フライト日記(SaoPaulo)・つづき

2006年3月 つづき
(GRU)
 
サンパウロの空港からホテルへ向かうクルーバスの中で、クルー・インフォ(クルーホテルの名前・住所・朝食の時間帯や電圧などの情報、水道水を飲んでも大丈夫か否か・街の安全性などの情報、出発日のコーリングとピックアップの時間etc.が書かれています)を受け取ってビックリ・・・滞在ホテルが今までと違う?! どうやら、より都心に近いホテルに変わったらしい・・・同僚達は「買い物に出やすい!」と喜んでいましたが、私はというと「今度のホテルにもピアノ、あるかしら・・・」ということで頭が一杯でした。 
 
ホテルにピアノがなかったらなかったで、別に他に過ごしようはいくらでもあるのですが、日本路線に乗務する機会が少なくなってしまった今、機内での仕事の遣り甲斐は、他の路線はどうしたって日本路線に劣ります(他の路線でももちろん楽しく乗務していますが、日本路線では"日本人である""日本語が話せる"という当たり前のことが既にお役に立って、基本のサービス以外のエクストラのサービスができますから・・・)ので、何か他にも楽しみを見つけようと思うと、私の場合「現地の食べ物が美味しいこと」と「クルーホテルでピアノが弾けること」がポイントに・・・!
 
そういえば、オランダベースになってからというもの、オランダ人の同僚達に「日本路線ばっかりじゃなく、いろいろな路線を飛べるようになって嬉しいでしょ~?」とよく聞かれますが、私がこの仕事を選んだのは"いろいろな国に行きたかった"からではない(旅は好きですヨ)ので、「"日本と外国の橋渡し役"をしたくて外資系航空会社を選んだから、本当は今でも日本路線だけを専門に飛びたい。 ただ単に"いろいろな国に行きたかった"のなら日本の航空会社を選んでいた。」と答えると「なるほど~」とみんな納得します。
 
現地時間午後9時頃、クルーホテル(ラディソン・ホテル)到着。
(オランダ時間:翌日の午前1時頃=日本時間:翌日の午前9時頃・・・ブラジルと日本の時差は12時間=腕時計がいつも日本時間のままの私は、午前と午後を逆にするだけでよかったので楽でした♪)
チェック・インをしていると、機長が「misae! このホテルにもピアノがあるよ!」と指差す方を見ると、ロビーの斜め向かいにある、ホテルのバー・レストランにグランドピアノが♪
早速コンシェルジェに尋ねてみましたら、すぐにホテルのマネージャーに問い合わせて下さり、「明日ピアノを弾きたい時間に、レストランのマネジャーMr.Wilsonに声をかければ、いつ弾いても構わない」とのこと。 ありがたいことです。
 
前のクルーホテルはとてもクラシカルで重厚な感じでしたが、ここはモダン&シンプルな感じのお部屋です。
クーラーが富士通製でした。 
 

(NHKを見ることができました)

(やっぱり嬉しい!)

(正面の棚の奥には流し台も付いています)

 
翌朝、レストランで朝食をとった(小さな和食コーナーもありました。 なんと納豆も置いてありました! ふりかけの"たまご味"が同僚達から大好評でした。)後に、ホテルのスタッフに「ウィルソンさんとお話したいのですが・・・?」と聞くと、どうやら英語はお話にならないご様子で、レストランの入り口で接客している別のスタッフのところに連れて行かれました。 
「昨日コンシェルジェで、ここのピアノを弾いても良いか尋ねましたら、レストラン・マネージャーのウィルソンさんとお話するように言われたのですが・・・」
「あぁ~(コンシェルジェから)伺っていますヨ! ウィルソンさんはこの人です。」・・・最初に話しかけた英語をお話にならないご様子の方が、Mr.Wilsonでした。 
「いつ弾いても構いませんよ。 今から弾きますか?」と言っていただけたので、早速弾かせていただきました。 1時間ほど弾いたところで、同僚達が「一緒に買い物にいきましょう!」と誘いに来てくれたので、「また後で、あるいは明日、また弾かせて下さい。」と言って失礼しました。 
 
買い物に行った先は、サンパウロ最大のビーズ店通り。 同僚の一人が副業でビーズ・アクセサリーを製作販売していて、ビーズの買出しに行くという彼女に皆で賛同したのです。 日本で言えば(まだ行ったことはありませんが)浅草橋のような場所でしょうか・・・? お値段は日本と同じかちょっと高いくらいだったので、私は結局何も買わなかったのですが、同僚達はた~くさん購入していました(オランダはビーズがとても高いのです)。
 
