フライト日記 (Accra)

2007年8月
(ACC) 
 
ボネールへの乗務から戻った当日から10日間一時帰国し、オランダに戻った翌々日からアクラへ乗務しました。
 
日本滞在中に子供達と一緒に野口英世の映画(ビデオ)を見たのですが、彼が黄熱病の研究の為にアフリカに渡り、そこで黄熱病にかかって亡くなった・・・ということは知っていましたが、アクラだったのですねぇ!・・・知りませんでした(^^ゞ
記念碑があるようだったので、時間があったら探してみようかしら・・・と考えながらアクラへ。
 
機種はMD-11。
担当はエコノミークラスです。
 
ラゴス便の時もでしたが、アフリカ路線はどういうわけかボーディング(お客様の搭乗)に非常に時間がかかります。
皆様ゆ~っくりの~んびりいらっしゃいます(笑)
反対に、日本路線はボーディングが早いので有名です。
 
アクラへは飛行時間が6~7時間と短い為、操縦士は機長と副操縦士の二人だけ。
コックピットに2席、席が余るので、機長の配慮で離着陸時に二人ずつコックピットに入ってよいことに♪
時々こういうことがあるのですが、くじ運の無い私は(←皆でくじをひくのデス)なかなか当たりません・・・(T_T)
が、今回は"離陸時"に当選!
 
MD-11のコックピットは窓が広く大きいので、ものすごく景色がよいのです。
出発時間は13時35分。 
空港のフェンスの向こうの路上に車を停めて離着陸を見物している人々に、パイロットと一緒に手を降りながら、滑走路へ向かいます。
機長曰く、見物客に手を振る航空会社はKLMくらいで、とても珍しいのだそう。
そういえば、昔、札幌便でコックピットに座らせていただいた際、整備士の方々が出発機に礼をしている姿にパイロットが感激していましたが、これは日本だけだそうです。 日本では、クルーホテルを出発する際に、ホテルの方々がクルーバスに手を振って下さるのですが、これも他の国では見られない光景。 ちょっぴり鼻が高くなります(笑)
 
春には野うさぎの姿も見られる長閑なアムステルダムの空港。
滑走後、"ふわり"と飛び立つ瞬間は本当に快感です。
窓の外に見える湖や風車・・・今回はアムステルダムの市街地の上空も飛行し、有名な跳ね橋も見えました。 
(ご気分のお悪いお客様のお世話をしてから慌ててコックピットに入った為、カメラを持って行けなかったのが本当に残念xxx)
旋回してスキポール空港上空を飛行した後、積乱雲を潜り抜けて青空へ・・・!!
 
アクラ到着は、17時半過ぎ(オランダとガーナの間にはマイナス2時間の時差があります)。
空港の外に出ると、太鼓の音が鳴り響き、お祭り騒ぎで驚きました。
「我々を歓迎しているのかい?」
と、機長が空港職員に冗談を言うと
「元首相のご到着を歓迎しているのです」
と空港職員。
「どこから到着したの?」
「アムステルダムからですよ」
・・・どうやらビジネスクラスに乗っていらしたようなのですが、機長もパーサーも
「そんなインフォメーションは受け取っていなかった!」
と顔を見合わせていました。
 
ホテル到着後はいつものようにクルードリンク。
シャワーを浴びた後、(アクラもマラリア地域なので)しっかり虫除けを塗ってから、プールサイドへ。
ワインを数本空けたところで場所をホテルのバーに移し、バーのピアノを弾くことに。
KAWAIのグランドピアノ・・・KAWAIのピアノは音がソフトでとても好きです♪
同僚達以外誰もいなかったので、ショパンのノクターン数曲、ワルツ数曲、ドビュッシー、フォーレなど、いろいろ弾かせていただきました。
疲労+ワインでミスも多かったですが・・・(^_^;) 同僚達に喜んでもらえて嬉しかったデス。
 
午前3時に部屋に戻り、7時間後の午前10時にアラームをセットしてベッドへ・・・ところが午前7時に目覚めてしまい、シャワーを浴びて朝食へ降りました。
(元々睡眠時間が短い方でしたが、最近以前に増して短時間で目覚めるようになってきました・・・お婆ちゃんになった気分デスxxx)
 
朝食後は、再びバーでピアノを弾かせていただきました。 
今度は他のお客様もいらっしゃいましたので、暗譜できちんと弾ける曲を数曲と、いつも乗務に持ち歩いている楽譜から数曲・・・全部で約1時間弾かせていただいては、同僚達のいるプールサイドで休憩して、またバーに戻って約1時間演奏・・・というのを夕方まで繰り返しました。 
同僚達も入れ代わり立ち代わり聞きに来てくれました。
 
最近クルーホテルが変わり、「ベッドが硬い」「バスタオルが臭い」など、悪い噂ばかり耳にしていましたが、ベッドは私にとっては硬めの方がかえって気持ちよく、バスタオルも(「自分のタオルを持参した方がいい」と同僚に勧められて、家から2枚持参していたのですが)全然臭くなく、バーのピアノは弾き放題だし、最高のホテルでした♡
 
次もアクラ便・・・今度はどっさり楽譜を持って行こうと思いますMuzieknoot
 

フライト日記 (Bonaire)

2007年7月
(BON) 
カリブ海に浮かぶボネール島・・・
オランダから遠く離れた島ですが、オランダ領の島なので、普通にオランダ語が通じます。
夏休みを、このオランダ領の島で過ごすオランダ人も多く、満々席のボネール便。
IPB(=社員割引チケット利用の乗客)も11名いましたが、コックピットシート(1席)+客席のジャンプシート(=乗務員用の予備席)(2席)全て使用しても全員はお乗せできないまま出発しました。
同僚の話によると、これでもまだマシな方で、バンコク便やクアラルンプール便では、夏休みの間は連日50~60人のIPBが空席待ちしているとのこと・・・大変・・・(^_^;)
機種はMD-11。 担当はビジネスクラス。
しばらく(ビジネスクラスが35席ある)ボーイング777の乗務が続いていたせいか、ビジネスクラス24席は満席でも少し気が楽でした。
「チェックイン時にお隣同士の座席にしてもらえなかった」と怒っていらしたドイツ人の老夫婦も、機内で別のお客様と交渉して席を替わってもらうことができて一安心。
このご夫婦、旦那さまの方は、お食事のお好みが難しく、エクストラのご注文がいろいろとあって大変でしたが、
「あぁっもうっ! 満席で忙しいのにっ!」
・・・などと思わずに
「もちろん! 結構ですヨ!(*^-^*)」
と笑顔で接していれば、不思議と全く苦にならずに気持ち良くサービスできるものです♪
相棒のエリックが非常にテキパキよく働くスチュワードで、またパーサーのウィレミンもタイミングよく手伝いに来てくれ、とてもスムーズにサービスすることができました(感謝)
この日のボネールまでの飛行時間は9時間10分。
ボネールのフラミンゴ空港(←空港の建物がフラミンゴ同様ピンク色なんですヨ~)到着後、ドアが開くまでの間、例のドイツ人ご夫婦と少しお話しました。
ボネールまではドイツからの直行便がないので、オランダ経由でいらしたとのこと。 そして、ボネールで約1時間停泊した後、最終目的地のキトまでいらっしゃるとのことでした。
ドアが開いて、
「Vielen Dank! Auf Wiedersehen!」
と片言のドイツ語でご挨拶すると、嬉しそうに手を振って降りていらっしゃいました。
気難しそうに見えましたが、お話してみれば、実は気さくでラブリーなご夫婦だったのでした♡
ボネールで私達からテイク・オーバーしてキト・グアヤキルへの往復乗務をするクルーの到着を待って、トランジットのお客様(=ボネールでお降りにならず、停泊後、キトあるいはグアヤキルまでいらっしゃるお客様)の情報を伝え (→例えば、先程のドイツ人のご夫婦のように座席を換わられたお客様がいらした場合、乗客リストと名前が違ってしまうので、どなたとどなたが座席を換わったのか等、きちんと伝えておかなければなりません)、私達も飛行機を降ります。
アムステルダムを出たのが午前0時頃で、約9時間の飛行時間でしたから、ボネールに到着したのはオランダ時間の午前9時。
オランダとボネールの時差が-6時間ですので、現地時間で午前3時です・・・が、それでもクルーホテル到着後はクルードリンク(=同僚達と飲む)があります。
Mustではありませんので全員参加ではありませんが、ホテルのビーチ・バー(当然もう閉まっていて誰もいませんが)で、満天の星空の下、波の音を聞きながら、空が白み始めるまで飲むのデス(笑)
ボネールには、他の国と違って、クルーホテルが2つあります。
一つは、広大な敷地に(5人くらい泊まれそうな)広い客室が並ぶPlaza Resort Bonaire。
もう一つは、ホテルの外装がカラフルで、可愛らしい感じのDivi Flamingo Beach Resort & Casino。
以前、ボネールから、キト・グアヤキルへの往復便の他に、リマへの往復便があった頃(←今春より、リマへはアムステルダムからの直行便が飛ぶようになって、リマへの往復乗務はなくなっています)は、キト・グアヤキル便で到着したクルーはPlaza、 リマ便で到着したクルーはDivi、というふうに振り分けられていたのですが、今は、到着の曜日によって滞在ホテルが振り分けられています。
ボネールからのリマ往復便がなくなり、滞在クルーの数が減ったので、本当は、クルーホテルも1箇所で足りるはずなのですが、ホテルの従業員の仕事の割合を公平にする為、引き続き2箇所のままにしてあるのだとか。
今回宿泊したのは、Plazaの方。
(今回は何もありませんでしたが、)蟻が出没したり、幽霊に遭遇したホテルです。
今回は、往復乗務が1本も入らない3泊5日のスケジュール。
1日目は、午前4時前にホテルに着いて、明け方までクルードリンクに参加してから休んだにもかかわらず、午前9時に目が覚めてしまい朝食へ。
朝食後は、前回同様、島に住むオランダ人ギターリストのヨルンの御宅にお邪魔して、ピアノを弾かせていただきました。
ショパンなどのクラシックの後に、彼のリクエストで中村由利子の曲を弾くと、いつものようにアドリブでギターやハーモニカを合わせてくれて・・・彼の才能には毎回唸らされます。 彼のお気に入りは「Winter Romance」という曲・・・私も大好きな曲です。
お昼を食べるのも忘れて、夕方5時までピアノを弾いていました♪
2日目は、同僚達と一緒にソロボン・ビーチへ。
ここではウィンド・サーフィンができます。
でも、私の目的は、ビーチ・レストランのクラブ・サラダ。 これがと~っても美味しいのデス♡ (写真、撮りそびれましたxxx)
夕方ホテルに戻ってクルードリンクへ。
私達から引き継いでキト・グアヤキルへの往復乗務したクルーと一緒に飲んだのですが、
ビジネスクラスを担当した同僚が、
「ものすごく感じの悪いドイツ人夫婦(=例のご夫婦)がいて、やな感じだった・・・(;-_-)」
と話しているのを聞いて、とても残念に思いました。
相手の反応は、こちらの心の鏡・・・こちらの接し方によって相手も心を開いてくれるのに・・・
クルードリンクの後は、皆でイタリアン・レストランへ。
私はロブスターのパスタをいただいたのですが、これまたと~っても美味しかったデス♡
ボネール島は、どこで食べても美味しい!
ボネール島発の便の機内食も美味しい!!
今回、帰りの便で試食(?)した車海老のリゾットもと~っても美味しかったデス♡
・・・という訳で、一時帰国の前にダイエット(→日本ではついつい食べ過ぎていつも太ってしまうので・・・)するはずが、やっぱりできませんでした・・・(^^ゞ

