ。
まるで大きな大きなプラモデルのようでした。
 
作業場の脇にテーブルがワ~ッと並んでいてコンピューターで作業をしている人々もいたり、
ここも飛行機一機一機、皆で協力し合って造っていってるんだなぁ・・・
と感動しました (。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる (←"チームワークもの"に弱い)
 
社員食堂の名前も飛行機がらみで面白かったです(→すみません、肝心の名前が思い出せませんxxx)
 
ANAの飛行機が、工場の外にも何機か駐機されていたのですが、工場内でも
46機目のボーイング777と、最新のボーイング787も既に9機目を製造中で、
オランダ人同僚達に
「JALは大変そうだけれど、ANAは、こんなに何機も新しい飛行機を注文しているとは、繁盛してるんだねぇ!」
と感心されました。 私も感心しました。 
 
工場内は撮影禁止だった(→カメラや携帯電話は全て、入り口にあるコインロッカーに入れます)のですが、
見学の記念にDVDを頂きました。
 
いつの間に撮影したのか、工場の外に駐機してあったボーイング747「ドリームリフター」の写真が、パーサーのルードからメールで送られてきました。
 
「世界で最もみにくい飛行機」
と、ボーイング自ら自嘲する超大型747貨物機「ドリームリフター」・・・
謎の生物ツチノコみたい???
 

できたてのその「ドリームリフター」は、それから間もなく、テスト飛行に飛び立って行きました・・・飛び立つ姿もなんとも微妙な・・・(^^;)
 
売店のある建物内に、展示会場があって、最新のボーイング787「ドリームライナー」のエンジンやキャビン等が展示されていました。
カッコイイですね、787!
外観だけでなく、キャビンもいろいろな部分が改善されていて、魅力的でした。
 
すごく良かったです、工場見学。
いつかミハーリとマリアも一緒に、(3人とも乗務で?)もう一度訪れてみたいです。
 
予定よりも早く見学を終えられたので、 折角だからとシアトルにも足を伸ばしました。
スペースニードルにも登りましたヨ。
 
バンクーバーに戻ったのは午後6時過ぎでした。
 
翌朝も6時から朝食。
午前中はスカイトレインに乗って街に出ました。

オリンピックのポスターはまだ貼ってありましたが、もうすっかりいつものバンクーバーに戻っていました。
(→ちょっとガッカリ)
私のお目当ては、楽譜屋さん♪
Tom Leeという大型楽器店を見た後、ショッピングモール内でランチをし、お寿司が売っていたのでおやつ用に買って、
スカイトレインでホテルへ。
電車の中でふと、同じくピアノを弾く機長のジョン(ただし彼はクラシックではなくブルース)が、
「クルーホテルから歩いていけるショッピングモール内にも楽譜屋がある」
と話していたことを思い出し、急遽、そのショッピングモールにも行ってみることに。
 
こちらもシティーセンターに負けないくらい大きなショッピングモールで、ダイソーまで入っていました(O.O;)
(でも当然100円よりはお値段は高く設定してあるので、一時帰国まで我慢、我慢xxx)
楽譜屋さんは結局そのショッピングモールではなく、そこからちょっと離れた、中華ショッピングモール内にありました。
ショッピングモールの名前も中国語で、お店の人もお客も中国人。
一瞬「ここはどこ?」状態でした。
入ってすぐの所は食料品売り場が並んでいて、香辛料や生魚のニオイでちょっと気持ち悪くなりそうになりながら、ようやく楽譜屋さんというかピアノ屋さんを発見したのですが、閉まってました・・・(T_T)
諦めて歩いてホテルに戻る途中、意外な所にTom Leeの支店が!
音楽教室のお部屋を1時間10ドルでレンタルできることもわかって、次回のバンクーバー便ではここでしっかりピアノの練習もできそうです。
 
ホテルに戻ってCallingまで仮眠を取って、帰りの乗務。
 
帰りも満席。
 
乗務の時はいつも、
赤ちゃんや子供は自分の子供のように、
自分と同世代のお客様は自分の兄弟姉妹のように、
両親と同世代くらいのお客様は自分の両親のように、
そして男性客は自分の恋人のように、
心を込めて、"LOVEの目"で、サービスしているのですが、
ビジネスクラス最後列にお掛けだった30代くらいのビジネスマンの方に、
お飲み物のサービスやお食事のサービスに伺う度に、私と同じくらい"LOVEの目"で見つめ返されて、ちょっとたじろぎました。
こちらが"LOVEの目"で接していますので、"LOVEの目"で返されることはよくあることではあるのですが、
今回珍しく危うく"LOVEの目"合戦(?)で負けそうでした(笑)
 
これからしばらくお休暇・・・2009年度の冬休み(←今頃???という感じですが・・・(笑)。
今月末から子供達と一緒に一時帰国予定です 飛行機
 

二度と食べたくなります

 
今日はエイプリル・フール。
ですが、これはジョークではありません ウインク
 
友人が中国で宿泊する予定のホテルのレストランの日本語の紹介文が
それはもう突っ込みどころ満載で・・・あせあせ
皆様にも(心の健康の為に)是非笑って頂きたく、
こちらで紹介させて頂くことにしました。
ちょっと長いですが、是非とも最後までじっくりお読み頂き、
(・・・というのは私のお気に入りが一番最後にあるものですから)
お好きな箇所でご自由に突っ込んで頂ければ幸いです(笑) ↓