戦利品を持って、皆でカフェで昼食をとっている時、大変なことが起きました・・・置き引きです。
 
 (つづく・・・)
 
 
 

フライト日記(SaoPaulo)

2006年3月
(GRU)
 
サンパウロへはこれが4回目の乗務。
今回も2泊4日のスケジュールです。
 
初めて乗務した時は、同じ2泊でもサンパウロ到着が早朝だった(のと、まだ若く体力もあった!)ので、同僚と二人で到着同日に空港でチケットをアレンジして、イグアズの滝(ナイアガラの滝・ヴィクトリアの滝と共に世界三大瀑布の一つ)(ブラジル・アルゼンチン・パラグアイの三国の国境に位置し、スケールの大きさと水量では世界一の滝)を見に行ったりしたのですが、今回は夜の到着で、ビーチでの日焼けも前回のボネールで懲りていましたし、クルーホテルのピアノを弾かせていただけることがわかっていたので、ステイ中はのんびりピアノの練習をする予定で出発。
 
アムステルダム・スキポール空港へは、今回初めて、ユトレヒトから空港まで直通のInterCity(特急列車)で行きました。 以前は、Duivendrecht(ダウヴェンドレヒト)という駅で乗り換えをしなければならなかったので、直通列車は本当にありがたかったです。
先週開通したばかりのこの路線、数年前から「2005年開通予定!」と謳っていたのに、2005年には開通せず(「開通予定!」だったのに開通しない、なんて・・・日本ではありえませんよねぇ・・・)、「・・・どうやら2007年になるらしい(自信なさげ)」という噂だったのに、突然「開通!」のニュース・・・おもしろい国です。
 
空港内のクルー・センターでリポーティングを済ませ、クルー・センター2階にあるパーサー用のブリーフィング・スペース(シニア・パーサーとジュニア・パーサーあるいはアシスタント・パーサーは、私達よりも30分早く出社して、全体ブリーフィングの前に、ここで打ち合わせをします)に挨拶に行くと、「パーサーがまだ来てないのよ・・・」と不安顔のアシスタント・パーサー。 しばらくして息を切らせながら登場したパーサー・・・パーサーが遅刻・・・(このパーサー、大丈夫かしら・・・と、ちょっと不安になる) 
 
ブリーフィングで、パーサーから「緊急脱出の際、どんなことに気を付けますか?」という質問。 
「ドア・モードがオートマティックになっているか確認する(=オートマティックになっていないと脱出用スライドが出てこない)」
「ドアの外が安全か(=火災が発生していたり、障害物があったりしないか)確認する」
等、マニュアル通りの回答が次々出されても、「まだありませんか?」とパーサー。
「注意深く聞かないといけないことがありませんか?」というヒントに、「・・・あっ!エンジンが止まっているかどうか確認する!(=エンジンが停止していない状態で脱出を始めてしまうと、脱出用スライドも、そして、最初に機外に出た人々も、エンジンに巻き込まれてしまう・・・考えただけで恐ろしい・・・!!)」 
正解!!(このパーサー、大丈夫かも・・・と、ちょっと見直す) 
 
機内に入るといつものように機内の非常用設備のチェック。 そして、ケータリング・チェック(トローリーやコンテイナーの中に不審物がないか確認)とキャビン・チェック(荷物入れやトイレなどに不審物がないか確認)をし(・・・機内のセキュリティー・チェックはどんどん厳しくなっています。 大変ですが、やっぱり安全第一ですからネ)、お客様をお迎えします。
 
機種はボーイング777。 飛行時間は11時間50分。
 
最初のミール・サービスが終わって、機内販売を始める際、アシスタント・パーサーが「外貨のコインって受け取ってよかったんだっけ? ユーロとドルだけいいのよね??」と言うので、「コインで受け取っていいのはユーロだけという風に、数年前(!)に変わったと思うけど・・・」と私が控えめに言うと、パーサーに確認しようということに。 (このアシスタント・パーサー、大丈夫かしら・・・と、ちょっと心配になる)
パーサーに聞いてみると「セールス・メイト(機内販売時に使用するコンピューター)に表示されてる通貨のコインならどれでも受け取っていい」とおっしゃる。 確かに10年位前まではそうだったけれど・・・ 
「でも、日本路線では、コインはユーロ以外受け取らないわよ。 日本円もセールス・メイトに表示があるけど、紙幣でしか支払えないはずよ。」と言うと、パーサーは「あら、私、他の外貨のコインもいつも受け取ってるけど、今まで会社から苦情レターが来たことないから平気、平気」とおっしゃる。 
・・・調べてみたら、コインでの支払いが可能なのは、今はやっぱりユーロだけ。 (このパーサー、大丈夫かしら・・・と再び不安になる)
 
ところで、3月から、ビジネスクラスに搭載されるケーキが変わりました。 
(メニューの日本語訳のお手伝いをしていますが、メニューにはどんなケーキなのかは詳しく書かれていないので)サービス終了後、早速味見に!
今月からアムステルダム発の便のビジネスクラスのデザートとして搭載されているのは・・・
 
「蜂蜜といちじくのケーキ」
 (Honey and Fig tart)

(上にのっているアーモンドスライスも美味!)