フライト日記 (Lagos)

2007年6月
(LOS)
 
半年振りのラゴス便。 
前回はMD-11でしたが、今回の機種はB777。
担当はエコノミークラスです。
 
ラゴス便は、ナイジェリアの方々のつっけんどんな英語(→前回のフライト日記をご参照下さい)のせいもあって、長らくオランダ人クルーから不人気の路線の一つだったのですが、最近はナイジェリア人のお客様方皆様とても流暢な英語をお話しになるのでビックリします。
そういえば、この前のカイロ便でも、(以前はこちらが片言ででもアラビア語を話さないと通じなかった)エジプト人のお客様の多くが、普通にオランダ語を話されていてビックリました。 日本人も英語ができる方が随分増えましたよネ。 
いろいろな人種が世界中に広まっていっているのを感じる今日この頃です。
 
ラゴスまでの飛行時間は5時間半。
お食事のサービスが2回あるのですが、到着前の軽食のサービスに"Tofu roll"というのをお配りしました。 
これがお客様に非常に好評だったので、私もあまったのを1つ味見させていただきました。

 
(Tofu Roll)

"豆腐と野菜のあんかけ入りパン"という感じで、とっても美味しかったです!

ビジネスクラスでは、サーモンピザも美味しそうでしたが、デザートのレモン(ライム?)のムース・ケーキを試食。
細かく刻まれたレモン(ライム?)がたっぷり入っていて美味しかったです!

(左上がデザートのムース・ケーキ)

オランダ発のビジネスクラスのデザートは、どの便もすごく美味しくて感心しています。

到着後は、ナイジェリアはマラリア地域なので、(マラリア地域へのフライトの時)会社から配布される虫除けをしっかり塗ってから降機します。

前回同様、(襲撃されるのを防ぐ為)車内を真っ暗にしたクルーバスで前後を護衛車に挟まれながらクルーホテルへ。
ラゴスでは、滞在中ホテルから出ることはできません。
ホテルの中にいると他の国と少しも変わらない(=いたって平和)なのに、外はそれだけ危険だということ・・・心が痛みます。
 
ホテルのバーでのクルードリンク(=到着後、皆で集まって飲むこと)の後ベッドへ。
 
翌日は朝食後、同僚達と一緒にホテル内のネイルサロンへ行ってみました。
小さなサロンですが、マッサージ機能付きのイスがあってなかなか豪華でした。
しかしながら、(きれいな英語を話すホテルの従業員とは打って変って)ネイルサロンにいた2人の女性は昔ながらの無礼な英語(?)で、(一緒に行ったオランダ人同僚達が腹を立てているのが)可笑しかったです。 

 
(ネイル・サロンにて・ペディキュア担当の女性)

動作も乱暴で、いらなくなった物は離れたところにあるゴミ箱に投げる(→入らない→ゴミ箱のまわりにゴミが散乱・・・(;-_-))、マニキュアやペディキュアに使う道具も使い終わるとポイッと投げるので床に落ちる(←ちゃんと拾いますが、それなら最初から静かに置いたらいいのに・・・)。
面白かったです・・・
とにかく乱雑なので、爪の甘皮を取ってもらっている時はちょっと怖かったです・・・が、きれいに仕上げてくれましたヨ。
 
ネイルサロンを出てから、フロントで、どこかでピアノを弾くことはできないか聞いてみました。 
ラゴスのクルーホテルには、ロビーにもグランドピアノが置いてあるのですが、できれば練習をしたいので、パーティー会場かどこかにもう1台ピアノはないかと尋ねると、バンケット・オフィスへ行くようにとのこと。
バンケット・オフィスでは、30分以上待たされた後、2時間後にもう一度来るように、と言われたので、その間に昼食を取って、2時間後にオフィスに電話をしてみましたら、結局「無理」とのこと(ガッカリ)。
部屋へ戻ってCalling(=出発の1時間前のモーニングコール)(ラゴスのCalling Timeは19時5分)まで少し休むことにしました。
 
出発前、チェックアウトした後は、ロビー前のラウンジの中央に作られた"出発クルー専用のスペース"でコーヒーや紅茶をいただきながら、クルーバスの到着を待ちます。 

 
(クルーラウンジ風のスペース)

私達の他に、AFのクルーも待機していました。
 
ロビーでは、ピアノ・ギター・ドラムによるジャズの生演奏(演奏者は皆ナイジェリアの方)が行われていました♪♬♫ 
コーヒーを飲み終わった頃、バンドが休憩時間に入ったので、どんなピアノが置いてあるのか見に行ってみると、ピアニストが
「あなたもピアノを弾くのですか?」
と話しかけてきました。
ピ 「何年弾いてるのですか?」
私 「もう30年以上になります(✿ฺ^-^✿ฺ)」
と答えた所で、今度は後ろから声を掛けられました。
「あぁ、もしかして、あなたが昼間お電話下さった方ですか! 私はバンケットマネージャーのXXです(握手しながら)。 こちらがバンド・リーダーのXX。 彼がOKならピアノを弾いても全然構いませんよ。 先程は彼がつかまらなかったのです。」
「バンド・リーダーのXXです(握手しながら)。 どうぞ、何か弾いてみて下さい。」
 
急に弾いてもよいことになり、制服のままピアノの前へ。
AFのクルーもいることだし、何かフランスの曲を・・・と思い、フォーレの『シシリエンヌ』(=このブログのBGM)を弾きました。 
ピアノは調律もされていなかったし、いくつかきちんと出ない音があったりしましたが、フライト先のピアノはそういうのが多いので、もうすっかり慣れてしまいました。 気にしていたら演奏に集中できませんしネ 
 


(副操縦士さんが写真を撮っておいてくれました)

是非もう1曲と言われて、ショパンの『ノクターンOp.9-2』も弾かせていただきました。 弾きながら時計を見るとあと数分でPick Up Time(=クルーバスが出発する時間)だったので、不本意でしたがテンポをかなりあげて弾き終えました。
ロビーにいたお客様方と同僚達からの拍手に会釈し、バンケット・マネージャーとバンド・リーダーと握手をして、急いで同僚達のところに戻り、AFのクルーの方々が拍手をしながら何かフランス語でおっしゃっている(→残念ながら何をおっしゃっていたのかわかりませんでしがxxx)のに対し笑顔で
Merci beaucoup!
 
