フライト日記 (Accra)

 
(9月になってしまいましたが、先月のアクラ便のフライト日記、やっと書き上げましたのでアップします。)
 
2007年8月
(ACC) 
 
今月2度目のアクラ便・・・(日本路線は別として)同じ路線が2度続くのはあんまり嬉しくないのですが、アクラでは好きなだけピアノが弾けるので、ピアノ弾く気満々で(楽譜をドッサリ持って)出かけました。
 
いつものように早めに空港に行き、シニア・パーサーとジュニア・パーサー(←パーサーは私達よりも30分リポーティングが早い)に挨拶に行くと
「あなたmisaeね! 社内誌、見たわよ!」
ブリーフィング・ルームでも
「あなたmisaeね! 社内誌、見たわよ!」
と同僚達。
今月は社内誌に、"音楽は共通語"というタイトルで私のインタビュー記事(趣味でピアノを続けているというお話)が載っているのデス。
 
ブリーフィングでは、クルーの紹介、(乗客数や飛行時間などの)フライト情報、フライト・セイフティーの確認をし、最後に大抵(緊急事態などの)体験談の交換をするのですが、今回の体験談で印象的だったのは、トイレに閉じ込められたお客様の話。 
トイレのドアが壊れてしまった為、トイレに30分近く閉じ込められてしまったお客様がいらしたそう。 機内に設置してある斧(←機内火災で壁の裏側の消火時などに使用するのに各機2箇所に設置されています)でドアを破壊してこじ開け、救出したそうです。 
そういうこともあるんですねぇ・・・こういう体験談は勉強になります。
 
機種は前回同様MD-11。
担当はビジネスクラスです。
 
前回同様、皆様ごゆ~っくりご搭乗されます。
「娘の隣に座ってもいいですか?」
と遠慮がちに聞いていらしたガーナ人のご婦人。
ビジネスクラスは珍しく満席ではなかったので了解したのですが、お客様がお揃いになり、ドアが閉まって、ビジネスクラスの乗客リストを確認すると、一人多い・・・
なんと先程のご婦人、本当はエコノミークラスなのに、赤の他人を「娘」と偽って、勝手にビジネスクラスにお座りになっていらしたのでした・・・(;-_-)
エコノミークラスのお席に戻っていただきましたが、ビジネスクラスのアメニティーキットはしっかりお持ちになって行かれました(笑)
そういう方もいらっしゃるんですねぇ・・・ちょっと感心してしまいました。
 
今回も離陸時にコックピットに座らせていただきました。
離陸後、分厚い雲の中に突入していく景色に圧倒されていると、俄かに操縦士達が何やら忙しそうに地上と交信しています。
航路上に雷雲が発生したので、回避する為、航路を変更しているとのこと。
モニターを見ると、レーダー上に赤く表示されている部分があり、それを避けるように旋回しているようでした。


(コックピットのモニター)
(航路を変更しているところが映し出されている)

シートベルト着用のサインが消え、キャビンに戻ります。
相棒のスチュワード(ショーン=ペン似の)ヘルマンは、
「彼女はいるけど、結婚はしないよ。 フライト先での情事を楽しみたいからねウインク」
などと冗談(・・・?)を言いながらも、仕事は(コーヒーや紅茶のポットをきちんと予め温めるなど)非常に丁寧。


(相棒のヘルマン) 

ビジネス、エコノミー、両クラスのミールサービスが終わると、機内販売です。
ラゴス便もでしたが、アクラ便も、お買い物をされるお客様が大変多く、機内販売にとても時間がかかります。 そして、その売り上げ額の多さにビックリ・・・私が日本ベースで乗務していた頃の日本路線のようです。 
日本でのバブル崩壊以降、日本路線に代わって、この頃は、アフリカ路線が機内販売での売り上げ1位なのだそうです・・・Verrast
 
機内販売が終わると、お楽しみの(♡)お食事タイム。
今回は、満席ではないのにミールトレイが満席の人数分搭載されていたので、クルー用のミールではなく、ビジネスクラスのミールをいただいてみました。
前菜は、オランダ発は全路線同じ(=日本路線とも同じ)です。
主菜はお魚料理をいただきました。 ティラピア(イズミ鯛)です。 ピリカラで美味しかったデス。
デザートのチーズ、クランベリーのバヴァロワも美味しかった♡
到着前のミールサービスのメニューはラゴス便と同じ。 
お気に入りのライムとジンジャーのバヴァロワも試食(←もちろんサービスの後にですヨ)できてHappy!


(これがさっぱりしていて美味し~~~のデス!!)
(も~何個でも食べられマス♡)

アクラ到着後は前回同様、シャワーを浴びて(マラリア蚊に刺されないように虫除けをしっかり塗って)からクルー・ドリンクへ。
プールサイドで飲んでから、前回同様ピアノバーにピアノを弾きに・・・
前回よりも時間が早かったのか、バーではホテルの専属ピアニストがまだ演奏中でした。
 
「彼の演奏が終わるまで待ちましょう」
と言ったのですが、同僚達がピアニストに
「彼女のピアノを聴いてからベッドに行きたいので、少しだけ彼女に弾いてもらっていいですか?」
と交渉。
「どうぞ、どうぞ!」
と快く(ピアノの)席を譲ってくれたピアニスト。
 (↑・・・今までの経験では、腕の良いピアニストは大抵快く譲ってくれます。 あんまり上手でないピアニストは、途中で別の人に弾かれるのを嫌がります。)
 
(今回はりきって沢山持ってきていた)楽譜は全部部屋に置いてきてしまっていたので、暗譜で弾ける曲を何曲か弾くと、ピアニストが
「10年くらい前、ゴールデン・チューリップ・ホテルで仕事をしていた時、一度、やっぱりKLMのアジア人のスチュワーデスが、ホテルを出発する前に、素晴らしいショパンの『ノクターン』を演奏して行ったんだけれど・・・もしかして、あなたですか??」
 
ゴールデン・チューリップ・ホテルは、その当時のクルー・ホテルです。
そのホテルでも、滞在中はいつもピアノを弾かせていただいていました。 夜は専属のピアニストが演奏していたので、私は大抵、朝食後から夕方まで弾かせていただいていたのですが、一度だけ、同僚達からのリクエストで、ピアニストにお願いして、ホテルを出発する前に制服姿で、ショパンの『ノクターン(Op.9 No.2)』を弾いたことがありました。
その時のピアニストとこの新しいクルーホテルで再会するとは・・・!
 