(生クリームとチョコレート・スティックを添えて・・・)

 
しっとり・なめらか・甘さ控えめ
先月まで搭載されていた「洋梨としょうがのケーキ」に劣らぬ感動の美味しさです
 
機内販売終了後、ブラジルの入国カードを配布。 ところが、(ブラジルの国語である)ポルトガル語のカードしか搭載されていません。 当然質問の嵐です。 スペイン語になんとなく似ているので何とか答えられましたが、英語のカードがないと本当に不便。 
パーサーに「いつもポルトガル語のカードしか搭載されていないの? ケータリングの搭載ミスなのであれば、サービス・リマークス(=機内での問題を報告する用紙)を書きましょうか?」と言うと、「大使館のミスだからサービス・リマークスは書かなくていいわ。」と言うので、「大使館のミスで搭載されていなかったのなら、ケータリングから連絡があるでしょうし、搭載されていないことをお詫びするPAS(=機内アナウンス)もあるはず。 (機内アナウンスの日本語訳をお手伝いしたので、そういうアナウンスがあることを知っているのです)」と言うと、「書いてもどうせ改善されないから書かなくていいわよ。」ときた・・・本来はパーサーがやるべきことだけれど、私が書くことにしました。 (このパーサー、大丈夫じゃないかも・・・と不安が増す)
 
パーサー、他にもいろいろ粗相(「気圧の変化でお腹がはって苦しい・・・」と小声で伝えた同僚に対し、まわりにお客様がいらしたのにもかかわらず「そんなの、おなOをすればスッキリするわよ!」と大声で答えたらり・・・)をしたらしく、サンパウロ到着時には四面楚歌状態に。 ちょっと気の毒でした・・・上に立つのって大変だなぁと改めて思いました。
 
(つづく・・・)
 

BGM

BGMを変えてみました。
 
この曲は
 
Gabriel Faure
ガブリエル・フォーレ
の 
Sicilienne Op.78
シシリエンヌ 
という曲です。
 
元々はチェロとピアノ用の曲
(劇音楽「ペレアスとメリザンド」Op.80に含まれている同曲は、フルートとハープによる演奏)です。
 
小学校5年生の時に、ピアノの発表会で弾きました。
この曲を勧めて下さった目黒先生のお陰で、私は今もピアノを続けています。
 
フォーレの曲では、他に
 
Berceuse Op.16
子守唄
 
もとても気に入っています。 (組曲「ドリー」の子守唄も可愛らしくてステキですが、私はこちらの子守唄の方が好みです・・・)
Berceuse Op.16は、フルートと、それからバイオリンのピアノ伴奏をしたことがあるのですが、と~っても綺麗な曲です。
機会があったら是非、聴いてみて下さい
 
 

今日は雨です・・・

雪続きだった先週、天気予報では、
「来週(=今週)は気温も上がり
春らしい天気になる」
・・・って言っていたのに、
春らしかったのは昨日一日?!
確かに先週よりは気温は幾分暖かいけれど、
今日は雨・・・そしてまた雪になるらしい・・・
「嫌だなぁ・・・」
と思う一方で、雪景色はとても好きです。
 
先週、雪の中"音楽図書館"
(CDや楽譜を借りられます)
へ行った時
あんまり綺麗だったので、思わず
旧運河からドム塔の写真を撮りました。

 
(旧運河から眺めるドム塔)
 
我が家の庭も
(ガーデン・ハウスを建設中で
ゴチャゴチャしていますが)
雪化粧でなんだか別の場所のようです。

 
(最初の雪の朝)
(この日は、1時間おきくらいに
晴れたり雪になったりしていました)

 
(数日後にはこんなに積もりました)
 
日本では
雨や雪が降ると、途端に
沢山の傘で
街がカラフルになりますが、

こっちの人達って

雨が降っても、雪が降っても、
本当に傘をささない・・・
フード付きコートだけで平気で歩いたり
自転車乗ったりしてます。
(まぁ、風車が有名なだけあって
風が強い国なので、
傘をさしたところで、風に煽られて
傘が壊れるだけ
・・・ということもあるかもしれません)
 そういう私も最近はもう傘さしません。
 