同僚達と共にホテルの出口に向かって歩き始めて間もなく、バンドのピアニストがショパンの『ワルツOp.posth.69-1』を弾き始めました。 私の為に、ジャズではなくショパンの、それも『別れのワルツ』を・・・!!(>_<。。。 
ピアニストに大きく手を振ってホテルを後にしました。
 
行きと同様、照明を落としたクルーバスで空港へ向かいます。 街灯もなく真っ暗な窓の外に見えるのは、渋滞した車のテール・ランプの赤い光だけ。
ドンッ! ガンッ!
大きな音とともにバスの車体が揺れて、驚いて外を見ると、(肌が黒いので見づらいのですが)男性が一人、クルーバスに体当たりしたり蹴りを入れたりしています。
前の席の同僚に小声で
「彼、何してるの・・・?」
と聞くと
「多分、トランクをこじ開けて荷物を盗ろうとしているんだと思う・・・」
・・・( ̄_ ̄|||)
その男性は、クルーバスだけでなく、渋滞でノロノロ運転になっている車に、手当たり次第攻撃(?)している様子。 
そのうちに、クルーバスの隣を走っていた乗用車の運転手と揉み合いになり、窓際に座っていた私は(銃を持っていたりしたらどうする?・・・銃撃戦になったらどうする?)というようなことを頭の中でいろいろ考えていました。
何事もなく空港に到着しましたが、正直、かなり怖かったです。
 
帰りの便では、私の担当エリアにお掛けのイギリス人男性客に
「君の笑顔は最高だ。 こんな笑顔は見たことがない。 見ているだけで幸せな気分になるよ。 ありがとう。」
と言われ、返す言葉に困りました・・・
 
こちらこそ、笑顔だけで幸せな気分になっていただけるなんて・・・そんな褒め言葉をいただいたのは初めてです・・・感謝♡
 
次のフライトは、(この数年なんだか非常にご縁のある)ボネール島です・・・
 

フライト日記 (Cairo)

2007年6月
(CAI)
 
カイロ、暑かったです・・・
摂氏42度・・・でも、クルーホテルの従業員は
「今日は涼しいですよ。 昨日は50度を超えていた(場所によっては60度以上だった!)んですから。」
ですって・・・ホントかな(^^ゞ
 
さて、カイロでのお話は後にして・・・
 
今回も本当は早めに空港に来て、リポーティングの前に出発ロビーへ行き、その日日本へ帰国されるYさんご一家をお見送りしようと思っていたのですが、
今日が夏休みの初日だった地方(*)もあったせいか、道が予想以上に混雑していて、結局出発ロビーまで行っている時間がなくなってしまいました・・・残念!
 
(*) オランダでは、長期休暇の混雑を避ける為・・・、
    北部・中部・南部と、地方によって休暇がずらしてあります。
    順番は毎年変わるのですが、
    今年は、
    南部が6月30日~8月12日、
    北部が7月7日~8月19日、
    中部が7月21日~9月2日(→ユトレヒトは中部です)
    となっています。
 
リポーティングを済ませ、ブリーフィングルームへ。
 
先に来ていたオランダ人クルーが、いつものように
(え? ここカイロ便のブリーフィングルームよね?? アジア路線じゃないわよね???)
・・・という『はてなマーク』いっぱいの目を私に向けます(笑)
私が
「行きは747で帰りが777だったっけ?」
とオランダ語で話しかけると、ホッとした表情に。
 
私の次に来たスチュワードがやはりアジア系で、私も「あら!」と思いましたが、あちらも「おや?」という顔をしながら挨拶。 
彼はインドネシア系オランダ人(→両親共にインドネシア人で、21年前にオランダに移住してきたそうです)です。
 
しばらくして、シニア・パーサーとジュニア・パーサーの二人が入ってくると、再び「あら!」「おや?」「まぁ!」という顔・・・
ジュニア・パーサーのキムが(その名の通り)韓国人だったのです。
彼女は、子供の頃に、養女としてオランダ人夫婦の元に預けられたそうです。 外見は韓国人ですが、中身は全くのオランダ人。 
オランダには、韓国、中国、アフリカから養子をもらう夫婦が多く、周りの人々もいたって普通に接していますし、養子として育てられた子供達も普通に伸び伸びと暮らしている様子です。
 
ブリーフィングが終わってから、インドネシア人スチュワードのフィンと一緒にゲートに向かって歩いていると、
中国人地上職員の人に中国語で話しかけられて、フィンが
「僕らは中国人じゃないヨ。 これからカイロへ行くところだヨ。」
成都便の中国人クルーだと思われたらしい・・・(笑)
 
ゲートが近づくにつれ日本人乗客の数も増えていたので、もしかしたら・・・?!と思ったら、
カイロ便のゲートはJALの東京便のお隣のゲートでした。
Yさん一家がいないかと見回してみたのですが見つからず・・・残念!
 
ゲートに着くと、セキュリティー係官が私達を見て
「JALは隣のゲートですよ。」
と言うので、またフィンが
「僕らはJALのクルーじゃないヨ。 これからこのカイロ便に乗務するんだヨ。」
可笑しかったです・・・(✿ฺ^-^✿ฺ)
(JALとは制服が全然違うのにネ・・・笑)
 
機種はボーイング747-400。 
カイロまでの本日の飛行所要時間は、3時間42分。
担当は1階のビジネスクラス・・・今日はエコノミークラスがオーバーブックしているので、座席はビジネスクラスのまま、エコノミークラスになっているとのこと。
 
ケータリングをチェックすると、案の定、ビジネスクラスのものが搭載されたままだったので、グラス(ガラスからプラスチックに)、ワイン(大きいボトルから小さいボトルに)等を替えておきます。
 
お客様は、ほとんどが家族連れの在蘭エジプト人。 しかも大家族。
しかもほとんど席がバラバラで、出発前は席替えに大童でした。
 
機内では、文化の違いを目の当たりに♪
 
彼らは待てない・・・お食事のサービスの後、コーヒーや紅茶のポットの用意などをしていると、もう次々に食べ終わったミールトレイをギャレーに持ってきてしまう・・・
他の路線でもお一人お二人そういうお客様がいらっしゃいますが、何十人とミールトレイを持って来られたのにはビックリしました・・・
 
ギャレーに山積みになったミールトレイに暫し唖然としていると、オランダ人の同僚達は口々に
「わぁ~便利~! ギャレーまで持って来てくれるなんて!」
と喜んでる・・・
 
エジプト人、オランダ人、日本人、みんな感覚が違くって面白い・・・
 
機体整備で出発が1時間程遅れましたが、カイロには40分遅れで到着。
通常、乗務員のスーツケースが優先的に降ろされるのですが・・・お客様のお荷物はどんどん出てきているのに、私達の荷物が待てども待てども出てこない・・・
そんなこんなでクルーホテルに着いたのは午前3時半過ぎ。 
 
今まで10年以上ずーっと同じクルーホテルだったのですが、最近この新しいホテルに変わったばかり。


(ロビー前)

ものすご~くゴージャスなホテルです(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)
・・・が、チェックインに時間がかかって、皆が部屋に上がったのは午前4時半近く。
夜の便で、ディレイもあったので、皆疲れていて、今日は残念ながらクルードリンクはなし。
がっかりしているとフィンが、バーで1杯だけ何か飲んでから寝る、というので私も一緒に♪
 
午前5時ごろ部屋へ戻ると、なんとスーツケースが部屋の前に置きっ放し・・・(;-_-)
ポーターさん、お願いですから、荷物はちゃんと部屋の中に入れておいて下さい・・・
盗まれていなくてよかった・・・ε=(-_-;)ホッ
 
翌日はゆっくり眠ろうと思っていたのですが、正午にはすっかり目覚めてしまいました。
窓の外が駐車場、その向こうに大通りがあって、車のクラクションの音がスゴイのです・・・
NHKを見ながら、ルームサービスの朝食をいただいた後、同僚達を探してプールサイドへ。
 
午後6時に屋外プール脇のラウンジに集まって、 クルードリンク。
リポーティング時間(=午前2時45分)まで10時間を切っていましたから、アルコールは無しデス。

 
(ラウンジ)
(各テーブル脇に立っている銀色の物体はクーラーです)

夕食もホテル内で。
日本料理のレストランもあったのですが、折角ですからアラビア料理のお店へ。
ウェイターさんお薦めのお魚料理をいただきました。 美味しかった~!!


(Samak Seyadeya)

ふと気が付いたら、BGMにアラビア風にアレンジされた(=踊れるようなテンポで、時折シャン!シャン!と鈴の音が鳴ったり・・・)『モーツアルトの交響曲第40番』がかかっていました♪
 
帰りの便も満席。 
飛行中、クルーボックス(=現地で用意されるクルー用のお弁当のようなもの)のチキンサンドを食べた同僚達が次々に腹痛を訴えてダウン。


(中央の大きなパンが問題のチキンサンド)
(左側はゴートチーズ入りのパン。右側はベジタリアン・クッキー)

エジプトやインドなどのフライト先では、食中りになることが多いので注意が必要です。
 
体調を崩した同僚達のフォローをしながら、アムステルダム到着。
「アジア人クルーの記念撮影をしよう!」
と、フィン、キムの3人で写真を撮りました。

 
次のフライトはラゴス(ナイジェリア)です。
 

フライト日記 (Tokyo)

2007年6月
(NRT)
 
今年4本目の日本路線・・・嬉しい♡ 
4月末から4連続で日本路線を飛んでいるので、なんだか日本ベースで飛んでいた頃に戻ったようです・・・
 
機種は(前回とは反対に)、行きはB(ボーイング)777、帰りはB747。
担当はビジネスクラスです。
 
行きの便は、先輩のHさんと同じギャレーに・・・嬉しい♡
満席でしたが、パーサーのマヨレインがタイミングよく手伝いに来てくれたお陰でいつも以上にスムーズに丁寧なサービスができました。
 
デザートのケーキが、今月からアイスクリームケーキに変わりました。
マンゴー・アイスクリームケーキ・・・

(マンゴーアイスがホワイトチョコレートでコーティングされています)

 
超うまデス(✿ฺ^-^✿ฺ)
 
クルーミールのメニューも変わりました。
インドネシア料理のBABI KETJAPというのがピリカラで美味しかったデス(✿ฺ^-^✿ฺ)

 
変わったといえば、女性CAのエプロンも先月から新しくなりました。

後ろで蝶結びをするようになっていて可愛らしいのですが、久しく後ろ手で蝶結びなどしていなかった(→子供の頃、ワンピースを着るとよく後ろで結ぶようになっていましたが・・・)ので、上手く結べず(←私だけ?)着るのに時間がかかるのが玉に瑕です・・・?!