「是非もう一度、あの『ノクターン』を聴きたい。」
とおっしゃって下さったので、最後にショパンの『ノクターン(Op.9 No.2)』を弾かせていただきました。
「明日も好きなだけ弾いていって下さい。 聴きに来ます。」
と去って行ったピアニスト・・・10年も前のことを覚えていて下さったなんて感激でした。
 
翌日も、前回同様、朝食後すぐにピアノ・バーへ。
バーの従業員さん達も私のことを覚えていて下さって(←10日前に滞在したばかりでしたから)、すぐに演奏させていただけました。


(ピアノバーのとても気さくな従業員)

今回は楽譜もいろいろ持って来ていましたので、演奏できる曲目も増え、1時間半演奏しては休憩し、また1時間半演奏・・・というのを夕方4時くらいまで繰り返していました。
 
一通りクラシックを弾いた後、中村由利子の曲を数曲弾いたのですが、ガーナ人のお客様方には『ウィスパリング・アイズ』という曲が好評なようでした。 イスラエル人のビジネスマンは、サティの『ジムノペディ』が好きだとおっしゃっていました。 また、バーの奥でコンピューターを開いて、ずっとお仕事されていた英国人ビジネスマンは、ショパンの『ノクターン』がお好きなのか、『ノクターン』を演奏する度に嬉しそうに拍手下さいました。
そう、今回は、ピアノ・バー、結構混んでいたのです。
 
朝食後の最初の演奏から夕方まで、ず~っとバーにいらしたお客様も何名かいらっしゃいました。 
ホテルのピアニスト、(先述の)『ノクターン』がお好きなイギリス人ビジネスマンと、それから、どことなく気品をただよわせるガーナ人男性2人。 
 
バーの従業員に
「これから同僚たちと昼食をとるのですが、食後にまた弾かせていただいてもいいですか?」
と尋ねていると、そのガーナ人男性2人の内の1人に
「是非また聴かせて頂きたいから、お食事が済んで、また演奏する時には、部屋番号○○まで電話で知らせてください。」
と頼まれました。 なんと光栄なことでしょう!
 
昼食後、ピアノ・バーに戻ると、『ノクターン』がお好きなイギリス人ビジネスマンが、バーの奥で相変わらずお仕事なさっていました。
従業員に
「先程あちらにお掛けだった男性(=ガーナ人男性)に、またピアノを弾く時に電話で知らせて欲しいと頼まれたのですが・・・」
と伝えると、こちらが部屋番号を伝える前にちゃんと○○号室に電話をかけて下さいました。 ホテルの常連さんなのかしら・・・?
 
早速お部屋から降りて来て下さり、数曲(イギリス人ビジネスマンの為にもちろん『ノクターン』も)演奏しました。 
演奏後、そのガーナ人男性が紅茶をご馳走して下さり(←お酒を勧められたのですが、乗務前10時間をきっていましたので、丁重にお断りしました)、お話を伺うと、その方は、在フランスガーナ大使でした。 
(↑だからホテルの従業員は彼の部屋番号を知っていたのですね・・・)
「是非パリに来て、ピアノを演奏してもらいたい。」
とおっしゃって下さったのですが、ヨーロッパ路線はもう乗務していませんし、乗務と関係なくパリへ行くとなると子供達のこともあってとても無理そうです・・・残念!
そうお話しすると
「お子さん達も是非ご一緒にパリへいらして下さい。」
と名刺を下さいました。 本当になんて光栄なこと!
 
「お見送りに降りますから、ご出発前にまたご連絡下さい。」
とおっしゃるガーナ大使に深くお礼申し上げ、
ピアニストには
「出発前にご挨拶に伺います」
と申し上げて、仮眠を取る為に部屋に戻りました。
 
出発前、演奏中のピアニストに
「またお会いできますように!」
とご挨拶すると、それまで弾いていたジャズを、クラシック曲のジャズ・アレンジにかえて弾いて下さいました。
エルガーの『愛の挨拶』・・・とても好きな曲です♡
ガーナ大使も見送りに降りて来て下さいました。
 
それだけで感動でしたのに、クルー・バスに乗り込む直前に、ピアニストがホテルの外まで走って来て
「今度いらっしゃった時には、是非、私のコンサートを聴きにいらして下さい。 
あなたはコンサート・ピアニストになるべきです。 
いろいろな人の演奏を聴いてきましたが、アマチュアであなた程印象的な音を出す人に会ったことがありません。 
またあなたの演奏を聴けるのを楽しみにしています。」
と・・・! そしてバスが出るまで手を振ってお見送りして下さいました。
 
(もちろん私の演奏技術では、コンサート・ピアニストになどなれないことはわかっていますが)プロのピアニストの方からそんな風におっしゃっていただけるなんて、本当に本当に光栄なことです・・・(>_<。。。(←うれし涙)
あぁ、もっともっと練習に励まなければ!!
 
(フライト日記がすっかりピアノ日記になってしまいました・・・(^^ゞ)
 
次のフライトは、未定です・・・9月13日まで夏の休暇、そして休暇明けは、14~18日の5日間、スタンバイがついています。
どの便に呼ばれるのか楽しみです・・・日本路線であることを密かに祈りつつ・・・(笑) 


(パイロットのお食事に
紙ナプキンのバラを添えてみましたバラ)


(お食事を下げに行ったら、
紙ナプキンのバラが、ちゃんと飾ってありましたバラ)