雪の日は、子供達も
もちろん大喜びです。

 
(小さな雪だるまを作りました)
 
学校でも休み時間に
みんなで雪合戦していました。
ところで、
雪合戦で投げ合う雪の玉のことを
オランダ語でSneeuwbal(雪ボール)
というのですが、
「日本語ではなんて言うの?」
と子供達に聞かれて考えてしまいました。
日本語では・・・
単に「雪を投げる」って言いませんでした??
「雪だま」とか「雪ボール」なんていう
特別な単語がありましたっけ???
 
どなたかご存知でしたら教えて下さい・・・

ひなまつり

 
(素敵なガラス細工の雛人形)

(見佳さん、どうもありがとう!!)


  

3月3日はひなまつり
・・・でしたが、 
もちろんオランダにはひなまつりはありません。
 
今までオランダでお祝いしたことはなかったのですが
(マリアの初節句は日本でお祝いしました)
今年は子供達の小学校で
(モンテッソーリ・スクールです)
ひなまつりを紹介しよう!ということになって
ちょっとした飾り付けと子供達への
「折り紙レッスン」を試みました。
 
学校の玄関はこんな感じに・・・
 
   
 (正面玄関を入ったところ)
 

 

(メインのイラスト : ダンボール箱を切り抜いて
水彩絵の具で描きました)
 

    

(ひなまつりの説明をオランダ語で)
 
子供達と折り紙で雛人形を作りました。 
 
Middenbouw(Groep3・4)
=小学校1・2年生の子供達も
みんな初めてだったのに、とっても上手でした。
 
 
(マリアの作品)

Tussenbouw(Groep5・6)
=小学校3・4年生の作品の中には、   

髪の色が黒くない(金髪や茶髪の)お雛様も・・・!
 
 上級生Bovenbouw(Groep7・8)
=小学校5・6年生にはこんな作品も・・・LOVE


(おひなさまを抱き寄せているお内裏様)
(小学校5年生の男の子の作品です)

 「雛人形は早々に片付けないと

お嫁に行くのも遅くなる」
と伝えると、
「娘にはあんまり早くお嫁に行って欲しくないから、
あともう一週間くらい飾っておいて」
というお父様方からの依頼(?)で
校内にもうしばらく飾っておくことになりました。
 
 

フライト日記(Bonaire)・つづきのつづき

2006年2月 つづきのつづき
(BON)
 

 
(ホテルのカフェ・レストランからの眺め)
 
リマへの往復便では、機長のHerman(ヘルマン)とスチュワードのDirk(ディルク)の2人が誕生日で、リマ停泊中に機内でバースデーケーキ(機長が用意したらしい=オランダでは、お誕生日の人が皆にご馳走することになっているのです)をいただき、ボネールに戻ってからホテルのロビーでシャンパン(これも機長が用意したらしい)で乾杯しました。
 

(ホテルのビーチから)

(ランディングする飛行機を見られます)

 

ボネール経由キト・グアヤキル行き、リマ行きの便が(ほぼ)毎日飛んでいるので、ボネールには"アムステルダムから到着したばかりのクルー"x2(=キト・グアヤキル行きとリマ行き)+"キト・グアヤキル往復乗務するクルー"+"リマ往復乗務するクルー"+"キト・グアヤキルから戻った便を引き継いでアムステルダムへ戻るクルー"+"リマからの便を引き継いでアムステルダムへ戻るクルー"の、全部で6クルー滞在している(=だからホテルの宿泊客の大半は同僚)のですが、私達とは別のクルーにも、もう一人、その日誕生日だった同僚がいて、明け方(午前4時ごろ)だったのですが、皆で彼女の部屋へ忍び込み、飛び起きた彼女に「誕生日の歌(オランダ版)」を歌ってあげていました。 ハダカ(!!)で休んでいた彼女・・・男性クルーもいましたので焦ってましたが、とっても嬉しそうでした。
 
ボネール・ステイ最終日は、午後から全員でヨットを貸しきってクルージング・・・ボネール本島の西側にある小さな小さな無人島クライン・ボネール(Klein Bonaire)へ渡って、バーベキューをしました。

(ホテルのヨット・ハーバー)

(このヨットでクルージングに・・・!)