(こちらはコックピットの防犯カメラの画像)

(先輩方と記念撮影しているところを操縦士達が面白がって、

画像を保存しておいたのだそうですxxx)

 

成田では、2時間仮眠を取った後、セカンド・オフィサーのアルナウド(←初来日)を伴って成田駅近くのショッピングモールへ。
機内ではほとんどのオランダ人クルーが「一緒に行きたい!」と同行を申し出ていたのですが、いざ到着すると、疲労で気が変わることが多いのデス。 
入社して最初の4年間日本路線だけを飛んでいた私にとっては一番慣れた路線ですが、彼らにとっては飛行時間も長く、時差も大きいので大変なようです。
 
ショッピングモールでは、 (4連続で日本に乗務して、自分の分は前回までに購入済みだったので)オランダ在住の友人達から頼まれた品々を購入。
アルナウドは結局最後に行った食料品売り場でしか買い物をせず、すっかり私の荷物持ちになっていました(汗)
「なんだか付き合わせてしまっただけみたいで、ごめんなさいネ・・・(^^ゞ」
と言うと
「日本のショッピングモールを見てみたくて一緒に来たんだから気にしないで!」
忝い!(>_<。。。
 
ホテルに戻って荷物を部屋に置いてから、クルー・ドリンク(=夕食前にホテルのバーなどに集まってクルー皆で飲む)へ。
成田のホテルのバーには『上善如水』があるのデス♪
日本初体験のアルナウドはじめ、日本酒=熱燗だと思っているオランダ人の同僚達に生酒を勧め、
「美味しいお酒は冷やしていただくのヨ~」
と教えます。
 
夕食は、オランダ人の大好きな鉄板焼屋さんで。
彼らは餃子が大好きです。
 
夕食後、久し振りに「ヤンキーズ・バー」へカラオケに行きました♪♬♫
オーナーのヤンキーさんは元NWAのクルーだった方。
以前は外国語の曲しかなかったのですが、今は日本の曲も置いてあると聞いて、いろいろ歌わせていただきました♪
 
ホテルに戻ってから、(翌朝早いので)先に荷造りをしてからベッドへ・・・(-_-)゜zzz
Calling(=空港へ向かうクルーバスが出る時間の1時間前に、ウェイクアップ・コールがあります)の30分前にセットした目覚まし(私は支度が遅いので、早めに起きて準備しますxxx)で起きると、メッセージランプが点灯?! 
フライト・キャンセル?!=もう1泊できる?!
・・・と期待したのですが(笑)、1時間ディレイの知らせでした・・・(;-_-)ガッカリ
(お客様のことを考えたら、ガッカリなどしてはいけないのですがxxx)
 
もう1時間休んでもよかったのですが、折角なので早めに朝食に降りてゆっくり和食ビュッフェを楽しみました
 
帰りの便はB747。 1階のビジネスクラス(=Aゾーン)を担当することに。
Aゾーンは満席だと一人で18名担当します。 この日はオランダ人のお客様が多く、18名中日本人のお客様は4名しかいらっしゃいませんでした(驚)
そしてほとんどのオランダ人のお客様はフリークエント・フライヤー(=常連のお客様)。 
オランダ語も話せる日本人乗務員として、いつもとは一味違う、和蘭折衷のサービスをしよう!と張り切って臨みました。
オランダ語でオランダ人のようにフレンドリーに、且つ、身のこなしは芸者の如くしなやかに・・・(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)
行きの便同様、タイミングよく手伝いに来てくれたパーサーのお陰で、この日も非常にスムーズに、余裕を持って、丁寧なサービスができました。
大満足! 
 

(到着前のお食事)

(前菜のタラバガニも、主菜の牛肉とごぼうの柳川も

と~っても美味しいデス)

 

お2階のビジネスクラスもオランダ人客が多かったので、到着後、機内アナウンスでお別れのご挨拶を申し上げた際、日本語のアナウンスに続いてオランダ語でも
 
Dames en heren,
(ご搭乗の皆様、)
Wij, Japanse stewardessen, hopen dat u fijne tijd gehad heeft in Japan.
(日本での滞在が素晴らしいものでありましたように、そして)
Wij hopen om u terug te zien aan boord van de KLM op uw volgende reis naar Japan.
(次にまた日本へいらっしゃる際には、再び、KLMの機上にてお目にかかれますことを、日本人乗務員一同、楽しみにお待ち申し上げております。)
Hartelijk dank en graag tot ziens. 
(本日のご搭乗、誠にありがとうございました。 ごきげんよう、さようなら。)
 
・・・と、ご挨拶させていただきました。
 
私のオランダ語のアナウンスを聞いて、より良いサービスを心がけ本当に沢山手伝ってくれたパーサー・マヨレーンが、
「素晴らしい!」
と言いながら、右手の親指を立ててOKサイン♪
 
彼女のお陰で、いつも以上に気持ちよく乗務できました・・・ありがとう、マヨレーン!

 
次のフライトは(残念ながら日本路線のリクエストは通らず)カイロ便です。
カイロは最近クルーホテルが変わったので、どんなホテルか楽しみ。
ピアノが置いてあるといいなぁ・・・
 

フライト日記 (Tokyo) つづき

2007年5月
(NRT)
 
行きの便はB(=ボーイング)747でしたが、帰りはB777。
一人3機種の乗務資格を持っている客室乗務員と違って、操縦士は一人1機種しか乗務資格を持っていませんので、機種が変わると操縦士も変わります。
 
機長のフランクとは約15年ぶりの再会。
私がオランダにベースを移して間もない頃、乗務員全員がXXDHC(=デッド・ヘディング・クルー=乗客として飛行機に乗るクルー)としてエジプトのカイロへ行き、カイロ~ハルツーム(=スーダンの首都)間を乗務した後、再びXXDHCでアムステルダムに戻る、というフライトが付いたことがあったのですが、フランクはその時の副操縦士でした。
その時の機種はA(=エアバス)310(←KLMはもう所有していない機種)
今はB777の立派な機長さんです。 
 
担当は、ビジネスクラス。 相棒は、日本人クルーの大先輩Oさんです♪
B777はギャレーが(ビジネスクラスに1つ、エコノミークラスに2つの)合計3つしかなく、1機につき3人乗務する日本人クルーが1人ずつ各ギャレーに入れるので、今回は、日本人と同じギャレーになったことを手放しで喜べます(✿ฺ^-^✿ฺ)
それに、同じ便に乗務していても、忙しくて ギャレーが異なる同僚とはほとんど話せないことが多いので、日本ベースで飛んでいた頃お世話になった懐かしい先輩と同じギャレーで、仕事の合間にいろいろお話が伺えると思うと、とても嬉しかったです♬♫
 
もう一つ嬉しかったこと・・・それは、地上職員の友人Vickyさんにお会いできたことです。
 
地上職員の皆さんから引き継いだお客様を、
安全に且つ快適に目的地までお連れするのが私達乗務員の仕事
「あぁ、みんなで力を合わせて頑張っているんだなぁ・・・♡」
(↑"チームワーク"という響きに弱い私・・・(^^ゞ)
・・・と改めて感じて、仕事への意欲が増してきました
(なかなかお目にかかれない)オフィスでお仕事されている方々、ケータリングの方々、機内清掃を担当してくださっている方々・・・様々な部署で働く同僚達のことをいつも心に留め、感謝しながら乗務したいと思っています。
 
この日も成田上空は気流が悪かったようで、離陸後随分長い間"シートベルト着用のサイン"が点灯していました。
ジャンプシート(=乗務員が離着陸時に着席するシート)に座りながら、後輩の日本語の機内アナウンスに耳を傾け、気付いたことを書き留めます。
 
乗務し始めて間もない頃、私は本当に沢山の事を先輩方から教わりました。
当時は、先輩方の方が私達新人よりも人数が多く、一機に乗務する日本人クルーの人数も今より多かったので、休憩中に先輩から機内でいろいろと教えていただく時間があったのですが・・・今は、先輩方の人数も一機に乗務する日本人クルーの人数も減り、後輩が機内で先輩からアドバイスを得る機会もなかろうと思い、日本路線に乗務する時は、休憩時間中OCR(=オーバーヘッド・クルー・レスト=休憩時間中に乗務員が休むベッドルーム)へ行かずに(→どうせ行っても、日本路線に乗務できると嬉しくて興奮してしまって眠れない・・・(^^ゞ)後輩と話をする時間を作るようにしているのです。 
おしゃべりの中で、何か質問したいことが出てくるかもしれませんし、私の方が勉強させていただくこともありますので貴重な時間です。 
  