ギリシャ

2度目のアクラ便の乗務(←フライト日記もなるべく早くアップできるように頑張りマス)から戻った当日、
空港で着替えて、夫と子供達の待つギリシャへ行ってきました。
ギリシャの別荘があるPaliouri(パリウリ)に関しては、
http://fromholland-withlove.spaces.live.com/blog/cns!945B0BC82EE67D38!1425.entry?&_c02_owner=1を見て下さいネ。
以前はアムステルダムからテサロニキまで直行便があったのですが、今年はなくなってしまったので、まずKLMでアテネに飛びました。
「あなたはもしかして社内誌の・・・?」
と同僚達。
実は、今月の社内誌に私のインタビュー記事(ピアノのお話)が載っているのデス・・・Beschaamd
アテネからは、エージアン航空(Aegean Airlines)(”エージアン”とは、”エーゲ海の”という意味)(ギリシャ初の民営航空会社)でテサロニキへ。 
RJ100という初めて聞く機種にちょっとビビリましたが、約30分の飛行時間、乗務の疲れで爆睡しているうちに到着。
10日振りに会った子供達はすっかり日に焼けて真っ黒でした。 
夫の兄一家、姉一家もいて、子供達の従兄弟達も勢揃い。
ギリシャ人の親戚の子供達も一緒に写真を撮りました・・・一番下が8歳(=マリア)、一番上が15歳(=ジジという男の子)です・・・が、外国人の子供達は大人っぽい!
小中学生とはとても思えません・・・(→写真を見て驚いて下さい)
毎日、ヨーロッパ風の休暇を過ごしました=毎日同じ時間に起き、同じビーチへ行って数時間のんびりし、別荘に戻ってシャワーを浴び、夕食をとった後に村のカフェでお茶をし、寝る・・・最初の数年は、この”毎日同じ”スケジュールに辟易したものですが、”何もしない休暇”にももうすっかり慣れました。
夫と子供達は毎年3週間(去年は6週間)ギリシャに滞在するのですが、私は数年前から約1週間だけ滞在することにしています。
1週間以上いると、ものすご~~~く太ってしまうのデス・・・ギリシャ料理、と~~~っても美味しいので!
今回も6日間だけの滞在。 6日間で食べたいものは食べつくしました(笑) 今年は3kg増くらいで済んだはず(?!)
お勧めのギリシャ料理に関しては、
http://fromholland-withlove.spaces.live.com/blog/cns!945B0BC82EE67D38!1622.entry?&_c02_owner=1を見て下さいネ。
そして今日、またアテネ経由でオランダに戻ってきました。
アテネまで、エージアン航空とどちらにしようか迷ったのですが、乗りなれたオリンピック航空で。
今日は眠らずに、外の景色を楽しみながらアテネへ。
途中で、ものすごい量の煙が上がっている場所があったのですが、後で、例の山火事だったと知りました。
アテネでは、KLMのアムステルダム行きの便が込んでいた為すぐにチェックインができず、
しばらく出発ロビー内のカフェで待機することに。
すると、お向かいの席に50歳代くらいのアジア人(私の勘では恐らく韓国人?)男性が座って、おもむろに携帯電話を取り出しました。
メールでも打ってるのかな・・・と思ったのですが、それにしては携帯電話の向きが変・・・写真を撮ってる?! まさかね・・・と思いきや
カシャリ写真
という音と同時に、膝あたりまで下ろした彼の携帯電話の画面に私の顔が!!(驚)
数分おきに3~4枚撮っていらっしゃいました・・・びっくり
誰かに似ていたのかしら・・・?
KLM便もなんとか席をいただけて、無事戻ってきました。
帰りの便でも

「あなたはもしかして社内誌の・・・?」

と同僚達・・・しばらく続きそうですxxx
行きの便同様、機内食が美味しくて・・・感激!

空の上から見ると全体的に茶色っぽい(←気候が暑いせいか、山肌が茶色っぽいのです)南ヨーロッパから戻って来ると、

オランダは本当に緑が眩しい!
・・・どこまでも続く緑の平原に、日の光が反射してキラキラ輝く水(=運河・湖・沼etc.)・・・
そして、青い機体がズラリと並ぶスキポール空港・・・Lovely♡
夏でも夜は20度前後に気温が下がるオランダも、暑いギリシャから戻った今日は、その涼しさが心地よかったです。

フライト日記 (Accra)

2007年8月
(ACC) 
 
ボネールへの乗務から戻った当日から10日間一時帰国し、オランダに戻った翌々日からアクラへ乗務しました。
 
日本滞在中に子供達と一緒に野口英世の映画(ビデオ)を見たのですが、彼が黄熱病の研究の為にアフリカに渡り、そこで黄熱病にかかって亡くなった・・・ということは知っていましたが、アクラだったのですねぇ!・・・知りませんでした(^^ゞ
記念碑があるようだったので、時間があったら探してみようかしら・・・と考えながらアクラへ。
 
機種はMD-11。
担当はエコノミークラスです。
 
ラゴス便の時もでしたが、アフリカ路線はどういうわけかボーディング(お客様の搭乗)に非常に時間がかかります。
皆様ゆ~っくりの~んびりいらっしゃいます(笑)
反対に、日本路線はボーディングが早いので有名です。
 
アクラへは飛行時間が6~7時間と短い為、操縦士は機長と副操縦士の二人だけ。
コックピットに2席、席が余るので、機長の配慮で離着陸時に二人ずつコックピットに入ってよいことに♪
時々こういうことがあるのですが、くじ運の無い私は(←皆でくじをひくのデス)なかなか当たりません・・・(T_T)
が、今回は"離陸時"に当選!
 
MD-11のコックピットは窓が広く大きいので、ものすごく景色がよいのです。
出発時間は13時35分。 
空港のフェンスの向こうの路上に車を停めて離着陸を見物している人々に、パイロットと一緒に手を降りながら、滑走路へ向かいます。
機長曰く、見物客に手を振る航空会社はKLMくらいで、とても珍しいのだそう。
そういえば、昔、札幌便でコックピットに座らせていただいた際、整備士の方々が出発機に礼をしている姿にパイロットが感激していましたが、これは日本だけだそうです。 日本では、クルーホテルを出発する際に、ホテルの方々がクルーバスに手を振って下さるのですが、これも他の国では見られない光景。 ちょっぴり鼻が高くなります(笑)
 
春には野うさぎの姿も見られる長閑なアムステルダムの空港。
滑走後、"ふわり"と飛び立つ瞬間は本当に快感です。
窓の外に見える湖や風車・・・今回はアムステルダムの市街地の上空も飛行し、有名な跳ね橋も見えました。 
(ご気分のお悪いお客様のお世話をしてから慌ててコックピットに入った為、カメラを持って行けなかったのが本当に残念xxx)
旋回してスキポール空港上空を飛行した後、積乱雲を潜り抜けて青空へ・・・!!
 
アクラ到着は、17時半過ぎ(オランダとガーナの間にはマイナス2時間の時差があります)。
空港の外に出ると、太鼓の音が鳴り響き、お祭り騒ぎで驚きました。
「我々を歓迎しているのかい?」
と、機長が空港職員に冗談を言うと
「元首相のご到着を歓迎しているのです」
と空港職員。
「どこから到着したの?」
「アムステルダムからですよ」
・・・どうやらビジネスクラスに乗っていらしたようなのですが、機長もパーサーも
「そんなインフォメーションは受け取っていなかった!」
と顔を見合わせていました。
 
ホテル到着後はいつものようにクルードリンク。
シャワーを浴びた後、(アクラもマラリア地域なので)しっかり虫除けを塗ってから、プールサイドへ。
ワインを数本空けたところで場所をホテルのバーに移し、バーのピアノを弾くことに。
KAWAIのグランドピアノ・・・KAWAIのピアノは音がソフトでとても好きです♪
同僚達以外誰もいなかったので、ショパンのノクターン数曲、ワルツ数曲、ドビュッシー、フォーレなど、いろいろ弾かせていただきました。
疲労+ワインでミスも多かったですが・・・(^_^;) 同僚達に喜んでもらえて嬉しかったデス。
 
午前3時に部屋に戻り、7時間後の午前10時にアラームをセットしてベッドへ・・・ところが午前7時に目覚めてしまい、シャワーを浴びて朝食へ降りました。
(元々睡眠時間が短い方でしたが、最近以前に増して短時間で目覚めるようになってきました・・・お婆ちゃんになった気分デスxxx)
 