 

アムステルダムへ戻る便では、同じ側の通路の後方部担当だった同僚とポジション・チェンジしました。
後方担当はギャレーでの準備も担当しなければならず、慣れていなかった彼女は別の同僚とぶつかってしまい、パーサーから「誰か代わってくれないか?」ということだったのです。 私も後方担当は初めてで、ギャレーの何処に何のトローリーがあるのか分からず梃子摺りましたが、16年も飛んでいればまぁ何とかなります。 ポジションを代わったことにより、ちょっと険悪ムードだった同僚達も仲直りした様でホッとしました。
お互い、思いを伝えたら、許し合わないと・・・ネ。 完璧な人はいないのですから。
 
キト・グアヤキル往復乗務、リマ往復乗務、に引き続き、この日も「今度こそ、日本人客が沢山乗ってくるはずだから!」とパーサー。 ・・・だから皆様中国人のお客様なんだってば!   
 
ボネール便は、「ボレチェ・スリッカー(=ボール状に包装した麻薬を飲み込んで、体内に隠し持って密輸入を試みる人達)」が多いことで有名で、時々機内でお亡くなりになる(=体内で包装が破損して、急性麻薬中毒になって急死してしまう)方もいらっしゃるので、アムステルダム到着後は、お客様がお降りになってすぐ、麻薬捜査官が入ってきます。 麻薬捜査犬も一緒に、機内を満遍なく捜査します。

 
(お仕事中の麻薬捜査犬)
 
長かった8日間のフライトを終え、久し振りに自宅のベッドで休んだ翌朝、バスルームの鏡に映った自分にビックリ・・・黒い・・・ボネールでは皆、日焼けしていたので目立たなかったのですが、オランダに戻ったら、この季節、誰も日焼けしていませんから(オランダには山がないので、スキー焼けしている人もあまりいませんし)ねぇ・・・
こんなに皮がむけたのは、小学生以来でしょうか(・・・小学校6年生くらいの時、沖縄で焼き過ぎて、背中の皮がベロベロにむけ、村のお婆ちゃんに「お嬢ちゃん火傷したのかい?かわいそうに・・・」とまで言われたことがあったっけxxx)。 
常夏の島へのフライト、冬は気をつけないと・・・
 

フライト日記(Bonaire)・つづき

2006年2月 つづき
(BON)
 
キト・グアヤキル便の乗務は、アムステルダムから到着した飛行機を引き継いで(=乗務員交代)、まずグアヤキル、そしてキトへ飛び、ボネールへ戻って、そこでまた乗務員が交代(飛行機はアムステルダムへ)・・・というようになっています。
 
キトでは1時間程停泊時間があるので、私達乗務員も機外へ出て、空港の免税店でお買い物をしたりできます。 私は、丁度その日誕生日だった義理姉(夫の姉)にショールを購入しました。 オランダ人の同僚達は、お花や車海老(安いらしい)を買っていました。
 
キト着陸の時、ひどく激しく着陸し急ブレーキをかけていたので訳を聞くと、「滑走路が短いので、わざと荒く着陸して、着陸した時点で既に少しブレーキがかかるようにしないと、滑走路から外れてしまうから」だそう・・・
キト離陸の時は、滑走路の正面が山なので、離陸後すぐに旋回しないとぶつかってしまうらしい・・・(過去に何度も現地の航空会社が山激突事故を起こしたそうです)・・・なんだかスリル満点の空港です!?
 
アンデス山脈に沿って飛行するこの路線は、窓からの景色もとても美しかったです。 

 
(アンデス山脈上空)
 
(残念ながら、あんまりきれい撮れませんでした・・・一番景色が良かった時は、サービスが忙しくて写真を取れなかったのです・・・)
 
こちらはなかなか良く撮れました。 MD11のトイレ:名付けて"Surprising Toilets"

 
(「ひまわり畑」のお手洗い)
 
昨年の12月15日からの試みだそうです。 「ひまわり畑」の他に、「ケープタウンのテーブルマウンテン」や「バンクーバーの港」バージョンもあるそうです。 MD11は日本路線は飛んでいないので、他の路線でしかお目にかかれないのが残念! (以前は、札幌・名古屋便がMD11だったのになぁ・・・)
 
乗務が終わってホテルに戻るとあちこちにイグアナが・・・ホテルの敷地内に生息しているらしい。

 
(人間慣れしているイグアナ達)
 
部屋で(アリ達と一緒に)シャワーを浴び、ビーチ・バーのハッピーアワーへ。

 
(ホテルのビーチ・バー)
 
夕日が海へ沈むのを眺めながらみんなで飲みます。 

 
(きれいな夕日)
 
夕食後部屋へ戻ると、アリはいなくなっていました。 
そして翌朝7時に皆戻ってきました。 他の部屋にはいないそうなので(私が以前このホテルに泊まった時も、アリが出たことはありませんでした・・・ゴキブリはでましたが・・・)、私の部屋のバスルームに何か美味しいものがあるのでしょうね・・・前の宿泊客が、シャンパン風呂にでも入ったとか・・・?!
 