1989年から日本人クルーの4年契約採用が始まり、ついに3年契約となり経験者を優先的に採用するようになった今、

先輩方(→先輩方は終身雇用です)が築き上げてこられた、他社とは一味違う、この会社ならではの日本のサービスを引き継いでいくのはとても難しいことだとは思いますが、できる限りのことをしたい・・・と思っています。
日本路線になかなか乗務できない私にでもできること・・・例えば、機内アナウンス。 10年程前から機内アナウンスのテキスト作成のお手伝いをしていますので、
作成の際に、先輩方のアナウンスから学んだKLMならではの美しい言い回しの保持を心がけています。 ・・・が、テキストにないアナウンスが入った場合は、自分で訳して日本語でアナウンスを入れなければなりません。 そういう時、先輩のアナウンスを聞く機会や、先輩からアドバイスいただくチャンスがあまりないと、やはり大変だと思います。 それで、おこがましいと思いながらも、気が付いたことがあったらお伝えするようにしているのです。
少しでもお役に立てていることを祈りつつ・・・
 
さて、(行きの便では一度もビジネスクラスに姿を見せなかった)パーサー。
前の晩に
「B777の満席のビジネスクラスは本当に忙しいので、少しでも手伝ってもらえると助かる」
と、さり気なくお願いしてはありましたが、やはり一向に手伝いにくる気配はなし・・・(;-_-)
 
2度目のドリンク・サービスの準備をしているところに、パーサーがたまたま通りかかったので、
「わぁ~♪ 手伝いに来てくれたのね! 丁度、今、手伝いに来てもらえたらありがたい、と話していたところだったのよ~(✿ฺ^-^✿ฺ)」
と引き止め、ドリンク・サービスを手伝ってもらいました(笑)
 
一緒のギャレーの相棒=先輩のOさんのエリアのドリンク・サービスをパーサーに代わってもらい、Oさんがお客様全員からお食事のチョイスを伺いました。
満席の時は、これが本当に助かるのです。
 
通常は・・・
 
1. 2度目のドリンク・サービスをしながらオーダーを取り、
2. ドリンク・サービス後、相棒とオーダーの調整を行い、
3. (搭載数よりも注文数が多くなってしまったお料理があった場合は、別のメニューに替えても構わないとおっしゃって下さるお客様を探し)、
4. オーブンを(前菜を出し終わる頃に丁度温まり終わるように)セットし、
5. ドリンク・サービス・トローリーを片付けたり、前菜のサービス用にミール・トローリーの準備をする
 
・・・ので、てんやわんやなのですが、こうして手伝っていただけると、ドリンク・サービスが終わる頃にお食事の注文も取り終わり、オーブンの準備もでき、お客様をあまりお待たせすることなく前菜のサービスに出ることができるのです。
 
パーサーも、お飲み物をお出ししながら、『ビジネスクラスのお客様お一人お一人とお話する』という自分の仕事もこなせたので、満足そうでした。 
 
(親切なパーサーだと、ここでテーブルクロスをかけるのも手伝ってくれたりもするのですが・・・xxx)
 
前菜に続いて主菜・メインミールをお出しし、ミール・トローリーをギャレーに戻してから、客室をまわって日本茶をお配りし、パンやお飲み物のお替りを伺い、再びミール・トローリーで客室へ・・・ミール・トレイをお下げします。
 
(親切なパーサーだと、ここでさり気なく、デザート・トローリーの用意をしておいてくれたりもするのですが・・・xxx)
 
ミールを下げている間にデザート・トローリーを用意しておいてもらえると、お客様をお待たせすることなくデザート・サービスに出ることができるのですが・・・用意されていませんので、まずミール・トローリーを片付け、直ちにデザート・トローリーの準備をします。
 
先にサービスが終わったエコノミークラスの同僚達が手伝いに来てくれ、デザート・サービスは速やかに終了しましたが、今回はやはりいつもよりもお食事のサービスに時間がかかりました・・・ε=(-_-;)ふ~
 
あぁ~やっと何か食べられる・・・
と思ったところにパーサーが来て、
パ 「15分後から休憩」
 
私 「15分後からって・・・ビジネスクラスはたった今サービスが終わったところで、まだ片付けもあるし、とても休憩開始時間までに食事を済ませられないのですが・・・( ̄_ ̄|||) 」
 
パ 「休憩中に食べればいいじゃない」
 
それはそうですが・・・

自分が食べ終わってるからって、私達の食事時間を考慮しないで休憩時間を決めてしまうとは・・・(;-_-)
 
私は(行きの便同様)OCR(=クルーが休むベッドルーム)へは最初から行かないつもりでしたから、『前半に休憩へ行く組』に加わっておいてOCRへ行かずにゆっくり食事をすればよかったので別に構わなかったのですが、このパーサーがいつもこんな調子で休憩時間を決めているとしたら、他の同僚達も困るだろうな・・・
と思い、
 
私 「その日の混み具合や客層(赤ちゃん・子供連れが多い、言葉が通じないお客様が多いetc.)によってサービスの終了時間が異なってくるから、普通はエコノミークラス・ビジネスクラスの両クラスのサービスが終わってから、残った時間から公平に休憩時間を算出するはずでは? 
今日はエコノミークラスは満席ではなくサービスが早く終わって、エコノミークラスの担当の同僚達とあなたは食事も済ませているかもしれないけれど、ビジネスクラスは満席で、サービスがやっと終わったところ。 
クルー全員が食事を取り終えてから休憩に入れるように考慮してもらえていたら公平だったと思う」
 
パ 「食事は休憩時間中にも取れるでしょ?」
 
私 「全員がそうならいいけれど、ビジネスクラス担当の私達だけが食事を休憩時間中に取らなければならない、というのは、その分私達だけOCRで休む時間が減ってしまう訳だから、不公平だと思う」
 
パ 「・・・・・」
 
私 「それから、(この際だから、ついでに言ってしまう) B747のAゾーンや、B777の満席のビジネスクラスで、パーサーが全然手伝いに来なかったのは初めてだった。 病人が出たとか何か故障箇所が見つかったとかの問題も何もないのに、手伝いに来ないのは何故??」
 
パ 「ドリンク・サービスを手伝ってあげたじゃない!」
 
私 「それは私達が頼んだからで、頼まなかったら手伝いに来なかったでしょ?」
 
パ 「もちろん頼まれなければ手伝わない。 ビジネスクラスの手伝いは、パーサーの仕事じゃないから。 
手伝いがないとサービスができない、というなら"仕事量が多過ぎて二人ではこなせない"という報告を会社にする必要がある。」
 
私 「もちろん二人だけでもサービスはできるけれど、満席の時、今まで、どのパーサーも、お客様をお待たせしないようにと、いろいろと手伝いに来てくれ、そのお陰でスムーズにサービスを終えることができていた。 他のビジネスクラス担当の同僚達も同感だと思うけど・・・」
 
パ 「ビジネスクラスを手伝うなんて、パーサーの仕事じゃないんだから、私はしないわ!」
 
私をキッと睨んで立ち去ってしまった・・・(^_^;)
 
日本人の同僚に
「misaeさん、勇気ありますねぇ~」
と言われて
「パーサーを怒らせちゃったりして、マズかったかな・・・(- – ;)」
とちょっと不安になりましたが、
とりあえず、まずはギャレーを片付け、Oさんと一緒に食事を取り(←もう腹ペコでしたからxxx)、それから改めてパーサーのところへ。
 
私 「怒ってる?」
 
パ 「別に」
 
私 「スチュワーデスのくせにパーサーに向かって生意気な、と思ったかもしれないけれど、あなたがビジネスクラスの手伝いを全くしない、ということは、他の同僚達からも聞いた。 もし本当に毎回ビジネスクラスを手伝っていないのだとしたら、きっと、いつも陰で文句を言われていると思う。 私は陰口は言いたくないから、こうして正直に話してる。 
今までパーサーがビジネスクラスを手伝いに来なかったことはなかった、と言ったのは本当に本当のこと。 
確かに、ビジネスクラスを手伝うということは、パーサーの仕事のマニュアルには書かれていないかもしれない。
私達スチュワーデスの仕事のマニュアルにも、"自分の担当エリアのサービスが終わっても、同僚のエリアが終わっていなければ、手伝いに行く"とも、"エコノミークラス担当でも、ビジネスクラスが忙しそうな時は手伝いに行く"とも、"ビジネスクラス担当でも、エコノミークラスが忙しそうな時は手伝いに行く"とも、書いていない。 
それでも、自分の仕事でなくても、私達はいつもできる限りお互い助け合っているし、それがチームワークなのでは? 
パーサーの仕事じゃないから手伝わない、というのは、間違ってると思う。」
 
パ 「・・・考えとく。」
 
パーサーに意見するのは勇気が要ります。
でも、(次に彼女と一緒にフライトする)同僚達の為、より良いサービスの為、(そして彼女自身の為にも!)伝えるべきことは伝えておかなくては・・・と思ったのデス。
 
到着前のサービスも結局手伝いに来なかったパーサー。 
・・・まぁ今回は、相棒は大先輩のOさんでしたし、こんな私でも乗務暦18年ですから、抜かりなくサービスいたしましたが(笑)
 
アムステルダム到着後は、クルーセンターで同僚達と順に握手をして別れます。
パーサーと握手する番になって、(まだ怒ってるかな・・・と)ドキドキしながら手を前に出すと
「ビジネスクラスを手伝う件、考えておくから・・・」
と、何故か急に従順なパーサー。
「お客様からあなたに、"素晴らしいサービスだった"とコンプリメントをいただいているわ。 よく頑張ったわね!」
と、お褒めの言葉までいただきました・・・(✿ฺ^-^✿ฺ)
 
誠意が伝わった・・・?
 