朝食後は、再びバーでピアノを弾かせていただきました。 
今度は他のお客様もいらっしゃいましたので、暗譜できちんと弾ける曲を数曲と、いつも乗務に持ち歩いている楽譜から数曲・・・全部で約1時間弾かせていただいては、同僚達のいるプールサイドで休憩して、またバーに戻って約1時間演奏・・・というのを夕方まで繰り返しました。 
同僚達も入れ代わり立ち代わり聞きに来てくれました。
 
最近クルーホテルが変わり、「ベッドが硬い」「バスタオルが臭い」など、悪い噂ばかり耳にしていましたが、ベッドは私にとっては硬めの方がかえって気持ちよく、バスタオルも(「自分のタオルを持参した方がいい」と同僚に勧められて、家から2枚持参していたのですが)全然臭くなく、バーのピアノは弾き放題だし、最高のホテルでした♡
 
次もアクラ便・・・今度はどっさり楽譜を持って行こうと思いますMuzieknoot
 

フライト日記 (Bonaire)

2007年7月
(BON) 
カリブ海に浮かぶボネール島・・・
オランダから遠く離れた島ですが、オランダ領の島なので、普通にオランダ語が通じます。
夏休みを、このオランダ領の島で過ごすオランダ人も多く、満々席のボネール便。
IPB(=社員割引チケット利用の乗客)も11名いましたが、コックピットシート(1席)+客席のジャンプシート(=乗務員用の予備席)(2席)全て使用しても全員はお乗せできないまま出発しました。
同僚の話によると、これでもまだマシな方で、バンコク便やクアラルンプール便では、夏休みの間は連日50~60人のIPBが空席待ちしているとのこと・・・大変・・・(^_^;)
機種はMD-11。 担当はビジネスクラス。
しばらく(ビジネスクラスが35席ある)ボーイング777の乗務が続いていたせいか、ビジネスクラス24席は満席でも少し気が楽でした。
「チェックイン時にお隣同士の座席にしてもらえなかった」と怒っていらしたドイツ人の老夫婦も、機内で別のお客様と交渉して席を替わってもらうことができて一安心。
このご夫婦、旦那さまの方は、お食事のお好みが難しく、エクストラのご注文がいろいろとあって大変でしたが、
「あぁっもうっ! 満席で忙しいのにっ!」
・・・などと思わずに
「もちろん! 結構ですヨ!(*^-^*)」
と笑顔で接していれば、不思議と全く苦にならずに気持ち良くサービスできるものです♪
相棒のエリックが非常にテキパキよく働くスチュワードで、またパーサーのウィレミンもタイミングよく手伝いに来てくれ、とてもスムーズにサービスすることができました(感謝)
この日のボネールまでの飛行時間は9時間10分。
ボネールのフラミンゴ空港(←空港の建物がフラミンゴ同様ピンク色なんですヨ~)到着後、ドアが開くまでの間、例のドイツ人ご夫婦と少しお話しました。
ボネールまではドイツからの直行便がないので、オランダ経由でいらしたとのこと。 そして、ボネールで約1時間停泊した後、最終目的地のキトまでいらっしゃるとのことでした。
ドアが開いて、
「Vielen Dank! Auf Wiedersehen!」
と片言のドイツ語でご挨拶すると、嬉しそうに手を振って降りていらっしゃいました。
気難しそうに見えましたが、お話してみれば、実は気さくでラブリーなご夫婦だったのでした♡
ボネールで私達からテイク・オーバーしてキト・グアヤキルへの往復乗務をするクルーの到着を待って、トランジットのお客様(=ボネールでお降りにならず、停泊後、キトあるいはグアヤキルまでいらっしゃるお客様)の情報を伝え (→例えば、先程のドイツ人のご夫婦のように座席を換わられたお客様がいらした場合、乗客リストと名前が違ってしまうので、どなたとどなたが座席を換わったのか等、きちんと伝えておかなければなりません)、私達も飛行機を降ります。
アムステルダムを出たのが午前0時頃で、約9時間の飛行時間でしたから、ボネールに到着したのはオランダ時間の午前9時。
オランダとボネールの時差が-6時間ですので、現地時間で午前3時です・・・が、それでもクルーホテル到着後はクルードリンク(=同僚達と飲む)があります。
Mustではありませんので全員参加ではありませんが、ホテルのビーチ・バー(当然もう閉まっていて誰もいませんが)で、満天の星空の下、波の音を聞きながら、空が白み始めるまで飲むのデス(笑)
ボネールには、他の国と違って、クルーホテルが2つあります。
一つは、広大な敷地に(5人くらい泊まれそうな)広い客室が並ぶPlaza Resort Bonaire。
もう一つは、ホテルの外装がカラフルで、可愛らしい感じのDivi Flamingo Beach Resort & Casino。
以前、ボネールから、キト・グアヤキルへの往復便の他に、リマへの往復便があった頃(←今春より、リマへはアムステルダムからの直行便が飛ぶようになって、リマへの往復乗務はなくなっています)は、キト・グアヤキル便で到着したクルーはPlaza、 リマ便で到着したクルーはDivi、というふうに振り分けられていたのですが、今は、到着の曜日によって滞在ホテルが振り分けられています。
ボネールからのリマ往復便がなくなり、滞在クルーの数が減ったので、本当は、クルーホテルも1箇所で足りるはずなのですが、ホテルの従業員の仕事の割合を公平にする為、引き続き2箇所のままにしてあるのだとか。
今回宿泊したのは、Plazaの方。
(今回は何もありませんでしたが、)蟻が出没したり、幽霊に遭遇したホテルです。
今回は、往復乗務が1本も入らない3泊5日のスケジュール。
1日目は、午前4時前にホテルに着いて、明け方までクルードリンクに参加してから休んだにもかかわらず、午前9時に目が覚めてしまい朝食へ。
朝食後は、前回同様、島に住むオランダ人ギターリストのヨルンの御宅にお邪魔して、ピアノを弾かせていただきました。
ショパンなどのクラシックの後に、彼のリクエストで中村由利子の曲を弾くと、いつものようにアドリブでギターやハーモニカを合わせてくれて・・・彼の才能には毎回唸らされます。 彼のお気に入りは「Winter Romance」という曲・・・私も大好きな曲です。
お昼を食べるのも忘れて、夕方5時までピアノを弾いていました♪
2日目は、同僚達と一緒にソロボン・ビーチへ。
ここではウィンド・サーフィンができます。
でも、私の目的は、ビーチ・レストランのクラブ・サラダ。 これがと~っても美味しいのデス♡ (写真、撮りそびれましたxxx)
夕方ホテルに戻ってクルードリンクへ。
私達から引き継いでキト・グアヤキルへの往復乗務したクルーと一緒に飲んだのですが、
ビジネスクラスを担当した同僚が、
「ものすごく感じの悪いドイツ人夫婦(=例のご夫婦)がいて、やな感じだった・・・(;-_-)」
と話しているのを聞いて、とても残念に思いました。
相手の反応は、こちらの心の鏡・・・こちらの接し方によって相手も心を開いてくれるのに・・・
クルードリンクの後は、皆でイタリアン・レストランへ。
私はロブスターのパスタをいただいたのですが、これまたと~っても美味しかったデス♡
ボネール島は、どこで食べても美味しい!
ボネール島発の便の機内食も美味しい!!
今回、帰りの便で試食(?)した車海老のリゾットもと~っても美味しかったデス♡
・・・という訳で、一時帰国の前にダイエット(→日本ではついつい食べ過ぎていつも太ってしまうので・・・)するはずが、やっぱりできませんでした・・・(^^ゞ