3年前、初めてボネールへ乗務した際、やっぱり8日間トリップで、「どこかにピアノはないものか」といろいろな人に尋ね歩いたのですが、こんな長閑な小さな島ですから、案の定どこにもありませんでした。 ・・・が、電子ピアノを持っている青年を発見! ボネールでカイト・ボーディングを教えているオランダ人で、趣味でギターも弾くとのこと。 ピアノを貸して下さるというので、3年前、お宅にお邪魔して練習させていただいたことがあり、ショパンなどのクラシックを一通り練習した後、何か日本の曲を・・・と思って中村由利子さんの曲を数曲弾きましたら、ギターを取り出してきて、即興で一緒に弾いて下さって・・・それがまたとっても美しく、いたく感動したことを覚えています。 初めて耳にした曲に、こんなに素敵なアレンジで、即興でギターを合わせられるなんて・・・カイト・ボーディングなんかやってないで音楽をもっと真剣にやったらいいのに!・・・と思いましたが、本職は体操の先生なんですって。
オランダに戻ってから、中村由利子さんのCD(「風の鏡」)を送り、(2回目のボネール便は1泊しかなかったので)それっきりになっていたのですが、今回、たまたま、彼のガールフレンドがお客さんで乗っていらして・・・3年前に郵送した中村由利子さんのCDも無事届いていて、彼女も毎日聞いている(!)とのこと。
今回もちょっとだけお邪魔して、ピアノの練習をさせていただきました 感謝!
 
 (つづく・・・)
 

フライト日記(Bonaire)

ボネールへの乗務から10日が過ぎ、只今"脱皮"の真っ最中です・・・
背中から始まり、ついに手足も・・・顔もむけるのかしら(不安)・・・
それでは、長らくお待たせしておりましたボネール便のフライト日記を・・・
8日間トリップでしたので、長いデスxxx

 
2006年2月
(BON)
 
5日間のブロックリザーブ(=スタンバイ)。 呼ばれたのは8日間のボネール便です。
ボネール(Bonaire)は、(アルーバやキュラソー同様)カリブ海に浮かぶオランダ領の小さな島。 
6泊8日の長いスケジュールですが、途中2日間は、エクアドルのキト(Quito)・グアヤキル(Guayaquil)とペルーのリマ(Lima)への往復乗務があります。
 
ボネールへの乗務は3回目ですが、3回ともスタンバイで呼ばれての乗務・・・8日間トリップは長過ぎて、(特に子供のいるママさんスチュワーデスに)当日病欠(=ズル休み)する人が多い、という噂(本当かしら・・・?)・・・(そりぁ~子供達に長いこと会えなくなるのは私だって寂しいですが)仕事は仕事ですし、長い便はその分フライト・リーブ(=お休み)も長くいただけますので「結局変わりないのでは?」と私は思っているのですが・・・
 
機種はMD11。 飛行時間は9時間45分。
担当はエコノミークラスです。
 
MD11は、客席数282席の大型機ですが、ギャレーは二つしかありません。 前方にビジネスクラスのギャレー、最後方にエコノミークラスのギャレーがあり、ビジネスクラスのギャレーにはビジネスクラス担当のクルーが2名、エコノミークラスのギャレーにはエコノミークラス担当のクルー全員の6名が入ります。 
一つのギャレーに2人ずつ入るタイプがほとんど(B777のエコノミークラスは3人ずつですが・・・)である中、一つのギャレーに6人で入るこのMD11は、とっても独特なのです。
 
サービスする時は、客室内には通路が2本ありますので、まず3人+3人に分かれます。 そして、その3人がまた、前方担当・中間担当・後方担当に別れ、後方担当者はギャレーでの準備も担います。
今回、エコノミークラス担当者の中で、私だけが2本線(制服の袖口に付いている白線の数が2本=ビジネスクラスを担当できる乗務員)(ちなみに、4本線はパーサー、3本線はアシスタント・パーサー、1本線はエコノミークラスのみ担当できる乗務員です)だったのですが、通常、前方担当になる(多分、担当エリアがビジネスクラスに近く、ビジネスクラスのお手伝いに行き易い為)ところが、今回は中間担当。 
 