次のフライトも東京便です
 
 

フライト日記 (Tokyo)

2007年5月
(NRT)
 
オランダベースになって14年経ちましたが、未だに日本路線ばかりリクエストしています・・・(^^ゞ
 
理由は・・・
日本の航空会社ではなくて外資系の航空会社を志望したのが、
「外資系で、日本人乗務員として日本路線を専門に乗務し、
日本人のお客様と外国人の同僚の橋渡し役をしたかったから」
・・・だったからです。 
 
オランダベースになってからは日本路線以外の路線に乗務することの方が多くなり、もちろん他の路線での楽しみも見つかりましたが、それでも、日本路線に乗務している時の方が、機内で役に立てることが多く、断然遣り甲斐があります。
今でも本当は日本路線だけを乗務したいのですが、会社に何度か交渉してみたものの「日本路線はオランダ人クルーからも人気の路線なので、公平にする為、リクエスト・システムに従うように」・・・とのことでした(T_T)
 
毎月毎月リクエストしても、日本路線のリクエストが通るのは一年に2回くらい(=東京便と大阪便1本ずつ)・・・だったのですが、
今年は先月から立て続けにリクエストが通り、今回の東京便は今年3本目の日本路線♪
でも、今年初めての東京便!・・・嬉しい♡
 
リポーティングは午後1時40分。
午前10時頃、クルー・コントロール(=スケジュールの変更を管理している部署で、病欠する時などに連絡を入れるのもここデス)から電話が・・・
「まさかキャンセル・・・」
と心配しましたが、リポーティング時間変更とのこと・・・ε-(^。^*)ホッ
1時間10分遅れの午後2時50分リポーティングに。 
キャンセルよりはいいけれど・・・ただでさえ滞在時間が24時間ないのに出発が遅れるのは悲しい・・・
 
気を取り直して、早めに空港へ向かい、日本支社からオランダへ赴任されているHさんとランチ。
同じ会社の違う部署で働いていらっしゃる方のお話を伺うのは、とても勉強になります。
日本ベースで飛んでいた頃は、毎年社員旅行があって、様々な部署で頑張っていらっしゃる方々のお話を伺えたのですが、今はそういう機会がなくなってしまい、残念です。
Hさん、またお目にかかれるのを楽しみにしています♪
 
ブリーフィングの前にシニア・パーサーとジュニア・パーサーに挨拶。
CAML(=飛行時間、乗客数、誰が誰とどのギャレーで働き、どのドアを担当するかetc.が書かれている用紙)をちらりと見ると、日本人クルー(の先輩)と同じギャレーで働くことになっていました。 私はオランダ人クルーとしてアサインされていますから、日本人クルーと同じギャレーになることもあるので、その時は然程気にしなかったのですが、日本人の同僚達に挨拶しに行った際、その旨先輩に伝えると
「折角日本人が一人余分に乗務しているのだから、日本人クルー二人がUD(=アッパー・デッキ=2階客室)のビジネスクラスに入ってしまっては勿体無い。 一人Aゾーン(=1階先端部のビジネスクラス)を担当した方が良いのでは?」
全くその通りです。
 
ここで、日本路線の機種に関して、少しご説明しますね。
 
大阪便は全便B(=ボーイング)777なのですが、東京便はB777とB747がほぼ交互に就航しています。
乗務する日本人乗務員数は、一機に3名ずつ。 (昔、私が日本ベースだった頃は、一機に4~5名乗務していたんですヨ)
 
B777では、3つのギャレー(=ビジネスクラスのギャレーx1+エコノミークラスのギャレーx2)に、日本人クルーが1名ずつアサインされるのですが、
B747の方は、ビジネスクラスのギャレーがUDとAゾーンの2つ、エコノミークラスのギャレーが3つ(うち1つはBゾーンと呼ばれる、Aゾーンとつながったエリアで、Aゾーンのビジネスクラス・ギャレーと一緒のギャレーになっています)と、合計で5つギャレーがある為、日本人クルーは、通常、ビジネスクラス(UD)に1名とエコノミークラスに2名、アサインされます。
 
その日の機種は、B747。
「折角日本人乗務員が4名いるのだから、UDに日本人が2名入るより、1名はAゾーンのビジネスクラスを担当したほうが、より良いサービスができる」
・・・という先輩のご意見はご尤もなのです。
 
ブリーフィングが始まり、改めてCAMLを見てみてビックリ・・・
日本人クルーが2名一緒のギャレーにアサインされていたのは、ビジネスクラスだけでなくエコノミークラスもだったのです。
 
「日本人同士でギャレーに入った方が楽しいでしょ~?」
とパーサー。
 
・・・って、そりゃあ楽しいし、日本語で話ができて楽ですが・・・日本人クルーが乗務しているのは、一言で言えば
「日本人のお客様に(言葉を含め)日本的サービスを提供する為」
ですので、楽しいからって一緒のギャレーに入ってしまっては・・・(^_^;)
 
なんとかパーサーを説得し、ビジネスクラスの方は、UDに先輩と一緒にアサインされていた私がAゾーンのオランダ人クルーと交代したのですが、エコノミークラスの方は結局そのままに。
 
幸い満席ではなかったので、エコノミークラス前方ギャレーにアサインされた日本人の同僚二人が、エコノミークラスの後方まで目を配って下さり、事無きを得ましたが・・・変わったパーサーでした。
 
そういえば、このパーサー、窓の日除けを下ろしに来た以外、Aゾーンに一度も姿を見せなかった・・・
Aゾーンは、満席だと18名のお客様をたった一人で担当する(→UDは24名を二人で担当します)ので、大抵パーサーが手伝い(=ホットタオルを配ってくれたり、お食事のオーダーを取ってくれたり、テーブルクロス掛けを手伝ってくれたりします)に来てくれるのですが・・・
 
ま、そういうこともあるか・・・と、の~んびりマイペースで、お客様との会話を楽しみながらサービスしていました。  通常よりも時間はかかりましたが、願わくば、その分、中身の濃い(?)サービスができましたように・・・。
エコノミークラスのサービスが終わってからBゾーン担当のラヴィニアが手伝いに来てくれて、
「このパーサーと前に一緒に飛んだことあるけど、その時もビジネスクラスの手伝いには来なかったわ(笑)」
と教えてくれました・・・そうでしたか・・・(;-_-)
 
成田到着前の朝食のサービス時も全く姿を見せなかったパーサー・・・
翌日のオランダへ戻る便はB777で、ビジネスクラスは満席らしいので、パーサーのヘルプ無しで、お客様25名様を二人だけで担当(しかもコックピット・ケアもある・・・B747ではコックピット・ケアはUDにアサインされたクルーが担当します)するとなると、相当大変です。  
今までの経験だと、(パーソナル・ビデオが故障したとか、病人が出たとかいう)非常事態が発生しない限り、こちらが頼まずとも、パーサーが手伝いに来てくれていましたが・・・このパーサーは来てくれなそう・・・(;-_-)
 
さて、到着前はどの路線でも(気流が変化するのか)よく揺れるのですが、今回のは、凄かった・・・
着陸準備でギャレーの片付けなどをしていた時でしたが、立っていられない程の揺れで・・・同僚達とその場でしゃがみこんで、コンテイナーの淵に摑まりながら、気流が安定するのを待ちました。
しばらくすると操縦室から「乗務員も着席」の指示。 かなり気流の悪い所を航行しているようでした。
 
・・・怖くはないですよ♪
他社便に乗っていて不安を感じたことは時々ありますが(笑)、不思議と自社便は怖いと思いません。
何故怖くないか。 考えられるのは・・・
 
一つは、機長を100%信頼できていること。
18年間、操縦士達の仕事ぶりを見、ステイ先で彼らから仕事の話を聞き、この人達なら安心だ・・・と思えるようになりました。
もう一つは、万が一の時の覚悟ができていること。
高校時代、《一人一人前に出て将来の夢を語る》という授業(?)中、私が「スチュワーデスになりたい」と話した時に、「どうしてスチュワーデスになりたいのか?」の他に、「飛行機事故は怖くないか?」という質問があって、「乗務中に事故に巻き込まれたとしたら、それは覚悟の上だから怖くない。 乗客だったら怖いかも・・・」とその時に答えて以来、ずっと"覚悟の上"でこの仕事を希望し、入社後も、"覚悟の上"で毎回フライトに出ているので、それで怖くないのかもしれません。
それと、私達乗務員が怖がってしまったらお客様を不安がらせてしまう・・・と自制している部分もあるかもしれません。
 
成田ステイは、いつも通りの1泊・・・(3泊あった頃が懐かしい・・・)
中学高校時代の友人のSABUが、デパ地下のお惣菜を持ってお泊りに来てくれることになっていたので、それはもう楽しみでした♪
ホテルの私のお部屋でいただいたのですが、それはそれは美味しかったです!・・・(>_<。。。(←嬉し泣き)
それから生酒!! 
これは旨い!! 
今まで飲んだ日本酒の中で一番私好みだったと思います♡ 
SABUありがとう
 
翌朝は、SABUを見送ってから空港へ・・・
 
実は前の日、SABUが到着するまでホテルのバーで同僚達と飲んでいた際、パーサーがたまたまお隣だったので、思い切って
「B777の満席のビジネスクラスは本当に大変なので、2回目のドリンク・サービスの頃に手伝いに来てもらえると、とっても助かるのだけど・・・」
と言ってあったのですが、さて、手伝いに来てくれるでしょうか・・・?
 