リカバリ

 
ボネール島へのフライトから戻った当日に(一旦帰宅して着替えて荷造りしなおして)日本へ向かったのですが・・・
(以前から調子が良くなかった)実家のコンピューターがついに故障してしまい、日本から何も更新できないままオランダに戻ることになってしまいましたxxx
 
連日いろいろ試みて、つい先程やっと復活したコンピューター・・・初めてリカバリというのをやりました。
 
これから3時間ほど休んで成田空港へ向かいます。
(飛行機に乗る前の日に寝不足するのは体に良くないのですが、両親はコンピューターに疎いので、私がいる間に何とか直しておかないと!と思って頑張ってしまいました・・・Knipoogje)
 
ボネール便のフライト日記はオランダに戻り次第書き始めようと思っていますので、もうしばらくお待ち下さいネ・・・m(_ _)m 

卒業ミュージカル

 
夏休みに入る前の7月10・11日に、Groep 8 (グループ 8)(=日本で言う小学校6年生) による卒業ミュージカルがありました。
 
オランダの小学校は、4歳から12歳の8年間です。 
(子供達は4歳の誕生日を迎えるその誕生月にバラバラに入学してくるので)入学式もないのですが、卒業式もありません。
代わりに、卒業生全員によるミュージカルの公演があります。
 
今年の卒業ミュージカルは、シェークスピアの『真夏の夜の夢』
・・・のパロディー『真夏の夜の悪夢』 Glimlach
ミハーリも、フィローという役で出演しました。
 
子供達の衣装を縫うお手伝いに私も参加していたのですが、脚本や演出、監督は父兄でそういう関係の仕事をしている人が引き受け、舞台装置や音楽も本格的で、子供のミュージカルとは思えない出来に驚きました。
舞台は校庭に設置されました。 屋外公演です。
 
まだ明るい午後9時(→夏の間は午後10過ぎまで明るいのデス)から公演され、中盤頃(=午後10時30分頃)に日が落ちて、舞台が幻想的にライトアップされます。
 
両日とも日中は雨模様で、天候が心配されましたが、公演時間前に雨も止み、本当にすばらしい野外公演となりました♪
 
当日は卒業生のお母さん達が感極まって涙していました。 
一緒に見に来ていたマリアも
「ミハーリくんが別の学校へいっちゃったら寂しい・・・(>_<。。。」
と泣いていました・・・
ミハーリ、ついに小学校卒業なんだね・・・(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるるる
 
ミュージカルの翌日から、ミハーリの学年は(他の学年よりも1週間早く)夏休みに。
「12歳からは飛行機に一人で乗れる」と聞いて、早速たった一人で日本へ向かったミハーリ。
夏休み明けからは、二ヶ国語教育の中学校へ通います。
がんばれ!!
 
・・・私は今日からボネールへフライトです Vliegtuig
 
 

フライト日記 (Lagos)

2007年6月
(LOS)
 
半年振りのラゴス便。 
前回はMD-11でしたが、今回の機種はB777。
担当はエコノミークラスです。
 
ラゴス便は、ナイジェリアの方々のつっけんどんな英語(→前回のフライト日記をご参照下さい)のせいもあって、長らくオランダ人クルーから不人気の路線の一つだったのですが、最近はナイジェリア人のお客様方皆様とても流暢な英語をお話しになるのでビックリします。
そういえば、この前のカイロ便でも、(以前はこちらが片言ででもアラビア語を話さないと通じなかった)エジプト人のお客様の多くが、普通にオランダ語を話されていてビックリました。 日本人も英語ができる方が随分増えましたよネ。 
いろいろな人種が世界中に広まっていっているのを感じる今日この頃です。
 
ラゴスまでの飛行時間は5時間半。
お食事のサービスが2回あるのですが、到着前の軽食のサービスに"Tofu roll"というのをお配りしました。 
これがお客様に非常に好評だったので、私もあまったのを1つ味見させていただきました。

 
(Tofu Roll)

"豆腐と野菜のあんかけ入りパン"という感じで、とっても美味しかったです!

ビジネスクラスでは、サーモンピザも美味しそうでしたが、デザートのレモン(ライム?)のムース・ケーキを試食。
細かく刻まれたレモン(ライム?)がたっぷり入っていて美味しかったです!

(左上がデザートのムース・ケーキ)

オランダ発のビジネスクラスのデザートは、どの便もすごく美味しくて感心しています。

到着後は、ナイジェリアはマラリア地域なので、(マラリア地域へのフライトの時)会社から配布される虫除けをしっかり塗ってから降機します。

前回同様、(襲撃されるのを防ぐ為)車内を真っ暗にしたクルーバスで前後を護衛車に挟まれながらクルーホテルへ。
ラゴスでは、滞在中ホテルから出ることはできません。
ホテルの中にいると他の国と少しも変わらない(=いたって平和)なのに、外はそれだけ危険だということ・・・心が痛みます。
 
ホテルのバーでのクルードリンク(=到着後、皆で集まって飲むこと)の後ベッドへ。
 
翌日は朝食後、同僚達と一緒にホテル内のネイルサロンへ行ってみました。
小さなサロンですが、マッサージ機能付きのイスがあってなかなか豪華でした。
しかしながら、(きれいな英語を話すホテルの従業員とは打って変って)ネイルサロンにいた2人の女性は昔ながらの無礼な英語(?)で、(一緒に行ったオランダ人同僚達が腹を立てているのが)可笑しかったです。 

 
(ネイル・サロンにて・ペディキュア担当の女性)

動作も乱暴で、いらなくなった物は離れたところにあるゴミ箱に投げる(→入らない→ゴミ箱のまわりにゴミが散乱・・・(;-_-))、マニキュアやペディキュアに使う道具も使い終わるとポイッと投げるので床に落ちる(←ちゃんと拾いますが、それなら最初から静かに置いたらいいのに・・・)。
面白かったです・・・
とにかく乱雑なので、爪の甘皮を取ってもらっている時はちょっと怖かったです・・・が、きれいに仕上げてくれましたヨ。
 