やってみるとなかなか遣り甲斐のあるポジションでした。 
トローリーに不足が出た時に(例えば赤ワインが足りなくなったり、パンが足りなくなったり、トローリーに載せていないものを注文された時=例えば、食前のドリンク・サービス中に食後酒を頼まれたり・・・etc.)、それをギャレーに近い後方担当者に持ってきてもらうのですが、中間担当者は自分の分だけでなく、前方担当者の不足分も気遣ってあげないといけなかったり、また、自分の担当エリアが終わったら、直ちに後方担当者のエリアを引き継いで、後方担当者を先にギャレーに帰らせてあげないといけなかったり(=そうすることによって、トローリーの片付け+次のサービスの準備がよりスムーズにできるのです)(6人揃ってギャレーに戻ってしまうと、人間とトローリーでギャレーがいっぱいになってしまい、かえって動きがとれなくなってしまう)・・・
前後にいる同僚のサービスの進み具合を把握しながら、同時に、通路を挟んでサービスしている同僚達ともコミュニケーションを上手く取り、より手際よく、全エリアのサービスを終えられるように図る・・・
MD11では、同じエコノミークラス担当でも、担当エリアによって求められる仕事能力の内容が異なる、という訳です。 
 
今までMD11でエコノミークラス担当になった時はいつも前方担当だったのですが、考えてみたら、毎サービス、最後方のギャレーからエコノミークラスの最前列まで長~い通路を遙々トローリーを引っ張って行かなければならなかった上、担当エリアが終わると、ただでさえギャレーまでの道のりが長いのに(相棒達がサービスを終えている)中間エリア・後方エリアのお客様からの帰り道にお飲み物の追加注文を受ける為、なかなかギャレーに辿り着かなかったりしましたので、それを思うと、今回は体(=足)もちょっと楽でした。
 
ブリーフィングの時に、パーサーが「この路線はいつも日本人客が沢山乗ってるのよ!」とおっしゃるので、(なんでこんな路線に???・・・前に乗務した時は日本人客は見かけなかったけどなぁ・・・と思いつつも、日本人の私が乗務していて少しでもお役に立てるのなら・・・と)楽しみにしていたのですが、案の定、アジア系のお客様は全て中国人・・・でも、ビジネスクラスにお一人だけ日本人の女性客が乗っていらっしゃいました。 ジュネーブにお住まいで、年に数回、お仕事でリマへいらっしゃるとのこと。 飛行機は、ボネール経由リマ行きだったのです。
 
経由地ボネールで、乗務員が交代し、私達は空港から車で5分程(歩いても5分程で行けるらしい・・・)の所にあるクルーホテルへ。
 
ホテル到着が現地時間の午後4時過ぎ。 午後5時からホテルのビーチ・バーでは"ハッピー・アワー"(1ドリンク頼むともう一杯無料で付いてくる)だったので、シャワーの後、皆でそこで落ち合うことに。
 
ホテルは2階建てのコテージ風。 
初滞在時は1階の部屋でゴキブリが出没、2回目は2階でスーツケースを持っての階段の上り下りに一苦労・・・今回は・・・1階。 階段の上り下りが無いから「良し」とする・・・ことにする。
ここは部屋が広い!
 
  
 
シャワーを浴びようとバスルームに行くと・・・ものすごい数のアリが!!
手を洗う度に2~3匹流され、シャワーでは恐らく10匹以上流されてしまったでしょう・・・アリさん、許して・・・
 
アリに気を取られながらシャワーを浴びていたら余計に時間がかかって、折角の"ハッピー・アワー"を逃してしまいましたxxx
夕食の後、部屋に戻ると、アリさん、いなくなってました・・・ちょっと淋しかった・・・
 
翌朝、時差(オランダとの時差は-5時間)もあって、3時(オランダ時間の午前8時=子供達の登校時間)に目が覚めてしまって、朝食が始まるまでTVを見ていたのですが、昨晩姿を消したアリ達が、午前7時にゾロゾロと戻ってきました・・・なんだか嬉しい(!?)
レストランまでは、ホテルのハーバーの脇にかかる桟橋を渡って行きます。
 

 

(早朝のハーバー)  
 
朝食後、ホテルのシャトル・バスでソロボン・ビーチ(Sorobon Beach)へ。
エメラルド・グリーンの遠浅の浜辺です。
 

(まるで絵の様なビーチ)