(つづく・・・)
 

フライト日記 (Osaka) おまけ

大阪からの帰りの便に、素敵なお客様が乗っていらっしゃいました♡
私が担当するビジネスクラスの担当エリアの最前列にお掛けの女性客で、
目鼻立ちがはっきりしていらして髪の色もとても明るかったので、
つい英語で話しかけてしまったのですが、
日本のお客様でいらっしゃいました・・・(恥)
オランダに住むようになって14年・・・
日本の芸能界にもすっかり疎くなっていた私は、
ただただ「よく似ていらっしゃるなぁ・・・」と思っていたのですが、
ご本人でいらっしゃることを、ご同行のお客様が教えて下さいました。
鳳蘭さん、元宝塚歌劇団星組男役トップスター
・・・そして今も現役のミュージカル女優でいらっしゃる!
飛行中は常ににこやかに接して下さり、サインも快く書いて下さいました。
でも、何より感激したのは・・・
実は私の叔父が生前(叔父は6年前に肺ガンの為59歳で亡くなりました)
振り付け師をしており(チャチャ遠藤といいました)、
叔父から話を聞いたことがあったような気がして、
思い切ってお伺いしたところ、(叔父は宝塚の振り付けを担当したことは
恐らくなかったと思うので、本当はご存じなかったでしょうに)
「聞いたことあるわ!」
とおっしゃって下さったことです。 
お優しい方なのだなぁと感動しました。
またいつかどこかでお目にかかれますように・・・ そして、お元気でますますご活躍されることを
オランダからお祈りしています♡

(12時間飛行機に乗られた後でも変わらずお美しい・・・!)

(お隣に写っている私は疲労困憊ボロボロ・・・削除しましたxxx)

フライト日記 (Osaka) つづき

 
大阪到着後は、仮眠を取ってから、オランダ人同僚のコランダと二人で
 
KLMオランダ航空オフィシャル・イベント
『Travel Style Market ~Hello Netherlands 』
 
へ。

(KLMロゴのスタンプ・ラリーもあります)

到着日4月25日がイベント初日。

本当は28日からの予定を、私の乗務に合わせて開催を3日早めて下さったとのこと・・・Oさん、ありがとうございます(涙)!!
 
もしも制服でお伺いすることができたら喜んでいただけるかしら・・・と思い、試しに本社に連絡を入れてみましたら、
「KLMのイベントなのであれば、是非ともPRの為に制服で行って下さい!」
「それから会場の写真も撮って広報部宛に送って下さい!」
とのことでしたで、カメラ持参で、オランダ人同僚と一緒に制服で伺わせていただきました。
 
到着してまず最初に、制服姿のお人形(momokoという有名なお人形だそうです)のスカーフを格好良く直して欲しい、というリクエストにお答えして私と同じ結び方に直しました(◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)

(スカーフを直したばかりのmomokoさん)

 
沢山の展示物、沢山のオリジナル・グッズ・・・欲しい物が沢山!!
Oさんがデザインされた「アムステルダム・スキポール空港Tシャツ」と「アムステルダム・スキポール空港内の案内掲示板のスティッカー」が私のお気に入りデス♡

(案内掲示板のスティッカーはオランダ人同僚達からも大好評)

 
5月8日まで開催されているそうですので、関西方面にお住まいの方は、機会があったら是非、足を運んでみて下さい!
神戸にあるOさんのお店『NOTAM』にも是非♪
 
一旦ホテルに戻って着替えた後、お夕食は、オランダ人同僚4名を引き連れて、Tさんおすすめの天神橋筋商店街の中にある居酒屋へ。
 
手作り居酒屋
 
と~っても美味しかった上、嬉しいハプニング(!)があって、お夕食代も浮きました(笑)
Tさん、前回に引き続き、美味しいお店をご紹介下さって、本当にありがとうございます・・・
 
その後、前回も行った
 
 
で、少しだけ飲んでホテルに戻りました。
 
ホテルに戻ると、アムステルダム・スキポール空港の地上職員Kさんから
「美味しい日本酒をフロントに預けてあります」
とのメッセージが入っていました。
感謝しながらベッドへ。
 
Callingの7時55分までゆっくり休みたかったのですが、日本酒の送り主Kさんから
早朝6時半過ぎに電話が・・・(;-_-)
「Kさん~(涙)・・・Callingの1時間以上前ですよ~・・・」
という私の声が聞こえていらっしゃらないらしく
「もしもしー! もしもしー! あれ~? もしもしー! もしもしー!」
と繰り返されるKさん。
お気の毒に思いつつも、乗務の前にはきちんと休んでおきたかったので電話は切らせていただき、
「Callingまで、電話はつながないで下さい」
とオペレーターにお願いして再びベッドへ・・・でも、結局眠れず、諦めて支度を始めました。
(Kさん失礼しました・・・でも今度お電話下さる時は、乗務当日の場合は、できましたらCallingの後にお願いします・・・m(_ _)m)
 
眠気覚ましに、前日買っておいたリポビタンDを飲んで出発!
帰りの便も満々席でした。
 
前回、ミールの冷凍が強すぎて、オーブンで追加加熱しても凍ったままのミールがあって大変だったので、
搭乗してすぐ、ミールの上に載せられているドライアイスを除けておきました。
フライト・セイフティーのビデオ上映までは順調だったのですが・・・
 
ビデオが上映途中でストップしたので、パーサー・ワークー・ステーションに様子を見に行くと、ビデオ・システムの調子が悪いらしく、今度は突然中国語の音声が・・・
パーサーのロブが苦心して、フライト・セイフティーのビデオはなんとか最後まで流せたのですが、離陸後もビデオの調子が悪く、何度もリセットを繰り返していました。
 
満席のビジネスクラスではパーサーのヘルプが必須なのですが、ロブはそんな訳でビデオの調整に掛かりきり。
順調にサービスは進んでいましたが、やはりいつもより遅れ気味でしたので、休む暇なくサービスをこなしていました。
 
ミールが温まり、冷めないうちにお客様にお出ししなければ・・・と手際よくトローリーに詰めている時、インターフォン(=クルー同士が連絡を取り合う為の電話)が鳴りました。
ジュニア・パーサーのアネミークでした。
「ロブはそっちにいる?」
と聞かれたので、
「こちらには来てないわよ。 もし見かけたら、あなたが探していたと伝えておくわね。」
と言って手短に済ませ、間もなくロブが通りかかったのでアネミークが探していた旨伝えて、引き続きてきぱきとミールをトローリーに詰めていると、再びアネミークからのインターフォン。
「ロブを見かけなかった?」
「今さっき通りかかったので、あなたが探していたこと伝えておいたわよ。」
「どこにいるかわかる?」
「わからないけれど、彼はあなたが探していることわかっているから連絡するはずよ。」
「ビジネスクラスのキャビンにいないかしら?」
「わからないけれど、彼にはあなたが探していること伝えてあるから。」
「でも、ちょっとキャビンを見てもらえない?」
 
もし、これが、ミールをトローリーに詰めている最中でなかったら・・・
もし、ビデオの調子が悪くなくパーサーのヘルプがあってサービスが遅れていなかったら・・・
喜んで自分の作業の手を止めて、キャビンでも何処でもパーサーを探しに行ったのですが・・・
 
サービスは遅れている上、丁度温まったばかりのホットミールを準備しているところ。
きっとオランダ人だったら、正直に
「今、忙しいからできない。 ガチャン(←電話を切る音)」
だったのでしょうが、ダイレクトに断れないのが日本人・・・
「何度も言っているとおり、彼にはちゃんと、あなたが探してるって伝えてあるから」
と、もう一度言うと、ようやく彼女も諦めてくれました。
 
ミールサービスとデザートのサービスも終わって、やっと一段落着いたところで、パーサーのロブに
「ミールサービスの忙しい時に2度もアネミークからあなたを探すインターフォンが入って、2度目の時は特に、探していることをもう伝えてある、と何度も言っているのに、ちょっと迷惑だった」
ということを、後でアネミークに言うつもりだと伝えました。
 
今日は、"もう済んでしまったこと"ですから仕方がありませんが、いつかまた、同じような状況になった時に、ビジネスクラス担当の同僚達が同じ迷惑を被らないように
・・・と思って。
 
ロブに話したのは、パーサーにも事情を伝えておいた方が良い、と思ったからで、アネミークには直接自分で伝えたかったのですが、彼から彼女に話をしてしまった様で、
「ビジネスクラスのキャビンにいないかどうか見て欲しいだけだったのに、
探して欲しいと言ったものとオランダ語を誤解された。」
とアネミークが言っている、とロブが伝えに来ました。
 
そりゃあ私のオランダ語は100%ではありませんが・・・
でも、なんだかちょっと失礼なのでは・・・( ̄_ ̄|||)
 
ロブには
「オランダ語は、彼女が言ったとおりに理解しているので、誤解はない。
ビジネスクラスのギャレーは奥まっているので、キャビンを見に行くには、探しに行くのと同様に、仕事の手を休めないといけない。
今回、満席のビジネスクラスで、ビデオ・システムの不調の為パーサーのヘルプもなく、いつもに増して忙しかった(←多機種ボーイング747のUD・2階席やMD-11のビジネスクラスは24席なのですが、ボーイング777は35席あり、担当するお客様の人数が多く、満席の時は本当に忙しいのデス)・・・ということが、恐らく彼女には想像できなかったのだと思う。
次回同じような状況になった場合には、忙しいビジネスクラスのギャレーでなく、ビジネスクラスのすぐ後ろのエコノミークラスのギャレーに電話をしてもらった方がありがたい。 彼らのギャレーからは、ギャレー脇のカーテンを開けるだけでビジネスクラスのキャビンを一望できるので、それ程手を煩わせずに済むはず。」
と、後で"自分で"彼女に言うから、と伝えました。
 