ネイルサロンを出てから、フロントで、どこかでピアノを弾くことはできないか聞いてみました。 
ラゴスのクルーホテルには、ロビーにもグランドピアノが置いてあるのですが、できれば練習をしたいので、パーティー会場かどこかにもう1台ピアノはないかと尋ねると、バンケット・オフィスへ行くようにとのこと。
バンケット・オフィスでは、30分以上待たされた後、2時間後にもう一度来るように、と言われたので、その間に昼食を取って、2時間後にオフィスに電話をしてみましたら、結局「無理」とのこと(ガッカリ)。
部屋へ戻ってCalling(=出発の1時間前のモーニングコール)(ラゴスのCalling Timeは19時5分)まで少し休むことにしました。
 
出発前、チェックアウトした後は、ロビー前のラウンジの中央に作られた"出発クルー専用のスペース"でコーヒーや紅茶をいただきながら、クルーバスの到着を待ちます。 

 
(クルーラウンジ風のスペース)

私達の他に、AFのクルーも待機していました。
 
ロビーでは、ピアノ・ギター・ドラムによるジャズの生演奏(演奏者は皆ナイジェリアの方)が行われていました♪♬♫ 
コーヒーを飲み終わった頃、バンドが休憩時間に入ったので、どんなピアノが置いてあるのか見に行ってみると、ピアニストが
「あなたもピアノを弾くのですか?」
と話しかけてきました。
ピ 「何年弾いてるのですか?」
私 「もう30年以上になります(✿ฺ^-^✿ฺ)」
と答えた所で、今度は後ろから声を掛けられました。
「あぁ、もしかして、あなたが昼間お電話下さった方ですか! 私はバンケットマネージャーのXXです(握手しながら)。 こちらがバンド・リーダーのXX。 彼がOKならピアノを弾いても全然構いませんよ。 先程は彼がつかまらなかったのです。」
「バンド・リーダーのXXです(握手しながら)。 どうぞ、何か弾いてみて下さい。」
 
急に弾いてもよいことになり、制服のままピアノの前へ。
AFのクルーもいることだし、何かフランスの曲を・・・と思い、フォーレの『シシリエンヌ』(=このブログのBGM)を弾きました。 
ピアノは調律もされていなかったし、いくつかきちんと出ない音があったりしましたが、フライト先のピアノはそういうのが多いので、もうすっかり慣れてしまいました。 気にしていたら演奏に集中できませんしネ 
 


(副操縦士さんが写真を撮っておいてくれました)

是非もう1曲と言われて、ショパンの『ノクターンOp.9-2』も弾かせていただきました。 弾きながら時計を見るとあと数分でPick Up Time(=クルーバスが出発する時間)だったので、不本意でしたがテンポをかなりあげて弾き終えました。
ロビーにいたお客様方と同僚達からの拍手に会釈し、バンケット・マネージャーとバンド・リーダーと握手をして、急いで同僚達のところに戻り、AFのクルーの方々が拍手をしながら何かフランス語でおっしゃっている(→残念ながら何をおっしゃっていたのかわかりませんでしがxxx)のに対し笑顔で
Merci beaucoup!
 
同僚達と共にホテルの出口に向かって歩き始めて間もなく、バンドのピアニストがショパンの『ワルツOp.posth.69-1』を弾き始めました。 私の為に、ジャズではなくショパンの、それも『別れのワルツ』を・・・!!(>_<。。。 
ピアニストに大きく手を振ってホテルを後にしました。
 
行きと同様、照明を落としたクルーバスで空港へ向かいます。 街灯もなく真っ暗な窓の外に見えるのは、渋滞した車のテール・ランプの赤い光だけ。
ドンッ! ガンッ!
大きな音とともにバスの車体が揺れて、驚いて外を見ると、(肌が黒いので見づらいのですが)男性が一人、クルーバスに体当たりしたり蹴りを入れたりしています。
前の席の同僚に小声で
「彼、何してるの・・・?」
と聞くと
「多分、トランクをこじ開けて荷物を盗ろうとしているんだと思う・・・」
・・・( ̄_ ̄|||)
その男性は、クルーバスだけでなく、渋滞でノロノロ運転になっている車に、手当たり次第攻撃(?)している様子。 
そのうちに、クルーバスの隣を走っていた乗用車の運転手と揉み合いになり、窓際に座っていた私は(銃を持っていたりしたらどうする?・・・銃撃戦になったらどうする?)というようなことを頭の中でいろいろ考えていました。
何事もなく空港に到着しましたが、正直、かなり怖かったです。
 
帰りの便では、私の担当エリアにお掛けのイギリス人男性客に
「君の笑顔は最高だ。 こんな笑顔は見たことがない。 見ているだけで幸せな気分になるよ。 ありがとう。」
と言われ、返す言葉に困りました・・・
 
こちらこそ、笑顔だけで幸せな気分になっていただけるなんて・・・そんな褒め言葉をいただいたのは初めてです・・・感謝♡
 
次のフライトは、(この数年なんだか非常にご縁のある)ボネール島です・・・
 

フライト日記 (Cairo)

2007年6月
(CAI)
 
カイロ、暑かったです・・・
摂氏42度・・・でも、クルーホテルの従業員は
「今日は涼しいですよ。 昨日は50度を超えていた(場所によっては60度以上だった!)んですから。」
ですって・・・ホントかな(^^ゞ
 
さて、カイロでのお話は後にして・・・
 
今回も本当は早めに空港に来て、リポーティングの前に出発ロビーへ行き、その日日本へ帰国されるYさんご一家をお見送りしようと思っていたのですが、
今日が夏休みの初日だった地方(*)もあったせいか、道が予想以上に混雑していて、結局出発ロビーまで行っている時間がなくなってしまいました・・・残念!
 
(*) オランダでは、長期休暇の混雑を避ける為・・・、
    北部・中部・南部と、地方によって休暇がずらしてあります。
    順番は毎年変わるのですが、
    今年は、
    南部が6月30日~8月12日、
    北部が7月7日~8月19日、
    中部が7月21日~9月2日(→ユトレヒトは中部です)
    となっています。
 
リポーティングを済ませ、ブリーフィングルームへ。
 
先に来ていたオランダ人クルーが、いつものように
(え? ここカイロ便のブリーフィングルームよね?? アジア路線じゃないわよね???)
・・・という『はてなマーク』いっぱいの目を私に向けます(笑)
私が
「行きは747で帰りが777だったっけ?」
とオランダ語で話しかけると、ホッとした表情に。
 
私の次に来たスチュワードがやはりアジア系で、私も「あら!」と思いましたが、あちらも「おや?」という顔をしながら挨拶。 
彼はインドネシア系オランダ人(→両親共にインドネシア人で、21年前にオランダに移住してきたそうです)です。
 
