12月27〜31日まで朝9時〜夕方5時のスタンバイ(自宅待機)のスケジュールが付いたので
(→今年はどこで年越しするかギリギリまでわかりません)
暑い国に呼ばれても寒い国に呼ばれてもいいように荷造りして
呼ばれたら直ちに空港へ向かえるよう制服も着て待機しながら
フライトに呼ばれるまで少しずつブログを書くことにしました(*⌒―⌒*)
コロナ規制が始まった3月は、たまたま丸々1ヶ月休暇(2019年度の冬休み)で
休暇明けの4月1日は東京便のリクエストが通っていたのですが
1週間前にキャンセルとなって以降ず〜っとスタンバイ状態が続いていました。

美しいけれど悲しい光景
3月末、日本のコロナ対策に
「到着空港から滞在先まで公共交通機関を使用できない」
という規定が加わったことで
日本ベースの日本人の同僚達が乗務できなくなったと聞いて
「元日本人乗務員として日本路線に乗務させて欲しい」
と会社にメールしたところ、
4月半ば(2ヶ月振り)の乗務には東京便を付けていただけました。
まずはその4月の東京便のお話から。
3月末から(=夏のスケジュールから)週10便になるはずだった東京便は週2便に減便され
いつもとは違う時間帯(14:40発→16:30発)になっていました。

空港到着後
クルーセンター入り口で乗務用マスクを受け取ります。
機種はB777-300。
ビジネスクラス6名(28席Open)
エコノミークラス13名(361席Open)
合計 19名(389席Open)
最初は50名くらいは予約があったのですが
当日蓋を開けてみたら外国人のお客様が全員抜けて、この人数になっていました。
当時、日本国籍を持っていない人は日本に入国できなかった為、
チェックインさせてもらえなかったのではないかと想像しています。

ゲート番号の表示(黄色)のないフライトは全てキャンセル

A~Eは手前の通路 / F~Kは奥の通路
という張り紙が…(貼り方が雑ですね(^^ゞ)
お客様との接触を最小限にするため、サービスも最小限。
温かいお食事は無し。
搭乗開始前に各お座席に遠足用お菓子セットのようなFood Bagとサンドイッチをお配りし
お飲み物はお水・ジュース・ソフトドリンクのみ。
ビールもワインもコーヒーも紅茶も(機内に搭載はされているのに)サービスできません。
(注:現在は温かいお食事も出ますし、ビール・ワイン・コーヒー・紅茶もサービスしています。)

動画 Enjoy a safe and smooth journey with KLM
コロナ対策も万全
お客様同様わたし達クルーも安心して乗務できます
接客業なのに接客できないという何とももどかしいフライトでしたが
わたし達CAは保安要員として
飛行中の急減圧や機内火災、急病人が出た時などの緊急事態に備え
接客以外の任務の為に乗務している…という感じでした。

エコノミークラス13名(空席361席)
お食事のサービスが終わった客室は真っ暗

機内では日本人乗務員はわたし一人。
久しぶりに日本語の機内アナウンスをフルで入れたり
日本入国に必要な書類を日本人乗客用と外国人乗客用に分けたり
(検疫所からの書類が増えてオランダ人の同僚達は毎回困惑しています
…日本は書類が多い!)
やはり日本路線には日本人乗務員は必要だと改めて感じました。
初めは珍しくて思わず記念撮影してしまった
”マスク着用の乗務”も
今ではすっかり普通になってしまいましたね…
成田は1泊。ホテルからは出られません。
クルーホテルのスタッフの皆さまもコロナできっと大変でしょうと
オランダのチョコレートの差し入れを持って行きました。
オランダへ戻る便は
成田23:00発 翌3:45アムステルダム着というスケジュール。

成田を夜出発する便は、アンカレッジ経由便以来?


の下に金星!
(ぎょしゃ座とペルセウス座もよく観えています)

成田からはおにぎりと手巻き寿司が…嬉しい
(夏以降搭載されなくなりました…残念)

不要不急でない限り客室に出てはいけないので
緊急事態が起きない限り(もちろん起きない方がいいのですが)
機内の安全確認以外は何もすることがなく
いつもは1回しかない休憩が2回ありました。
うち1回は休憩室に行かずに
ガラガラの客室で映画を観ても構わないことになり…

とっても良かったのでDVDも買ってしまいました(*⌒―⌒*)
人気のないスキポール空港…この時間に到着したのは東京便のみ

ここまで人がいないと
まるでSF映画のワンシーンのようでした…
つづく…