「ところで・・・彼女はどうしてあなたを探していたの?」
とロブに尋ねると
「エコノミークラスの座席の何列か分のビデオ・システムをリセットしたかったらしい。」
・・・(;-_-)
そんなこと自分で(ジュニア・パーサーなら尚更)できるのでは??? 私でさえ、やり方を知っているのに・・・(;-_-)
 
後で、彼女と話をしましたが、
「探しに行って欲しかったんじゃなくって、ただ見に行って欲しかっただけなのよ。」
と繰り返すばかり。 (私のオランダ語力が足りず)誤解された、と信じきってる・・・(;-_-)
わかってもらえそうになかったので、
「今度同じようなことがあったら、"忙しい時に迷惑だ"って、オランダ風にはっきり言うように、私も気を付けるわ(苦笑)」
と言うと
「ん! それがいいわ♪」
と笑顔で同意されました(再苦笑)
悪い人ではないんですが・・・疲れた・・・orz
 
次はまた日本路線、東京便です♪
 

フライト日記 (Osaka)

 
日本はゴールデンウィークですネ。
オランダも丁度時期を同じくして、
4月30日の女王の日(=前女王の誕生日)から
5月5日の解放記念日(=1945年ナチス・ドイツの占領から解放されたことを祝う日)まで
チューリップ休みという連休なんですヨ。
 
—–—–—–—–—–—–
 
さて、今月2回目の大阪便(=今年2本目の日本路線)♪
 
機種はボーイング777。
担当は満席のビジネスクラスです。 
 
前回ケータリングの搭載ミスが多く大変だったので、出発前にしっかりチェック。
搭載されているべきものは全て搭載されていることを確認した上で出発!
・・・したはずだったのですが
なんということでしょう~( ̄_ ̄|||)
 
最初のお食事のチョイスをお伺いする前にミールの蓋を開けてみたら、
Beef (牛肉料理) / Chicken (鶏肉料理) / Fish (魚料理)
には違いないのですが、内容がメニューと違ってる・・・(;-_-)
 
メニューには・・・
Beef=牛肉のピノノワール・ワインソース仕立て
Chicken=鶏肉の甘酢あんかけ
Fish=鯛の蒸し焼き
とあるのに、実際に搭載されていたのは・・・
Beef=牛肉のすき焼き
Chicken=鶏肉の甘酢あんかけ
Fish=甘辛バタフライシュリンプ
(↑鶏肉料理だけメニューどおり)
 
お客様お一人お一人(=満席ですので35名様)にメニューの間違いをお詫びし、実際に搭載されているお食事の説明をしながらチョイスを伺ってギャレーに戻り、
それぞれのお料理の希望数を数えてみると・・・ほとんどのお客様が牛肉のすき焼きをご希望で・・・(T_T)
ミールはそれぞれ11~13個ずつしか搭載されていないので、すき焼きが全然足りません。
再びキャビン(客室)に戻り、すき焼きをご注文されたお客様に事情を説明し、お詫びしながら、他のお料理に変更しても構わない方を探しました。
 
こういう場合、マイレージ・プログラム会員の方のチョイスを優先する=会員でない方からチョイスの変更をお願いすることになっています。
「まだ会員でいらっしゃらないお客様=初めて当社をご利用下さったかもしれないお客様こそ、チョイスを優先して差し上げたいのに・・・」
と思うのですが、チョイスの優先も会員特典の一つ、ということなのです・・・
 
いつものことながら、とても好意的なお客様ばかりで、問題なくミールサービスを終え、デザートサービスも(既にサービスが終わっていた)エコノミークラスの同僚達のヘルプで程なく終了することができました。
 
客室の照明を落とし、私達もやっとお食事♪
ビジネスクラスで余ったミールとクルーミール(=クルー用に搭載されたミール)(アムステルダム発の時はオランダの料理)の中から好きなものを選びます。
私は好き嫌いがないので、他の同僚達が取り終ってから、残ったものをいただきます。 
大食いなので、何種類も残っている時は(休憩時間中眠らないで)何種類も食べることも・・・(^^ゞ
 
今日は、BeefとChickenは残念ながら売り切れ(笑)だったので、丁度あと2個残っていたFish(=甘辛バタフライシュリンプ)を、同じギャレーの日本人同僚と二人でいただくことにしました。
 
ジュニア・パーサーのアネミークのミール(彼女が選んだのはクルーミールのパスタ)と一緒に、私達の甘辛エビをオーブンに入れて間もなく、先にコックピットで甘辛エビを食べたユリア(=IDチケットで乗っていた、副操縦士の彼女)が空いたお皿を下げに来ました。
「辛くて美味しかったわ!」
と言って、ユリアはCCR(=コックピット・クルー・レスト=操縦士用の休憩室)へ。
IDチケット(=社員割引のチケット)で乗った場合、満席の場合、私達だったらジャンプシート(=乗務員が離着陸時に座る席)に座るのですが・・・さすが操縦士の彼女! CCRでしっかり休めるんだ~(驚)
 
アネミークとおしゃべりしながらミールが温まるのを待っていると、シニア・パーサーのロブ(←彼は夫の友達で、もう15年来の知人)がやって来て、
「あぁっっっ!! クルーミールしか残ってない・・・こんなの食べられない!」
とガッカリしているので
「私は好き嫌いないから、エビの方がよければ私のを食べていいヨ」
と言うと
「いい・・・僕、何も食べない・・・」
・・・(;-_-) ?
ふと、好き嫌いの多い7歳の娘マリアを思い出しました(笑)
 
すると、何を思ったかアネミークが私達に向かって
「まだロブがミールを選んでなかったのに、どうしてエビをID客のユリアにあげちゃったのよ!」
と怒り出した・・・(;-_-)
「サービスが終わったら、み~んな次々にミールを取りに来るから、誰がもう取って誰がまだ取ってない・・・なんて把握するのは無理よ~(笑)」
と言うと
「あの女、ミールサービスの時はエコノミークラスのミールを食べてたのに、ビジネスクラスのミールまで食べるとは図々しい!」
と今度はユリアに対して怒り出した・・・(;-_-)
 
食べる物が全くない訳じゃないんだから、そんなに大騒ぎしなくても・・・とビックリしていると
同僚(日本人)が小声で
「ダッチ・クルーの食べ物の恨み、恐ろしいですよ~・・・よくありますヨ、こういうこと。」
そうだったのね・・・知らなかったワ。
 
お客様でお一人、「前菜でお腹がいっぱいになったから」と鶏肉の甘酢あんかけを召し上がらなかった方がいらしたことを思い出し、
ロブにそれを勧めてみたら喜んでそれを持ってパーサー・ワーク・ステーション(=パーサーが操作するコンピューターが設置されている場所)前の自分のジャンプシートに戻っていきました。
 
ホッとしていると、アネミークが
「今度からは、クルー全員がミールを取ったのを一人一人確認するようにして頂戴ね!」
と言って去って行ったので、
(マジですか??)と驚いてしまいました。
 
クルーのミールに関しては、どんなに深~く考えても、自分の食事は自分で管理すべきで、私達(=クルーミールが搭載されたトローリーのあるギャレーにたまたま配属されたクルー)の仕事とは思えなかったので、食事を終えてから、ロブとアネミークに
「私達が、"クルー全員がミールを取ったかどうか確認すべきだ"と言ってたけれど、それは私達の仕事ではないと思う。
そんな規則は聞いたことがないし、皆、自分が食べたい時に取りに来るので、それを把握するなんて不可能だと思う。
好き嫌いがあるのなら、自分が食べられるものを早めにキープしておくべきでは?
実際、ベジタリアンのクルーや魚料理が食べられないクルーが、ブリーフィング中に皆に断って、先にミールをキープしたことがある。」
と言ってみました。
 
ロブが
「自分のミールを先にキープするなんてズルイことできない。」
と言うので
「その日によって、ビジネスクラスのミールも何が余るかわからないし、クルーのメンバーによって皆が何を食べるかも予想がつかないのだから、私みたいに好き嫌いがなければいいけれど、食べられないものがあるのに一番最後にミールを取りに来て食べたいものがなくなっていたとしても、それは自分の責任だと思うヨ。」
と言ってしまいました。 
 
ちょっとキツかったかもしれませんが、また同じようなことが起こったら、ロブも気の毒だし、そこに居合わせた同僚達が
"クルー全員がミールを取ったかどうか確認すべきだ"
なんて言われたら気の毒だと思ったので・・・
 
私は好き嫌いがなくて本当によかった・・・(✿ฺ^-^✿ฺ)
そう言う私も、子供の頃は、アレルギーで魚や卵が食べられなかったりしたのですが、高校時代1年間ベジタリアンをやって、その後イギリスに留学して戻ってきたら、何でも食べられるようになっていました。
何でも美味しく食べられるというのは、本当にありがたいことだとつくづく思います。
(子供達も好き嫌いのない子に育って欲しい・・・!)
 
甘辛バタフライシュリンプも(すごく)辛くて美味しかったです♡
(食べ始めてから「写真撮っておけばよかった!」と気付きました・・・あんまり腹ペコだったものですから・・・(^^ゞ)
 
デザートのケーキは(前回)ちゃんと写真を撮りました♪

(とっても美味しい
ナッツとジンジャーのケーキ)
 
(つづく・・・)