しばらくして、シニア・パーサーとジュニア・パーサーの二人が入ってくると、再び「あら!」「おや?」「まぁ!」という顔・・・
ジュニア・パーサーのキムが(その名の通り)韓国人だったのです。
彼女は、子供の頃に、養女としてオランダ人夫婦の元に預けられたそうです。 外見は韓国人ですが、中身は全くのオランダ人。 
オランダには、韓国、中国、アフリカから養子をもらう夫婦が多く、周りの人々もいたって普通に接していますし、養子として育てられた子供達も普通に伸び伸びと暮らしている様子です。
 
ブリーフィングが終わってから、インドネシア人スチュワードのフィンと一緒にゲートに向かって歩いていると、
中国人地上職員の人に中国語で話しかけられて、フィンが
「僕らは中国人じゃないヨ。 これからカイロへ行くところだヨ。」
成都便の中国人クルーだと思われたらしい・・・(笑)
 
ゲートが近づくにつれ日本人乗客の数も増えていたので、もしかしたら・・・?!と思ったら、
カイロ便のゲートはJALの東京便のお隣のゲートでした。
Yさん一家がいないかと見回してみたのですが見つからず・・・残念!
 
ゲートに着くと、セキュリティー係官が私達を見て
「JALは隣のゲートですよ。」
と言うので、またフィンが
「僕らはJALのクルーじゃないヨ。 これからこのカイロ便に乗務するんだヨ。」
可笑しかったです・・・(✿ฺ^-^✿ฺ)
(JALとは制服が全然違うのにネ・・・笑)
 
機種はボーイング747-400。 
カイロまでの本日の飛行所要時間は、3時間42分。
担当は1階のビジネスクラス・・・今日はエコノミークラスがオーバーブックしているので、座席はビジネスクラスのまま、エコノミークラスになっているとのこと。
 
ケータリングをチェックすると、案の定、ビジネスクラスのものが搭載されたままだったので、グラス(ガラスからプラスチックに)、ワイン(大きいボトルから小さいボトルに)等を替えておきます。
 
お客様は、ほとんどが家族連れの在蘭エジプト人。 しかも大家族。
しかもほとんど席がバラバラで、出発前は席替えに大童でした。
 
機内では、文化の違いを目の当たりに♪
 
彼らは待てない・・・お食事のサービスの後、コーヒーや紅茶のポットの用意などをしていると、もう次々に食べ終わったミールトレイをギャレーに持ってきてしまう・・・
他の路線でもお一人お二人そういうお客様がいらっしゃいますが、何十人とミールトレイを持って来られたのにはビックリしました・・・
 
ギャレーに山積みになったミールトレイに暫し唖然としていると、オランダ人の同僚達は口々に
「わぁ~便利~! ギャレーまで持って来てくれるなんて!」
と喜んでる・・・
 
エジプト人、オランダ人、日本人、みんな感覚が違くって面白い・・・
 
機体整備で出発が1時間程遅れましたが、カイロには40分遅れで到着。
通常、乗務員のスーツケースが優先的に降ろされるのですが・・・お客様のお荷物はどんどん出てきているのに、私達の荷物が待てども待てども出てこない・・・
そんなこんなでクルーホテルに着いたのは午前3時半過ぎ。 
 
今まで10年以上ずーっと同じクルーホテルだったのですが、最近この新しいホテルに変わったばかり。


(ロビー前)

ものすご~くゴージャスなホテルです(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)
・・・が、チェックインに時間がかかって、皆が部屋に上がったのは午前4時半近く。
夜の便で、ディレイもあったので、皆疲れていて、今日は残念ながらクルードリンクはなし。
がっかりしているとフィンが、バーで1杯だけ何か飲んでから寝る、というので私も一緒に♪
 
午前5時ごろ部屋へ戻ると、なんとスーツケースが部屋の前に置きっ放し・・・(;-_-)
ポーターさん、お願いですから、荷物はちゃんと部屋の中に入れておいて下さい・・・
盗まれていなくてよかった・・・ε=(-_-;)ホッ
 
翌日はゆっくり眠ろうと思っていたのですが、正午にはすっかり目覚めてしまいました。
窓の外が駐車場、その向こうに大通りがあって、車のクラクションの音がスゴイのです・・・
NHKを見ながら、ルームサービスの朝食をいただいた後、同僚達を探してプールサイドへ。
 
午後6時に屋外プール脇のラウンジに集まって、 クルードリンク。
リポーティング時間(=午前2時45分)まで10時間を切っていましたから、アルコールは無しデス。

 
(ラウンジ)
(各テーブル脇に立っている銀色の物体はクーラーです)

夕食もホテル内で。
日本料理のレストランもあったのですが、折角ですからアラビア料理のお店へ。
ウェイターさんお薦めのお魚料理をいただきました。 美味しかった~!!


(Samak Seyadeya)

ふと気が付いたら、BGMにアラビア風にアレンジされた(=踊れるようなテンポで、時折シャン!シャン!と鈴の音が鳴ったり・・・)『モーツアルトの交響曲第40番』がかかっていました♪
 
帰りの便も満席。 
飛行中、クルーボックス(=現地で用意されるクルー用のお弁当のようなもの)のチキンサンドを食べた同僚達が次々に腹痛を訴えてダウン。


(中央の大きなパンが問題のチキンサンド)
(左側はゴートチーズ入りのパン。右側はベジタリアン・クッキー)

エジプトやインドなどのフライト先では、食中りになることが多いので注意が必要です。
 
体調を崩した同僚達のフォローをしながら、アムステルダム到着。
「アジア人クルーの記念撮影をしよう!」
と、フィン、キムの3人で写真を撮りました。

 
次のフライトはラゴス(ナイジェリア)です。
 

フライト日記 (Tokyo)

2007年6月
(NRT)
 
今年4本目の日本路線・・・嬉しい♡ 
4月末から4連続で日本路線を飛んでいるので、なんだか日本ベースで飛んでいた頃に戻ったようです・・・
 
機種は(前回とは反対に)、行きはB(ボーイング)777、帰りはB747。
担当はビジネスクラスです。
 
行きの便は、先輩のHさんと同じギャレーに・・・嬉しい♡
満席でしたが、パーサーのマヨレインがタイミングよく手伝いに来てくれたお陰でいつも以上にスムーズに丁寧なサービスができました。
 
デザートのケーキが、今月からアイスクリームケーキに変わりました。
マンゴー・アイスクリームケーキ・・・

(マンゴーアイスがホワイトチョコレートでコーティングされています)

 
超うまデス(✿ฺ^-^✿ฺ)
 
クルーミールのメニューも変わりました。
インドネシア料理のBABI KETJAPというのがピリカラで美味しかったデス(✿ฺ^-^✿ฺ)

 
変わったといえば、女性CAのエプロンも先月から新しくなりました。

後ろで蝶結びをするようになっていて可愛らしいのですが、久しく後ろ手で蝶結びなどしていなかった(→子供の頃、ワンピースを着るとよく後ろで結ぶようになっていましたが・・・)ので、上手く結べず(←私だけ?)着るのに時間がかかるのが玉に瑕です・・・?!