伝統的な日本和式建築スタイルをベースに、
畳、竹、石、紙等の簡約素材を利用し、
素材自身の色と質感を現して親切で柔らかい効果を
再現しています;
「空、間、寂」独特な日本美学を再現すると同時に
全体的な自然生態を強調しています。
天一日本料理の和室に身を置くと庭園景色が
一目にかかって来るのです
玄関の外、花棚の下に“水の休憩所”、“緑の休憩所”,
小橋、水流の転換が巧妙で,
風が吹いて来ると鈴の音が耳かかって来て
濃厚な日本風情を感じられます。
庭園景色を見ながら、美味しい日本料理を楽しみながら
それに清酒を一口味わうと
そんな感じはまるで異国他郷にいる様な感じです。

寿司

寿司はその日日本から空運して来た深海魚を原材料とし

心こめて作りますので
お客様には一番新鮮で地味な
日本天然寿司を賞味して頂けます。

鉄板焼

鉄板焼は日本式伝統コッキング方法をベースに

現代の飲食味を融合した物です,
全ての素材はその日日本から空運して来た新鮮な材料で
現場でのコッキング
“チーチ”と言う音と共に香が鼻について来ます

料理

料理とは中国語の意味で処理、整理の意味ですが

日本語では逆に料理の意味です
日本料理は
一点の曖昧も無しの国際料理と認められて居ります。
日式小屋、畳、伝統的な日本式サービス,
及び色が鮮やかで質の優れさ、
食器に注視する日本料理は
飲食世界の独特風景になって居ります。
日本料理の特色は主にアッサリし、
美味を主に、油っこくない、精緻で、営養、視覚を重視し、
味覚と食器の組み合わせを重視します。
コッキングは自然の原味を重視し
コッキング方法は非常に細かくて
何時間もかけてつくったスープ等は
食べ物の原味をキープするのを前提とします。

庭園西洋料理

ヨーロッパ式設計のスタイル,

特有の高大なアーチ式骨組は雅やかで立派です。
豊富で綺麗な地味西洋料理
二度と食べたくなります
営業時間:7:00 am~翌日2:00 am

皇子ビーフステーキ屋

地味なフランス料理とお酒、現場でのコッキング

食事と同時精深のコッキング腕を楽しめられます。
雅やかで富貴な装飾、
お酒とお料理を楽しみながら綺麗な景色
を見るのも楽しみです。
豪華貴賓ルームはもっと立派です。
営業時間:18:00 pm~23:00 pm

ワイン葉巻屋

ワイン、葉巻の選び、鑑賞、賞味、交流が一体に成っています。

フランス、オストラリア、イタリア等の
有名な産地から輸入して来た白ワイン、シャンペン、気酒
及びキューバワハナからの手工葉巻も提供して居ります。
営業時間:20:00 pm~翌日2:00 am

広間バー(一階)

ホテルの広間に位され,広くて明るい床落窓,

雅やかで傾聴をそそるピアノ演奏,コーヒーの香……
ビジネスの打ち合わせ或いは休憩には
ベスト選択で御座います。
営業時間:10:30 am~翌日2:00 am

池畔バー(六階)

プールに沿って造り、お体のリラックスとか

お酒楽しみながら世間話をする
ベストスペースで御座います。
営業時間:18:00 pm~24:00 pm

焼肉苑(六階)

唯一無二、自娯自楽、

美味しい地味ブラジル焼肉(バイキング)を
賞味出来る焼肉場は150人容納出来ます。
周は緑化も出来、花の香が襲って来ますので
気軽い音楽に伴い
ロマンチックを感じられます。
営業時間:17:30 pm~
 
もうどこで突っ込んでいいのか困ってしまうくらい
これでもか、これでもかと次々現れる面白い日本語表現、
お楽しみ頂けましたでしょうか?(笑)
 
でもなんだか、
寿司のネタが深海魚だったり、鉄板焼きが"チーチ"という音を出したり、花の香に襲われたり、
可愛らしい翻訳ですよね (*^-^*)
 
中国に行くと、こういう変な日本語はよく見かけるけれど、こんなに酷いのは初めて(O.O;)
・・・という方も多いかと思いますが、私はつい最近、
同じくらい酷くて、もっと怖い感じ(←ちょっと軍隊調?)のを見たことがあります。
 
会社の機内サービス案内ビデオの日本語字幕なんですがあせあせ(飛び散る汗)
 
離陸後すぐに上映するビデオで、
一時帰国する際に
(→乗務の時は、ビデオの字幕をチェックしている時間はありません)
その強烈な日本語字幕に気付き、
会社にリマークを書き続けていたのですが、
「当社では、日本語を母国語とする日本人が日本語訳を担当しているので、
 間違っているはずがない。 
 田舎の方では異なった日本語を話すそうだから、
 それで間違えていると思ったのではないか(←失礼なっ!)」
という翻訳会社のコメントが優先されて、なかなか動いてもらえずxxx
昨秋、日本支社からもプッシュして頂いて、ようやく校正作業に入り、
今月、やっと正しい日本語字幕のものと差し替えられました・・・ε-(-_-;)ホッ
 
だから今はもう、その凄まじい日本語字幕は機内では見ることができません。
 
機内で上映されていた当時は、
(こんな酷い日本語字幕のまま上映していて恥ずかしい 恥ずかしい
 早く直してもらわないと・・・!!)
と思っていましたが、
あそこまで酷い日本語字幕というのもなかなかないので、
いざ無くなってしまう=もう二度と機内で見られなくなってしまうと思うと
なんだか名残惜しくて(笑)・・・
実は、
(先月たまたまピアノの演奏会で一時帰国予定した際に)
校正される前の日本語字幕を録画しておいたのを
お見せしますネ ↓
 
    
 ( 機内の雑音が騒がしいことと、
飛行機の揺れで頻繁にピントが合わなくなってしまっていること、
ご了承下さい…m(_ _)m)