 
同僚達はここでウィンド・サーフィンを楽しみます。 私もやってみようかと思ったのですが、初日は強い日差しに慣れておくだけにしておこうと、いつも愛用しているSPF50の日焼け止め(あまり焼くとアレルギーが出てしまうのです)を塗って、控えめに焼いていたつもりだったのですが・・・
部屋に戻ってシャワーを浴びようとして、ビックリ! また大量のアリ!・・・もいたのですが、それより体中真っ赤になっていたのです。 シャワーのお湯の痛いこと。 
その晩、夜中にキト&グアヤキルへの往復乗務があったので、空港の免税店で「アロエ・ボディー・ローション」を購入し、機内で早速塗りました。 他のオランダ人同僚達もこぞって同じローションを買ってました。 みんな予想外に日焼けしてしまったようです。
後から聞いた話では、冬に熱い国に行って日を浴びると、肌が冬仕様になっている為、普通以上に焼けてしまうとのこと。 オランダ人の何人かには熱を出してしまった人も・・・。
 
キト&グアヤキルへの往復乗務では、ボネール離陸時にコックピットに座らせていただきました!
離陸直前に雨が降り出すと、コックピット・クルーが3人で何やら相談しています。 何でも「雨が降った時用の離陸時エンジン出力リスト」があるそうです。 何だかサッパリわかりませんでしたが、とても感心してしまいました。
そして、いよいよ離陸という時、いつもの曲が頭の中に流れてきました。
実は、私、離陸時に必ず頭の中に流れる曲があるのです。 
オランダにベースを移してからだったかと思うのですが、飛行機が滑走路を滑走し始めると決まって、どういうわけだか
「宇宙戦艦ヤマト」の曲が・・・
滑走開始と同時に「タ~タッタ タ~タララ タッタタ~ タララ タッタッタッタ タ~タララッタ~ ・・・」という前奏が流れ、そしていつも、丁度離陸する時に「さらば~地球よ~・・・」と入るのです。 滑走路が長いと、もうちょっとあとの「・・・(宇宙~戦艦~)ヤ~マ~ト~!」のところで丁度離陸します。 ホントです!
(皆様も是非一度お試し下さい?!)
真夜中の便で、しかも何もない小さな島の空港でしたから、街の明かりもなく、星空に向かって離陸するコックピットからの光景は、正に"宇宙に飛び立つ"ようでした。 南に向かって飛び立ったのですが、真正面にキラキラと輝く木星が・・・! しばらくして東へ旋回すると、(木星以上に光り輝く)昇ってきたばかりの明けの明星=金星が・・・!
それはそれは素晴らしい生プラネタリウムでした
 
(つづく・・・)

 

 

日本より愛を込めて・・・

予定通り、18日にボネールから戻り、
翌19日の便で帰国しました。
 
日本に到着した日の夜、
イギリスの翻訳会社から
「明日までに
ビジネスクラスの日本語メニューの校正をしてほしい」
との依頼を受け、午前3時まで
校正作業をしてました・・・
旅の疲れとフライトの疲れに寝不足が加わって、
脳も体もドロドロ状態のまま、
(今回、ミハーリの
オランダの学校の親友フィリップくんも
一緒に連れて帰国しているので、)
子供三人連れて連日観光してますxxx
 
一見日本人っぽい子供二人
+
見るからに西洋人の子供一人
を連れた、
色黒(ボネールで日焼けし過ぎてしまいました・・・
体中がヒリヒリ痛くなったり、
背中の皮がむけたりしたのは、
多分、小・中学生以来・・・?
朝、起き掛けに、鏡に映った自分を見て
「わっ!誰か黒い人がいる!?」
と驚いてしまったくらい、黒い・・・)
の眠そうな多国籍人
(この肌色では恐らく日本人に見えない?)
は私です。
 
日本より、ボネール便のフライト日記
を書かせていただく予定でしたが、
もしかしたら日本滞在中に
書き終えられないかもしれません
・・・ごめんなさい・・・m(_ _)m
 
とりあえず、ボネールで撮った写真だけアップしました。 
オランダに戻ったら、オランダ人の同僚達からも
写真が届いているはずなので、
それもおってアップしますネ。

一時帰国します

結局昨日のスタンバイは呼ばれず、今日からボネール(Bonaire)(カリブ海に浮かぶオランダ領の島)へ乗務することになりました。 6泊8日の長いスケジュールですが、途中2日間は、エクアドルのキト(Quito)・グアヤキル(Guayaquil)とペルーのリマ(Lima)への往復乗務が入ります。
18日の夜にオランダに戻るのですが、子供達の学校が丁度お休み(クロッカス休み)になるので、翌日から約1週間、一時帰国することにしました。
ボネールへのフライト日記は、(乗務の後の疲れが取れ次第)日本から書かせていただこうと思っています。
それでは皆様良い週末を!