(こちらはコックピットの防犯カメラの画像)

(先輩方と記念撮影しているところを操縦士達が面白がって、

画像を保存しておいたのだそうですxxx)

 

成田では、2時間仮眠を取った後、セカンド・オフィサーのアルナウド(←初来日)を伴って成田駅近くのショッピングモールへ。
機内ではほとんどのオランダ人クルーが「一緒に行きたい!」と同行を申し出ていたのですが、いざ到着すると、疲労で気が変わることが多いのデス。 
入社して最初の4年間日本路線だけを飛んでいた私にとっては一番慣れた路線ですが、彼らにとっては飛行時間も長く、時差も大きいので大変なようです。
 
ショッピングモールでは、 (4連続で日本に乗務して、自分の分は前回までに購入済みだったので)オランダ在住の友人達から頼まれた品々を購入。
アルナウドは結局最後に行った食料品売り場でしか買い物をせず、すっかり私の荷物持ちになっていました(汗)
「なんだか付き合わせてしまっただけみたいで、ごめんなさいネ・・・(^^ゞ」
と言うと
「日本のショッピングモールを見てみたくて一緒に来たんだから気にしないで!」
忝い!(>_<。。。
 
ホテルに戻って荷物を部屋に置いてから、クルー・ドリンク(=夕食前にホテルのバーなどに集まってクルー皆で飲む)へ。
成田のホテルのバーには『上善如水』があるのデス♪
日本初体験のアルナウドはじめ、日本酒=熱燗だと思っているオランダ人の同僚達に生酒を勧め、
「美味しいお酒は冷やしていただくのヨ~」
と教えます。
 
夕食は、オランダ人の大好きな鉄板焼屋さんで。
彼らは餃子が大好きです。
 
夕食後、久し振りに「ヤンキーズ・バー」へカラオケに行きました♪♬♫
オーナーのヤンキーさんは元NWAのクルーだった方。
以前は外国語の曲しかなかったのですが、今は日本の曲も置いてあると聞いて、いろいろ歌わせていただきました♪
 
ホテルに戻ってから、(翌朝早いので)先に荷造りをしてからベッドへ・・・(-_-)゜zzz
Calling(=空港へ向かうクルーバスが出る時間の1時間前に、ウェイクアップ・コールがあります)の30分前にセットした目覚まし(私は支度が遅いので、早めに起きて準備しますxxx)で起きると、メッセージランプが点灯?! 
フライト・キャンセル?!=もう1泊できる?!
・・・と期待したのですが(笑)、1時間ディレイの知らせでした・・・(;-_-)ガッカリ
(お客様のことを考えたら、ガッカリなどしてはいけないのですがxxx)
 
もう1時間休んでもよかったのですが、折角なので早めに朝食に降りてゆっくり和食ビュッフェを楽しみました
 
帰りの便はB747。 1階のビジネスクラス(=Aゾーン)を担当することに。
Aゾーンは満席だと一人で18名担当します。 この日はオランダ人のお客様が多く、18名中日本人のお客様は4名しかいらっしゃいませんでした(驚)
そしてほとんどのオランダ人のお客様はフリークエント・フライヤー(=常連のお客様)。 
オランダ語も話せる日本人乗務員として、いつもとは一味違う、和蘭折衷のサービスをしよう!と張り切って臨みました。
オランダ語でオランダ人のようにフレンドリーに、且つ、身のこなしは芸者の如くしなやかに・・・(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)
行きの便同様、タイミングよく手伝いに来てくれたパーサーのお陰で、この日も非常にスムーズに、余裕を持って、丁寧なサービスができました。
大満足! 
 

(到着前のお食事)

(前菜のタラバガニも、主菜の牛肉とごぼうの柳川も

と~っても美味しいデス)

 

お2階のビジネスクラスもオランダ人客が多かったので、到着後、機内アナウンスでお別れのご挨拶を申し上げた際、日本語のアナウンスに続いてオランダ語でも
 
Dames en heren,
(ご搭乗の皆様、)
Wij, Japanse stewardessen, hopen dat u fijne tijd gehad heeft in Japan.
(日本での滞在が素晴らしいものでありましたように、そして)
Wij hopen om u terug te zien aan boord van de KLM op uw volgende reis naar Japan.
(次にまた日本へいらっしゃる際には、再び、KLMの機上にてお目にかかれますことを、日本人乗務員一同、楽しみにお待ち申し上げております。)
Hartelijk dank en graag tot ziens. 
(本日のご搭乗、誠にありがとうございました。 ごきげんよう、さようなら。)
 
・・・と、ご挨拶させていただきました。
 
私のオランダ語のアナウンスを聞いて、より良いサービスを心がけ本当に沢山手伝ってくれたパーサー・マヨレーンが、
「素晴らしい!」
と言いながら、右手の親指を立ててOKサイン♪
 
彼女のお陰で、いつも以上に気持ちよく乗務できました・・・ありがとう、マヨレーン!

 
次のフライトは(残念ながら日本路線のリクエストは通らず)カイロ便です。
カイロは最近クルーホテルが変わったので、どんなホテルか楽しみ。
ピアノが置いてあるといいなぁ・・・
 

庭のてんとう虫

 
家の庭は今、薔薇の花が満開です。

(薔薇とマリア)
 
花が終わった果物の木々は実を付け始めました。

(さくらんぼ)

(プラム)

(林檎)

(胡桃)
 
昨年、家の中に(恐らく一昨年子供達が家に持ってきた数匹がいつの間にか増えて)てんとう虫が沢山住み着いてかわいらしかったのですが、
今年は、庭にてんとう虫が大発生しています。

(天井の隅に集うてんとう虫達)
 
てんとう虫の他に、見たことのない不気味な虫があちこちにいて、(そういえば、蜻蛉も蝶も、幼虫は不気味だったことを思い出し)もしや・・・と思って調べてみたら、やはりてんとう虫の幼虫でした。

(てんとう虫の幼虫)
 
よくみると幼虫だけでなくサナギもあちこちに・・・

(てんとう虫のサナギ)
 
脱皮したばかりのてんとう虫は斑点がないのですねぇ!

(脱皮したばかりのてんとう虫)

 (白い斑点が徐々に黒く変わっていく・・・)
(↑というのはウソでしたxxx
こういう柄のてんとう虫でした)
 
庭の緑にてんとう虫の赤が映えます♪
 

 
かわいい~♡
 
ところで、来週末、4泊6日で一時帰国することになりました。
それまでに、先週乗務した東京便のフライト日記を仕上げなきゃ・・・!